秀香穂里さんのレビュー一覧

ノンフィクションで感じたい 小説

秀香穂里  新藤まゆり 

燃え盛る残り火

私は非常〜〜に好きでした!
過去に付き合っていた2人が、今また編集者と小説家として再会して、悩みもがき、そして恋を再燃させていく、という展開。
つくづくこのような「お仕事+切な系恋愛、のち成就」みたいな話が私の根本的な好みなんだなぁと再確認しました。

大学時代、初めて想いを受け入れてくれた恋しいひと、でも愛が重いと離れていった忘れがたいひと・神尾が、今自分の担当編集者として目の前に現れて…

3

閉じ込める男 小説

秀香穂里  葛西リカコ 

怖いくらい甘い愛情

秀香穂里先生お得意の?執着系!楽しみ!と手に取りましたが、あらすじにある「狂気を孕む束縛愛」というよりも、私にはもっともっと優しい愛情が感じられましたよ。
というのも、主人公2人は小さな頃から同じ施設育ちの孤独な境遇で、ずっとずっとお互いで支えあって生きてきたのです。
短絡的にただ「かわいそう…」という感想を抱くのには罪悪感もあるけど、小さなハルのさびしい心を思うと胸が張り裂けそう。そんなハル…

0

愛執の鎖 小説

秀香穂里  佐々木久美子 

おとこと不倫

秀香穂里先生ご自身のあとがきにある通り、「昼ドラ」な小説でした!
なんか、うわぁ〜〜っときた…読後のこのなんとも言えない疲労感…
既婚者の端くれとして、この物語の昼ドラ的側面のリアルさ、肯けるんだよなぁ。
既得権はそのままに、何かをまだ欲しがる。
持っているものの価値に麻痺して、欠落を感じる。
時間の流れにふと恐怖感を抱く。
そんな時、心に、躰に、忍び込むドロドロ。それが昼ドラだと思う…

5

虜 -とりこ- 小説

秀香穂里  山田ユギ 

ロミジュリ・ヴァリエーション

秀香穂里先生による麻薬取締官もの。
主人公は、母親が覚醒剤中毒、弟は父親違い、兄弟で施設育ち、という過去持ちで、クスリを撲滅したいという思いで麻薬取締官になった藍原徹。
藍原は周囲から浮いた一匹狼で、今弟の聡を強烈な作用の麻薬・ダブルエス絡みで亡くそうとしていた…
藍原のモチベーションは「正義感」というよりも「哀しみ」のようにみえる。
さて、もう1人の男。彼も藍原と同じに肉親を亡くし、だが…

1

桜の下の欲情 小説

秀香穂里  みずかねりょう 

芸術の永遠性と星の瞬き

秀先生お得意の「お仕事BL」系統の作品。
カップリングは、画家x編集者。
「編集者」ってBLでよく出てくる職業ですよねー。攻めが「作家」で、原稿と引き換えにヤらせろ、みたいな展開が鉄板ですが。
本作もそれにのっとっております。
編集者・本郷は異動で畑違いのエンタメ誌の、しかも美術に全く興味が無いのにイラストコーナー担当になり、若くしてすでに巨匠的な日本画家・九重との打ち合わせに臨むが…

2

今日から猫になりました。 小説

秀香穂里  北沢きょう 

可愛いファンタジー

秀香穂里先生によるケモミミファンタジー。

本作の主人公は、雑誌編集者。といってもまだ試用期間中の25才・湯野です。
既に両親は亡く、子供の時に拾ったネコ・ハナさんと暮らしています。
初めての自分の連載企画ページのテーマが「料理」と決まり、先輩編集者の勧めで料理教室に通うことに。そこでクールメガネのイケメン講師・瀧澤に一目惚れ…という展開。
湯野はゲイ。
教室で奮闘している最中、瀧澤の…

0

刻淫の青 小説

秀香穂里  砂河深紅 

あざといねこを拾ったら

タイトルと表紙の雰囲気から、ちょっと怖い話系・執着系かとドキドキしつつ読みましたら。
あら。
思ってたのと違う…
出だしはサスペンス的な要素もありますので、あまりネタバレはよろしくない気もいたしますが、まず一言だけ。
意外や、一途系ハッピーストーリー…と言っていいのかな、という感じのお話でした。

以下ネタバレありでの記述になりますので、ご注意ください。



↓↓↓↓ネタバレ…

0

じゃじゃ馬花嫁 発売記念ペーパー グッズ

多分バカップル

「じゃじゃ馬花嫁」の発売記念ペーパーです。

本編内「婚前旅行は南の島へ」においては、11時過ぎまで1人で残業していた和紗と接待帰りの結城の、他に誰もいない夜間の社内でのオフィスHが描かれていましたが、このペーパーでは新商品の開発会議後、和紗だけを呼び止めての会議室Hが描かれています。
「婚前〜」では新商品のラブローションを使用しながらのH。そしてこちらのペーパーでは、和紗が秘密裏に作った「…

2

じゃじゃ馬花嫁 小説

秀香穂里  水名瀬雅良 

花嫁は妄想族

タイトルと表紙の雰囲気からライトなラブコメ系?と思いつつ読みましたら、何というか…設定が思いっきりムリめで、言ってみれば策略系、一歩間違えたらトンデモなストーリーでした。
双子の妹が結婚式当日に失踪。式は今更キャンセルできないから似ている兄のお前が変装しろと新郎の結城に命令され、無理やり花嫁姿に…
それだけでなく、その日にホテルの部屋で体も奪われ、引き続き新婚生活も同居するように命令され。なぜ…

1

艶めく指先 小説

秀香穂里  サクラサクヤ 

強引かつ誠実系の攻め

秀香穂里さんの「お仕事BL」系作品。だからさすがに上手い。面白い。
そして、攻め目線です。
本作の主人公は、アートディレクター藤居と、ゲーム会社の開発担当・美咲です。
美咲の勤めるアルファ・ビット社の新製品のパッケージデザインを依頼された藤居。
藤居は学生時代彫刻をやっていて、美しい造形を見ると触れて確かめたくなるという性癖?あり。
美咲を見てその顔や体を触ってみたくなる。そんな下心もあ…

1
PAGE TOP