chikakumaco
生鮮食品の配達員の澤村は、配達先の儚く美しい人に心惹かれる。
一歩も外に出る事のないという、その男、未散さんは、家で小説を書いており、
止まった時間を過ごしていた。
愛する人を失ってからという2年の間、深い哀しみの底でうずくまっていて、
動けなくなっている、未散さんを自由にしたいと願う澤村。
中編ながら、未散さんを思いやって、ゆっくりと見守って行く澤村がとても優しくて。
絆されずにはい…
きっと、これは千葉リョウコ先生の新境地。
非常にクールな刑事サスペンスでした。カッコいい刑事ものが描きたい!という、先生の意欲作です。
他の方も書かれていますが、私も「攻め受け」は逆に考えてまして。
特に「続きはまた夜に」の「何となくスピンオフ」というので、
生活安全課の二神にホクロ足した様な、黒髪美人さん(しかも年上)な、津積は、どう見ても「受け」‼︎ にしか見えない色気、なんですよねぇ…
千葉リョウコ先生の作品の取っ掛かりで。一番好きな作品です。
そして、私にとっては、「両片想い」を初めて認識した作品でもあり。
今でも、「両片想い」と言えば、「続きはまた夜に」だと思っている。
黒髪で美形の二神刑事の、いつも何か憂えている様な、暗い瞳。
愛している文と身体を繋げていても。
身体だけでも繋がっていたいと願う、その切なさと。
「断るフリ」「拒むフリ」「本気じゃないフリ」「…
旅館の若旦那 というのは、どうしてこぅ色気があるのか。
ちらっと視線を交わしただけなのに。
東京から、旅館の特集記事を書くために訪れた、龍(たつる)は、おそらくこの
一瞬で、ロックオンされてしまう。
取材は拒否されたものの、旅館のお手伝い + 若旦那の要望を飲むという事で、
何とか取材をさせてもらえる様になる。
若旦那は強引に身体をまさぐって来るのだが。
取材の為と、我慢していた龍だ…
先生が楽しんで、描かれてるのが、よく分かる 「※本編の後で読んでね!」が可愛い♡
本編のその後や、キャラのプチ情報的なコメントが見られます。
◆ 表題作「コイビト契約しませんか?」が、好きで♡ 好きで ♡
よくよく考えるまでも無く、短過ぎて、スピーディに展開してしまうので。
不動産の内覧に行って、勢いでサカってしまうという。
知られたら、大家さんもビックリ⁈ な、トンデモなヤツ等なん…
鈴吉くんのお題スレで、飯テロ系の作品を思い出して。久々に再読。
千葉リョウコ先生は、大阪の大学に通っていたらしく、その時も大阪弁が怖かったみたい。
え? 四国は愛媛県出身なのに⁈ 関東の人からしたら、西は一括りにされるので。
関東の人が大阪弁を怖がったり、話のオチに厳しいのが怖い、と恐れているのは聞くけども。
あの、勢いと、(全員がバンバン叩くわけでは無い。)放っておいてくれない過干渉と。…
高校の同級生からのホスト×刑事という組み合わせ。一度は恋人関係になった時期もあったものの、受けの崇晴がホストである文と付き合っていくことに不安を感じたため別れてしまった2人。その後、再会してからはまた身体の関係を持つものの、お互い付き合おうとは言い出せない非常にもどかしい関係を続けています。傍から見てるとこんなに好き合っているのに、どうして一歩踏み出せないのかと焦れったくも感じますが、2人の心情…
昔お互い好き同士で付き合っていたのに、攻めの若気の至りや受けの口下手なところが原因ですれ違ってしまい、自然消滅的に別れてしまった2人の再会からの物語でした。最初、攻めの陽介が強引に再び関係を迫った時は、DV気質のある男なのかなとも思いましたが、受けの聡が傷付いているとは微塵も想像していないからでした。特に暴力的なわけではないです。
付き合っていた大学時代、陽介は聡の気を引きたくて女性にち…
じわじわと温かい。郊外では割とよくあると思われる、巨大ショッピングモールと地元商店街との共存を目指す、若者たちとそれを取り巻く人々を温かい目線で描いた、BLを越えてハートフルな物語。商店街の酒屋の息子、絢介がワサワサと5人兄弟でいつも騒がしかったり。両親共に息子がゲイであること、その彼氏、美佳を温かく迎え入れていること。そこに葛藤は無い。酒屋の一部を改装した立ち飲み屋に毎日のように、商店街のパン屋…