かわい有美子さんのレビュー一覧

甘い水 2 小説

かわい有美子  北上れん 

わかりあえても愛しあえない

 一撃必殺の古式ムエタイの使い手で、破壊力なら屈強な攻めをもしのぐ剣呑極まりない受けの遠藤。(初エッチのとき、レイプでもSMプレイでもないのに要拘束の受けって後にも先にもこの人くらいだと思う)
 細身で綺麗な女顔。繊細な外見を裏切る遠慮会釈のカケラもない言動。常に生存欲求にのみ忠実で刹那の快楽には貪欲だけど色恋沙汰のスキルはほぼ皆無。

 よりによってそんな難儀な相手を好きになってしまった後…

5

Calling 小説

かわい有美子  円陣闇丸 

近未来SFです

こういう近未来SF、すごく好きな設定なんだけど、商業BLでは滅多にないような気がする。
っていうか、近未来だけじゃなくSF設定自体があんまりない?
SFって何を指すの?って聞かれると、ちょっと自分でも上手く説明できないけど、たとえばケモ耳がでてきたりする異世界ファンタジーや、超能力がかかわったりとかする作品じゃなくて、未来や宇宙やロボ物派生の二時創作でもない、一から世界観を作っている商業BL。…

6

Calling 小説

かわい有美子  円陣闇丸 

近未来という難しさと、好みの設定の狭間で

時は2049年。
2017年に起こった第三次世界大戦後の近未来が舞台に、
引き裂かれた幼馴染みが再会する話。
     ↑
この設定はものすごくツボだし、
必ず戻るという誓いを果たす為になりふり構わず這い上がったイツキも
薬漬けになって利用されてきたお人形のような怜が
人間らしさを取り戻していく様も、すごく好き。

円陣さんの絵も、これまた素敵で好き。

好きなんだけれど………

14

金のフォークに銀の匙 小説

かわい有美子  麻生海 

大きな萌えはないけれど……

事故の加害者と被害者として出会った二人。
最初は全然違うものと思っていたのに、知り合ううちに互いを意識し
戸惑いながら共感して心が繋がって行く……、そんなお話。

父親の倒産後、苦労して公認会計士になった実力主義の不破。
方や、大学生のカフェバイト君の三谷。
事故でひっかけたこをきっかけに、
不本意ながら三谷に食事を作ったりと世話をしてやることになった不破。
まずは、不破が心の中で…

3

ダンス 白泉社花丸文庫BLACK『Calling』書き下ろしペーパー グッズ

幸せなその後

出版社特製SSペーパーです。

本編後イギリス特区へ亡命したふたり。
そこで二年ほど、一ヶ瀬のせいで薬漬けになっていた怜(受け)の治療をし、その後海沿いの家を購入しふたりで修繕しながら暮らしています。

その辺りは本編に収録されたSSにも書かれているのですが、このペーパーはそのSSで少し触れられていたダンスについてのお話です。

家の修繕のため天井を黙々と塗っていたふたりが、ラジオか…

3

Calling 小説

かわい有美子  円陣闇丸 

攻めは好き…でも内容的には微妙でした

帯に『必ず戻ると約束した』とあるように、再会物です。
かわいさんが花丸Blackかあ…
しかしBlackといえども、エロさは期待しない方が良いですね。
しかし、とにかく表紙が美しい!
そして濡れ場挿絵もさすが円陣さんです。
視点は受け攻めの両視点で、章で区切られています。

*********************
受けの怜は情報操作工作班『昴』のチームリーダー、28歳。
コミ…

11

Inner Universe 平河寮シリーズ総集編 小説

かわい有美子 

読み応えあり!

平河寮シリーズ短編同人誌の再録集。
途中からファンになったわたしには、ひじょうに嬉しい仕様です。
ただ、それぞれをお持ちの方はご注意ください。
多分、書き下ろしはないのだと思うので。(わたしは苦い水と密事しか所持してなかったのでわかりませんが)

『天使のささやき』からは『天使のためいき』と『密事』、『甘い水』からは『苦い水』と『遠雷』が収録。

『天使のためいき』はSPの峯神×名田…

6

饒舌に夜を騙れ 小説

かわい有美子  緒田涼歌 

相棒万歳

SATを舞台にした班長同士のお話。
攻: 大らかで懐深いリーダー気質の男前
受: 冷静沈着参謀タイプの男前
のカプで、繰り返しますがもうとにかく二人共男前。
そしてこの二人の間にある絶対的な信頼というか、互いに背中を預けて戦う関係が本当に良い!
お互いへの愛情、信頼、甘えが言葉の端々に覗くのがまた溜まりません。相棒万歳!
いや正確には相棒じゃないですけど、でも相棒萌えのツボは全て揃って…

4

夜に迷ってしまった君に 小説

かわい有美子 

タイトルの意味、未だわからずー

『天使のささやき(峯神×名田)』から『密事』、『銀の雫の降る都(ユーリス×カレル)』から『寓話』です。

なぜにこの組み合わせ?とも思わずにはいられない、まったく接点のない作品同士です。
ちなみにわたしは『銀の雫の〜』方は基本ファンタジー苦手なので、今はまだ未読です。
そんなわけで、『密事』の方の感想を。

まだ、峯神(警視庁SPで名田の先輩)が平河寮在住だった頃のお話。
まあ、名田…

1

水曜日の嘘つき 小説

かわい有美子  街子マドカ 

チャラ男の本気

嘘つき、なんてタイトルからして切なそうです。
嘘をつかなければならないのは自己保身の為なのか
それとも相手を想うあまりなのかでだいぶ違ってきますが…。

大学の“ポイ捨て三大男”という、
男にとってはなかなかの羨ましさで
女にとっては最低なヤツの中の一人が、椎名吉見。
シーナとしてモデルのバイトをしている程見目が良く
関係した女の子の名前も忘れてしまうヒドイ奴。
サークルの先輩達…

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