緒田涼歌さんのレビュー一覧

饒舌に夜を騙れ 小説

かわい有美子  緒田涼歌 

ワカメ酒…

SATの同期である犬伏と橋埜。どっちもノンケだけど、クールビューティな橋埜は、体育会系で面倒見の良い犬伏に恋心を抱いている。
ツンツンしていて口の悪い橋埜にちょっかいを出しては、罵られる犬伏。そんな二人の掛け合いが楽しかったです。
懐が広くて兄貴タイプの犬伏は、すっごく好きな攻めでしたが、イラストがきれいすぎるというか線が細いというか、もっとごっつい男を想像してしまっておりました。
まあでも…

10

「待ち続けた男」プロファイラ―は愛を解く番外編ペーパー グッズ

やっぱり健気かも

攻め様の過去の受け様との思い出を描いているのですが、
二人の小学校の出会い、攻め様は知能が高すぎて人間への興味や関心が無い
かなり変わった子供で、その攻め様が唯一面白いと思った相手が受け様なんです。
コロコロ変わる感情変化、怒っていると思えばちょっとした事で忘れて笑顔に、
そんな受け様を見ているのが、楽しかった攻め様。
その楽しいが、思春期の頃に変化、受け様がやけに突っかかってくるように…

0

プロファイラーは愛を解く 小説

葉月宮子  緒田涼歌 

態度がデカいけど健気なの

小学校からの高校までの同級生同士の再会ものなのですが、一味違う面白さ。
受け様は、町のいわゆるお巡りさんから、念願かなって刑事になったのですが、
そこで殺人事件が発生し、捜査本部が立ち上がり所轄の刑事である受け様も参加、
そこで事件のプロファイリングで協力してもらう為に大学の准教授へいく事に。
しかし、受け様は本当は断りたい気持ちになっているのですが、それは捜査協力を願う
准教授に逢いた…

1

ささやくように触れて 小説

崎谷はるひ  緒田涼歌 

最初に思ってた展開と違う話

 江角直樹は、人気イラストレーター・執行光彦のアシスタントのバイトをしている。
 自身も執行の絵に憧れて美大を目指すもすべて落ち、執行のアドバイスに従い美術系の専門学校に入学を決めたばかりの十八歳。

 ところが、執行の家へと急ぐ途中、その大事な入学金と授業料である50万円を落としてしまった。
 青くなる直樹だったが、支払いの期限は二十日後。
 何のとりえもない自分にはそんな大金を準備す…

1

運命の花嫁 小説

弓月あや  緒田涼歌 

ネガティブ花嫁もの

前作「侯爵の花嫁」のスピンオフ作で、前作の攻め様のウェストン公爵家が半舞台。
ウェストン公爵夫人が長期療養所で受け様を見つけ、引き取った事から始まります。
受け様は喘息持ちで病弱、その上極度の人見知りで、いつも他人に怯えて暮らしてる。
そんな受け様を突然慰問にやって来た公爵夫人が理由も云わずに自宅に連れ帰る。
そこには、前作の主役二人、孤児院から引き取られた郁とアーサーが待っていて、
人…

3

廃園の桜 小説

高塔望生  緒田涼歌 

優しい彼が獣になった訳

契約愛人ものですが、全ては嫉妬と誤解から始まった物語で、契約を越えた思いを抱き
心が寄り添うかと思われた時に再び誤解から離れる事になり、それでも思いは消えない。
そんなちょっと切ない大人の恋愛です。

受け様は海外でテーラーの修業をしていたのですが、祖父の体調が思わしくない事から
予定よりも早く帰国し、祖父が経営するテーラーの手伝いをし始めていた矢先に、
祖父が店で倒れ、その時に店を訪…

4

やさしい雨と彼の傘 小説

染井吉乃  緒田涼歌 

好きな作家さんだからこそ

染井吉乃さんは、「虹の入江」シリーズではまりにはまったのですが、
久しぶり手にとった本作、ちょっと私には合わなかったようです。
すみません。勿論、作品として面白いですが、
どうも受があまり好きになれませんでした。

また、もって回った表現というか、意味深な表現が多すぎるように感じました。
強調点があちらこちらで見られます。
こういうのって、本当のポイントにつけられているから、
読み…

1

やさしい雨と彼の傘 小説

染井吉乃  緒田涼歌 

何処まで信じる事が出来るか

「秘密の花」の続編スピンオフで前作の攻め様の友人の弟で、受け様の友人になった
佐久間が攻め様として登場するお話です。
舞台はまたもや同じ大学で、初めての出会いも前作から続く幽霊騒ぎが起こった図書館。

幽霊の噂を消す為に、シノから閉館近くになったら図書館から揉める事無く、
好奇心で集まる学生を帰すバイトを依頼された攻め様とその図書館に幽霊を探して
来る受け様とのお話で、受け様は心霊現象…

2

パリの花嫁 お気に召すまで 小説

宇宮有芽  緒田涼歌 

気まぐれの遊びが本気になる

「不夜城の蜜愛」のスピンオフで、こちらがメインの主役たちのお話です。
2冊同時に読むと時間軸も交差しているのでより楽しめる感じでしょうか。
受け様は、美術館の管理人をしているのですが、受け様の一族は芸術家一族で
受け様のいる美術館も祖父の絵を管理しているのですが、美術品には目が無い。
自分は絵を書く才能は無かったのですが、作品を見る目とマネージメントには
才能がある受け様が、知人のパーテ…

1

侯爵の花嫁 小説

弓月あや  緒田涼歌 

健気ちゃんなんですよね

文庫化再販プラス書下ろしでの再登場作品で、割合に目じりをじんわりさせて
くれるストーリーなのですが、攻め様の理不尽な前半の言い草には呆れてしまう。
相手が子供なのに、言い訳一つ聞かないような設定はなんとも釈然としない。
受け様に対しての贖罪があるなら余計にもっと優しくしなよなんて一人突っ込みしちゃう。
愛おしいから離れるのは理解出来るから、せめて受け様を精神的に落ち込ませる
ような手放し…

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