草間さかえさんのレビュー一覧

イロメ コミック

草間さかえ 

眼鏡の奥から君を見てる・・・

 表題作が一番好き♪でした。野田先生は先生という立場からか好きという気持ちを公にすることができず。いや、本人は思わせぶりな態度を諸所に見せているのですが・・。
 眼鏡の地味系が出てくるお話って好きだなぁ。草間先生の作品はじっくりと読みたいときにぴったりで、よく練られてる、と思うのです。
 桃山くんみたいにかっこかわいい生徒だったら、色目を使いたくなっちゃうのかも。

1

はつはな コミック

草間さかえ 

各話、それぞれのとんでもオヤジの魅力がありました

<愛煙家の登校日>
『イロメ』の中にあった「はないちもんめ」ソーナンとできた留年2年生の森崎のリハビリ時代の話、これ読みたかったんですよ。
一体どうやってホモになったかって、さほど森崎も執着なさそうだったけど、リハビリの人一体どんな人物だったんだろうって?
うっはー!!下半身に節操のない人でしたよ(ビックリ)
足を触られて変な気分になっちゃった森崎もちょっと誘ってる部分なきにしもあらずでし…

1

イロメ コミック

草間さかえ 

ものすごいスルメ漫画

ジャケ買いした当初はかなり落ち込みました。
内容がイマイチよくわかんなくてつまんねーと。
しばらく本棚の奥にしまってたんですがある日なんとなく手にとって読んでみたらめちゃくちゃ面白い!ハマる!
面白いです!

1

はつこいの死霊 コミック

草間さかえ 

肌に合えば病み付き

この作品に向けられた高い評価には二種類あるの
ではないか、と評者は勘繰ります。
心底からの高評価と付和雷同の高評価と。

ぶっちゃけ申し上げますと、この作品は読む人を
選ぶでしょう。この作品を気に入る人は試し読みの
段階で既に魂を引き摺られている筈です。
その代わりそりが合わない方には多分徹底的に
合いません。でもそれはあくまで嗜好の問題であって、
センスの問題ではないでしょう。…

7

夜道を一人で歩くとき 再録 コミック

草間さかえ 

しみじみと染み入る

何だかデジャブる登場人物の名前、あれ、どこかで見たよな・・・?
再録の本だったのですね。
しかし、これ一刷にまとめて正解です!
きちんと本田と吉岡の始まりから終わりまでが見られて得した気分になりました。

昔からタラシの本田。
それを好きだった吉岡。
吉岡が「本当に好きな人っていうのは、夜道を一人で歩いている時に考えた人じゃないかな?」って言うと、本田はそのことを夜道で考えてしまって…

3

檻の外 小説

木原音瀬  草間さかえ 

予定調和

妻は悪役だけど彼女のような人間はどこにでもいる。堂野は信じられないくらい優しい人間だが、情熱的な愛情を持てる人間ではない。女がものたりなさを感じるくらい。だから妻が浮気をしたのもわからないではない。それが殺人事件にまでなってしまったのは運が悪いと言う彼女の言葉もわかる。私が嫌いなのは妻の浮気相手ぐらいだ。ただ堂野の優しさを受ける資格はない女だろうが。といって圭が受ける資格があるかというと、前作の檻…

3

箱の中 小説

木原音瀬  草間さかえ 

喜多川圭という人間

最も思入れが強いBL作品。
冤罪で実刑を受けた堂野が、刑務所という特殊な状況下で出会った喜多川との、束の間の恋愛です。
冤罪なのに服役しなければならない堂野の心情につまされますが、それ以上に喜多川という男に引き込まれました。
その純粋ゆえの恐ろしさに。

恵まれない生い立ちの喜多川。
それでも思うのは、堂野に出会うまで喜多川は不幸ではなかったということです。もちろん堂野が同情したように…

3

檻の外 小説

木原音瀬  草間さかえ 

一生大事にしたい本

この人は心底凄い作家さんだと認識させられたこの連作。
当時はそのネームバリューも知らないまま読み始め、現実を完全に忘れ貪るように読み耽り、そして読後は放心してしまいしばらくわたしは使い物になりませんでした。
尚視点の最終話「なつやすみ」を読み終わった瞬間、よく分からない感情の渦が込み上げ枕に突っ伏したのを覚えています。
穏やかな話にも関わらず、涙が勝手に次から次へと…。

喜多川というど…

21

陰猫 小説

水原とほる  草間さかえ 

痛くない水原作品

びびりな私は、進んで水原さんを読もうとはしないんですが、「これなら大丈夫」と太鼓判を押してもらったのでチャレンジ。
いや~ん、面白かったです。痛くもないし、暴力も出てこないし。(平手打ちはありましたけど、これくらいは全然気になりません)
受けちゃんの攻めさまへ気持ちが動いていくさまが、よくわかったって言うか。寄り添うふたりが、何だか切なくてもの悲しくて。一気に読んじゃいました。

綱紀と美…

3

檻の外 小説

木原音瀬  草間さかえ 

とても辛い話ですが

「箱の中」の続編です。
先に出所した堂野を探し当て、喜多川が訪ねてくるところから始まります。
六年ぶりの再会ですが、堂野は五年前に結婚し、幼い娘もいます。
ただ一途に堂野を求める喜多川と、自分の生活を大切に思い、喜多川も彼自身の家庭を持ってほしいと思う堂野の思いはすれ違います。
そんなとき、堂野の娘穂花が行方不明に。
堂野は過去にも冤罪を受けて刑務所暮らしをするという不幸に遭っているし、…

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