周防佑未さんのレビュー一覧

身代わり王子の純愛 小説

剛しいら  周防佑未 

出番のほとんどない脇役に興味津々

2008年刊。
攻めは声帯模写芸人、受けは王子の影武者にと無理矢理連れて来られた身分の低い少年という組み合わせ、架空の東南アジアの小国ガライ王国が舞台といったちょっと珍しい設定だ。
どんな話なのか展開が予測できなかったが、結構面白かった。

全く面識のない異国の者同士の引き合わせの中でも、広夢が面倒見が良く機転が利くのと、ヒカルが健気な性格で学はなくとも人の感情に聡いのが分かる。
ただ、…

0

キャンディ 小説

真式マキ  周防佑未 

上品な年下男の敬語責め

マル暴らしくない刑事(ノンケ)x3代目組長(バイ)。

組の幹部で、組長の方針に逆らって覚醒剤を扱っていた佐久間が失踪した。
覚醒剤嫌いの組長・白沢朝木が疑われてマル暴に呼び出されるが…

そこで出会った刑事の三上は潔癖で、警察の腐敗や悪との癒着を許さない。
マル暴らしくなく、面白く思った朝木はちょっかいを出す。
佐久間失踪事件を、警察側として、組長側として、そこの線は引きながらも共…

0

王様、お手をどうぞ 小説

夕映月子  周防佑未 

四作目にして

夕映先生はこの作品から追うのをやめてしまったので、本作から再出発。

ご自身がお好きな題材を基に、丁寧に世界観を作りあげられる印象があるので、そこはとても信頼している作家様です。タイトルやカバーイラストから、どんなお話だろうと期待が膨らみました。

前半受け視点、後半攻め視点。前半では二人のファーストコンタクト、後半では恋に落ちた二人のその後の試練が読みどころでした。江神の祖母が主役のパー…

2

一途な独占欲 小説

吉田ナツ  周防佑未 

素敵な独占欲σ(≧ω≦*)

百戦錬磨の攻め様の必死さがとてもツボで、大好きな一冊です(≧▽≦)

受け様は税理士の夏目。
13年片想いしていた幼馴染みの新倉が結婚すると聞き、失恋で傷心真っ只中に訪れたバーで、大人の色気漂う男性から口説かれる。
このハンサム男が、攻め様の伊佐。

いやー、遊び馴れた感たっぷりの伊佐。
部屋へ誘って、ベッドまでいくのが実にスマート!
おおっ、こうやったら不自然じゃなく部屋に連れ込…

2

傷痕に囚われて 小説

義月粧子  周防佑未 

健気で潔い男前受け

愛し合っていたけれど、とある事情があって身を引かざるえなくなった。
そこで他の男と浮気しているかのように見せつけ、攻めから見切りをつけてもらう形で別れた。
攻めに幸せになって欲しいからこそ、自分に未練を一切残さないような形で別れるんですね。

「愛した男に憎まれる…」とあるように、攻めのことを愛するがゆえに、あえて憎まれ役になり身を引く‥‥。
ツラぁ……って感じの切なさ満載で楽しめました…

5

100億ドルの花嫁 小説

真宮藍璃  周防佑未 

アラブに花嫁に人身御供

親友だと思っていた相手に身体を好き勝手に犯されるっていいよね。
ついでに言えば、金をちらつかされて屈辱的に犯される。
さらに萌え展開。ありがとうございます((ノェ`*)っ))タシタシ
昔からちょっとはそのケがあったとか、
何気にいい雰囲気とかだったじゃなくて、突然の展開が尚更良き。
あれよあれよという間に攫われて犯されて、金をちらつかされる
身体は見るまに順応していくという
あまつさ…

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キャンディ 小説

真式マキ  周防佑未 

甘いタイトルを裏切るやるせなさ

作家買いです。
ちっと独特のクセがある文体で、慣れないうちは読むのに一苦労するかもしれませんが、
その中毒性にやられた一人です、はい。

さて。

真式さんの作品で一番好きなのがこちらです。
可愛らしいタイトルを裏切る事件物。ヤクザに刑事、薬などなどシリアス展開のストッパーになるのが、本作の受けである朝木(あさぎ)組長。屋敷ではほぼ和服です。
美人でビッチっぽく、ことある毎に攻めで…

0

鬼に嫁入り ~黄金鬼と輿入れの契り~(表題作「約束の花嫁は黄金の鬼に溺愛される」) 小説

牧山とも  周防佑未 

えー!入るのか?

盛大にネタバレてるかもなので、以下ご注意。



すごいのー!
もはや受けの穴はブラックホール!?
それとも私が想像しているモノがデカすぎたのか?
あまり体格差があり過ぎるとドキドキしちゃうの。

鬼と言っても、全然悪くないんですよ。
すごく優しくて頼もしいです。角がある必要はよくわからない?

転生前の自分に嫉妬する気持ちはわかる。だって記憶無いんだったらそりゃそーだろう…

1

世界はきみでできている 小説

牧山とも  周防佑未 

トチ狂ってる攻め

全力でお前を落とす!!と宣言した攻めと、長年の親友だと思っていた男の変貌ぶりに唖然としつつもかわそうとする受けとの攻防戦です。

一言でいえば攻めは「トチ狂ってる」
まぁ、タイトルからイっちゃってる感はありますよね。

仕事時(弁護士)は即死級の毒舌を吐きまくってる男が、受けを前にすると人格が変わります。
全力で口説きまくるうえに、最強のポジティブ脳になってしまう。
受けに冷ややかな…

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ワンナイト・ラブアフェア 小説

英田サキ  周防佑未 

私の中の『英田さん』ってこういうテイストです

巻末には電子書籍の発行日しか書いていませんでした。ちるちるのページで関連作品になっている同人誌『LOVE ALIVE』が初出なのかしらと思いますが、そうすると2006年1月の発行なんですね。
今から14年前、こんな大人大人しいBLが書かれていたなんて、ちょっと驚愕です。
だけど剣持の職業が『准教授』ではなく『助教授』だったり、煙草関連の描写が今のものよりも緩いと言うか……確かに10年以上前っぽ…

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