草間さかえさんのレビュー一覧

檻の外 小説

木原音瀬  草間さかえ 

愛はつながっていく

喜多川と再会した堂野は、情を断ち切りがたく、喜多川を家庭に招き入れます。娘・穂花が喜多川に懐き、穏やかな交流が続くかと思われた矢先、穂花が殺害され、堂野の妻の不倫が発覚。堂野の家庭は崩壊してしまいます。

喜多川の堂野への愛は、堂野に妻子がいても、娘の殺害で誤認逮捕されても変わりません。ただ傍に居たいと願い、寂しさをこらえ、堂野の娘を大切に思い、自分の命さえ惜しまず堂野を守ろうとします。その一…

9

箱の中 小説

木原音瀬  草間さかえ 

人の真の姿を見るよう

本作品は、私が木原音瀬さんという作家にはまるきっかけになったものですが、一度しか読めていませんでした。私の中では、揺るがない一番の傑作であるにもかかわらず、人の弱さ悲しみがあまりに濃密で、読み返すには覚悟が必要で。でも、ドラマCDが発売される前に、思い切って読み返してみることにしました。

堂野崇文は痴漢の冤罪で服役しますが、家族に愛されて育った真面目で普通の感覚を持った男です。刑務所での過酷…

2

さよなら一顆 小説

一穂ミチ  草間さかえ 

涙の日に

大好きな作品で今まで何度も読み返していますが
座波くんと矢神さんが出逢った涙の日(7月3日)に、と
思い立ってまた読み返しました。

過去に六股も経験した事がある男なんて
リアルでならイヤでしょうがないはずなのに
そのわりに女に執着しない、優しいのかどうかよくわからない座波くんが
性別以外の共通点なんて何も無さそうな矢神さんに
どんどん心が乱される様子が楽しいのです。
勿論矢神さ…

6

未完成 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

何度でも読める 何度でも感動できる

いやぁ 何度読んでもいい

阿南先生最高です。美人でエロくてかっこ良くてかわいい。理想の受け様。
瀬名は阿南先生に出会えたおかげでいい男になったんだろうと思った。
一途で可愛い攻め様に成長しました。
阿南先生の「俺が育てた。」そりゃそうだわ。その通りですよ 先生。

やっぱりいい男に惚れる男はいい男か、いい男になる資質があると思う。
うんうんと一人頷きながら読みました。
瀬名は途…

3

ワンダーフォーゲル コミック

草間さかえ 

不思議なお話

難解です。読み終わってみて、で?という感想でした。
ハッピーエンドなのかな?再読が必要です。

みえない友達
自分にしか見えてないと思ってた子供の頃の友達ゆうちゃんは実在して他人の名前を使って接触してきて同じ大学の同じ同好会に入りやっと判明するお話?
なんで名前を借りられたの?
ゆうちゃんはおじいさんから記憶を忘れるように催眠療法されてたの?次のワンダーフォーゲルにも繋がります。

0

幸せの条件 コミック

草間さかえ 

草間作品の魅力を美味しいとこどりしたような1冊

2話構成+αのお話が2篇と読み切りが2篇、計4つのお話が入っています。

読み終わったらまたすぐもう一読したくなる巧みなストーリーラインはとても草間さんならではという感じがします。
言葉では説明し難い、独特の浮遊感も草間さんならでは。
草間作品の魅力を美味しいとこどりしたような作品群で、初読みにも良いんじゃないかと思いました。

前作「ワンダーフォーゲル」のような読み取りにくさはないの…

0

幸せの条件 コミック

草間さかえ 

グッとくる話

幸せの条件、おかしな男、されど美しき日々、銀杏のはなし、計4作品のカプを楽しむことができます!!どの作品も"神"です!オススメです!!勿論BLとしても面白いんですが、物語がすごく素敵(^^)!!

☆幸せの条件&カレシの習性☆(表題作)
火事で家を無くす根岸(攻)と、向かいに住む諏訪(受)の、純愛です(^^)まさか諏訪が根岸のストーカーだったとは笑!でも素直に告白…

1

花火と絆と未来地図 いばきょ&まんちー(4) 小説

椹野道流  草間さかえ 

思い出を、またひとつ

まんじが働いているまんぷく亭のマスターとおかみさん、
過去にそんな事があったんだねぇとほっこりしつつ
やっぱり商売を続けるのは大変な事だとしみじみ思いました。
跡を継ぐまんじの誠実さと謙虚さ、
学はなくても素直で一生懸命で他人の機微に長ける男、
改めてめんこいです!!!
京橋くんも言っていましたが、
あの(といったら失礼かもですが)楢崎先生を甘やかすのは
絶対まんじしかいない…!!…

2

いばきょ&まんちー(3) 桜と雪とアイスクリーム 小説

椹野道流  草間さかえ 

大切なひとと、これからも

久しぶりに読んだら
心がギューって絞られるような気持ちになって
日常の幸せについて考えさせられました。

恋人同士でお互い好意をしっかり伝えあえる茨木さんと京橋くん、
同棲をしていても、万次郎を居候だと言い張る楢崎先生、
二組のカップルに訪れた命の危機ともいえるピンチにハラハラさせられ、
こんな“いざ”という出来事なんて起きて欲しくはないけど
誰だって未来に何があるかはわからないで…

2

アドリアン・イングリッシュ(5) 瞑き流れ 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

ある意味究極のクズ攻め

全巻通しての感想なので長いうえにかなりのネタバレです!

物語は、アドリアンがホームズ、ジェイクがワトソンのように紆余曲折ありながら事件を解決していきます。その中で、ホモファビアと取れる発言をしていたジェイクに倒錯的な趣向がある事が判明します。(倒錯的という表現は適当ではないかもしれませんが…)

それは彼がゲイ(バイ)であり、嗜虐嗜好があるということ。
ですが、ジェイクは刑事です。いく…

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