小山田あみさんのレビュー一覧

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

一貫して暖かい

BLとして萌えたかと聞かれると違うのですが
本編とSSまで合わせて、良作の映画を1本見たような、そんな作品です。
朔太郎や告美だけでなく
おじいさんや担当さんや漫画家先生、アパートの住人の言葉が
優しかったり厳しかったり突き刺さったりして
でも一貫して暖かい。
許されているような感じとはこういうことなのかな、と。
ぬるくてほのぼのとしたままお話も終わるのかなと思いきや
SS「スイー…

6

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

読んで良かった一冊

新幹線での移動中の暇つぶしに予備知識なし、小説のあらすじだけでなんとなく購入しました。
序盤はそこまで入りきれないというか、よくある失恋からの新たな恋ってパターンかなって読んでいたのですが、途中から一気に入り込んでしまいました。
昨日の言動がすっぽり消えている、大切な思い出さえも消えて、そこに残るものは…
切なくてとても悲しい、けれどとても温かい作品で心にとっても響く1冊でした。
ただ、新…

4

盗人に愛の罠 小説

妃川螢  小山田あみ 

エンターテイメントBL

施設で育ち、同じ施設で過ごした幼なじみを病気で亡くした燿(受け)は、道楽でギャラリーカフェを開くかたわら、悪徳政治家の裏金を盗んで慈善団体へ寄付するという義賊行為を続けている。そんな折、燿は店を訪れるようになった勅使河原(攻め)と仲良くなるが、盗みに入った先に現れた正体不明の同業者と勅使河原の印象が重なるような錯覚を覚え…。


同業者(仮)という攻めの正体はあらすじからもわかるので、謎解き…

5

はだれ恋 ~拾われ男の妄想~ 小説

中原一也  小山田あみ 

拾われ男の妄想と純情

中原さんの新刊は、病気の妻がいるオヤジ(攻め)に片想いする年下受けの物語。
エロは多めですが、攻めとの絡みは2回のみ(その他、受けの妄想もあり)で、あとは受けとモブとの絡みが数回あります。

あらすじ:
家出少年だった白石(受け・当時17歳→現在25歳)を拾ってくれた、車修理工場の社長・八尾(攻め)。
八尾の下で働き、彼に想いを寄せる白石ですが、彼は病気の妻一筋。
白石は世話になった彼…

13

夜叉と羅刹 書き下ろしSSペーパー(出版社ペーパー) グッズ

懐の広い杜若が素敵です

指定の書店さんで購入するといただけるペーパーです。私はコミコミスタジオさんで購入。緑色のB5サイズの紙に片面印刷されています。

さて、それでは内容を。すみません、ネタバレしてます。



タイトルは『白い背中』。
時系列は本編終了後。杜若視点で書かれています。

事後の二人。
が、鉄二はご機嫌斜め。その理由はセックスの時に杜若にテーピングで両手を縛られ、自由を奪われ…

2

淫魔を孵す 小説

沙野風結子  小山田あみ 

予想外の展開でした

“恋敵は、淫らなもう一人の自分”の帯に隠されていますが、
取ると受けのおヒップが…!!
“孵す”というタイトルどおり、卵の殻が割れているのも素敵です。
さすが小山田さん!と痺れました。

祖父と父のように医者になる為、
努力を惜しまなかった兄が自ら命を絶ってしまい、
苦悩を知りながら静観視していた事を悔い
兄の代わりに医者になる道を選んだ宰(つかさ)。
医学部に進み、鳥羽という遊…

5

溺愛オトコと純愛ヤロウ 小説

井上ハルヲ(オハル)  小山田あみ 

エロラブからハードへの神展開でした!

井上さんはペンネームを変えてからラブコメ路線に行くのかなとちょっと残念に思っていたんですが違いました。
「デンパ男とオトメ野郎」はラブコメ度が高かったけれどこれはいつもの井上さんでした。

「ウワサのカレシ」
聡の昔の男マダムタカコが絡んでくるお話でどちらかというとラブコメ。
前回和巳が渡した腕時計が300万円以上するものだと発覚して慌てる聡と、その時計は婚約指輪の代わりだと言う和巳。

11

夜叉と羅刹 小説

四ノ宮慶  小山田あみ 

読み手を選ぶ作品だと…

なんともレビューが書きにくい本なのだろうと…
評価も何にしたら良いのか悩みました。
読んだ後に読み返してしまう本だったので、この評価にしました。

レビューというより、読んで感じた事を書かせてください。
いろんな意味で痛いです。
精神的にも物理的にも。
読む人を選ぶ本だと思います。
甘くない。
甘いだろう部分はあるけど、甘さを感じません…
どちらも強く惹かれ合っているのだろうけ…

10

夜叉と羅刹 小説

四ノ宮慶  小山田あみ 

絵師買いなら覚悟を決めて読んだほうがいい

小山田さんの美麗なイラストに惹かれて購入。

こ・・・これは・・・
ものすごく読む人を選ぶ内容だと思います。

自傷他傷を繰り返す病み系の受け鉄二と、鉄二の病んだ愛を丸飲みするように受け入れてしまう攻め一鬼。

奪われる不幸と、与えられない不幸は、よりどちらが不幸か――。

冒頭にそう問いかけられますが、鉄二に与えられたのは母の負の愛情なんですね。
何も与えてもらわなかったわけ…

12

溺愛オトコと純愛ヤロウ 小説

井上ハルヲ(オハル)  小山田あみ 

続き~♪ルンルン♪と読んだら、撃沈…

前作の『デンパ男とオトメ野郎 』が、
キャラが立ってて内容も面白くエロエロで、サクッと楽しく読めたので、
その続編なら同じような娯楽作品テイストだろう~~
そう思って読んでみると、考えが甘かったですね…
そりゃそうか、エロエロで面白いだけじゃ賞はもらえないか。

引き込む展開という点では、前作よりもコチラの方が断然よかったし、
前作ではちょっと気になった主語の多用も見られなくなってい…

9
PAGE TOP