水原とほるさんのレビュー一覧

小説

水原とほる  奈良千春 

鬼畜執着攻め最高!

鬼畜執着攻め大好きな自分としては最高に萌えました。受けが容赦なく屈服させられる感じがよいです。特に表題作の「窓」で受けは暴力と恐怖によって洗脳されますが、そこに甘さが微塵もないのがよいです。心理実験を見ているような気にさせられます。まあ現実世界でやったら確実にお縄なことのオンパレードですけどね。
筆力も申し分なく文の運びもGood。心理描写も丁寧で純文系の素養のある方だと思います。
BLといえ…

6

名前も知らず恋に落ちた話 小説

水原とほる  yoco 

バイク乗り同士だからわかること

バイクと聞けば、危険!心配!となってしまう私ですが
きっとバイクに乗った事がある人にしかわからない充実感があるんでしょうね。
克実と昌宗はお互い連れがいたわけではありませんが
お互いの走りが心地良いというだけでも
心の距離を縮めるには充分だったのかもしれません。

それにしてもいくら克実がきれいな顔をしているからって、
昌宗が精悍な顔だからと言って
キャンプでキスしてコキ合うの早く…

4

監禁生活十日目 小説

水原とほる  砂河深紅 

一線を越えないサイコパス達、なのに…

年齢を偽ってクラブの下働きとして住み込みで働いている実洋は、店に訪れた高井戸に目を付けられ、強引に彼のマンションに連れて行かれてしまう。
犯罪プロファイラーというからには相当の切れ者だろうが、モラルが欠落している高井戸だけでなく、嗜虐的な刑事・緒方、監禁されている実洋に助けを請われても一切関与しない美也子と、彼の周りの人間もこれまた胡散臭い。
常人とは違う危険な感性の彼らの有り様に、これは久々…

6

コレクション 小説

水原とほる  北沢きょう 

たまにはこういった水原さん作品もいい

水原さんはデビュー作のヤクザ物が強烈すぎて痛い話が得意な作家さんって印象が抜けないのだが、近年は様々なトーンの物語に力を入れているようで。
この小説もそのうちの一冊で、異端児であり天才でもあった日本画家の作品数十点を相続した受けが、亡き伯母夫婦の意志を最善の形で汲み取れるように調査、奔放する様子を伺う、といった内容だ。
作中の天才画家の半生を押さえたうえで話を追っていくと案外読み応えがあった。…

3

The Barber(2) The Cop -ザ・コップ- 小説

水原とほる  兼守美行 

紫の上が光源氏以外に恋をしたらこうなるのかも

「いやいや、スリリングな終わり方をするもんだな」と感心した完結編。
こちらも、電子書籍には、あとがきはあれども挿絵なし。

事件は相変わらず起きるのですが、そちらがむしろ添え物的な感じです。
なんと言っても驚きなのは、正田にもいましたよ。因縁のお相手。
「はぁ……(溜息)そういう人ね」ってなもんです。
なかなかこの絆は断ち切れんでしょう。
おまけに今作では、バーバーとして生きていくこ…

1

The Barber ~ザ・バーバー~ 小説

水原とほる  兼守美行 

往年のテニスマンガを思い出しました

2014年5月発行の電子書籍で読みました。あとがきはありますが、挿絵はなし。兼森さんの美麗な表紙絵に惹かれて『ジャケ買い』したものですから、ひじょーに寂しかったです(このイラスト、最高ですよね?美しいだけではなく、ドラマが感じられるのが良い)。

これからお読みになる方は関連作の『The Barber(2) The Cop -ザ・コップ-』も一緒にお求めになって、続けて読まれることをお勧めしま…

2

監禁生活十日目 小説

水原とほる  砂河深紅 

出て来る人出て来る人、皆超ヤバイ

こちら、タイトルそのままズバリ「監禁もの」です。
個人的に監禁ネタは大好物ですが、なんとも水原先生らしい一癖あるストーリーに仕上がってます。
人の心の不思議と言うか、出て来る人出て来る人、超ヤバイ奴ばかり・・・。
ここ最近のマイルドな作風を期待して読むと戸惑うかもしれませんが、過去のダークな作風がお好きな方は楽しく読めるんじゃ無いでしょうか。



内容ですが、監禁もの+推理サスペン…

10

名前も知らず恋に落ちた話 小説

水原とほる  yoco 

大人の恋


建築設計事務所に勤める克美(受け)は週末に一人でお気に入りの山へバイクを転がしに行くのが習慣になっています。そんな時、最近常連となったカフェで同じく一人できている昌宗(攻め)と出会います。克美は昌宗が自分が愛車を買うときに最後まで悩んだもう一つのバイクに乗っていたこと、自分にない凛々しい容姿に目を引かれます。名前とバイク乗りということしか知らないという関係で何となく誘われて一緒に走るようになり…

3

愛と贖罪 小説

水原とほる  葛西リカコ 

衝撃を受けた

私がBL初心者だったころに読んだ小説です。正直、とても衝撃を受けました。何が衝撃と聞かれれば、うまく答えられませんが、まず過去に攻めの直人と受けの歩の父が少し関係があったこと、それが原因で直人が歩にちょっかい?調教ですかね?をすること。それから直人のセフレに歩を犯す・・・。私の理解を超えてます。
直人は歩父が好きだったのか、恋というより執着の気もしますが。そこらへんがよくわかりませんでした。まあ…

3

愛ってどこにある? 小説

水原とほる  水名瀬雅良 

男女の親友なんていらない。ごめんなさい。

前作で期待し過ぎたかもしれないです。貴生は人たらしと言うよりは、最初は優柔不断に思えてしまいました。優し過ぎてそんな事まで言わないって場面のが多かったので。樹を傷つけてからは気持ちも決まって男らしくなりましたがね。それから、親友たち2人は私は受け付けなかった。まず、健吾は謝ったんでしょうかね。親友のためと言いながら酷いことしてるよね。まあ、貴生は許しちゃってるんだけど、謝ってる場面がなかったので、…

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