草間さかえさんのレビュー一覧

マッチ売り コミック

草間さかえ 

作画と時代背景がピタリ

味わい深い草間さかえ先生の作画と、終戦後の時代設定がピッタリハマっています。

話はマッチ売りの男と学生の出会いから始まります。
謎めいたマッチ売りと、手紙の2枚のうちの1枚を友人に返すため待ち続ける男。
マッチを売るというのは表向きであり、実は…なお話。

ネコみたいに気まぐれ、気ままな花城と、年下ワンコ廣瀬の組み合わせが最高ですね。
花城の飄々とした顔の下に隠された暗い過去が割と…

0

ウィンター・キル 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

ラニヨンファンには堪らない

都会っ子FBI捜査官アダムと、オレゴン州の深〜い山林の中の小さな街の保安官補ロブのラブストーリー。

アダムは同僚の元彼と別れてからは仕事関係者と深い関係になる事を避けています。さらに仕事上のトラブルを経て現在は汚名返上に燃えて仕事に没頭中。
他方ロブは都会の仕事重視の行き方より、趣味が楽しめる今の街での暮らしを愛しています。ただ田舎なので男遊びはちょっと遠くの街で、という感じ。
そんな二…

5

未完成 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

何回読み返したか

内容の濃い先生×生徒作品が読みたくて評価の高いこちらを手に取りました
やーーーーー買ってよかった
瀬名は本当まっすぐストレートにすき!先生!!って感じで、ザ高校生ってのがいい!
高校生といっても大人からすればまだまだ子供
それでも彼なりに色々考えて行動するんですよね
でもわからなくて…
手に入れたいのにどうしたらいいかわからない好きだと伝えるのにあやふやなまま
年齢なんて関係ないのに…

2

いろいろつれづれ コミック

草間さかえ 

エッセイ漫画に混じるBL話がすんなりくる

草間先生作品はあとがきがおもしろくて好きなので、エッセイ漫画と聞きおもしろくないわけがないと買い求めました。
その見立ては間違っていなかった。というか、草間先生作品を知る人は誰もが思うことですよねw

先生の自画像の犬ちゃんがかわいい。表情豊か(漫画家さんがあとがきで描かれる自画像てだいたいかわいらしくて表情豊かでユーモラスですよね。さすが漫画家さん!と尊敬)

日常の中にあるユーモアと…

2

ワンダーフォーゲル コミック

草間さかえ 

知らなくていい過去もあるよね

おもしろかった!

「みえない友達」
ミステリー仕立て?で、なかなか事実関係が見えてこず、なんとなく過去のことや経緯がこういうことかなぁと思ったら、真実は謎のままと。
でも実は、真実や事実はそれほど重要ではなく
しろう君は引きこもりをやめて、ゆうちゃんがいるから大学にきた
しろう君は、ゆうちゃんにとってずっとヒーローだった
こういうことが大切なのかなと思いました。

実際、しろう…

1
非BL作品

魔法のつかいかた(2) 非BL コミック

草間さかえ 

話がやや複雑になってきた

雅、絹子先生にも懐く春生がかわいい。絹子からほっぺにキスマーク付けられる春生のかわいいこと!

春生のほっぺとか腕とか足とか、ぷよぷよしていそうだなと、その質感溢れるこういう先生の絵が好きです。

お話は、魔法や悪魔や組合についての説明が私にはやや複雑でした(理解力不足なもので)
3巻で進展があり、私にもわかるようになるかな。

泉太郎と絹子の出会いも描かれ、2人の友だちのような身内…

0
非BL作品

魔法のつかいかた(1) 非BL コミック

草間さかえ 

春生もはいけもかわいい。話もいい

子どもが辛い目にあう話はほんと辛くて(そのまま)
春生が他人事のように自分の話をして、そんな話信じて馬鹿だなぁと泣くのがもうね。涙
いじらしいというか、かしこい子だなぁ、どれだけ辛かったのかと心のうちを想像して辛かったです。

そんな春生の話を聞いて、泉太郎が「この子は僕の弟子だ」と思うのがまた泣けます。
─魔法使いは家族の縁の薄い人間が大多数だ
という設定にも。

春生が泉太郎と…

0

どこにもない国 コミック

草間さかえ 

表紙とカバー下が表裏一体

装丁と目次の見開きが鮮やかな青!海がひろがって爽快、美しいです。
一方、カバー下は表紙の2人が背表紙を挟んで立っていて、バックは真っ黒け。
表紙の鮮やかな海の世界と表裏一体な闇の世界=どこにもない国=2人だけのユートピアを表しているのかなと思いました。

表題作の2人の話が好きです。
関係性がまだわからない時点でも、2人の空気感がいい。色っぽい。
隊長の背中を撫でているだけで、そこには…

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災厄のてびき [新装改訂版] コミック

草間さかえ 

初単行本から絵も話もいい

草間先生の初単行本なんですね!
先生の作品読むの久々で、線が太くてもこの絵はやっぱり唯一無二な感じで好きだわぁと。
お話のつくり方も。

先生には珍しいショタものが多く、しかもエロチシズムが濃ゆい。
受けの子たちの色気が半端ないですね。

ショタとか無理矢理気味とか浮気とか私は本来あまり萌えないのですが、草間先生の作品においてはそんなのどこ吹く風。その世界で成立していればまんま受け入…

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ウィンター・キル 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

『フェア・ゲーム』が好きだった方は

この『ウィンター・キル』も好きなんじゃなかろうかと思いました。
名前だけですがあちらの登場人物も出て来ますし、事件と恋にメリハリがあります。

出版されてから結構時間が経つのですけれど、レビューがひとつ、評価が3つしか付いていなくてちょいと驚きました。わたくし的にはこのお話(2021年3月1日までの感想ですが)サム・ケネディが主人公の1人として登場するシリーズよりも好きと思ったものですから。…

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