受けの意思がはっきりしてなかったり、都合よく離婚したり、、、というのはもちろん感じますが、その辺差し引いても私は面白かったです。
絵も綺麗で、とても読みやすく感じました。
受けが人の気持ちや自分の気持ち(恋愛感情)に疎いと自覚しているものの、今までの付き合いからどうせこいつは言い出したら聞かないから、と諦めが早いとか、振られた後も比較的アッサリ淡白な感じだったりするのが『受けの意思がはっきりしていない』原因なんだと思います。
そして乗り換えがスムーズすぎるのも、ビッチ設定じゃないのになあという矛盾感があるのかも。
好きな人ができるまで、という期間限定感を出して付き合うことに成功したチカも、何だかんだ昔振った女子に軽く言いくるめられて結婚…笑。チョロい笑
ここについてはどうか、殺伐とした夫婦関係であることを祈ります。
夫婦破綻して再チャンスゲットの将人…元々お互いすごく好きで結婚したわけではないとはいえ、まさか男が好きだったとは、そしてそれを離婚してから行動に移しちゃってるなんて、嫁も子供も笑えないかもしれないけど、それはそれで想像すると楽しめます。ははは。
上巻はチカの変な強引さとかわがままっぷりにちょっと胃もたれしましたが、下巻は将人と落ち着いた幸せを育めそうなラストだったので良かったです。
皆さんとは楽しむポイントがちょっと違うかもしれませんが、意地悪というか、斜めからその後の想像ができて楽しかったので^_^
滅多に神評価付けないのですが、神評価でもいいかなあと思ったくらいとても表現が良かったです。特にモノローグの入れ方や言葉が2人の距離感や感情をうまく表していて、最近の少女漫画よりもモノローグ使えてるんじゃないかと思いました。
目力の強い男子高校生に自分だけがやたら見つめられてる?!と勘違いするところから始まります。そこから少しずつ心が否定しつつも気持ちが高まってゆき…。勘違いとわかったあとのもう引き返せない想いへの心の否定と、否定できなくなっていく想い。なにせ男同士なのでそこまで感情移入はできないですが笑、大変落ち着かない状況で読んでいたにもかかわらず、思わず引き込まれてしまいました。
先生の首まで真っ赤になるピュアな一面とか、覚悟が決まらず逃げ回る大人気なさとか、表情があまりなかったけど凄く先生のこと好き、だけどじつはあざとい早乙女とか、まさかの先生が受けとか、ニヤッとしたり、キュンとしたり、色々な要素があってそれがちゃんと伝わってきて、本当に面白かったです。
これで微妙なライバルとか、ちょっとしたヤキモチとか、2人の距離が縮まる学校イベントとかあったら、完全に少女漫画です。でもきっと日乃先生はそういうのも描くのが上手なんじゃないかなあと思いました。もっと長期連載だったら〜…とくやしいくらいです。
もう一つの短編も、男同士だけどやっぱり少し少女漫画に近くて、両思いになるまでのもだもだでした。
タイプの全然違う2人が、ひょんなことから毎週水曜日にコインランドリーへお洗濯に行く話です。毎週水曜日の、ほんの短い時間だけど、それを引き延ばそうとグダグダしちゃう。そりゃ好きな相手となら少しでも一緒にいる時間長くしたいと思うのは普通ですよね〜。って何となく共感したり。
そして気まずくなって突然引っ越しちゃうとか、あ〜もだもだ。
こちらのそんなところの描写が私好みでした。
優さんは言葉が足りないというか、こうと言い出したら曲げないタイプで、なんというか、九州男児ってこんな感じなのかしら…と思いました。
口先だけで『好き』とか言えない人だから、家族に対してだけでなく、いろんなことに自分なりに覚悟とかけじめをつけたいのはわかるんですが、やっぱりさすがに1年間空くって…私なら無理…。
明良さんも、諦めつつだったとはいえ、やっぱり気持ちを持続できたのが凄い。メールで連絡くれてても、物理的な距離と会いにきてもくれない状況で、気持ちを持続するってことは、それだけ優さんのことが好きだった、ってことなんですよね。他の人を探そうと思えば探せただろうし、メアド変えちゃう、電話番号変えちゃうことで強制的に吹っ切ることもできたのに、しなかったのはやっぱり諦めきれない思いがあったからなのかなって。
ゆっくりゆっくり育てた気持ちが実る、素敵な恋のお話でした。
ストーリーも絵もすごく面白いし綺麗で引き込まれました。
でも、おかげで美味い蕎麦を出してくれる和食料理屋を探そうかな…なんて気持ちになってしまいました。
ホタルイカ!そばがき!てんぬき!
ズッキーニとかトウモロコシとか、和食で食べるとウマし!!
そして日本酒!!!
そんなにたくさん呑める方ではないけれど、美味い肴をつまみながらスッキリした後味の美味い酒を呑みたくなりますな〜〜〜。
橋本あおい先生にすっかりやられてしまいました。たまらんです!!!
みなさん書かれてるように、BLとしてももちろんすっごく楽しめる作品です。
2人がどんな風にいろんな困難や障害を乗り越えて絆を深めていくのか、今後が楽しみです☆
本編の先生と生徒もすごく良かったのですが、旅先での行きずりの関係から始まる2人のお話も良かったです。
本編はどっちもかわいい受け同士のカップルで、お互い受けだと気がついてからの葛藤、相手にタチばかりやらせてしまって無理させてるんじゃないか、ネコだった時の可愛い顔を見てみたい、自分もタチに挑戦してみようか、でも…!というもだもだの葛藤。
そんな中、元カレが出て来たりしてさらにもんもん。元カレとエッチしてる姿を妄想したり、思考が良くない方向へ…!!
でもでも、2人ともとってもいいやつだし、お互いのこと大大大好きなので、ちゃんと仲直りして良かった♪
同時収録の短編の旅行先での行きずりから始まる2人のお話も後日談があったら読みたいなあ〜と思いました。
仕事もできて自分にも他人にも厳しくて、いつもピリッとしてるすごーく上の方の上司・緒川さんと、スイーツが好きでふわ〜んとした(どちらかというと)かわいい男子・歩くんのお話です。
無理のないペースで話が流れていって、歩くんがどんどん緒川さんのことを気になり出したりとか、感情表現がほとんどない緒川さんも、細かなエピソードから、きっとコレ歩のこと好きになり始めてるっしょ♪って感じながら楽しくニヤニヤしながら読めました。
ひょんなことから会社の上司緒川さんと知合い、緒川さんが休みの日になると縁側目当てで自宅を訪問するようになるのですが、
『緒川さんは雲の上の人だから、自分なんて同じ会社の人間だって覚えてもらってるはずがない』
と、歩くんはオフでは仕事のことは口にしないし、緒川さんに自分が部下であることを名乗ったりもしないのですが、それがずっと『秘密』として歩くんの中にくすぶります。
緒川さんのことをそういう意味で気にかかったとしても『友人として』とか言ってしまって、むしろそれが気に入らない(っぽい)緒川さんは歩くんにキスしてきて、うひょ〜ここからっスか!?と思ったけど、いやいやまだまだ笑
しかし、やっぱりですが緒川サンはデキる男なので歩のこともちゃんと部下だって知ってて、だよねー、だよねーって思いながらそこからの展開にニヤニヤでした。
読む楽しみを奪いたくなく、あまりネタバレしたくないので、なんだか的を得ないレビューですみません(>_<)
絵もとても綺麗ですし、ストーリーも好きな感じだったのですが、個人的に思うところは、いくら嫁に逃げられたからってこんなに簡単に次は男でもいいって思えるもんなんだろうか…?というところでしょうか。
もともとゲイではない清水さん、子供が2人もいるわけですし、次の相手はそんなに簡単に決められないし、男なんて考えてもなかった、というのが普通だと思うのですが、わりとすんなり男OKで、えっ!?と思ってしまいました。
双子が高校生くらいになった後日談もあり、パパとお兄ちゃんに育てられた子供たちがやさぐれることなく普通にいい子に育ってて、ちょっとほっこりでした。
よくある2人のパパじゃないところが良いなぁと思いました。
あまりネタバレしたくないのでこの辺で。
心情をうまく表現されてて、凄く読み応えがあるし、引き込まれました。
春洋はどんなに時間が経っても結局こいつを好き、って気がつくまでは流されて体も許してしまう。自分の中が和秋で占められていることを認めたくない。
和秋も彼女がいるし、春洋に彼氏いるのわかっててちょっかい出して、スキあらばやろうとして。
一度別れて時間も経ってるし、和秋なりに気持ちを固められずにいたのかもしれないけど、和秋の行動が…もうこれ春洋がグラつくの仕方ないよ。こんなんされたらそりゃ浮気しちゃうよ。夏彦さんは悪くないけど、そもそも嫌いになって別れてるわけじゃないし、ドキドキさせてくれる方が魅力的になっちゃうよ。
2人とも男だから?
大事なことを伝えないから、
『好きだけど相手の将来を考えて別れる』
『相手が自分に飽きたんだろう』
とお互い誤解したまま別れちゃった過去。
後になって、2人は『言葉が足りなかった』ことがわかって、もうそんなことがないように、ちゃんと言わないとって和秋もわかったみたいなのは良かった良かった、と思いました。春洋も、和秋の言葉足らずな行動に不安になったらちゃんと口に出して聞くんだぞ〜!
冬子もカッコ良かった。
『殊勝なアンタが気持ち悪い!』と和秋の脇腹を一撃。男前や〜。
お付き合い復活してからのラブラブは本当に幸せそうでほっこりしました。相手のためにタバコになれようとしたり、相手を思ってタバコをやめようとしたり、相手のことを今度こそ大切にしようって思ってるんだなって感じました。
そんなに分厚くもない、たった1冊のマンガなのに、心情や葛藤がとっても上手く描かれていて読み応えがあり、表情の描き方や男らしい筋張った感じの絵も好みでしたのでこの評価にいたしました。
後日、電子書籍買い直したら元カレ夏朗さんの後日談が!
良い人なので、夏朗さんも幸せになってほしいです。
本名さん、かっこかわいい。
邑上くんもマジメ良い。
おふたり、いいですやん!お似合いですやん!
コメディタッチで、ほのぼのしながら読みました。電車で読んでたんですが、なんか顔が緩んじゃう、ふふって笑っちゃう。
オカン気質な邑上くん。
邑上くんにならお世話焼かれたい本名さん。
会うたびに憧れから恋心になっていく邑上くん。
会うほどに邑上くんのことが気になる本名さん。
酔っ払ってれば、キスくらいするっしょ、って、本名さん。
いやいや、しませんよぅ〜。
しかも嫌じゃなきゃ、じゃなくてむしろ好きじゃなきゃ2回目なんてしませんよぅ〜。
んもぅ、もだもださせるなあ〜(それが良い)。
なんて、ドキドキもだもだの中にクスッて笑いがあって、すっかり市川先生の世界に引き込まれてしまいました。
どっちがタチになるか、ネコになるかでミーティングを繰り返す、男二人。
男らしい思い切りの良さの本名さんと、理屈で攻めながらも本名さんを気遣う邑上くん。
最後の最後まで、ふふって笑えてほのぼのできる作品でした。