ささやくように触れて

sasayakuyouni furete

ささやくように触れて
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌10
  • 中立6
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
9
得点
36
評価数
16
平均
2.6 / 5
神率
0%
著者
崎谷はるひ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
緒田涼歌 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
価格
¥533(税抜)  
ISBN
9784344818156

あらすじ

専門学校の入学金を落とした直樹は、バイト先の尊敬するイラストレーター・執行に「援助交際」を持ちかけられ…!?待望の文庫化!
(出版社より)

表題作ささやくように触れて

イラストレーター,35歳,執行光彦
専門学校生,18歳,江角直樹

その他の収録作品

  • 僕はきみの腕の中
  • あとがき

レビュー投稿数9

ヘタレ過ぎます執行さん

ヘタレ攻というよりネガティブすぎる…。本当は優しくて繊細な人なのでしょうが、諦めることに慣れすぎていてちょっと可哀想でした。そんな攻・執行さんのお相手は、明るく元気で男前な受・直樹です。

直樹はもともと執行のイラストの大ファンで、高校生の時から執行のもとでアルバイトをしています。しかしあこがれの執行は実は寝穢いドヘタレ(笑)でした。でも長身で何だかんだ大人でカッコイイ男性なんですよ。本来は。

直樹は専門学校の入学金50万円を落としてしまい、それを執行に立て替えてもらう代わりに援助交際を受け入れるというストーリーなんですが、援助交際!?ビッチかこいつは!?とか思わないで下さいね?(笑)一応直樹も悩んだし、バレた際には母親からしこたま怒られてますから勘弁してやってください。

で、援助交際が始まるんですが別段エロエロ~な展開になるわけでもなく(キスとお触り程度)。しかしその中で直樹は執行の繊細で臆病な心に触れて、彼を甘やかしたいと思うようになっていきます。

そんな中、直樹が落とした50万円が見つかります。これでゲームオーバーだと、直樹とのことを全て諦めたように言う執行に怒りを覚えた彼は、「ゲームオーバーではなくコンティニューだ」と強引にキスをしてその場を立ち去ります。う~ん男前。

そっから執行は直樹を避けまくって逃げるんですが、結局は直樹の粘り勝ち。
君を後悔させない自信なんかないと情けないことを言う執行に「だったら俺で自信をつけろ」と怒鳴る直樹がカッコイイ。
自分は謝ってもらいに執行のもとへ来たのではなく、執行を口説いて、あわよくばセックスの一発もやれりゃいいかと思って来たんだと言い放つ直樹がね…もう、あんたら受け攻め逆転したら?ってかんじです。何にせよ無事に結ばれてよかったよかった。

続編は執行視点。直樹がベッドでまぁ積極的で、ビデオで研究した成果を思う存分発揮しております。執行さんはたじたじ。直樹が好きで大切で幸福そうな執行がおります。よかったねぇ。続編の方が本編よりエロ度は高いかな?

ペシミスティックな執行ですが、直樹と過ごしていく中で幸せになってくれるといいなぁと願っております。どうぞ直樹に幸せにしてもらってください(笑)

2

欲のない感じ。淡白な崎谷はるひ作品。

崎谷はるひさんの初期作品の文庫化。

ヘタレなイラストレーター攻めと
アシスタントの年下男前受け。

これ、きっと今の崎谷さんなら受け攻め逆ですよねw
あとがきでも、そのうち受け攻め逆転!?なんて妄想がありましたが
カタチにしていただけるとありがたいなぁ。
どう読んでも、この年下受けは、立派な攻めに成長しますよ。うん。

物語は、大学の入学金50万円を紛失してしまった直樹に
50万を渡すかわりに2週間援助交際を条件に出す
イラストレーターの執行さんというお話。

まあ18歳の直樹ですから、親に言えずに
バイト先の親しい執行さんに甘えて50万円受け取ってしまうのは
仕方ないのかなぁと思いますけどw
そんな後先考えられない思考の未成年に付け込んで自分の
恋心をなんとかしようとする35歳の執行さんもどうかとw
でも、執行さんは50万円で直樹をどうこうしようというよりも
2週間で自分の恋心を葬ろうとしてるところがよかった。
どーにもこーにもへタレすぎますがw

しかし執行さんも35歳になるまでに
もっと強い攻めにがっつり食われてそうな気もするのです。
よくぞご無事でいたもんだ。

1

最初に思ってた展開と違う話

 江角直樹は、人気イラストレーター・執行光彦のアシスタントのバイトをしている。
 自身も執行の絵に憧れて美大を目指すもすべて落ち、執行のアドバイスに従い美術系の専門学校に入学を決めたばかりの十八歳。

 ところが、執行の家へと急ぐ途中、その大事な入学金と授業料である50万円を落としてしまった。
 青くなる直樹だったが、支払いの期限は二十日後。
 何のとりえもない自分にはそんな大金を準備するのは不可能だと思いどうしたらわからずにいた。

 そんないつもと様子が違うことを執行に突っ込まれ、直樹はついうっかり本当のことを話してしまう。
 しばらく悩んだ末に、執行は直樹に50万円を手渡す。

 受け取れないと首を振る直樹に、執行は期間限定の「援助交際」を持ちかける。
 突然の申し出に困惑する直樹だったが、他に方法もなく、また「変なことはしない」という執行の言葉に、直樹はその申し出を受け入れる。

 その翌日、緊張しながら執行の家を訪ねると、執行はいつもどおりの執行で、直樹は拍子抜けしてしまう。
 それから数日、何もないままに時が過ぎ。
 執行が自分にしてくることといえば、その残りの2時間で自分を食事に誘う程度――。
 緊張だけさせられて、何もない日々に直樹は訳のわからないモヤモヤを抱え込んでしまう。

 そんなある日、身内に不幸があったという理由で、仕事が休みになった日の翌日、直樹がいつもどおり執行の家を訪ねると、そこにはいつもと様子の違う執行がいて――
 いつもは大人の余裕で直樹に接してくる執行に、幼い子供のようにすがられて、直樹はついついキスを許してしまう。

 けれどそのことさえも、執行はなかったことのように振る舞って――

 という話でした。
 最初は仕掛けられたはずなのに、いつの間にか仕掛けられないことにいらいらし始める直樹のお話でした。
 信じられないほどにいい歳した攻めが弱気で。
 最後は覚悟を決めた受けに寄り切られてしまう話でした。

 なんだか最初の思ってた展開と違う――という。

 個人的には、こんな弱気な年上攻めがいてもいいじゃん、とちょっとほのぼのとして苦笑を浮かべてしまったんですが、強気攻めが好きな人とか、はっきりした物語が好きな人にとってみれば、かなりもどかしい話じゃないかな、と思います。

1

まるっと10年前

10年前の旧作の文庫化だそうですが、そんな時間差をあまり感じさせない。
10年前だと、コミックではファッションだとかに微妙な時代遅れ感がでたりしそうですが、その辺は小説の強みかな。
それにしても、10年前の作品の文庫化って、
崎谷作品、アイテム数多すぎ、、、、

で、10年前をなぜ、わざわざ持ち出したかというと、
読んでいる間、執行が随分薄っぺらいって言うか、捻りのないキャラに感じて、ちょっと物足りなかった。
で、後書きの、10年前の作品そのままだと言うのを読んで、なんか、納得しちゃったから。

臆病で狡い大人・執行や、初めての恋に戸惑う乙女・直樹に比べて、直樹の元カノ美帆ちゃんの潔いこと、
ほぼ、同時期に刊行のブルーサウンドシリーズ本の真雪ちゃんもだけど、グズグズした主人公達より、よっぽど男前でかっこいい。
こう、すっぱり割り切って、背中をバンッて押すような役回りって
BLに登場する女の子の役で、数少ない「いい役」だね。

0

ヘタレ攻め

やっぱりしっかりしている受け様はいいですよね(*´∀`*)
まあ、しっかりしておりますが専門学校への入学金を落してしまうミスを
おかしましたがw
そのお金を代わりに攻め様との「援助交際」が始まるのですが

攻め様はたぶん最初は勢いで「援助交際」という言葉を使い
受け様に近づいたんだと思います
後になればなるほど、お互いが意識するにつれて
攻め様のヘタレぶりが発揮されます
逆に受け様は、若さゆえか凄い勢いで攻め様へガツガツ突っ込んでいきますw

援助交際とはちょっとかけ離れた話ですが
攻め様のヘタレぶりの最初の勢いではいい出だしだったと思います

0

どヘタレ攻め

草食男子を通り越して植物男子が此処に居ますよ!
あとがきの攻め受け逆ver…雄々しい攻め(現受け・直樹)と繊細な受け(現攻め・執行さん)…容易に想像できちゃうぜwww
ってか数年後にはリバってそうだ…ソレ読みたい。

執行さんのドヘタレ具合が半端無いです(でも嫌いじゃないわー)

まさかの攻めによる受けからの逃避…ちょ…逃げちゃったよwww
挙げ句の果てに直樹の「執行さんが後悔させないでくれればいい」に対して「そんな自信ないんだ」
…いやいやいやーそれはきっぱりはっきり言い切る台詞じゃないから( ゜∀゜)・∵ブハッ

うん、この話で一番オトコ前なのは直樹の元カノ・美帆ちゃんだと思う。゜(゜ノ∀`゜)゜。アヒャヒャ

【甘えの構図】
執行さん→直樹→美帆ちゃんw

0

ヘタレた大人にヤンチャな子供でちょうどいいのかな?

この作品崎谷さんのデビュー一年目くらいの作品なんですね。
そう思って読むと、なかなかに興味深いものがあります。
しかし、自分的にこのカップル受けちゃんが子供すぎて、相手がヘタレた大人だからいいのかなとも思うのですが、余り好きになれませんでした。

専門学校の入学金を紛失して、バイト先のイラストレター執行に二週間の援助交際を条件に貸してもらう直樹。
こんな大事な事、親にも話さないで勝手に決めちゃう直樹の心、
大好きなイラストレターだから好奇心半分、親への恐怖と見栄が半々でしょうか?
また、直樹が子供だからしようがないとは思うのですが、いくら執行がいいとはいっても、3年もバイトをしているからといっても、執行に対しての口調が友人に話す口調そのままなのが、何気に自分のカンにさわってしまって、、これって余計なお世話ですけどね、、

執行が自分がゲイであることを直樹に話したので、直樹は援助交際をするにあたってものすごく緊張して意識してしまうのです。
それを元彼女に相談すると、”やっちゃえば”なんて言われて、結構あっけらかんとした答えを出させるところは、さすが女子だよな~直樹なんてお子様だよ、とか思ったりするのですが、そんなに悩むほどならお金を返して、断ればいいのにと思ったり、またここでも直樹に反発する自分が・・・
自分がゲイであることから家族から絶縁されている執行の唯一の理解者の叔母がなくなった時に、直樹に慰められる執行。
それから直樹の、執行に対する性的目線が強くなっていくことで、この二人の関係を進展させていくのですが。

何せ執行がヘタレすぎて、親子ほども歳の下の直樹に慰められ、しかも好きでいるって、ひょっとしたら自分にない明るさにあこがれているだけなんじゃないだろうか?
そんなに大人であれば、もう少し別の出会いもありそうなのに、臆病だな、とか、ひょっとしてショタなのか、とか邪推をしてしまう自分。
直樹の態度にしても、本当に愛情を感じてというより年齢的な性的興味が優っているような気もします。
そういった意味で、このカプの不自然さの面ばかり見てしまって、本当すみません!
要は、当人同士がよければいいんですよ、恋愛とかって。
それに執行の仕事は直樹がしっかりアシスタント・マネジメントして、生活も面倒みているようで助かっているみたいだしーどんだけヘタレな大人だねん。
と、わかっているのですが・・・

「僕はきみ腕の中」は執行目線のお話でラブエロです。
ケモノのような(本人達曰く)エッチに、どんなに執行が直樹を愛しているかという告白がついて、やはり大人だけにヘタレだけではなくて、本当な直樹を手のひらの上で転がしているんだと、これで納得できました。

ということで、少し厳しいですが中立であります。

0

無自覚な好意が示すモノ

今回は小説挿絵からブレイクしたイラストレーターと
攻様大ファンでアシスタントをしている専門校生のお話。

受様視点で出会いから山谷越えてまとまるまでと
攻様視点で本編の裏側とラブラブな後日談を収録。

攻様は売れっ子イラストレーターです。

少々ミーハー志向な受様ですが
受様は小説の挿絵で攻様のイラストを知ってから
ずっと攻様のファン。

付き合っていた彼女にも呆れられる程
攻様フリークの受様は偶然にも知人を介して
攻様の雑用をするバイトを紹介され、
アシスタントをする事になります。

攻様の仕事は多岐に渡りますが、
マニアックなファンには垂涎の原画の山にも
攻様のノーブルで端正な顔立ちにも
唯一にして最大の欠点である寝穢さにも
二年たった今では慣れたもの。

当初の仕事内容だった作品整理が済んでからは
寝穢い攻様をたたき起こして仕事をさせる事も
受様の仕事の一環となっていました。

また攻様も
原画の山に素直な感動と称賛を向けつつも
立場をわきまえた言動をとる受様を
非常に好ましく思っていたのです。

ただ、ゲイである攻様の過去の恋は
好きな人に好かれないモノであり
受様にも打ち明ける気はなかったのですが、
受様が専門学校の入学金を無くしてしまい、
代価の言い訳として援助交際を思い立ちます!!

僕と援助交際しない?

地位も名誉もお金も有るのに愛の無い攻様と
美形でもなく若さと情熱だけしかない受様。

二週間後の二人の関係はいかに?!

崎谷さんのデビュー1年たった頃、
十年前の既刊『服を脱いで、僕のために』の文庫化。

崎谷作品では
ネガティプ志向で後向きな受様が
明るく俺様的強引さを発揮する攻様に出会って
変わっていくというパターンも良くありますが、
本作はその逆パターンですね。

いろいろな要素が有って
他のリメイク版のように加筆修正されていないので
新人さんに多い無理矢理感が散見し、
現在の崎谷作品を読む気持ちで手に取ると
かなり物足りないお話です(笑)

もともと受様を助けるためとはいえ
お金の代価として援助交際をもちかける攻様も、
元カノに援助交際を相談する受様も
かなり変わりモノですよ。

攻様がグルグルして逃げているうちに
受様の方がグングン迫ってきているのも
若さ故の一途さか、負けず嫌いかと思うかで
ツボか、外れか別れそう。

攻様視点の続編を読んでも
攻様の不安はまだ続きそうな感じです。
ホントに受様が世慣れて
攻様を押し倒した方が
双方にとって良いのかも?!

今回はずっぱり援助交際のカプで
柊平ハルモさんの『きっと甘いくちづけ』をご紹介。
こちらはかなり変則なカプですけどね♪

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ズルイ大人と大人な子供

人気イラストレータの執行(攻)と
そのアシスタントをしている直樹(受)の物語。

直樹が学校の入学金を無くしてしまったことで、
執行が「そのお金を出してあげるから、援助交際しよう」
と言いだしたことが始まりです。

この援助交際というのは、「ほっとしたひと時を過ごす」というもので、
直樹の方が、「えっ」となってしまい、執行が気になってしまいます。

読んでいて思ったのは、執行はずるいな~ということです。
大人だからこそ、傷つくのがこわいから、ごまかしつつ
少しでも、好きな直樹を手に入れたいという想い。

そして、直樹は、子どもだからこそ、
恐さを感じず受け入れる勇気をもてたのだろうと。

全体的に、うん。定番かな。。。と思いました。

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