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茶鬼
ネタバレ
本編その後、直海が加納と同居を始めた様子がくすぐったく描かれています。 田舎では、災難が降りかかると近寄ってはいけない直海の見た目のきれいさも、都会へ出れば芸能プロダクションのスカウトに会うのです。 そう考えれば、直海は奇異の目で見られることもなく、人々の称賛にあたいする外見ということですから過去にとらわれることなく生活できて、出てきてよかったってことですよね。 ただ義明は心配でw 思わず…
水原とほる 祭河ななを
祭河ななをさんの絵ははかなげな印象で描かれているけれど、この作品に登場する主人公達はとても強い人達でした。 辛い過去を持ち、それを諦めて受け入れてただ淡々と日常をすごす主人公・直海が、都会からやってきた、やはり心に傷を持つ高校教師の加納と、心を通わせ、互いを必要としていくお話でした。 しかし、決して傷の舐めあいではない。 一見、そんな傷を持ちながらも互いを誉め合って、力づけ会っているそんな関…
水原とほる 新藤まゆり
この本ですが、もし、作家名を隠して読んだら水原作品だって気がつかないかもしれない! 最近ポジティブ受けが多く明るめのお話の傾向があるのですが、これは本当、皆ちょっと心に傷を抱えて、でも前向きに生きている(決して健気ではないが)出てくる周りの人々も口も悪かったりするけれどあったかい人々、そんな夜間診療所の姿が描かれていて、進藤まゆりさんのあっさり目の絵も相乗効果でさわやかな仕上がりでした。 …
水原とほる あじみね朔生
しの
受け目線でずっと進むんですが、私はどんどん追い詰められていく攻めの気持ちがじわじわ伝わってきて辛かったです。 攻め本人も言うけど、最初にやり方を間違ってしまったのがすべての始まり。 本当にヒドイから最初は「だからってやり方ってもんも限度もあるだろ」と腹が立つんですが、なぜか憎めないんですよね。 高校生には重すぎるものを背負いながら、それでも弱音を吐かず逃げずになんとか立っていようとする姿とか…
salome
帯の台詞が良かったんです。兄弟なのに敬語って萌えました。 ドロドロであっても悪役らしいキャラは殆ど出なくて(しいて言えば本妻?)、兄弟の関係は最後まで誰にも知られません。 弟、とことんマイナス思考です。兄に愛されてるとは思わず「もしかして・・・」と予感しても期待を裏切られて悲しむのが怖いだなんて。でも読んでるほうは、兄ちゃんバリバリ嫉妬しまくりやんっ!とつっこみたい(笑) 結局、二人…
水原とほる 宮本佳野
水面下で5年間兄狂いし続けた弟、出来が良いという設定なだけになんでもない家具をSM具に仕立て上げる発想力があります。しかも兄の陰毛を赤ん坊みたいにさせちゃって面白い!やりたい放題って萌えますホント・・・。 そんなアブナイ弟が、兄と他の男との過去話をどんな思いで受け止めていたのかと考えると・・・・・・・・・怖い怖い怖い(・・;;) ただ、兄も弟を好きにはなるんだけど、後々まで兄弟であるこ…
水原とほる 葛西リカコ
むつこ
やっぱ愛すべきろくでなしを描かせたら上手いなぁと思わされた作品。 「いい人」を描く水原とほるさんも良いのですが、ろくでなしを描いてる水原とほるさんが一番好きです。 最初は無茶苦茶なんだけど、いや、後半も無茶苦茶なんだけど、その無茶苦茶さを「ハイハイ、分かった分かった」って感じで受けが受け流すようになってからがイイ。ひたすら可愛い。 二人旅を続ける中で逆転していく二人の関係がめちゃくちゃ面白かった。…
水原とほる いさき李果
『逃亡者』のスピンオフです。 攻めは50代妻子持ち、受けは20代でDV彼氏持ち。 全体的におセンチすぎるかなと思いました。 都会で、満たされない想いと孤独を抱える境遇の違う男ふたりが出会って恋をするわけですが、どうにも納得いかない。 「いいひと」である攻めが家族や仕事を捨てるに至る動機づけの面で、説得力に欠けてるような気がしました。重大な決断のはずなのに、なんか安易でメルヘンな感じ。 退路のすべ…
水原とほる 彩
お話として普通に面白かったです。 このお話の醍醐味がSMだとは分かっているのですが、私はこのお話、SM無しでも(というか、むしろそのほうが)楽しめました。 そのくらい、ストーリー展開がハラハラドキドキで、両極端な攻め2人との恋の駆け引きや事件そのものが、とてもバランスよく展開していて、読みやすかったです。 陵辱とか虐待とかSMは基本嫌いなんですが、結構きつめだと思えるこのお話はちゃん…
水原とほる 稲荷家房之介
たまねぎ頭巾
この話はフィクションですが、 「ドメスティックバイオレンス怖いなー」と思いながら読みました。 弟は学生のくせにやたら偉そうだし、 お兄ちゃんはやたらうじうじしていると感じましたが、 兄弟モノや痛い話は、比較的好きなので、楽しめました。 最期は「二人で堕ちました」的結末で、 なんだかんだいって二人とも楽しそうでよかったです。