竹美家ららさんのレビュー一覧

meet,again. 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

萌えとは違う何かです。

何度も読み返しています。
一穂先生の作品はどれも大好きで、全て持っています。BLとしては異質?な作品だと思いますが、一穂先生らしいとも言えると思います。

攻めの栫は、一穂先生の『雪よ林檎の香のごとく』に出てきて、強烈な印象を残した人です。理系。大学院で研究をしています。
一言で言えば人間らしくない人。左右対称の顔を持っていて、一度読んだ本の内容は全て覚えていたり、なんでもできて、人の心に…

2

イエスかノーか半分か 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

う、うーん?

初めて一穂さんの作品を読みました。
人気作ということで期待が大きかったのですが、期待しすぎたかな、と。

表と裏。本音と建前。
国江田のような二面性は、多かれ少なかれ誰しもが持っているんじゃないでしょうか。
素を隠して、自分自身で作り上げた「対外的な国江田計」を守り抜くことは容易ではない。努力の人だと思います。
が、心の声の口汚さと唯我独尊っぷりに引いてしまい、特に前半は読み進めるのが…

7

横顔と虹彩 イエスかノーか半分か 番外篇 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

若手アナウンサーと製作会社AD

このシリーズの最新作が出ると聞いた時、
また潮&計の笑える掛け合いが読めるのかと思ったら、タイトルが『〜か』でおわらないものだったのでもしやスピンオフ?だったら竜起がいいなと思いました。

総愛され人生を歩んできた竜起の初めての挫折(?)
そして、仕事上で初めての悔しさと緊張を知った竜起でした。

テレビ局や製作会社の苦労やどろどろとしたところや充実感の中で生き生きと働く人たちの姿がほ…

2

イエスかノーか半分か 3 おうちのありか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

『王子囚われの姫を助けに行く』の巻

1作目から2年経った頃のお話。

1、2作目ときて3作目にこんな展開のストーリーは想像もつかなかったです。
また、外面のいい優等生な国枝田さんのアナウンサーとしての華々しい活躍と、素の計が都築とぶつかったり癒されたり応援されたりして一層仲が深まって行くのかなと思ってました。
ま、それもありましたけど。

一番心に残るシーンは、都築の家がなくなってて更地になった場所で「愛用の品がどこかに…

3

イエスかノーか半分か 2 世界のまんなか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

『王子嫉妬を知る』の巻

口に出さない心の声とか都築の前での計の口癖『愚民』『凡人』が引き続き高い頻度で登場。
面白すぎる。
言いたい放題のセリフが面白くて、アナウンサーの美しい声と完璧なアクセントで聞いてみたい気がします。
正直な言葉を『心の地下室に幽閉』してイケメンアナの仮面を被る計がかわいくて面白い。

それでも時には、失敗のトラウマから喋れなくなった新人アナの教育的指導してしまう場面は厳しいけど優しい人と…

2

イエスかノーか半分か 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

心の鎧を外して最高にくつろげる場所を見つけた幸せ

すごーく面白かったです。
未読の方にも強くお勧めしたい作品です。

一穂さんの作品はいろいろ読みましたが、今までの中で一番笑えたし面白かったです。
シリーズ4冊目が出たのでもう何回目かわからないけれど再読しましたがやっぱり面白かったです。

対外的には完璧な好青年で、息子にしたいとか夫にしたいとかのアンケートをしたら上位にランクされるイケメンアナウンサーだというのに、口に出さない心の声…

4

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

全員に好感持てず

一穂さんからは遠ざかってたのですが、久しぶりに読んだ文章は以前にも増してすっきりと読みやすく、この作家さん特有の比喩表現は相変わらず素晴らしかったです。

間違いメールがきっかけで交流しはじめた攻と受が、実は会社の同僚で、お互い同棲している彼女や片思いの男性がいるけど、人には言えない悩みを抱えてるという話でした。
非常に良くできていて読んでいて楽しかったのですが、萌えたかというとうぅん……と…

7

イエスかノーか半分か 3 おうちのありか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

やっぱり特別

これだけレビューがついている作品で、私が言えることなんてそうありませんが...
これだけほんとに言いたくて、やって参りました。
最初に読んだのはいつだったか、かなり前かと思いますが...
いつまで経っても、心の中に国江田計が棲んでいる。ふとした日常の中にも現れて、やっぱり好きだと思ってしまう。
こんなにも強烈な印象を残したキャラクターは初めてでした。
出会えたことに感謝。ありがとうござい…

4

イエスかノーか半分か 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

久しぶりに読み返してみました

初読みはだいぶ前になりますが、シリーズ最新作が発売されたというのものあり、久々に読み返してみました。
初見時、最初は計の裏表の激しい性格に引きつつ、でもちょっと気持ちわかるなぁ・・・と思いつつ、読み進めていたこと、読み進めていくうちに計が実際には心優しいが故に逆にこういう振る舞いと性格になってしまっているんだと気が付いてその不器用さに好感を持ったこと、潮にいつばれちゃうのかな、ばれちゃったらどう…

2

横顔と虹彩 イエスかノーか半分か 番外篇 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

深の方が印象強い

第1作で計にちょっかい出してきた後輩アナウンサー、皆川竜起のターン。
と言っても本作は、序盤はADの名和田深の視点中心のお仕事物語。その後竜起の視点が入って交互に描かれています。
何と言っても、深の造形がいい。
誰からも人格を嫌われている横暴プロデューサーの相馬栄に心酔して、言う事を何でも聞き、言われる前に動き、ただそばにいたい、その一心で頑張っている。
制作会社所属の外注スタッフとして報…

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