小山田あみさんのレビュー一覧

甘美な毒に繋がれて 小説

犬飼のの  小山田あみ 

中身のスカスカ感

作家買いです。
犬飼ののさんは大好きです。
しかし今作は、現実世界に無理やりファンタジックな耽美さを
持ち込もうとした気がしてしまいました。
中身のスカスカ感、狂気のストーカー攻めなど
現実味の無さがかなり気になりました。

   ◆◆   ◆◆   ◆◆

《CP》
中学3年生・琉貴 × 料理教室講師・遥

物語の主人公は遥で、遥視点が殆どですが、稀に琉貴視点にもなります…

12

デンパ男とオトメ野郎 小説

井上ハルヲ(オハル)  小山田あみ 

俺を好きになってもらえないだろうか

警視庁刑事部鑑識課、現場鑑識に籍を置く柏木聡。スプラッタ映画を見ていた映画館で腰を抜かしていた好みの男。その見知らぬ男と「同族」と知り、いきなりヤッてしまう展開。
その後、職場で行き合うエリートキャリア管理官がまさかのアノ夜のオトコ!
距離を置こうとする柏木とは対照的に「俺はおまえが忘れられない」と詰め寄ってくる西村。
二人の背景には宗教団体絡みの爆弾テロ事件。キャリアと現場の壁に悩み関係を…

8

灼熱のカウントダウン 小説

  小山田あみ 

ただ触れて、肌を重ねて、

BLというより男x男のメンズラブ、という趣き。
CPはテロ対策特別捜査官の二人。麗しいイラストは小山田あみさん。
攻めの北浦大駕は爆弾処理のスペシャリスト、受けの工藤琉己は元警視庁捜査一課。物語は工藤視点で進みます。
集団行動に馴染まない北浦との攻防の末、 何故か取り引き的なセックスをすることになる二人。
さて、いざヤッてみたら……情が湧いてくる!そして、惚れ合う!
それから後の、テロリ…

6

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

初めての恋でもなく、劇的な愛でもないが

子供が欲しいという理由で同性の恋人に振られたつぐみと、事故で健忘症と診断された朔太郎の穏やかなラブストーリーです。
世間の人から同情はされても、理解はされないだろう二人の境遇に、途中読むのが少し辛かったです。
身体を重ねても恋人にはなれない、お互い好きなのに離れる選択をした二年間はどれだけ心細く、切なかっただろうと思います。作者の凪良ゆうさんもあとがきで書かれていましたが、この物語の集大成はラ…

3

二人暮らしのユウウツ 不浄の回廊 2 小説

夜光花  小山田あみ 

ぅああああ!あっまーいっっ!!

続編ずーっと読みたかったんですが、電子書籍化してなくて。
この度、やっと見つけてゲットです。
結果、すっげ甘いです。

いろいろ事件(?)は起こるんですが、
西条(攻様)が歩(受様)を好きなことはずっとブレないので、
安心して読めます。
ただ、歩が勝手に壮絶な空回りしてます。
そりゃあもう、ぶんぶん音が聞こえそうなほどです。

「愛の言葉」
後日談。
歩の誕生日に「好き」を…

2

不浄の回廊 小説

夜光花  小山田あみ 

タイトルで損してると思うのは私だけ?

タイトルの物々しさと表紙絵のシリアスなイメージで、
敬遠していた本作。
いざ、読んでみたら、意外とライトで拍子抜けしてしまいました。

いや、べースは決してライトじゃないんですよ。
でも、歩(受様)のド天然さでシリアスが薄まってる感じですね。
だいたい、あれだけ挙動不審だったら、
私が西条(攻様)だったら、ドン引きですよ。
でも、なんだかんだで許しちゃう西条。
実は、歩のことすっ…

2

甘美な毒に繋がれて 小説

犬飼のの  小山田あみ 

執着攻めがお好きな方にお勧め

犬飼さんに小山田さんの挿絵。あらすじ云々関係なく速攻で購入しました。内容はすでに書いてくださっているので感想を。

中性的で美しいビジュアルを持ち、けれど中身は凡庸だと自負しているため見た目と中身の違いにコンプレックスを持つ遥(受け)。

親に愛されていないわけではないけれど、多忙なため、そして本人がしっかりしているため放任主義の家庭で育ってきた琉貴(攻め)。

常に完璧でありたいと努…

10

甘美な毒に繋がれて 小説

犬飼のの  小山田あみ 

犬飼先生流純愛

攻め15歳(中学生)、受け25歳(ゲイ)の、超年下攻めのお話です。
攻め受け両方の視点で描かれています。

セレブが集うまるで宮殿のようなクッキングスクールで講師を勤める遥は、ある日スクールのオーナーの甥、中学3年生の琉貴の担当をすることになります。

琉貴が料理中に怪我をしたときの出来事がきっかけで急速に惹かれ合います。しかし、遥は琉貴が未成年者ということと、過去の恋愛経験から突き放そ…

11

君を殺した夜 小説

夜光花  小山田あみ 

執着攻

ショッキングなタイトルが気になってずっと読みたかった作品でした。死にネタじゃなくて良かったです笑

受に執着する攻が暴挙の合間に見せる、抑えきれない愛情がとても切なかったです。夜光花さんの文章は好きなので読みやすかったです。

ただ、まあ、この手の展開でいつも思うのですが、まともな社会人が復讐や報復のためだけに同性を犯すわけないですよね。回数も然ることながら、行為自体が存外に優しいものであ…

2

奪還する男 小説

水原とほる  小山田あみ 

中東の描写は詳細ですが…

中東に赴任予定の外交官・直実(受け)は、中東出張中に遭遇した爆破事件で、民間警備会社勤務の元警察官・加賀谷(攻め)と出会う。
帰国後、偶然再会し身体の関係を結ぶ二人だが、中東某国で邦人誘拐事件が起こり…

水原さんが実際に訪問された中東の街を舞台としているだけあり、現地の描写は大変活き活きとしています。
直実や加賀谷が語る外国への憧憬や海外情勢も、水原さん個人のお考えや経験が多分に盛り込ま…

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