草間さかえさんのレビュー一覧

フェア・チャンス 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

不動の面白さ

前作を読んでからだいぶ経ってしまったので話を忘れかけていたのですが、久しぶりに読んだらやっぱり面白いなと思います。とにかく読みやすいですね。これまでジョシュ・ラニヨン先生のM/Mは何冊か読んでいますが、昔の BL小説を思い起こさせるような、つい続きを読んでしまう中毒性があります。ミステリー小説としても面白いからでしょうね。登場人物はいつもながら全員怪しいですし、立て続けに起こる事件の関連性が見えな…

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ショートケーキの苺にはさわらないで 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

とりあえず泣いた

凪良先生の作品が大好きで他作品も読んでいるけど、この作品は「人間とアンドロイド」というジャンルだけでちょっと敬遠しちゃった自分に反省。
泣けるBL作品という触れ込みがあって読んでみたら、、、なんて素敵な物語。

シンの真っ直ぐすぎる純粋な心と、それをしっかり受け止めて思いやる南里。
ハネムーン期の2人にキュンキュンさせられてからの避けられない別れで号泣。
計り知れない南里の気持ちと、それ…

1

So This is Christmas 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

こんなに甘くていいの!?

3カプ収録の短編集。各作品につながりはないため、どこから読んでも問題ない。私は我慢できずにアドリアンシリーズから読んだ。このシリーズはロンドンでクリスマスを過ごす二人のSSと、また二人で事件を解決する中編の二本。
他2カプについてはそのうち短編の方に書くつもりなため、ここでは割愛。短編売りのものとこちらは絵師が違い、こちらの方が挿絵枚数は少ない。

「Christmas in London」…

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アドリアン・イングリッシュ(5) 瞑き流れ 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

すぐに一冊目から読み返したい

シリーズ五冊目。最終巻。
今作も主人公アドリアンは死体と対面し、事件に首を突っ込んでいく。だがどちらかというと一冊ずっと恋に悩むお話だった。アドリアンの心理描写がじっくり丁寧に書かれている。

前作で大きな決断をしたジェイクに迫られるも、アドリアンは過去の経験からくる恐怖で拒否し続ける。
アドリアン視点の一人称で語られるジェイクの描写は、気持ちを読み取れないといった表現が今までにないほど多…

1

アドリアン・イングリッシュ(4) 海賊王の死 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

急展開目白押しで目が離せない

シリーズ四冊目。
切ないを超えてしんどくてしんどくて。前半1/4くらいは、読みながら意味の分からない涙が出そうだった。

前作から二年後。今彼と微妙な距離を保った状態で、忘れられない相手との再会。そこに心臓病の不安も増して、アドリアンの心理描写もネガティブに。特にジェイクの纏う匂いが変わってしまった、という描写にグサっとくる。
過去の思い出をいくつも見直し、塗り替えていく様子が辛かった。ジ…

1

ヌレル イロメ 2 コミック

草間さかえ 

テンキ

◾️よい子わるい子/かたくてやわらかい
「イロメ」のレビューで書いた通りやっぱり光彦は策士でしたけど、ワルになりきれない高校生なのが可愛いです。

◾️サイン他
野田と白川ってこういう関係だったんだ〜というお話。好きです。草間先生の作品全部好きなので好きですって言ってなくても好きですけれど。白川のたくましさと、野田の案外と世間知らずでピュアな感じ、好きです。

「ヌレル」ってエッチなタ…

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イロメ コミック

草間さかえ 

救性主

◾️イロメ
◾️桃山(高校生)×野田(日本史教師)
「ヌレル」がある前提で読み返したので、この単行本にたった40ページそこそこしか載ってないことをすっかり忘れてました。先生、短編描くのやっぱりとってもお上手で。

◾️花いちもんめ
◾️小野崇(新入生)×森崎(高校2年,20歳)
成人高校生って漫画っぽい設定なのに浮ついた雰囲気にならないのが草間先生。
めちゃくちゃ好きです。押しの強い…

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アドリアン・イングリッシュ(3) 悪魔の聖餐 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

前作からの落差で辛さ倍増

シリーズ三冊目。
作中の時間は前作から一年弱らしい。原書の初版は2006年、ちょっと間が空いているせいか、続けて読むと作品に漂う空気感と細かな設定に微妙な違いを感じた。
アドリアンはジェイクに対してのみチョロくなっていて、今後の展開が心配に。健気受けのごとき繊細な切なさを出す方向にいかれると、読むのが辛そうだなあと警戒心が高まる。結果は撃沈……恋愛絡みのストーリーは非常に辛かった。

ジェ…

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アドリアン・イングリッシュ(2) 死者の囁き 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

ふいにくる甘さにハマりそう

シリーズ二冊目。
盛大な匂わせを残して終わった前作後に何やらあったらしく、アドリアンとジェイクは新たな関係性になった状態で始まっていた。そこ詳しく!と思っていたら、ちゃんと回想で語ってくれた。
意外なのはジェイクの方からだったということ。なのに体の関係を進めるのは拒んだり初心な反応を見せたりと、ギャップ萌えまであって良かった。

ジェイクから逃げるように休暇を取って田舎に飛ぶアドリアン。早…

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アドリアン・イングリッシュ(1) 天使の影 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

これは長い道のりになりそう

ついに手を出してしまったなーと思いつつの、初ジョシュ・ラニヨンさん。まだロマンス未満のシリーズ一冊目、このページ数も長く感じず一気に読めた。

主人公のアドリアンはごく普通の青年っぽい。殺人事件に巻き込まれ、何かするたびに裏目に出て追い込まれていくお約束。それが決して愚かな行動の結果でないのが良い。ただ、展開的に次に悪いことが起こると分かりやすいため、そこに突っ込んでいく主人公を見るのはヒヤヒ…

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