ライリー・ハートさんのレビュー一覧

もしも裸で泳げたら 小説

ライリー・ハート  麻々原絵里依  冬斗亜紀 

これまで一度もやったことがないこと

モノクロームロマンスの電子短編。

主人公はミッキー。
昼は図書館司書、勤務後はクィアエロティカ作家の「エイドリアン・レインズ」。
ミッキーには過去の大きな後悔があって、まだゲイを隠していたティーン時代、彼とだけは何でも話せたネット上の友人/HN makeyousmileと「裸で泳ごう」という約束を一方的に破った事。
だから今、チャットルームで「やり残した事」の話題が出た時に「全裸水泳(…

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ボーイフレンドをきわめてみれば 小説

ライリー・ハート  ZAKK  冬斗亜紀 

人生の物語

タトゥパーラーの経営者のギデオンと祖母の遺言で書店と建物を相続した自閉スペクトラム症のマイロの恋´-

登場人物すべてが愛すべきキャラクターで読んでいてとても楽しかった!
マイロのモノローグがとても心に刺さった。名言が沢山。

「人間というのは常に規範や秩序の内に収まるわけではないし、人生というのもそう」

「人生は、恨みに振り回されるには短すぎる」

マイロは過保護な母から自立…

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ボーイフレンドをきわめてみれば 小説

ライリー・ハート  ZAKK  冬斗亜紀 

二人の会話がコミカルで楽しかった

とても面白かった。
自閉症のマイロは会ったことも存在も知らなかった祖母から本屋を相続し、母親の故郷である小さな島へと移住を決める。そして本屋の隣でタトューサロンを営むギデオンと出会う。

マイロにはこだわりやマイルールが沢山あるし、社交辞令やオブラートに包んだ物言いは苦手で初対面の人にギョッとされがちなんだけど、ギデオンはそんなマイロを楽しい人だと思ってくれる。お互いがどんな人なのかを徐々に…

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ボーイフレンドをきわめてみれば 小説

ライリー・ハート  ZAKK  冬斗亜紀 

地に足のついた優しい物語

多種多様な人間が溢れる世の中で、「普通」であることを重んじる傾向にある世間にはどうにも溶け込むことが出来ず、なんだかしっくりこない生きづらさを感じている人々にフォーカスを当てた作品。
とっつきやすいか否かで言うと、読み始めは主人公・マイロの独特な表現にとっつきにくさを感じたのです。
ですが、読み進めていく内に全く気にならないどころか愛おしさを覚え、リトル・ビーチでの穏やかで優しい生活と、人と人…

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