かわい有美子さんのレビュー一覧

墨と雪 小説

かわい有美子  円陣闇丸 

平河寮シリーズで一番好き 続きも楽しみ

平河寮シリーズ全て読みましたが、今作が一番好きでした。なんといってもカップリングが私の好みのど真ん中で、非常に楽しめました。

甘い水を読んだときに、これこの話では当然遠藤と神宮寺がくっつくんだろうけど、仮に篠口さんと遠藤がくっついた場合、篠口さんが攻めなのか・・?私の好みとしては篠口さんは完全に受けなんだけどな・・。と思っていたので、今回は篠口さんが受けでよかったです!

そしてまた攻め…

14

上海金魚 小説

かわい有美子  花本安嗣 

ゆったりと進むやさしいお話 手元に置いておきたい

かわい先生の作品が大好きで、刑事ものも歴史ものもSFものも色々読んできました。今作を含むシリーズの中では、恐らく透過性恋愛装置が一番人気だと思いますが、私はこれが好きです。

恋愛としての進み具合はかなりゆったりですが、所々で滝乃が佑季を大切に大切に慈しんでいることは伝わってくるので、ほっこりとあたたかい気持ちになります。上海という異国の地での、自然や食事など様々なことに関する情景描写も、さす…

5

上海 小説

かわい有美子  竹美家らら 

blらしい歴史もの 手放したくない一冊

かわい有美子先生は、bl小説を本格的に読み出すきっかけとなった大好きな作家さんです。小説では唯一、作家買いをしているくらい大ファンです。

先生の作品が安心して作家買いできる理由は、なんといっても魅力的な文章にあると思います。いい意味でライトノベルらしくない、正確で時に詩的な美しさもある表現や言葉遣いをされていて、読後は重厚な一般小説と同じくらい満足感と達成感があります。何冊も作品を出されてい…

3

銀の雫の降る都 小説

かわい有美子  葛西リカコ 

かわい先生異色のSFもの

文章はさすがかわい先生という素晴らしさで、イラストもすごく世界観にあっていました。あとがきで、かわい先生が葛西リカコ先生のえの雰囲気はSFものの方が合うのではと担当の方にいわれたと書かれていましたが、まさにSFにぴったりの、どこか現実味がないくらい繊細で美麗なイラストでした。

ラストは少し物足りないと思いました。でもその物足りなさというのは、ストーリーの詰めが甘くてこれで終わりかい!なんだか…

7

EGOISTE 小説

かわい有美子  石田育絵 

かわい先生のデビュー作 三冊通してのレビューです。

文章はやはりデビュー当時から素晴らしかったのだなと思いました。

全体的に白井くんが少し女の子っぽすぎるかなと思ったところもありましたが、育った環境も複雑ですし、古谷の強引さとのバランスはこのくらい女々しい方がうまくとれるのかなとも思いました。

親族に対していつも縮こまっていた白井が、1巻の最後で次兄に対してはっきりと抗議することができたところは個人的にスカッとしました。

2巻は、…

2

Zwei ツヴァイ 小説

かわい有美子  やまがたさとみ 

ストーリーは萌2と神の中間 文章とイラストは神 総合で神です

『上海』でかわい先生の書かれる文章に惚れこみ、その後何冊か購入してこの作品はその中で三冊目に読んだものです。まとめ買いして最初に読んだ2作品は、ストーリーも文章も私は引き込まれることができず、結局途中で読むのをやめてしまったのですが、この作品はよかったです。時間を忘れて読んでしまいました。

この純文学のような文章が本当に好きです。そして、今回はイラストも素敵でした。文章からイメージされる須和…

4

月の旋律、暁の風 小説

かわい有美子  えまる・じょん 

アラビアンナイトなファンタジー

世界観はアラビアンナイト。
逃げ延びた奴隷が攻、それを救った長年生きている美人魔人が受、という
大好物すぎる設定に飛びついてしまいました。

かわい先生のファンタジーは世界観がしっかりしていて、
大好きなので、今回も即購入してみたのですが…。

なんだろう、ちょっと主題が見えづらく感じました。
魔人たちの設定に重きを置かれすぎたせいで、二人の惹かれあう理由がちょっと少ない…。
魔…

2

上海 小説

かわい有美子  竹美家らら 

健気受け作品の個人的ナンバーワン

エドワードが本当に健気でした。健気受け作品で時たま見かける女性的なうじうじした感じではなくて、攻めの結婚が決まりそうなときでさえ、自分のやるべきことを見失わずにひたむきに攻めに尽くしていたり、戦渦を一人で生き延び、待つのではなく自分で海を渡って攻めに会いにいくのもとてもよかったです。こういう強さというのは男性らしく、blだからこそのお話でした。

戦時中という特殊な時代背景、身分や人種の違いな…

5

水曜日の嘘つき 小説

かわい有美子  街子マドカ 

話のバランスが残念

 椎名吉見は、アルバイト程度でモデルの仕事をしているモテ男。
 学内三大クズと言われるくらいに来るもの拒まず、ただし、決定的なことは言わず……で暮らしていた。

 そんな時、サークルの飲み会で同大学に通う元天才子役・橘真尋を落とすと約束してしまったのだ。

 どうせ、落とせはしないだろう……とダメ元で声をかけてみると、意外なことに返事は「OK」。
 驚きながらもデートに誘ってみると楽し…

3

いとし、いとしという心 小説

かわい有美子  南田チュン 

受けを手のひらで転がす攻め

京都はまったく詳しくないですが、はんなりとした攻め受けの京都弁のニュアンスは伝わってくるので、攻めを京都弁といえばあの方の声で…!と脳内変換しながら読みました。

物腰柔らかで腹黒な攻めと、大人しくてこう…押しに弱いと言いますか…そんな受け…
とても好きなカップリングでした…!
攻めがもうもう受け一筋で受けの小さな変化にもすぐ気付いて見逃さない所とか…
攻めの思い通りにはならないと受けが…

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