原作既読
発売してドキドキしながらむさぼるように聴いてから、もう十二年の時が経ったのかと思うと感慨深いです。
毎年必ず数回は聴いています。
ただ辛い部分をとばしてしまいます。
なのでよく聴くのはDisc1の前半とDisc2の後半部分だったりします。
原作を初めて読んだのは雑誌連載の時で、それから木原作品の中でも最も好きな作品なので、ずっといろん声優さんでこの役を妄想しておりました。
松岡役に鈴木達央さんと決まったとき、「どんな感じになるだろう?」と少し不安だったのですが、ふたを開けてみたら松岡そのままの人がそこに在りました。
本当にキュートで気が強くて、でも好きな人にはめっぽう弱い、可愛い愛すべき松岡洋介でした。
女装をして廣末に会うときはしゃべれない設定なので、勢いモノローグが多くなるわけですが、セリフのシーンとモノローグの部分の落差がまた素敵で。
特に洋子がプレゼントした靴を廣末さんが履いてくれたのを松岡がエレベーターの中で発見した時の嬉しそうな様子や、廣末さんが洋子に靴の御礼と靴の素晴らしさを報告した時のモノローグ「知ってる。」が本当に可愛くて。何度聴いても心が震えます。
Disc2のラストシーン。松岡から廣末に向けたあまりにも切ない一言。
身を切られる思いがするとはまさにこのことなんだなあと思います。
大好きな踏切前でのシーンを本当に見事に演じて下さって。
今でも感謝しかありません。
うろ覚えなんですが、鈴木さんがこの作品の台本チェックしているとき、内容があまりにもつらくて、時々休憩を入れながらじゃないと出来なかったとおっしゃっていました。
感情移入し過ぎて作品に自身を全身放り込んでしまう方なんだな、だから辛いんだなあと、役者としての矜持とイノセンスさ、何よりBLだと侮ることなく、全力で作品に挑んで下さっていることがとても嬉しかったことを覚えています。
原作が初めて発売されてもう二十年以上経つので、若い方はもうピンと来ない部分も多いかもしれません。
でも現金もなく靴もなく襲われ逃げてきたけれど女装しているので、知り合いの誰にもSOSを出せなかった松岡にとって、あの後どんな酷い態度とられても、やっぱり廣末さんは救世主だったんだろうなあと思うのです。
恋のつらさ、愚かさ、【惚れた方が負け】という言葉をこんなにも突き付けて来るBL作品も珍しい。けれど【割れ鍋に綴じ蓋】という言葉も好きなのです。
欠点も沢山ある二人の恋だからこそ、こちらも応援したくなります。
メインのお二人以外でも岸尾だいすけさんの悪役が最高(笑)ですし、葉山役の声優さんの演技も素晴らしくて大好きです。
大好きな大好きな沢山の人に聴いてほしい作品です。
原作既読
拝啓
殿下
虫の音に秋の訪れを感じつつも連日の酷暑の中、ご多忙のことと思いますが、いかがお過ごしでいらっしゃいますか?
今頃ですが、BLアワードBLCD第一位、おめでとうございます。
いつも殿下の清居様への溢れ続けて溺死しそうなほどの愛に圧倒され感動しています。
押し(自担)への愛をどう具体的な行動に落とし込めばよいのか?
殿下から学んだことを道標に私も今を生きています。
特に各所にアンケートのハガキや感想の手紙を送る大切さなど本当に参考になりました。
お二人の出会い編であるこのCDの尊さ、切なさ、初々しさ、面白さ。
何度お聞きしても飽くことがありません。
そしてなによりお二人を演ずる斎藤、小野両氏の眩いばかりの存在感にリアリティを感じて。
個人的にはコメディ要素の強い部分に魂を持っていかれました。
面白すぎです。
脇役の方々も素晴らしくて。
清居様の幼少期の竹内さんの演技には心を掴まれてしまい。
可愛くて愛おしくて。
たぶん殿下も、もしタイムスリップできるなら、あのころの清居様を拝まれて、できれば写真に撮りたいと思われるのでは?と妄想してしまいました。
ああっ、なんて失礼を…本当にすみません。
つい、馴れ馴れしくこんなことを書いてしましました。
続編のCDが年内に出る予定みたいですが、首を長くしてお待ちしております。
殿下も清居様もコロナ禍でいろいろ予定が狂い、ご多忙のことと思いますが、どうぞお体ご自愛なさって、清居さまとお幸せに。
心からの感謝をこめて。
エターナル!!
敬具
令和二年 晩夏 せっこ拝
蛇足
昨年の発売前、めちゃくちゃ楽しみにしていて。
わくわくと聴いた瞬間、突然の違和感。
その時、初めて気が付いたのです。
私、何度もヘビロテで原作を読み返しているうちに、無意識に脳内で勝手にキャスティングして、自分の中でそのお声で音を鳴らし続けていたことに。
平良は羽多野渉さん、清居は松岡禎丞さん。
このキャストで私はこの物語を脳内で何度もトレースし続けていたのです。
完全な無自覚で。なので、いったんもったイメージをキャスト発表の時にデリートする作業すら思いつかなかったのです。
小野さんも斎藤さんも大好きだから、キャスト発表の時は本当に嬉しくて。
めちゃめちゃ楽しみで、自分の脳内で起こっていたことに気が付かなかったのです。CDを聴くまでは。
こんなことはBLCD聴き始めて二十年経ちますが、初めてでした。
それもある意味新鮮な体験でした。
ただの老化かもしれません。
それでも初体験とはいくつになっても興味深いものだなと感慨深かったです。
もちろん脳内イメージを払拭してから、改めて聞いたこのCDは本当に素晴らしかったです。出逢えてよかったと心から思える一枚になりました。
原作既読
五巻の部分を雑誌で読んでいるとき、ただただビックリした。
コミックス五巻をじっくり読んでもなんだか不思議な感じがした。
そしてこのCDを聴いたとき、『夜のむこう』のoff vocalを聴いたとき。
本当にドラムが秋彦が楽しそうで。「音楽が好きだ!!」って、言ってるみたいな飛び跳ねるみたいな気持ちの演奏で。めちゃくちゃ感動した。
ベースもどこかあたたかくて素敵で。ギターソロ、めっちゃ格好良くて。
もちろんLive editionの斎藤さんのボーカルもよりバンドっぽくなってて嬉しかった。演奏がgivenを演じてた。凄いなあって、心から思った。
もちろんドラマパートも素敵だった。
秋彦ってこんな男だったんだなあ…と改めて出逢った気がした。
雨月といるときの秋彦は格好良くてナイーブでやさしくて、愛しい男で。
春樹といるときの秋彦は自然体で甘えたで、年相応の可愛い男に見えた。
どちらが良いのか私にはわからない。
どちらも秋彦なのだろう。
けれど、人が他者に甘えるとき。それはある種の勇気と自信が必要なのだ。
愛されている、受け入れられるという自信。
この人は絶対に自分を裏切らないという信頼。
それに似たものを春樹は秋彦に与えて、彼を二十歳の男の子にしたのなら。
それは本当に素晴らしいことだと私は思う。
昔、日渡早紀先生の漫画の中で、「振られた方がいい男で、いい女なんだよ」というセリフがあった。中学生の自分には理解できなかったけれど。
今、雨月を思うと、本当だなあと思うのだ。
音楽の神様に愛されるということは同時に過酷な運命を背負うことなんだと、でもだからこそ彼の音は尊いのだろう。
蜷川幸雄さんが「役者はすこし不幸なぐらいがちょうどいい」みたいなことを本に書かれていたけれど、芸術とはそういうものなのだとしたら。
だとしても、いずれ雨月が楽に呼吸しながらも音楽にまい進できるそんな人が必ず現れると信じている。
個人的にはたけちゃんが大好きなので、最初のシーンもめっちゃツボでした。
願わくば、6巻もこのキャストで、作ってほしい。
本当に本当に大好きです。
素晴らしい演技、演出、音楽をありがとうございました。
心からの感謝をこめて。
BGM
『歌うたいのバラッド』 ~齋藤和義~
原作既読
「4人全員天才じゃバンドはできねえよ」「誰かが天才(あいつら)を支えなきゃならないし」
今は、このセリフが一番心に刺さります。
いろんな思いで何度も聴いているCDですが、やはり原作の4巻までと5巻を読んでからでは聞く気持ちも変わってしまいます。
それでも春樹に感情移入して聞いてしまうとあまりにも切なくて。
いろいろ考えさせられます。
大人組の恋愛が主軸の巻ですし、それに泣かされるのですが、最近私はこのバンドとかグループとかの有り様に深く感銘を受けました。
よくバンドやグループのことを「みんながセンター」とか「みんながエース」とか「天才の集まり」「才能の塊」とか言われることもありますが。
昭和の人間である私は野球のように各ポジションに役割があるほうが馴染みがあるし萌えます。
自分が10代のころは不動のエースや四番にどうしても目が行ってしまいましたが、犠打を打つ二番や我慢強い捕手や堅実なショートや俊足なセンターがいてこそ、チームが成り立つし、そういうチームの方が見ていて安心します。誰よりも矢面に立つエース、けれど彼を支え、後ろを守り、あるいは視野を広く持って違う視線をくれたり、時には犠牲になってくれる人がいるから。
だからこそ、エースは安心してまっすぐ前に突き進める。
そんな支える人たちの素敵さが二十代以降わかるようになりました。
90年代の邦楽ロックが好きで、とくにイエモンが大好きでした。
吉井さんのソロも素敵でしたがやはり、イエモンが好きでした。
4人だから醸し出される雰囲気、音楽が大好きでした。
いろんなバンドが解散してボーカルがソロになったけれど、私はやはりバンドの時が良かったなあと思ってしまうことが多かったです。
それがなぜなのかずっとわからなかったけれど、この漫画、そしてこのドラマCDを聞いていて、少し分かった気がしました。
素晴らしい演技で何度も私をこの世界に浸らせてくれるこの作品がキャストが大好きです。心からの感謝を送ります。
本当に好き。大好き。素敵な世界をありがとうございました。
ある意味、2017年、もっとも衝撃と歓びと楽しさと感動を覚えた一枚かもしれません。
久しぶりに聴きごたえ満載のフリートークCDを聴いたなあとしみじみ楽しくって。
何度繰り返し聴いたかわかりません。
何度聴いても飽きなくって。
皆様の素晴らしいはじけっぷりに脱帽です。
身を削っていらっしゃるなあと感激でいっぱいです。
聴いた後もいろいろ妄想してしまって。
小野さんが内田さん、村瀬さん、佐藤さんの三人とのBLCDカップル役があると話題が出てきたところからが、個人的にはもう、たまんなかったのですが。
小野さんは三方ともまぐわいがあり、それも抱かせていただいてるとのこと。(もちろん役で。)
しかし、私は佐藤拓也さんと小野友樹さんの組み合わせですぐ思い出すのは、おげれつたなか先生の『ほどける怪物』だったので、組み合わせが逆なんじゃないかなとつい思ってしまったのです。
でもきっと私が聴いていないだけで、そういう組み合わせもあるんだろうなと、ワクワクしてしまいました。いずれゲットせねばと思ってるのですが、なかなか該当作品を見つけられない。
私の検索の仕方が甘いんですよね。
まあ、そんな風にいろんな意味で楽しすぎるCD。
ぜひリブレ通販でゲットしていただけたらと思います。
そして次回も吹っ飛んだ内容のトーク、切望しております。
リブレ様、キャスト様、監督様。
どうぞ良しなにお願いいたします。
本当に幸せな気持ちにさせてくださって心から感謝申し上げます。
原作既読
松岡さんの演ずるツァイホンが本当に人間じゃなくて鳥なんだなあ…と思わせてくださって、本当に凄かったです。
松岡さんの素晴らしい泣きの演技のある作品をいくつも聴いたけど、みんな違ってて、みんな良くって。
この作品のツァイホンの一途な純粋な気持ちにこちらまで圧倒されます。
個人的に実は興津さんの攻めが大好きなので、今回めっちゃ嬉しかったです。
フェイ、本当に素敵でした。
兄を殺されたと思っていても、ジェンという生き物を愛おしいと思う気持ちに変わりはなくって。
どんどんツァイホンに惹かれていってしまう切ない男心にキュンキュンしました。
そして、山中さんのラン。
もう、泣かさないでよ…と本当に思いました。
実は、このお話を聴いていて、一番感情移入してしまった人物がランでした。
愛鳥より先に行くなんて、飼い主としては良くないことなんだと思うけど。
それでもジェンという生き物を愛し、愛されて最後まで慈しんで生きた男の生きざまに心震えました。
人に愛されるよう全力で慈しんだランと自分が愛せばよいと二人で生きていく道を選んだフェイ。
どちらもいろんなものを犠牲にしたけれど。
まるでそれは親子とつがいの生き方の違いのようで。
そしてそれは受ける側のツァイホンにも言えることなのかなと思いました。
無条件で愛し保護してくれた親代わりのランと死別し、フェイと生きていくために美しい羽と大好きな食べ物を捨てた。
それはまるで人が大人になっていくための大切な歩みのようで。
生きていくことの過酷さと愛おしさと教えられる思いがしました。
ずっと聴いていてBLCDを聴いているというよりも、素敵なおとぎ話を聴いているような気持ちになってくるのです。
この作品はHシーンを省いてもいいので、ぜひアニメ化して動く美しいジェンたちを見てみたいと思ってしまいました。
もちろんキャストはこのままで!
素晴らしい作品を本当にありがとうございました。
原作既読
男の人って本当に馬鹿な生き物だなあ~と思う反面、なんか愛しいなあと思わせてくれる一枚となっております。
腰乃さん原作特有の大量のセリフに真正面からガチンコで渋谷演じる斉藤さんのがむしゃら感が本当に素晴らしいなあと思います。
いきいきとおぱんつを語り、本田さんのアホ行動に全力で突っ込む姿が面白くて可愛かったです。
そして新垣さん演ずる本田さんの何ともナチュラルなこと。
もしかしてこの役、新垣さんの素に一番近いの?とすら思わせてくださる自然でキュートな演技にメロメロになります。
中身小5外見アラサーのできるリーマン。
微笑ましい男の子で、生々しい男の人でした。
この作品の肝である会話のテンポがまた素晴らしくって。
聴いていて何度吹き出してしまうかわかりません。
ラストのおふとんシーンもとっても体育会系でスポーツみたいに清々しくって、でも色っぽいというか、さわやかにHで、なんとも面白いです。
実は受ける側の方が男らしい包容力と体力が必要なのかな?って思わせてくれる渋谷が素敵でしたし、ヘタレな正直なとりつくろわない本田さんが可愛いなあとしみじみ思います。
この後、二人はどうなるのかなあ…といろいろ考えてしまう面もあるのですが、それは無粋ですよね。
いつまでも仲良くね!と心から応援したい二人なのでした。
原作既読
「権力というものは、持った者にしかわからない魅力がある。とくに一国の最高権力者の座は一度着いたら二度と離れたくなくなる。」
そう三十年前に世界史の先生が話していた。
それをこのCDを聴いていて痛烈に思い出した。
最下層にいたあつむが手に入れたハイクラスのジャックカード。
スクールカーストに痛めつけられてきたあつむが初めて手に入れた権力に戸惑い、久世をとおしてその蜜を甘受する。
けれどそんな自分に違和感を持ち、スクールカーストそのものに疑問を持つ。
ある意味まっとうなあつむがクラスでは異分子で。
でもそこに久世は惹かれたのかもしれない。
弱く見えるのに、本当は流されない芯の強さが。
ラストあつむの「大っ嫌い」に逆ギレするときの佐藤さんの久世が素晴らしい。
久世もただの高校生だったとあつむと一緒に私たちも初めて気が付くのだ。
怖いと同時にものすごく愛おしくなる。
そういう風に演じていらっしゃって。それまでが優しくやさしく穏やかに胡散臭いぐらいだったから。
その落差もあって。本当に見事だ。
村瀬さんのあつむがまた素晴らしくて。
どうしてこんなにいとけない子供みたいな子が…と思っていると。
エロい上にあっというまに内面が成長していく。
そして久世を抱えていく。
あつむが最強!
刈野と梓にまた会えたのが嬉しかった。
このカプ、本当にツボだ。もっと聴きたかったなあ。
この作品を聴いていて考えさせられるのが、人間の本質についてだ。
何故人間はこうも差別が大好きなのだろうか。
今もまさに世界は差別に満ちていて。
人は自分を誰かの上に置きたがる。
それもできれば努力のいらない方法で。
人種や性別や生まれ。
自信がないからだろうか?
そして、空気だ。
最後の久世のセリフが本当に今の日本を象徴している。
あるいは世界。戦前、戦中。いつの時代にもある。
空気を読めない読まない人間を迫害する。
あるいは読むことを強要する雰囲気。
あまりにも息苦しい世界。
とくに日本という国における大多数の周りにあわせることが和をもって貴しだと脅迫する気配。
そしてその中で彼らや、彼らと同じ日本の学生たちも、今、このとき、もがいているのだろう。
そういうことを本当に考えさせられた。
素晴らしい作品だと思う。
そして、リブレ通販で購入の際ついてくるキャストさんたちのフリートーク。
本当に素晴らしいので、リブレ通販さんでゲットしていただくことを激推奨です。
今度はあの人たちの音声化が聴きたいなあ。怖いけどぜひお願いしたい!!
原作既読
大好きなシリーズですが、その中でも最も好きな一枚になりそうな予感。原作読んで展開をわかっているのに、それでもドキドキハラハラしながら聴いています。
シリアスとギャグとHとバイオレンスの分量が絶妙で素晴らしい。
音響監督の阿部さんが使うシーンごとの音楽が私はやはり大好きで。
場面や登場人物や状況を音楽によってわかりやすくフォローしていて。
すっと物語に入っていけるのです。
BLCDを十数年前に聴き始めたときから阿部さんの作品で育っているので、当たり前なのかもしれませんが。(笑) 肌に合います。
キャストのお一人お一人がリアリティがあって。生々しい演技が本当に好きです。
新垣さん演ずる矢代が「ついに時をかけちゃった?」には、もうたまんない喜びを感じてしまいました。
Hシーンからギャグシーンまで矢代そのもので。新垣さんのことを忘れてしまう。
そして気のせいかもしれませんが。
矢代さん、百目鬼といやらしいことするとき、いつもとお声が違う気がしました。
同じまぐわいでも、彼とするときはやはり、違うのだと…お声で表現しているのかな…と勘ぐってしまいました。(笑)
可愛い矢代さん、素敵すぎます。
羽多野さんの重低音、やっぱり好きです。実はギャグシーンが凄くツボです。(笑)
七原も杉本も本当に存在感が半端ない。好き過ぎる!
竜崎が本当に可愛くって。トークでもお話がありましたが三宅さんご本人のお人柄が影響されているのでしょうか。(笑)
やっぱり三角さんは大川さんじゃないと!
もうすぐ発売の五巻もやはり三角のところに大川さんのお名前があって安心しました。
大川様、お体ご自愛なさってください!
佐藤さん演ずる天羽とのお墓参りについての会話、なんとも情緒があってキュンキュンしました。
時間軸がいろいろかわる物語になっていて。
矢代たちがが本当に時をかけています。
五巻も楽しみにしていますね!
キャストのみなさま、どうぞお体大切になさってくださいね。
原作既読
同じ事を何度も聞かれるのって、本当はけっこうなストレスになるものだ。
覚えていて当然のことをいつも忘れる人に、初めて聞いたように穏やかに何度も説明するなんて。
普通の人間にはかなり難しいことだと思う。
でも、つぐみにはそれができる。
それは極めて稀なことだ。
なんでもないことみたいに、当たり前に、嬉しそうに。
それがどれほど朔太郎を救い、安穏を与えるのか。
愛する人を失う孤独に耐えること。愛する人を見送った後も、命ある限り生き続けること。
先に逝く人が安心して往けるように。
これも本当につらい、できれば経験したくはないこと。
特につぐみは何度も大切な人と別離してきて。
絶望的な孤独と向き合ってきた。
だからこそ、もうこれ以上、自分も他人にもあじあわせたくないこと。
しかし、「愛する人が亡くなってしまった。」ということを時々忘却することで、自分を無事送り出してくれる人がいたら。痛みはもちろん感じる。事実を知るたびにいちいち淋しくショックを受ける。
けれど、朔太郎さんにとって、それこそが誇りなのではないかと思う。
ちゃんとつぐみさんをおくることが出来たのだという喜び。
もちろんそれは悲しさと表裏一体ではあるけれど。
ラストの二人のお話。私は本当にじーんときた。
人は必ず死ぬのだ。そしてそれはたった一人でだ。
そして自分の死体の始末を自分でできる人はいない。
誰かに面倒見てもらわなくてはならない。
死について考えることはネガティブと捉えられがちだけど。
私はそうは思わない。
生まれたら、必ず死なねばならない。
もちろん四六時中考える必要はないけれど。
つぐみは否応なしにそれと向き合ってきた人だ。
そして朔太郎も生きることの困難さと闘い続ける人だ。
この物語の中で、なぜ二人がこんなにも辛い思いをしなくてはならなかったのかと考えるとき。
だからこそ二人は結ばれる運命、縁だったとしか思えない気持ちになる。
凪良さん独特の圧倒的な孤独感の中。
それでも救われていく二人の魂に聴いている私まで救われていく気持ちになる。
最後の最後まで、物語にしてくれた先生と制作スタッフとキャストさんに心からの感謝を。
松岡さん主役のCDの中で最も好きな一枚になった。
つぐみのセリフにどれだけ泣かされたか。
古川さんの朔太郎にどれだけ心震わされたか。
本当に素敵だ。
西村さん演ずる荒川さんの存在感で物語の奥行きがぐっと深まって。
保村さんって本当にこういうナチュラルに嫌な人、本当にうまい!
そして、良平さんのヤコちゃん!!最高です!!
「死ねといってるのとおんなじなんだよ!」
あのセリフ、本当によく言った!大好きだ!ヤコちゃん!
貢藤さんとのお話もぜひ音声で聴いてみたい。
何度も続けて日常的にヘビロテする作品ではないかもしれないけど。
時々引っ張り出して何年も、もしかしたら何十年も宝物のように大切にできる一枚になると思う。