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水原とほる 高緒拾
みざき
ネタバレ
水原とほる先生作品かつ修羅と名のつく作品と来れば、きっと一筋縄ではいかないお話なのだろうなと想像をしながらページをめくりました。 やはりと言うべきか、作品全体に流れる空気はしっとりと低温で重ためです。 決して軽くは描かれない、読み応えがある1冊でした。 仏教が重んじられ、人々のよりどころとして信仰されているアジア風の架空の国の寺院を舞台に繰り広げられるのは、運命に翻弄された2人の少年の波…
水原とほる 幸村佳苗
碧雲
水原先生は、たまにオカルト要素入りの作品を出しているけれど オカルト要素入りの水原作品は余り面白くないので 敬遠してました。 これもそうかと思っていたけど、現代もので オカルトというより、 サスペンス要素が濃かった。 合言葉の「へプタゴンは笑っているか?」と突然声をかけられる七生。 heptagon(七角形)、「七芒星」、 七生は、秘密の政府特殊機関に属する美貌の宗教学者。 …
水原とほる yoco
ふばば
読みやすくて萌えました〜。 あんまり深く考えずにタイプの違う美形の2人が惹かれあっていく様を眺める…これ最高。 悪い意味ではなく、BLファンタジー系だと思うのです。 そこに、適度に趣味のバイクでのツーリング、お互いの仕事である建築が絡む。 バイクも建築もどっちかというと男の世界。 だから、どこか少女漫画っぽい恋心のピンク色をうまく調和させてる。 また、イラストは線が細めで繊細な絵柄が素…
水原とほる ヤマダサクラコ
水原先生は、たまにオカルト要素入りの民話サスペンス風を手掛けるんですね。 主人公;貴文の母は、夫と夫婦の営みが無いうちに主人公を妊娠。 父親は、どうやら夢魔らしい。 出産後、夫と真の夫婦となるけれど、早逝する。 妻亡き後、夫は自分の子として主人公を育てる。 主人公・貴文は、母と同じ奇妙な力を持つ。 写真を観て、死者と会話する。 貴文の力を借りに、刑事が通うようになる。 …
水原とほる 水名瀬雅良
2009年発刊当時の昔風描写の挿絵は、無い方が良いと思った。 「愛の奴隷」とは、宏樹が、自分は彰信をつなぎとめたい愛の奴隷だと悔やむ場面に出る言葉。 相愛なのに、二人とも気持ちを言葉にして確認できないためすれ違う。 水川宏樹:設計事務所勤務 右足の小児麻痺の後遺症を持つ無自覚美貌。 小学生の頃から虐めの対象。唯一虐めから守ってくれたのが、彰信。 一旦疎遠になるが、大学時代に再会…
ほほん
あらすじ読んで面白そうだと思い読みました。 タイトルが「ヘプタゴン〜」なので七角形にちなんだ何かが出てくるのかな、と思っていると「ヘプタゴン」という組織は正式には「七芒星の会」のことだと。 え、七芒星なら「ヘプタグラム」では?とモヤモヤ。 しかも作中で正七芒星は存在しないと書かれていますが、コンパスと定規で描けないだけで存在します。 この他にもリアリティに欠ける表現が散見され、内容に説…
水原とほる 奈良千春
電子版は挿絵無し。表紙のみ。 太陽をなくした街とは、あいりん地区のこと 冤罪を着せられた狙撃の名選手、吾妻を探す七生 七生は、粛正された父親の復讐を果たしたい。 吾妻は、あいりん地区のまとめ役的な存在になっていた。 日雇いで暮らす人達は、色々な過去と事情を持っている。 計画実行の土壇場で、七生の依頼を反故する吾妻。 吾妻の愛で、心に太陽を取り戻す七生 水原先生の作品…
あとな
小説の冒頭って結構重要だと思うんですよね。この小説は受けが理不尽な目にあうところからはじまります。理不尽なことをするのがヤクザの攻めです。結構衝撃的で、そこから物語に引き込まれます。 理不尽な目に合わせられた受けは攻めを嫌がっています。ですが、最終的には結ばれます。あんな酷いことされて、しかも攻めが無理矢理受けを攻めの世界に連れてこなければ、しなくてもいい辛い経験をしたのにも関わらず。 で…
水原とほる 葛西リカコ
理不尽な暴力場面が無い恋愛小説。 内容は、過去と決別する再生。夜の次に訪れるのは夜明け。 以前の作品テーマは「執着」 この作品からテーマは「純愛」に変わる。 北原憲介:34歳,弁護士 ゲイ 昔、恋人を二輪事故で失う。 ポルシェのバッテリーアガリを翠が治したことで、知り合う。 遠野翠:20歳、華奢な美貌。元暴走族の姫。事故で族を辞め、高校中退。 昼間は自動車整備工、夜は夜…
水原先生のややソフトな狂気溢れる執着愛。 題名と内容を象徴する美術品が二つ登場。 一つは、タイトルのラ・テンペスタ 原題 “La Tempesta” 「嵐」 母乳を与える座る女性の右の地面に、乳児が座る 背後の雷雲、周囲の大地、水、大気、火 ・・謎の多い「聖なる会話」と言われる作品。 もう一つは、作品中に登場する美術品、”Vergine delle Rocce” 「岸壁の生母」…