かわい有美子さんのレビュー一覧

朧小路の恋の花 小説

かわい有美子  宮城とおこ 

ハードやシリアスものの後に読むのに丁度いいかも

全体的に物足りなさもありますが、現代物のせいか妙にリアルで印象に残りました。いつまでも物語が続いていくような・・。京都の四季や風物詩の移り変わりと共に祇園カフェ店員の光希と高級料亭の板前の吉澤との恋模様が展開されていきます。京都を意識しているのか柔らかめの文調で読みやすかったです。高級料亭の板前の世界の話は新鮮で面白かったです。

主人公の光希が祇園で評判名高い人気芸妓の美形の…

0

危うい夜の女王 小説

かわい有美子 

SATもの、平河寮の同人誌

墨と雪に同人誌があることを知り、手に入れました。A5サイズのオフセット印刷です。
1.素敵なメイドコス 本編未読 「鮮烈に闇を裂け」の番外編 17Pほど。
2.Candy man 「甘い水」番外編 本編の前だと思う 11Pほど。
3.危うい夜の女王 「墨と雪」番外編 本編の前 5Pほど。
の3編です。
個人的には2が一番面白かったです。

1.本編未読なので、上手く紹介できないです、ごめんなさい…

3

透過性恋愛装置 小説

かわい有美子  花本安嗣 

受けがとにかく可愛すぎる

主人公北嶋が超面白いです笑
こんな面白い受け初めてかも…
最初の90ページくらいは、本当に性格悪い俺様傲慢傍若無人野郎なのですが、その酷さがあるからこそ途中から恋する乙女モードでしおらしくなるギャップが可愛いんですよね。
攻めの牧田は大人の包容力のある攻めです。

ちなみに嫌な奴が出てこない所も安心して読めるかも。むしろ主人公が一番嫌な奴か?笑
でも、途中から信じられないくらい可愛くな…

3

微睡の月の皇子 小説

かわい有美子  カゼキショウ 

日本神話ファンタジー

2014年発売の本作。
発売当時わたしはこの作品のキモの部分の設定があまり好みでなく、ずっと寝かせていました。
しかしここ数年オメガバースも妊娠出産もBL界に根付き、違和感なく読めるようになりました。
もしかしたら当時はわたしのように受け入れがたい気持ちで避けた方もおられるかもしれませんが、たんたんと書かれるかわいさんの文章がお好きな方はチャレンジされても良いかもしれません。
この4年で色…

5

饒舌に夜を騙れ 小説

かわい有美子  緒田涼歌 

ザ!男×男ですね

タイトルが命令形なのも面白いですね。同時収録の邪に膝を抱けも。
先に鮮烈に闇を裂けを読んでしまってたので、この二人にこんなやり取りがあったのかぁと思いました。
クールビューティーとはこういう人かあと開眼しました。

緊張感のあるお話でしたね。
訓練風景や事件解決などハラハラでした。
が、話の2/3までBL的展開がないよ、キス止まり?と思ったらなんといきなり橋埜の襲い受け!
あの時には…

0

恋するクラゲ 小説

かわい有美子  草間さかえ 

可愛いクラゲ♡

コンシェルジュものが読みたくなって検索したら、かわい先生×草間先生なんて素敵なものが♡しっかり仕事シーンもあり、可愛い二人の甘いシーンもあり、大満足な一冊でした♡表題にクラゲとありますが、触手ものではありませんw 本編170Pほど+後日談39P+先生のあとがきです。お仕事もので、ほどよい甘さを求めておられる方にお勧めしたいです。(地雷はあんまり思いつきません)

お話は、ホテルの企画課勤務の天宮が…

2

上海 小説

かわい有美子  竹美家らら 

エドワードが泣ける

長かった…。壮大な物語でした。30年間くらいのお話でしょうか。
映画を一本見たか大河ドラマを見たようなスケールの大きさと物語の中の時間の長さがありました。

まず主役の二人の名前がどうしても覚えられず似て見えてレイモンドとエドワードはどっちがどっちだっけ?と何度も混乱しました。

長かった。疲れた。でも良かった!
時代と人種と生きた街の影響が大きいですね。大人になってからのレイモンドを…

3

EGOISTE(3) Fetish 小説

かわい有美子  石田育絵 

幸せな余韻

電子書籍で読了。挿絵なし。あとがきあり。

EGOISTE(3) となっていますが、サイドストーリー集といった方が良いかと。ただし、前の二巻にどハマリしてしまった方は絶対読むべきです。
白井と古谷が出会う前のそれぞれの物語を後追いで読むことによって「ああ、だからあの場面ではあんな風に感じたのね」とか「古谷がチラッと話していたあの話の全貌はこう言うことなのね(笑)」とか、ちょっと舞台裏を覗く様…

3

EGOISTE(2) 小説

かわい有美子  石田育絵 

試練を超えて美しい主人公の姿

電子書籍で読了。挿絵なし。あとがきあり。

前作ラストの『ドラマチック古谷』に絆されて、彼の元に戻った白井。研修期間が終わり、勤務医となっています。平然と二人の日常は続いていくのだけれど、この関係は不確かなものだと時折、白井は感じてしまいます。何故ならば古谷からの言葉がなく、古谷の周りに幾人かの女性の影がちらついているから。頃を同じくして、外来診察の代理をおこなってやった同僚が睡眠薬の横流しを…

6

EGOISTE 小説

かわい有美子  石田育絵 

むせかえる色気

電子書籍で読了。挿絵なし。あとがきあり。

初出が1996年でかわいさんの初単行本なのですね。
『いとし、いとしという心』が好きだと知った友人が「それならこれを読まなきゃダメッ!」と半ば強引に薦めてくれたのですが、読んで良かったわ。白井の『薄幸の美女(美人ではなく美女だと思うのよね)ぶり』が半端ない。おまけにエロスのかほりが凄い。むんむんと香るのではなく、仄かだけれど強い印象を残す香り。忘れ…

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