小林典雅さんのレビュー一覧

管理人さんの恋人 小説

小林典雅  木下けい子 

言葉は大切

外国人だらけの下宿を舞台にした、日本人大家さんと日本人大学生くんの、ほのぼのとしたラブコメディ。
コミュニケーションの大切さが伝わってくる、良いお話でした。
主人公の大学生の広野も大家さんの生成も、他の下宿人の外国人たちに対しては自分と違う文化風習に素直に接しているのに、自分自身のことになると、自分の中にある同性への恋愛感情とはなかなかうまく折り合いがつかないようで、そのせいでこの二人、くっつ…

4

管理人さんの恋人 小説

小林典雅  木下けい子 

未亡人ではないけれど

一定の世代以上の人にとっては美人管理人さんといえば、め〇ん一刻の響子さんだと思いますが、受けの生成は名前のごとくナチュラル美人で家事や料理が得意でちょっと鈍いところが、響子さん似でした。攻めの広野も純情で真面目な童貞大学生で五代君似といえないこともないです。

視点が受けと攻めと交互に代わり、読者は早い段階で2人が両想いだとわかりますが、2人とも童貞のせいか悪い方向というか面白おかしい方向に妄想を…

3

管理人さんの恋人 小説

小林典雅  木下けい子 

ほのぼの&ほっこり系の典雅節です

発売日に本屋に行ったら最後の一冊でした。我が町にも典雅さんの熱烈なファンがいるようで嬉しいです。

典雅さんのコメディは『爆発系』と『ほのぼの系』があると思うのです。
今回は後者の系列だと思いました。弾ける笑いと言うよりは『まったり笑える』とか『後からクル』感じ。

硴野の下宿に住んでいるジャド、アリー、ミカのお国言葉や、畔上と硴野の純情故のすれ違いなどから生まれる『可笑しみ』は、やり過…

7

管理人さんの恋人 小説

小林典雅  木下けい子 

店子3人組に声を出して笑いました

作者さんの好き設定を詰め込んだ萌えツボモリモリのお茶の間ラブコメですね。
こちらも萌えました。

もう石花荘の店子外国人3人のキャラと大家の生成の心の声が面白すぎて声を出して笑いました。
久しぶりの小林典雅さん、一気読みでした。

店子3人のお国の面白い言葉や日本あるあるやそれぞれのヅカやBLオタク・女装コスプレ・親愛セクハラ?等々。
わちゃわちゃで楽しくて私も店子になりたい!と思い…

4

管理人さんの恋人 小説

小林典雅  木下けい子 

悪い大家さん、最高です…!

すごく面白いです!

笑いあり、少女漫画的キュンも、エロもあります!

そういう要素が典雅先生のしっかりとした世界観、ストーリーに組み込まれているから余計楽しく読めました。

舞台は外国人ばかりの下宿、石花荘。
下宿の美人な管理人さん、(優しく庶民的)な生成(27)と、爽やか大学生の広野(20)の両片思いから始まるお話です。

以下、ネタバレがあります。



年上美人な…

10

管理人さんの恋人 小説

小林典雅  木下けい子 

ほのぼの、優しいストーリー

作家買い。作家買いですが、典雅さん×木下けい子さんと聞いたらテンションMAXで発売を心待ちにしていました。

ネタバレ含んでいます。ご注意を。







もともと大手企業に勤めるリーマンだったけれど、身体を壊し、現在は祖父が経営する下宿「石花荘」を切り盛りしている生成。

石花荘には外国人留学生の、フランス人のジャド、エジプト人・アリー、そしてフィンランド人のミカが現在…

10

執事と画学生、ときどき令嬢 小説

小林典雅  金ひかる 

箱入りって良いですね!

「カルピスって、本当に初恋の味なんですか?」

こういう、小林典雅先生のご本でしか出会えない台詞が好き…!
この作品もとても面白かったです!

前編は、鬼執事・竹之内と、彼の教育のもと令嬢のふりをすることになった画学生、来智のお話。

後編は、画学生への恋に敗れた夏見侯爵と、箱入り御曹司 湊のお話です。

どちらも大正時代を舞台とした短編ですが、登場人物が魅力的で、ストーリーもし…

1

武家の初恋 小説

小林典雅  松本花 

名場面の宝庫です!

面白かったです!
以下、長文となってしまい、すみません(>_<)

始めは、時代物って想像力が追いつかないかな?と心配していましたが、
この作品では、時代物のハードルより、逆にその時代の恋愛の艶っぽさにはっとさせられます。

「…お月さんも、もう寝やしゃんした…」など、歌舞伎のセリフの入れ方が良いんです!
堅物武士の榊さんが、音弥の顔に化粧を施す場面も、素晴らしい…(&g…

3

若葉の戀 小説

小林典雅  カズアキ 

不器用な領家君、可愛いです!

昭和初期の、全寮制男子高校を舞台にしたお話です。

主人公の捷は、見た目は繊細な美少年なのに、バンカラ学生に憧れて制服を改造しようとする等、時代の薫りをくゆらせつつ、少年たちがとっても生き生きとしていました。

小林典雅先生の書かれる文章は、いつも楽しくて好きなのですが、今回は主人公たちが外国語を勉強しているのに合わせ、文章の要所要所にドイツ語を織り交ぜているのが秀逸でした。

個人的…

6

若葉の戀 小説

小林典雅  カズアキ 

不器用な攻の実は…な溺愛ぶりが微笑ましい

大正時代の男子寮を舞台にしたお話。様々な年齢の男子が集まる全寮制の高校で起こる恋!となると、雅な予想をするのですが、捷が鈍感でウブ、かつ領家が不器用なので可愛らしく楽しいお話となっています。

前半は捷視点、後半は領家視点。後半の領家視点が入っている事で、萌が倍増です…!

素敵な先輩が当て馬なのですが、捷はこちらとお付き合いしたらべたべたに甘やかされてそれはそれで幸せだったのかもなーと思…

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