といけさんのレビュー一覧

そして長い夜が明けたなら 下 コミック

といけ 

お互い甘えられるようになるといいな

 帰国した根津を迎え、再スタートを切った2人。どんな風に関係を修復していくのかなぁと楽しみでしたが、中盤まではぎこちなくて。根津の気持ちは分からないでもないけれど、それは言葉で伝えてもよかったんじゃないかなと思いました。西片の言葉は別に心より体の繋がりを優先したい、という趣旨ではなかったし、長く離れていて再スタートしようというこのタイミングで根津が彼を試した理由にはあまり共感できませんでした。

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そして長い夜が明けたなら 上 コミック

といけ 

酸いも甘いも噛み分けた2人なら

 過去の恋人への熱量には随分差があるけれど、今恋人に求めるものにはあまり差がなくて、面白い2人だなと思いました。根津は元彼と別れた翌日から何食わぬ顔をして仕事ができた。一方、西片は飲みの席で普段は絶対見せない隙を見せたり、ようやく未練を断ち切った後久々に元彼と遭遇すると、自分への否定を感じて隣にいる人の声が聞こえないほど動揺してしまったりする。元々恋人への向き合い方が異なるというよりは、たまたま前…

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そして長い夜が明けたなら 下 コミック

といけ 

一歩ずつ、丁寧に。

待ちわびた再会。ここからようやく一緒に過ごす時間が始まるのかな?と思いきや…
喜びにあふれる再会、という感じではなく
なんとなく温度差があるのが伝わってきて胸がざわざわ…。
そんかところから始まる下巻でした。

再会したからといってすぐに恋の炎が燃え上がるわけではないことを伝えるような、根津のスッと冷めた眼差し。
ふわふわ浮かれた心を現実に戻していく感じがして、ふたりの気持ちはやっぱり…

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そして長い夜が明けたなら 上 コミック

といけ 

濃厚なストーリー

大ボリュームの上下巻、ものすごい読み応え。
でもそれは「ページ数があるから」だけではありません。

ふたりの感情がしっかりと丁寧に描かれているので、一つひとつのエピソードがとても濃厚で
小さな引っかかりさえもさらりと済ませない部分がとてもリアル。
同性同士の恋愛の苦しさはもちろん、自分以外の人間と解り合うことってこんなに難しいことなんだな、と感じてしまうような展開に
引き込まれずにはい…

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そして長い夜が明けたなら 下 コミック

といけ 

感性が刺激される、とてもパーソナルな作品に触れた気がします

先ず、上下巻通して各Ep.に付けられた副題はこれ、全部色んな楽曲からインスパイアされたんではないですかね?
POPな洋楽からクラシックの名曲、オペラの戯曲、映画音楽など、、、
特に下巻では歌詞のような映画のセリフのようなモノローグが多くなっていて、すごくその章の副題の楽曲に合った雰囲気を感じられるものでした

あとがきを読みすごく納得したのは、先生がこの作品を「ご自身のために描いた」もので…

1

そして長い夜が明けたなら 上 コミック

といけ 

良すぎた…良すぎて泣けたぁ… 手抜きが一切無い誠実さが真っ直ぐに届けてくれる言葉と想いが沁みました

気になりつつもカートインしたままだったこちらの作品
読もうと思ったのはとある先生のSNSがきっかけ♪
今ちるちるで行ってるキャラクター総選挙発端で普段はあんまり見ないようにしている気になる先生方のSNSをチェックしていた時に、敬愛して止まない彩景でりこ先生のポストに辿り着きました
そこで先生の友人でもある今作の作者のといけ先生のこの作品をおススメされているのを発見しまして…!
良し!!やっ…

3

そして長い夜が明けたなら 上 コミック

といけ 

まるで小説

まるで小説を読んでいるかのような緻密な心理描写と気持ちの駆け引き。
性的マイノリティの方は少なくともこのような境遇に置かれることがあるのではないかと思う瞬間が多々。
当て馬などが登場するわけではないが、お互いの立場や本音に垣間見る切ない現実がひしひしと伝わってくる。
私が最近読んだ中ではダントツに心に迫った一冊。
上下巻総括です。

2

そして長い夜が明けたなら 下 コミック

といけ 

あなたと愛を育むこと

上巻から引き続き、さらに重みが増してゆく下巻。

長い空白期間を経て、ようやく再会を遂げた西片と根津。

互いに想いは通じ合っていて、
遠距離でもないのに4か月以上も時間も会わずにいられるなんて…
そりゃ、不安が生まれてしまっても仕方ない。

これでやっと恋人同士に…と思ったのも束の間、
今度は周囲のいざこざに巻き込まれてカミングアウト問題が浮上し、
さらに“恋人”としての付き…

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そして長い夜が明けたなら 上 コミック

といけ 

純粋すぎる二人

分厚いページ数同様に、どっしりとした読み心地でした。

愛し、愛されたい、二人のお話。
ゲイのサラリーマンの西片はある日、
後輩の根津から転職することを聞かされます。
ショックを受ける西片に根津は突然キスをしてきて…。

身体から始まる関係。
大人の恋のお話という印象でしたが、その後が長かった。

相思相愛なのに、真面目すぎるがゆえにそう簡単にはくっつきません。

大人ゆえ…

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そして長い夜が明けたなら 下 コミック

といけ 

人はひとりで生きていく、けれど、、、

下巻は、受けが久しぶりに攻めと会うところから始まります。

個人的には、いよいよタイトルの「夜明け」が始まったのだと思いました。
けれど、実際の夜明けもすぐさま太陽がスコンと昇るわけではなく、朝日と闇夜のグラデーションが入り交じって空と地の境界線に拡がっていくわけで、、、

実際に2人の関係も再開したからと言って、すぐさま進展するわけではありません。

寄せては返す波のように、近づい…

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