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25/90(合計:898件)
一穂ミチ 竹美家らら
ririn
あらすじや細かい内容は他の方が書いて下さっているので割愛します。 色んな味が楽しめる作品集です。酸いも甘いもあります。 ですが、リンゴのようにしっかりと芯に愛のある作品なので、どれも楽しめます。 一日一話読んでもいいですし、好きな作品だけ読み返すのもありだと思います。 ベッドサイドに置いておきたくなる一品です。 オススメです!
玄上八絹 竹美家らら
sayasaya25
ネタバレ
あまり慣れない文体なので理解するのに時間がかかる部分もありましたが、時間をかけた分、情景が浮かびやすく物語に入り込めました。 痛々しいはずの描写も詩的に感じられ芸術的なSMを感じさせるようなものでした。著者の本意ではないかもしれませんが… ただ、千代の手紙にあった言葉で、「決して生きることを諦めてはならない」と椿を託されたのだから、もう少し最後まで死にものぐるいで生への執着を見せて欲しかっ…
あづま
実はナイトガーデンを先に読んでいて、柊に出会う前の和章の終わった恋の話を すぐに読む気にはなれなかったので買ったけど読まずに寝かせていた本でした。 雨降って地固まるなーんて簡単に言えるものではなく、まさにふったらどしゃぶり。 日常のままならなさ(他人から見たら尚更思われがち)を突き付けてくる鋭利さと、 そういうものだよねって第三者目線で読む物語だからこそふっと力を抜ける柔らかさを持った…
ももよ
風来坊で恐いものもない、媚を売ることもしない、相手によって態度を変えることもしない、だけど周りに人がより付くタイプの人間。来杉隼人は、知人にくっついて東北の田舎にやってきた。旧家の若様である野衣湊と出会い。。。 中盤まで、来杉の人としてのヒドさに、グッタリしながら読みました。ヒドすぎる! 田舎の村では、よそ者と言うだけでも目立つのに、連れてきた慎が可哀相になるほど、他者に対しての態度が。。…
kurinn
「雪よ林檎の香のごとく」はタイトルも素敵なんですが、高校生の志緒と先生の桂との恋の行方に夢中になり、先生の抱える秘密や志緒の真っ直ぐさに胃をキリキリ痛めながら読んで、恋の成就に歓喜した記憶があります。その本編後の総集編第三弾です。 本作で1番好きだったのは「片想いと恋文」です。妹の友達とひょんな事から、文通をしなければならなくなった志緒のお話です。 妹がお兄ちゃんを取られたと嫉妬して、トラ…
あかい
好きだなーって、一冊。 どの物語も全部好き、書き下ろし以外、ほぼ読んだことがある作品なんですが、一冊になってまとめて読むと、違う発見があったり、違う感想になって、何度でも読める。 本当にどれも好きなので、全部の感想を書きたいぐらいだけど 文才がないので、とても伝えきれない。 「赤」の最後に、先生が詩緒に贈った指輪にまつわるお話「高嶺の林檎」 珍しく先生しか登場しないこばなしで…
椎崎夕 竹美家らら
災難が次から次へと襲いかかる主人公の玲一。姉の亡き後、めいの桃子を育てながら姉が残したカフェを切り盛りするが、店の前に征一が倒れており。。。 桃子の親権を奪われそうになり、店も狙われ、挙げ句の果に我が身まで。不幸しかない主人公なのはわかるのですが、途中自分を卑下して自暴自棄になり、行方不明になるところなど。。。 その位どん底なのはわかるのですが、もう少し早くに救ってあげてと、懇願しちゃいました…
ぷれぱーる
本当に大好きな作品です! 大好き過ぎて読めずにいたのですが、 ようやく読了しました。 様々なエピソードを集めた短編集ですが、 最後の『デイドリームビリーバー』を読んだあと涙が止まりませんでした。 泣かせる話ではないのかもしれませんが、 計が潮が、お互いを想い合う気持ちが伝わってきて泣けました。 壊れても壊されても手を取り合って何度でも家を作り直す宇宙人のように、いつまでも何度でも…
bowm400
一穂さんの作品の中ではシンプルに綺麗な作品だと思いました、いつも描かれてるような精神的に痛い場面は少なめです。 前作では狂言回しだった和章が人間として描かれています。それに対し柊は妖精の様であまり人間らしくない、おとぎの国の住人みたいです。 堅物の和章の様な人間の心を融かすにはこれくらいのキャラじゃなきゃ駄目だったのかもしれないし、前作の整との対比の意味もあると思います。 その代わり…
期待を裏切らない面白さ!今作は、付き合い出してすぐの話や、ハロウィンで夢オチかと思うような、一風変わった話など、盛りだくさんでした。 個人的には、計の実家に行く話が好きで、ほっこりします。 今作もかなりイチャイチャ多めでしたが、計が熱を出して座薬を使用するくだりでは、え??座薬してやって平気なの?!とちょっと焦りました(笑) 潮と計の2度目の夜を描いた書き下ろしでは、こんな初期の感情を今の様…