草間さかえさんのレビュー一覧

やぎさん郵便 3 コミック

草間さかえ 

この時代の雰囲気がたまらなく好きだ

 素敵な終わり方でした。廣瀬も花城も、澤も有原も、皆ようやく自分が満たされ心穏やかに身を委ねられるような相手を見つけたんですね。4人それぞれの形の幸せがすごく伝わってきました。特に、今まで本気で愛を注ぎたいと思える男に出会えなかった澤と、人生に後悔ばかりで自分の行動に自信の持てなかった有原が、お互い気を許し合い、まさに恋人らしいやり取りをしているのがたまらなかったですね。有原が廣瀬を好きになった経…

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ショートケーキの苺にはさわらないで 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

すごく疲れた。

ごめんなさい。
ここから読まないでくださいね。








これは泣かせる為に書かれたものなのか。と思ってしまいました。
BLである必要があるの?と思ったりもしました。
これだけの高評価の中このレビューを書く意味はないのかもしれません。

でも、とてもしんどかったんです。戦争。徴兵。事故。
設定で泣かせる話に仕立てられたという感じすらしてしまいました。
アンドロ…

5

やぎさん郵便 2 コミック

草間さかえ 

眼鏡の奥の優男

 廣瀬×花城は巻を追うごとに安定感が増していきますね。最初の『マッチ売り』を読んだ時には、勝手に不穏な空気を感じていましたが、今のところこのカップルには不安をまったく感じません。そして、個人的にお気に入りな澤×有原の方も、今回は随分優しい愛の感じられる雰囲気を見せてくれて非常に満足でした。あとがきにもあるように、澤はただのSではなく、タイプの子には意地悪を言いながらも見えないところでいろいろ尽くし…

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やぎさん郵便 コミック

草間さかえ 

澤の心を覗きたい

 今回は澤×有原はさほど進展せず。個人的に有原の行く末が非常に気になっているので少し残念でしたが、恋敵となる花城と有原が出会ってしまったり、廣瀬が自分の祖父と花城の築いてきた関係を詳しく知ったり、今後に向けていろいろと伏線の張られる展開となっていました。廣瀬と有原は今回も出会えず、その過去も明らかにされませんでしたが、今後もこの2人がどんな友人関係だったかは明かされないのでしょうか。とりあえずは、…

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マッチ売り コミック

草間さかえ 

この相関図と属性はたまらない

 草間先生独特のノスタルジックな雰囲気に、ワンコ攻め×誘い受け、執着攻め×不憫受けという組み合わせ、さらには複雑に入り乱れるベクトルという盛り沢山な内容で、続きが気にならざるを得ない作品でした。一体どんな結末へと繋がるのか、現時点ではまったく想像がつきません。有原が恋文を書いてしまうほど好いている廣瀬。まずはこの2人の関係性を紐解いてみないといけませんね。でも、廣瀬は有原が思っているほど清い生活は…

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アドリアン・イングリッシュ(1) 天使の影 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

萌えとは何か

先が気になり、ぐいぐい引き込むチカラがあります。読み終わるまで集中して世界に没頭出来ます。
感想は素直に「面白かった!」と言えるものですが、しかしずっと「これってBLなのかな…?」という疑問が頭によぎる作品でもありました。
たまたま主人公がゲイだったというだけで、一般の「サスペンス色の強いミステリー」なのでは?と。確かにベッドシーンはありますけれども、それは大人向けのミステリやサスペンス、ハー…

3

ここで待ってる 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

家族の在り方。愛情のかけ方。

数ある凪良作品のなかで個人的にベスト3に入る大好きな小説です。

攻めの成田は一つ年下の大型ワンコ。穏やかで気遣いのできる良いコ。
受けの飴屋は気の強い美人(ビッチ)。とても深い事情により妻子ある身。
ここに飴屋の妻・のばら、息子・論、成田の祖父が加わり、恋愛小説としてだけでなく、家族の在り方にも重点を置いたバランスの良い魅力的な物語に仕上がっています。

飴屋の想い人は学生時代のニコ…

4

ショートケーキの苺にはさわらないで 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

タイトルの意味

本編を読むと、タイトルの意味にぐっときます。

アンドロイドのお話で、生き物でないのはなー躊躇していましたが、読んだらそんなこと吹っ飛びました。凪良先生好きさんで、アンドロイドに躊躇してまだ読んでない方がいらっしゃいましたら是非読んでください。

たくさんのレビューがあるので、あらすじ等は割愛します。
非常に可愛らしく、そして切ないお話です。アンドロイドですが心があります。傷つきますし、…

2

未完成 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

年の差のある恋人

年下×年上に釣られて読み始めましたが、恋愛小説としてとても良かったです。

受けの阿南先生は大人ということもあって、いつも態度に余裕があるうえに上手く本心を隠しているので、瀬名視点で読み進めると阿南先生の振る舞いにずっと翻弄されている感じがしました。

たとえ相手にされなくとも高校生の瀬名は、年上の阿南に対して臆することなく初めから押せ押せな感じで迫っていきますが、でも後から失敗したかもし…

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心ざわつく終わり方

中学一年生になった論視点で綴られています。

皆、変わりなく仲良く暮らしている様子です。
飴屋も週一でご飯を食べにやってきて、成田も論の第二のお父さんみたいな存在になっているようです。

帰宅すると家の前に車が止まっていて、そこから母が降りてきて「ありがとうございました」と運転席の男の人に挨拶をさげている姿を見かけた論。
母は論のことを「息子です」と紹介してくれたので、礼をした論ですが…

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