草間さかえさんのレビュー一覧

ワンダーフォーゲル コミック

草間さかえ 

何度でも読み返したい

大好きな草間さんの最新作!
読み手の理解力が試されるような、伏線などはちょっと難しいですが、
読み返しに堪え得る良作だと思います。
(「分かりやすい」のが好きな方にはお勧めできませんが。。)

伊武さんの能力が本当なのか思い込みなのかはっきり書かれていません。
でも、稜が「妄想でもあんたにとっちゃ真実なんだろ」と
自分は信じてなくても相手がそう思うならそれでいい、と許容するところに

9

ワンダーフォーゲル コミック

草間さかえ 

表題作が好きでした

表題作である『ワンダーフォーゲル』、そしてそのスピンオフである『みえない友達』から成る1冊です。
でもスピンオフというよりは、その2作でひとつの作品というほうが正しいかも。

時系列で古いほうの『みえない友達』が先に収録されていました。
一読しただけでは意味がわからない出だしです。最後まで読んで、その後『ワンダーフォーゲル』まで読んでようやく理解できるような、でも完全には理解できないような…

4

ワンダーフォーゲル コミック

草間さかえ 

伏線の回収の仕方が素晴らしい

草間さんの新刊という事で楽しみに待っていました。

『みえない友達』と『ワンダーフォーゲル』の2つの話が収録されていますが、それぞれ独立した短編かと思いきや草間さんらしい、というのか、絶妙にリンクした関係の2組の恋人たちのお話。






草間ワールド満載。です。

序盤、まったく意味が分からない。

前半は『みえない友達』。
自分しか知らない、ほかの誰も存在を知らな…

7

ワンダーフォーゲル コミック

草間さかえ 

真夏の夜の御伽噺を読む気分で。

表紙が文学小説のようで素敵ですね。
どんな不思議な物語が待ってるんだろうとワクワクさせられます。

が!うーん…難しい!!!( ̄▽ ̄;)
謎かけでストーリーを展開させる草間さんらしい1冊ではあります。
でも今作はとりわけ難しかったような。

2つのお話が収録されてて、まとめて1つのストーリーとなってます。
前半のお話が「?」マークいっぱいで読み進めて、
後半のお話でなるほどな…?…

2

ワンダーフォーゲル コミック

草間さかえ 

2回は読まないと

神評価が多いなかですがあくまで個人の感想ということで。

とても難解でした。

読み始めて暫くして、
「もしかしたら小さく2巻って書いてあったかな?」と表紙を確かめにいったくらい。

というのも帯や裏表紙に書いてある人物ではない人たちからお話が始まるものの、会話内での人物名が誰を指すのか汲み取るのにとても苦労するのです。


もちろんそれが後々効いてきて「あーなるほど!」とスッ…

4

おまえが望む世界の終わりは 小説

菅野彰  草間さかえ 

軽くは読み飛ばせない、内容の濃さ

この作品を、萌で評価するのは非常に難しいです。
色々、たくさんの内容が盛り込まれていて、そのどれもが、しっかりと練り上げられ、書き込まれていて、
引き込まれて、凄く集中して読んだ。
そして、とっても疲れた。
大きくまとめると、時の流れを理解することのお話なのかなと思う。
佳人の心の動きというか、考えや思いが変化していく様がよくわかるように描かれているのだけれど、それは、佳人が、迷い、揺れ…

3

ここで待ってる 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

家族になる

BLと思っていたら、素敵な家族のお話でした

バーで出会った好みのヒト。ビッチ好きな清玄と、ビッチな朋。
攻は空手道場の師範代で、跡取りの清玄。現在の主であるおじいちゃんと一緒に暮らしています。
受は、その空手道場に通う子どもの父親の
朋。
ひょんなことから、バーで出会ってしまう2人。
色々な事情を抱える2人と、その家族が、血の繋がらない家族になっていく様が、すごく素敵に、無理なく描…

1

未完成 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

追いつめる愛から受け入れる愛へ

生徒×先生ものってさじ加減が難しいですよね〜。
受けが教師としてのモラルと威厳を早々に手放すようならNG!
教師としてのけじめをつけながらも、ワンコor猛獣系の攻めに押し切られるのが私の理想です。
その点、今作の珪は理想にピッタリなんです!
教育者の視点を常に持ちながらも攻めの情熱にほだされて受け入れてくれてる。
さらには流し目のきれいな女王さま。
本当に素敵なキャラです。

攻め…

4

ショートケーキの苺にはさわらないで 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

実写化映画化してもいいくらいの、SFヒューマンドラマ。

部屋で読みながら、嗚咽が出るほど泣いた。
目が腫れるくらい泣いた。
神以上の評価がつけられるのであれば、神×5くらいしたい作品。

2人が出会った直後から、私はすでに泣いていた。
出会ったばかりの頃の、受(ラブドール)の仕草や言葉に、過去のご主人さまから受けていた仕打ちがどれほど辛いものだったかが想像できてしまって、それがもう読んでて辛すぎて、辛すぎて、「もう、大丈夫だよ」って言ってあげ…

3

檻の外 小説

木原音瀬  草間さかえ 

どこまでも真っ直ぐで深い愛情、その先にある未来

言うまでもない神作品です。
もちろん、『箱の中』も読みました。こっちは自分が堂野の気持ちに何度かシンクロしてしまい、キュウキュウと胸の奥が軋みました。淡々と落ち着いた文章や差し迫る心理描写は、まるで子供が水たまりの上でバシャバシャと跳ね回るように、胸の内をかき乱してきます。

BL小説の中には、ある部分(萌える点)さえ押さえてあれば・・というか、途中で気がぬけたのかな、と書き方に首を傾げる作…

7
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