杉原理生さんのレビュー一覧

恋を綴るひと 小説

杉原理生  葛西リカコ 

待ってました、このコンビ♪

大好きな杉原理生先生と葛西リカコ先生のコンビ。
ありそうで無かったお二人のコラボにもう、内容関係なくまずは萌え♪
そして内容も私の好みのシチュエーションがちらほら。
わぁ~、杉原先生ありがとう!


※このレビューにはけっこうネタバレ書いてしまいますので注意です☆

大学時代に同じアパートでお隣同士になった蓮見と和久井。
はじめの「恋の棘」は蓮見視点。
後半の「恋を綴るひと」は…

10

恋を綴るひと 小説

杉原理生  葛西リカコ 

知らないということは

見えないということ。

家族にも愛されたことがないから、愛されるということがわからない。
家族にも愛されたことがないから、愛し方がわからない。
そんな和久井と、
同性とは恋愛するはずがないから、愛されていることがわからない。
同性とは恋愛するはずがないから、愛していることがわからない。
そんな蓮見が、
ずっとお互いに離れられずにいるのは何故なのか、
自分の本当の気持ちにだんだん気…

5

恋を綴るひと 小説

杉原理生  葛西リカコ 

指先のキス

本を手にした時、杉原さんの作品のイメージと“竜神”が結びつかなくて
少しためらったのですが
葛西リカコさんのお描きになる表紙が美しいのと、
あらすじの「彼女のように抱いてくれ」という誘い受けっぷりが気になって
読ませていただきました。

亡くなった叔父の古い家に住む小説家の和久井は
すぐ側の池には竜神様がいると言い、
常々妙な妄想めいた事を蓮見に吹き込みます。
そういう類の話が得…

11

恋を綴るひと 小説

杉原理生  葛西リカコ 

幻想と再生

池に棲むと言い伝えられる竜神が
いつか自分を池に引きずりこんでくれたら…。

そんな破滅願望をもつ幻想小説家・和久井(受)が
蓮見(攻)を愛し愛されることで
子供のころのトラウマから少しずつ脱却し
忘れていた色んな感情を取り戻していくというお話。

ほかの方も書かれていますが、泉鏡花を連想させるテイストです。
竜神伝説にとらわれる和久井の心象世界は迷宮のようで、
幻想的で危うさ…

10

羊とオオカミの理由 小説

杉原理生  竹美家らら 

お花畑兄弟恐るべし

『赤ずきんとオオカミの事情』のスピンオフ元です。
わたしは先に『赤ずきん〜』の方を読んでしまいました。
それでも問題はありませんでしたし、意外にこの順序で読んで、目からウロコな部分もありました。


受けの久遠章彦は、見た目は王子様系、中身は完璧な主婦というサラリーマン。
大学生の弟(太一・スピンオフ先では攻め)相手に世話を焼きたがるブラコンで、28歳。

攻めの高林亮介は、つねに…

2

恋を綴るひと 小説

杉原理生  葛西リカコ 

両視点の醍醐味がありました

表紙イラストがひじょうに魅力的です。
今までの杉原さんの作品とはちょっとイメージが違いますが、新鮮でした。
『恋の棘』は攻め視点、表題作であり後に収録されている『恋を綴るひと』は受け視点です。


攻めの蓮見は、和久井とは大学時代からの友人。
整った容貌を持ちながら面倒見が良いために、なぜか貧乏くじを引くタイプ。

受けの和久井は華奢な印象はあるものの、身長も高く涼やかな美形。

12

恋を綴るひと 小説

杉原理生  葛西リカコ 

幻想小説

受けの職業が幻想小説家ということもあり、全体的に泉鏡花のような水、竜神といった文学作品幻想小説風なテイストにBL要素を加えた新しい作品でした。
これは少し好き嫌いがわかれるかもです。

大学時代、アパートのお隣りの和久井をちょっとしたきっかけからついつい面倒をみてしまう蓮見。浮世離れし、生活能力ない和久井に、そのまま卒業後も生きてるか心配という名目で定期的に会いに行く。そこに恋愛感情はお互い…

11

赤ずきんとオオカミの事情 小説

杉原理生  竹美家らら 

萌えました!

羊とオオカミの理由のスピンオフ!私は今回の方が好きです。
完全に好みの問題なのですが、健気なツンデレが大好きなんですよね。真紀は私のツボのど真ん中を突いてくれました。
杉原さんの作品の攻めは丁寧な口調で話すのが多いと思うんですが、太一も漏れなく丁寧な可愛い話し方をします。甘え上手でしたたかでとてもいいです。
甘え上手でしたたかな太一×健気ツンデレな真紀。
話の流れとしては特に大きな事件が起…

3

赤ずきんとオオカミの事情 小説

杉原理生  竹美家らら 

ブラコン君は実は腹黒?

久々に読む、杉原さんの作品。
杉原さんは好きな作家さんなのですが切なさがある作品が多いので、精神的に余裕のない時は読む気になれないんですよね。

『羊とオオカミの理由』のスピンオフです。
わたしは未読です。
特に問題はなかったですが、この作品を読んで、前作も読みたくなりました。


受けの真紀は、整った容姿でクールに見える大学二年生。
初恋の痛手で、固い殻で心を守っています。

3

恋の記憶 小説

杉原理生  山田ユギ 

杉原さんらしいの繊細な持ち味の静かな作品。

小さい頃から共に過ごした、同い年の従兄弟同志の高成と理也。
高校に上がった頃、互いにほのかな思いを抱いていた故に疎遠になって10余年。
27歳になった二人は理也の姉の結婚式で再会し、
共に過ごすうちに互いへの思いがまた湧き出てきて……

6月の結婚式の日から、クリスマスに彩られた12月まで、
時折過去の回想を挟みながら、物語は進む。


高校生の頃、次第に離れていった高成に、寂し…

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