志水ゆきさんのレビュー一覧

恋煩い 小説

砂原糖子  志水ゆき 

ベストバランス!

おもしろいけど読み終えてしまうといまひとつ記憶に残らない、私の中でそんな印象が強かった最近の砂原先生の作品ですが、これはよかったです。

CPのキャラがそれぞれ魅力的でした。
ひねくれた子供の槻島と、真面目で素直、大人な永沼。どちらがではなく、どちらもよくて、そう思える作品は読んでいて楽しいです。わくわくしながらあっという間に読み終えました。
物語は舞台になる古い木造アパートを、取り壊そう…

7

脱がない男 下 Don't Worry Mamaシリーズ(新装版) 小説

木原音瀬  志水ゆき 

ハタ迷惑な猪突猛進ワンコ、甲斐谷アンナという男

まったく、この甲斐谷は頭のネジがいくつか抜け落ちているとしか思えない。
あんなに毛嫌いしていたキザ課長、藤原泰人とどういうわけか「ドログチャ」のHを体験してしまい、狂おしい恋に落ちてしまった甲斐谷。
対して媚薬を使われていたせいでHを覚えていない(!)藤原課長。これがまた身も蓋もないドライな恋愛観の持ち主。
告白してもラチがあかず、お決まりの脅し文句。
『俺と寝ないんだったら、恥ずかしい写…

3

脱がない男〈上〉 小説

木原音瀬  志水ゆき 

アンニュイ男前な藤原課長を脱がせる!

美しき完璧男、藤原課長のキザでイヤミな言動には正直引いたけど、ドンくさい部下、甲斐谷の信じられない暴走っぷりには心底震撼しました。
自分の推す新製品のデザインが却下されて納得できない甲斐谷。
『目的のためには手段を選ばない。手段を…手段を…』
ってやることが犯罪だよ!そのシーンの挿絵はエロかったけど。
ソレをネタに甲斐谷は藤原を脅していくわけだけど、読んでる分にはこのへんはスピード感があっ…

4

ドラマCD「花鳥風月(3)」コミコミスタジオ特典ペーパー グッズ

サバトの方からキスをする理由は…

コミコミスタジオでCDで買うと貰える、
B5サイズの紙に印刷された漫画ペーパーです。

タイトルは、
「二十話くらいは平和でいちゃいちゃしてたよね…という話。」

それくらいの頃の、甘めのエピソードです。


一日一回キスをするという約束をした二人ですが、
サバトはどうやら納得がいかないご様子。

真っ赤になりながらサバトはそっぽを向いて、
「なぜ俺の方からキスせねばなら…

4

恋煩い 小説

砂原糖子  志水ゆき 

見てはいけないものほど、見たくなる

もし、自分の部屋の壁に穴が開いてたら……?
まあ、不動産会社に腹を立てる人もいるかもしれませんが、
穴を覗いてみたくなりませんか?
人の家なんて覗いてはいけない…でもちょっとだけ見てみたい…
なんて好奇心にかられるのではないでしょうか?
主人公の槻島は、そんな好奇心に負け、壁の穴を覗いてしまった
人物です。

   ◆◆   ◆◆   ◆◆

《CP》
ボロアパートの実直な管…

3

蛇とワルツ 小説

榎田尤利  志水ゆき 

寂しさを知っているからこそ。

のっけからユキの名前が出てきて思わず笑みが。
ユキの幸せエピソードにほっこりとなりました。

前作『シュレディンガー』にて登場した、オーナーである仁摩。
一筋縄ではいかなさそうな、食えない男ですが…彼もまたトラウマを抱え、過去の恋愛で傷つき、臆病になってしまったひとりでした。

最後らへんまで杏二の本性がつかめず、ハラハラしましたが…感じていた仁摩への想いは本物だったようで一安心。

3

秘書とシュレディンガーの猫 小説

榎田尤利  志水ゆき 

『シュレディンガーを探しています』

今回は飼い主とペット、という関係性ではなく、『飼い猫』だったシュレディンガーを探せ、という内容に沿って物語が進んでいきます。
いわずもがな、私たち読者は『シュレディンガー』がなんなのか解っているだけに、ジレジレーモヤモヤーなんですが。
今回もピッタリ、『猫』がハマっているなぁ…と感心しました。

孤独で不器用で臆病な『シュレディンガー』。
早く、早く見つけてあげて。
舘さんにそう思わず…

3

是 -ZE- かみのほん コミック

志水ゆき 

本編とは違う面白さ

どこを読んでもラブラブ。^^;
「是」本編にない登場人物のやりとりが描かれています。
私のお気に入りは、イケズなあさり。
本編でも、女王さまぶりを見せていますが、パワーアップしています。
特にエイプリールフールネタは必見。
「体をつなげたんはお前が初めて」
という言葉の真偽は定かではなく、読んでいるこっちもどうだったっけと、本編を見返してしまいました。
内容のほとんどは、玄間と氷見。…

5

恋煩い 小説

砂原糖子  志水ゆき 

182センチ×180センチ

アパートの管理人×会社社長、年下攻め。
立ち退かせたいボロアパートの一室を、偵察のため借りた不動産会社の社長受け。部屋の壁に穴が空いていたのでなんとなく覗いたところ、隣に住む管理人の男が自慰に励んでいた。バイである受けは、初恋の相手に似た風貌の男に興味と奇妙な劣情を抱くようになり…という展開です。

壁穴覗きもの…AVか! と思いつつ読んでいたのですが、あんまり壁穴はメインじゃなかったです。…

10

恋煩い 小説

砂原糖子  志水ゆき 

胸がほんわか

久々に、受け攻め両方が好きな作品に出会いました。
アパートを買収しようと目論む社長・槻島とアパートの管理人・永沼。
あらすじを見た限りでは社長が攻め要因かと思っていたのですが、まさかの裏切り。
けれどその裏切りがとてもベストな方に働き、よりこのお話が大好きになりました。

横柄で口が悪い槻島だけど、嫌いになれない。
それは槻島の弱さや優しさが要所にあらわれているから。
『敬也 3ヵ月…

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