志水ゆきさんのレビュー一覧

花鳥風月 7 コミック

志水ゆき 

今度は吉利谷が救われる番かな

 一番大人な2人に見える、吉利谷と財前の現在と過去。激怒した一見や陽明に対しても飄々と接することができるほど、ヤクザの頭としての器を十分に備えている彼ですが、プライベートでは添い寝してもらわないと熟睡できないタチだったり、少し不安定な部分も。

 吉利谷と財前、そして一見も交えた幼馴染3人が今までどんな関係を築いてきたか。3人とも昔から大人びていたのかと想像していましたが、過去編の彼らはとても…

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花鳥風月 6 コミック

志水ゆき 

純粋な愛情によるご褒美

 火弦の想いが報われる巻。感無量でした。陽明の犬として、文字通り体を張って彼の命を守った火弦。自分の身を顧みない行動は痛ましさというより、むしろ神聖さすら感じられました。普通ならここで、守られた側は「もっと自分の身を大事にしろ」と言うと思うんです。でも、陽明は言わない。火弦はあくまで犬だから。陽明が心から欲しているのは、自分に仕える代わりに愛情を注いでやれる犬なんですよね。

 犬、だから価値…

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花鳥風月 5 小冊子付特別版 コミック

志水ゆき 

自覚のない鉄砲玉

 当シリーズのCPはどこも甲乙付けがたいと思っていましたが、5巻を読んで確信しました。私は陽明と火弦が一番好きなんだと。陽明の犬という立場を徹底し、そこからけっして逸脱しない火弦の姿勢。少なくとも私が読んできたBL漫画では、ワンコ攻めは数多く見かけましたが、彼ほど健気な犬受けはなかなかお目にかかれませんでした。相手に対して度が過ぎるほど盲目だと理解が及ばず共感できない時もあるのですが、火弦の陽明へ…

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花鳥風月 4 小冊子付特別版 コミック

志水ゆき 

変わらないものも確かにある

 大輝の記憶喪失が思った以上に辛いなぁと、沢斗に共感するばかりの4巻でした。もちろん、沢斗の記憶を完全に失ったりもっと遡って記憶を失ったりするよりはずっといいのだけど、なまじ出会った当初の記憶はあるために完全に他人として見られているわけでもないというところがタチが悪いですよね。大輝には何の罪もないのだけど。私だって記憶喪失したけど3ヶ月だけだと聞いたらまずは良かったと安堵するでしょう。でも、この3…

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花鳥風月 3 初回限定版小冊子付 コミック

志水ゆき 

隣にいることの尊さ

 ツン9割デレ1割くらいだった沢斗ですが、この巻ではデレが3割くらいになっていて段々可愛らしさが理解できるようになってきました。大輝の記憶が失われる前の束の間の蜜月だからこそでもありますが…。後の展開を知っていると、この時期大輝に見せていた沢斗のいろんな表情が切ないですね。この屈託ない笑顔を、今度はいつ見せてくれるのか…。

 記憶があろうがなかろうが、大輝の本質はきっと何も変わらないはず。で…

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頬にしたたる恋の雨 小説

久我有加  志水ゆき 

しっとりもにぎやかな人情も!

昭和初期、特有のノスタルジックさが良い~

落語が主流で、漫才をすることは肩身が狭かった時代。
漫才が力を持ってくまでの過程も面白く、現代とはまた違った旧来の大阪弁のしとやかさがなんもかんとも!!良い!!

落語家としては落ちこぼれだったけど、愛されることで自信と色香が花開いてく様が良い良い!!漫才師として認められているだけなのか…気持が通じ合うまでも切なくてドッキドキしました。紳士な人…

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花鳥風月 2 初回限定版小冊子付 コミック

志水ゆき 

可愛さと切なさが交互に

 一見と糸川は糸川の方さえ決心がつけば、安定感抜群のカップルになれそうですね。1巻で今までの人生を一見に告白しているので、もう恐れたり躊躇したりすることはなさそう。これから一見の手によってどんどん蕩かされていって欲しいです。

 火弦は陽明の下で純粋な犬としての慕い方と、人間らしい欲を持った慕い方の間で葛藤する姿が憐憫の情を誘いますが、同時にそこが愛おしくもあり。周りがなんだかんだ彼に甘いのは…

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花鳥風月 1 コミック

志水ゆき 

それぞれに明るさをもたらしてくれるものは何か

 新刊を読むにあたり、そういえばレビューしていなかったと1巻から再読。志水先生の美麗なタッチで良い男、可愛い男がたくさん登場し、焦れったい恋愛を繰り広げていく当シリーズ。田舎を舞台にいろんな性格のキャラを楽しめるのが醍醐味ですよね。1巻で糸川が一見に全裸で抱きつくシーンは何度見ても笑えます。明るい雰囲気とシリアスな雰囲気がちょうど良いバランスで混ざり合う、広くオススメできる作品です。

 一見…

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「ツァイガルニクの恋の沼」出版社ペーパー「どんぐり勘定の蜜夜」 グッズ

こんな溺愛カレシ様、羨ましいわ~

航輝と同棲を始めて1ヶ月の春音視点のお話。

春音が仕事から帰ると、美味しい食事やお風呂がが用意されている居心地のいい家。
いたれりつくせりカレシからの甘やかされ生活。

自分も航輝に何かしてあげたい、とマッサージを試みようと航輝のセーターをめくると…。

疎遠になるきっかけとなった尚輝へのセーター。
しっかり航輝はしまい込んでたんですねぇ。

航輝、付き合いだしたら態度だけじ…

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是(9) コミック

志水ゆき 

これは、傑作ですね。

全巻一気読みしました。

泣けた・・・とにかく、感動して泣けました。

感無量です。

一言では、語れない愛の物語。

是非、オススメしたいシリーズです。

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