深井結己さんのレビュー一覧

その唇に夜の露 コミック

深井結己 

15年分の誤解の代償の痛さ

中学の時に唯一心を許していた同級生・若江に裏切られたと思い込み
強姦してしまった琢紀。
そんな15年前の出来事を引きずりつつも
バス運転手という仕事に就きまじめに働いていたところに
偶然、強姦した直後に転校してしまって音信不通になってた若江が乗り込んできて
15年前の屈辱を晴らすために若江に脅され逆に強姦されてしまう。

これだけで、もう苦手な人はお手上げなシチュエーションですよね。…

7

おとうさんは罪作り コミック

深井結己 

違うところで萌えてしまった

 息子の彼氏(ハゲ)が頭下げて「息子さんを私にください」のシーンに、萌え~……て、違うだろ私。
 義理の父と息子のラブです。ハゲ親父(この「親父」はオッサンって意味です)と大学生のラブではありません。念のため。
 オヤジ受けは好きですが、これは微妙かな~。個人的に親子モノは好きの基準が厳しくなってしまうので、このお話は微妙な位置です。お父さんが甘えた感じが好みじゃないのかなぁと思ったり。(うま…

1

おとうさんは罪作り コミック

深井結己 

かわいいお父さんは好きですか?

表題作と番外編が半分とあとは短編集です。

「おとうさんは罪作り」「おかあさんは恋敵」は母親の再婚で親子になった息子×義父のお話です。
しょっぱなでいかにもマッチョなゲイが「息子さんをください」という場面で、え?え?どうなるの?と思ったのですが、結構王道なストーリー展開だったわけです。結局最初から両想いって奴です。
表題作「おとうさんは罪作り」だけだったら中立評価になるところでした。
し…

2

おとうさんは罪作り コミック

深井結己 

ランク

アマゾンでランキング上位だったので買ってみたんですが、期待しすぎましたね。
発売日すぐにランキング見たからですかね(*_*;
義理の父子のお話で17歳差!!!息子はずっと前から好きで、あるとき、お父さんが息子の部屋であるものをみつけてしまいます。
それがみつかった息子は家にいられないと思い出ていこうしますが・・・
展開がすごく早くてびっくりしました。短編集みたいなのでしょうがないのかなぁ~…

1

明日も愛してる 小説

安芸まくら  深井結己 

読むのに疲れた…

すごく内容の濃いストーリーだなぁ、と思いました。
一言では「感動した!」なのですが、ちょっと複雑な気分です。

13分しか持続しない記憶、そんな障害を持つ櫂。
その櫂の世話をする、自称ハウスキーパー・ツダ。
二人は恋人同士だったのだが、櫂にその記憶はない。
ツダも時と場合によって、恋人だった事を思い出させたり、そうでなかったり。

とにかく13分というリミッター付きなので、14分目…

6

明日も愛してる 小説

安芸まくら  深井結己 

表紙が全てを物語っている

あとがきに「長い長い、一日が終わりました」とあります。
まさにその通り。「また明日」と言うまでの、津田と櫂のほんとに長い長い一日を綴った、甘くて苦しい愛のお話なのです。

まずは主人公櫂の特殊な事情。
読者は櫂と一緒に唐突に主人公が事故が原因で「前向性健忘症」だと知らされます。
蓄積できないたった13分の記憶、おまけに事故以前の過去も遡って忘れていくという逆行性の記憶障害も併発している。…

12

さようなら、と君は手を振った 小説

木原音瀬  深井結己 

幸せは永遠に続かない

従兄弟同士のお話。
啓介が田舎から上京してくるところから物語は始まります。
誠一は啓介とは同い年で従兄弟の関係。しかし十年前興味本位で二人は体の関係を持ってしまい、誠一が田舎を離れるとき啓介に「高校を卒業したら迎えにくるから」と言い残しそれっきりだった。
誠一は母親に言われ無理矢理啓介を迎えに行くのですが、啓介の格好がとてもダサく、なにより容姿を気にする誠一はうんざり。
しかしまた啓介に会…

5

明日も愛してる 小説

安芸まくら  深井結己 

悲恋と言うのは外野

こんなに悲しいBLを久々に読んだ。

主人公・櫂は17歳で交通事故に会い、目覚めたら35歳になっていた。彼は記憶障害を患い、13分間しか物事を記憶しておくことが出来ません。
――そう、この人は、愛しい人の記憶を、13分間しか覚えていられないのである。

13分でリセットされる恋愛という難しい物語を、安芸先生、よくぞ描いてくれました。こんな悲しい話があるだろうか。櫂の持つ、11分置きに鳴る腕時計が残…

18

明日も愛してる 小説

安芸まくら  深井結己 

リアルに自分に置き換えて……

う~ん、とてもしんどい話でした。
シリアス好きの私が読むのも大変だった感じです。
重い話と言うことが一番ですが、でもそんなに文面は暗い感じはしませんでした。

むしろ、同じことを繰り返す受けの様子をこちらも繰り返し読んで繰り返すのが苦痛になってしまって……
やはりこの手の題材を扱うには、大変な文章力と、引きつけるだけの組み立てが綿密に必要だな……と勉強させて貰いました。

あとはこの…

4

明日も愛してる 小説

安芸まくら  深井結己 

これだけ愛せる相手に出会えるのは、ある意味幸せでしょう。

事故の後遺症で13分しか記憶が保てない櫂。
櫂を献身的に世話をするハウスキーパーツダ。
そんなあらすじを読んで「辛くて痛くて重い話」だと思い、
覚悟をして読んだのですが。読後感は非常に爽やか。
じんわりと胸が温かくなりました。

13分で記憶をリセットしてしまう櫂視点で語られるお話なので。
ツダと櫂がどういった経緯で結びつき、一緒に暮らすようになったのか。
櫂の唯一の肉親は、ツダと…

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