前作『俺しか知らないカラダ』(電子書籍のみ通常版と18禁版も販売中)の続編。
前作では、真面目で静かなタイプの石黒(受け)が高校卒業式の日にクラスで男女からカリスマ的な人気のある高橋(攻め)にずっと好きだったから僕とセッ●スして欲しいとお願いし、卒業後もセフレとして関係を続け恋人になるまでの過程が描かれています。
今作は、付き合って半年後の2人の話。前作では受けの石黒以外にも何人かのセフレ(女)とも関係を続けていた高橋は石黒と付き合っていくうちに石黒をどんどん好きになり、たまに自分でも思ってもみなかった甘い言葉まで飛び出す始末。
好きだからこそ大切にしたいし一緒にいたい高橋と高橋の事が好きだからこそ彼の隣にいるのが自分でいいのか悩む石黒。
高橋も高橋で石黒と大学で仲の良い奥村に嫉妬したりと、好きだからこそ生まれるすれ違いに正面からぶつかり、またより深い愛を育むという感じでした。
正直、前作の高橋を知っているからこそ”高橋こんなセリフ言うの!?素直すぎない!?”と高橋の素直なデレが全開になり、糖度高めの1冊となっています。
まさか攻めがここまで受けをドロドロに甘やかす攻めになるなんて……
糖度高めでエロいBLが好きな方におすすめ◎
『何かいいの見つけた』のスプンオフ作品。
この2人は『何かいいの見つけた Re:』シリーズから登場。
勿論、『何かいいの見つけた』シリーズを知らない方も読めるようになってますが『何かいいの見つけたRe:』と同じ時系列で進んでいくのでこのシーンの裏側でこんな事が起こっていたんだ!?という楽しみ方も出来るので気になった方はスピンオフ元の作品もぜひ!!
下記よりネタバレ
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最初は八度陸が中学生の頃からスタート。
八度陸は父親と死別し、同棲の相談相手がいないのを心配した姉が男友達として姉の同級生の鴫原洋二を紹介するところから2人の物語がスタート。
最初は、心を閉ざしていた陸も学校の至る所で常に自分に構ってくる鴫原に徐々に心を開いていく。
ある日、鴫原は度胸試しといってとある廃墟に陸を連れていく。実はそこの廃墟では男同士の性行為が行われており、それをきっかけに陸と鴫原は体の関係を持つようになる。
陸は鴫原に心も身体も懐柔され鴫原の事が好きになっていた陸は鴫原と同じ高校に通いたいと宣言し順風満帆に見えた2人。
しかし、高校に上がった鴫原の家に遊びに行くとそこには知らない女性とベッドの上にいる鴫原を陸は目撃する。
そこで陸は鴫原と自分の気持ちにすれ違いがあった事をしり、その日から陸は鴫原から距離を置くことになる。
別の高校にいく選択肢もあったが、一度決めたことを鴫原のせいで変えたくないと陸は鴫原と同じ高校に進学することを決める。
そこから、鴫原と陸の攻防戦が始まる。
入学式で陸のことを見つけた鴫原は入学早々陸にから見に行くが陸は全てを無視。
それでも鴫原は陸に絡むのをやめない。
陸も無視しようと頑張るが、心の奥底にある鴫原の事が好きだという気持ちを鴫原に見透かされ隙を見ては唇を奪われたり、身体を弄ばれたりする日々。
何度か心揺さぶられそうになるものの鴫原は女とベッドといたのを見た時の自分を追いかけなかった事、嫌なことは全部辞めるからといいつつ今も他の女性と身体だけの関係を続けている事など陸がなぜ怒っているのかに一切気づいていない鴫原への怒りと悲しみが止まらない陸。
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次回に続くという形です。
スピンオフ元の『何かいいの見つけた』の2人がラブコメだったのもあって、予想はしていたものの大杉と小春が光のカップルなら鴫原と陸は闇のカップル(まだくっついていない……)。
ネタバレには書ききれませんでしたが、鴫原の陸への執着心が異常で見ていて怖くなるレベルです。しかし、執着はするものの陸への気持ちが何なのか分かっていないからこそすれ違う2人がせつなすぎて早く続きが読みたい。
1話目からエロ全開!?と思いきやいきなり攻めの”妄想”からスタート!!
妄想癖のある童貞攻めの単行本の大半が妄想パラダイスっていう”エロラブBL”です
(1話は作者のTwitterに丸ごと試し読みがあるので気になってる方はそちらから)
コンビニでアルバイトしているゲイの大学生遼介(コンビニくん)がコンビニ常連のリーマンの聡(リーマンさん)がやけ酒をした時にコンビニのトイレを借りに来てその弱っている姿に恋した遼介が名前も職場も何にも知らない彼とのアレコレを妄想つつ、距離を縮めていく感じでストーリーが進みます。
遼介の大学の同級生で親友のリコがインターン先で気になっている人が偶然にも聡の同じ職場で同期ということもあって4人でキャンプにいくことになってそこでの○○事件で距離が急接近したり、パンツ事件(?)が発生したりと色々とラッキースケベイベントが発生して恋が進展していくのでわりと話がポンポン進んでいきます。
勿論毎話ごとにしっかりと”妄想エロ”をぶち込んでくるのが逆に清々しい!!
表紙がPOPで可愛くてどんな話なのかなと思い、今回購入しましたが表紙同様絵柄もとても綺麗でエロくて全ページ絵柄が安定していたので読みやすかったです。(私は結構購入する時絵柄を重視するタイプなので……)
攻めが”The チェリー”って感じのピュアピュア童貞って感じで受けの聡さんも攻めとは10歳差とは思えない程のピュアっぷりを発揮していたので可愛い童貞攻めやピュアなアラサー受けが好きって方、ただひたすらエロいBLが大好きって方にオススメ!!
童貞なのでキスでは受けのキスに翻弄されたり、ゴムを受けに付けてもらったりするシーンが個人的好きポイント!!(見た目はワンコ攻めって感じだけど時折小動物要素も出す攻めがひたすら可愛い)
とくに下記の2つの特典がおすすめ◎
《とらのあな》有償特典描き下ろし16P小冊子
《電子書籍》 無償特典 描き下ろし14P漫画
電子書籍は無料で14P読めたのでめちゃくちゃお得でした◎
↓電子書籍特典14P ネタバレ
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電子書籍は仕事帰りに待ち合わせした聡の元に就活帰りの遼介がスーツで登場。
遼介の就活の話から遼介も聡と同じ勤務先を受ける事をしり、安定(?)の大妄想大会スタート!!
遼介と聡がオフィスラブをテーマにそれぞれの妄想が描かれていたのでめちゃくちゃお得感満載の描きおろしでした。
個人的に聡さんがやけ酒する事になったエピソードについてもっと深堀して欲しかったな~(やけ酒の原因は単行本をぜひ)
「君は夏のなか」の続編である「君と夏のなか」
前作では共通の趣味である"映画"によって仲を深めた高校生の渉と佐伯でしたが、佐伯は夏の終わりと共に渉達の前から姿を消します。(詳しくは「君は夏のなか」をチェック!!)
今作は佐伯が高校を卒業後、大学進学のために東京の渉のもとへと帰ってきた大学生の2人からスタート。今度は良い意味で"2人で過ごす2度目の夏"が始まります。
大学は別々の2人ですが、それぞれの大学の友人や渉のバイト先の人達など新キャラクターもたくさん登場します。もちろん、渉の高校時代の同級生のあの2人も出てきます。当て馬などはいないのですが、2人が新しい環境の中でどう関係が変化していくのかが今作では描かれています。
思ったことをストレートに口に出したり行動に出す佐伯と無意識に佐伯に萌えのクリティカルヒットを与えつつもゴチャゴチャ考えてしまう乙女思考の渉。(佐伯の言葉に翻弄されまくってる渉が本当にかわいいです。)
今回はお泊まり、舞台挨拶、花火大会、聖地巡礼と2人で過ごす夏のイベントがぎっしり詰まっています。
古矢先生の描かれる作品はBLでは珍しく、エロシーンがほぼなく2人の関係性が"恋になるまで"の過程を描かれているのですが今回は続編ということもありくっついてからの2人を丸々1冊描かれているのは今回が初めてです。(特典小冊子や同人誌をのぞく)
2人の関係性が大きく動く今回の夏のメインイベントは【花火大会】
正直………ここはネタバレを読む前に直接コミックを読んで欲しい!!っていうのが私の意見です。だって、レビューみたらこのシーンを見た時のトキメキが何割か減ってしまうと思うともったいないのでは!?というくらい好きなシーンなので。
ネタバレは描きますが本音は読まずに本編読んで欲しいです。
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映画館でアルバイトをしている渉は先輩からとある作品の舞台挨拶に誘われます。
舞台挨拶に誘われた渉は行きたいと返事をしますが、その映画は佐伯がお泊まり会の時に渉を誘おうと思って誘うタイミングを逃したままの映画でした。
最初は舞台挨拶は舞台挨拶で、佐伯とは佐伯で2回見ればいいと思っていた渉でしたがアルバイト先の映画にギリギリで駆け込んできた2人組の男子高校生をみて、この映画は最初に見たいやつがいると舞台挨拶を断ります。そのときの渉の表情をみて、アルバイト先の先輩はじゃあ2人で見てくればいいと舞台挨拶のチケットを譲ってくれます。
そして舞台挨拶の後、佐伯から渉に電話がかかってきて舞台挨拶譲ってくれた人はこなくてよかったの?と疑問をぶつけると佐伯といきたいからと断ったらじゃあ2人で見てくればいいよとチケットを譲ってもらったと話す渉。
その渉の言葉に佐伯は嬉しくなってしまいます。
花火大会、当日。
俺らってあまり定番みたいなことしたことなくね?と渉は花火大会に佐伯を誘います。ギリギリまで涼みたいからと佐伯の家で涼んだ後に2人は花火大会へ。
良い場所をみつけた2人は渉は場所取り、佐伯は屋台へと1度別れます。しかし、場所取りをしていた渉は近くに親とはぐれて迷子になっている男の子をみつけ、優しい渉は本部へと連れていきます。
無事に男の子の両親がみつかり、佐伯に連絡しようとした渉はスマホを佐伯の部屋に忘れてきたことに気づきます。
人混みの中で佐伯に出会うのは困難。どうしようかと思っていた渉は偶然にも佐伯の大学の友人の秋吉(新キャラ)と出会います。
事情をきいた秋吉は佐伯に電話をかけてくれるといい、感謝の気持ちでいっぱいの渉。しかし、そこで秋吉が佐伯のことを「千晴」と呼んでいるのをきいてしまいます。
その後、秋吉とは別れ無事に佐伯と再会した渉。2人で無事に花火を見れると思いきやどこかうわの空になっている渉に気づいた佐伯はどうしたのかと心配になります。
帰り道、渉に体調が悪いのかと心配して渉に声をかける佐伯。
全然大丈夫といいながらもどこかモヤモヤしていた渉は勇気を振り絞って
「千晴……………………………………」
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(あとは私の語彙力欠如により本編みてください。叫びました。コミック握りしめたくなりました。新刊なのに。名前呼びしただけで脳内にタイタニック流れました。2回目読み直しましたがやっぱりタイタニック流れました。おかしいな。)
ゆっくり進む2人の関係性をぜひこのコミックで堪能していただけらたらなと思い、レビューさせて頂きました。(とくに感想は何もいってないけれど、"花火大会"のシーンはぜひ。)
「GAPS」シリーズのスピンオフ作品の「DOGS」が満を持して2冊目。GAPSシリーズの新刊が6月1日に発売されたばかりなので2ヵ月連続で里つばめ先生の新刊が読めることに感謝です。
まず、このcpは帯にもあった「嫉妬&独占欲エリート攻め×鈍感野良犬受け」っていう感じです。
前作のネタバレになりますが、攻めは受けと同じ警視庁丸の内署の課長でしたが今回からは本庁に異動になってしまったところから今回のコミックスの話に続きます。
ザックリネタバレするならば職場がバラバラになってしまったからこそのすれ違い、斉藤家(お金持ち)の見合い問題など様々なことで今回も盛大に矢島さんが振り回されてるっていう感じですね(笑)斉藤誉の兄も前回から長男は登場していましたが、今回からは次男も参戦。次男はハッキリいって今回のコミックスを読んでみてもまだまだ存在が未知数だったのでもしかしたら今後の展開にも長男ともども関わってきそうな予感がしますね。まだ斉藤家後継問題は解決してませんので……。(続編があると正式発表されてませんが、たぶんありますよね?)
この2人は本当にお互いが好きすぎて正直怖いくらい独占欲で溢れているのが個人的にグッときました。里つばめ先生の作画がお互いを求めて求めて愛したくてたまらないみたいな思いのぶつけ合いみたいな感じなのが伝わってきます。
正直里つばめ先生の描かれる性行為ってそこまでエロくない印象があるんですが、性行為の描写ではあえて人物に意識的にトーンを入れたり、体位や構図を工夫することで不思議と濃厚なセックスになっているんですよね。修正をあまり入れることなく体位や構図、表情だけでここまでエロく描けるのは前回のGAPSのレビューでも描きましたが里つばめ先生だからこそできる技だと思います。
あのセックス中のトーンがなかったら、このコマがなかったらそこまでエロくならない。けれども、その工夫があることで濃厚でお互いを貪り合うような情熱的なセックスになるのが最高です。
ストーリーとしては斉藤さんの独占欲と矢島さんの鈍感なツンデレ(?)に注目して読んで頂けると楽しんでいただけるかなと思います。
p.s
カバー裏に2人の意外な特技が載っていたんですが2人共意外すぎて「嘘だろ!?」と思って5回くらい戻してはめくってましたが書いてある内容は全く変わっていませんでした。皆さんは2人の意外な特技なんだと思いますか?
『GAPS』→『GAPS RISKY DAYS』→『GAPS apples and oranges』に続いての今回の『GAPS hanker』
GAPSシリーズといえば表紙で現段階の2人の距離感が分かるのが特徴の1つ。前作の『GAPS apples and oranges』では片桐と長谷川さんの距離感がグッと縮まったものの長谷川さんはまだ片桐の方を完全にむいてなかったのに今回はなんと2人共向き合ってるし、長谷川さん照れちゃってる!?!?
いや、もう表紙だけでめでたいよ!!
まだ新刊買ってないよって人は新刊買う前後にお赤飯の材料買いに行った方がいいよ!!読むのが深夜だとなくなくコンビニで赤飯おにぎりを買うことしか出来ないから!!
さて、ネタバレに入るとまず最大のネタバレ。
【2人の初夜】があります!!!!!!!(拍手)
初夜を迎えるまでなんと4巻かかりましたよ。来月に2冊目のコミックがでるスピンオフ『DOGS』の2人よりも進展が遅い。(気になった方はコチラもチェック★)
いや、でも手が早い片桐が3巻分長谷川さんにちょこちょこ手を出していたもののまだ繋がってないっていうだけで本当に好きなんだなーっていうのが伝わってきました。
もうストーリーはたぶん他の誰かが書いてくださっているので(圧倒的人任せ)私はスケベなとこのレビューを徹底的に書きたいと思います。ごめん、ただ私が書きなぐりたいだけ。
↓初夜のネタバレ
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なんと、初夜に費やされたのは3話分。
「3Pの間違いじゃなくて?」
「妄想入ってるとかじゃなくて?」
いや、なんと初夜でしっかりと3話分あります。
これまで色々な漫画がありましたが、初夜だけで3話分使われるってなかなかないのではないでしょうか。
で、この初夜の構図が私の中で最高なのでお伝えしたいのですが「接合部」がはっきりうつってる構図がほぼないんですよ!!!!
大抵の漫画ってそこがあるからこそエロくなるみたいなところあると思うんですけれど、長谷川さんの脚や絶妙なアングル加減で入ってないのにめちゃくちゃエロいんですよ!!!
いや、本当に里つばめ先生のエロシーンってわりとあっさりなところがあるのにその少ないエロシーンの中でどこか普段は見せない雄みたいな一面がみれるところがあったりして、画力はもちろんなんですがこの絶妙なアングルは本当にだれにもマネできないと思います。里つばめ先生実際にヤってる人を色んなアングルから写真撮って描いてるの!?っていうくらい今回のアングルはすばらしいです。
私がなぜ、ここまでアングルについて触れているかというとなんと前戯ではあるものの2人が繋がってからのシーンは白抜きやベタ、海苔といった修正が後がないんです!!!!!
もう一度言います……無修正!!!!!!!!!!!!!!
(※接続後です。前戯では修正部分あります。)
いや、なんて良い響きなんでしょう。もう最高ですよ。直接的に接合部などがうつってないことで無修正。(私調べなのでもし修正してありましたら教えてください。)修正なしであそこまでエロいって何回も言ってますが、なかなか出来ないことですよ。修正がかからないようにアングルを調整しているっていうのが里つばめ先生だからこそできるプロの技。
本当にぜひ見てください!!!3話分のエロを!!!!
あと片桐が長谷川さんを気持ちよくしようとしてるいるのに少し悔しいんですが、愛を感じてしまいました……
だんだん語彙力が失われてきたのであの、本当にぜひ未読の方は1度読んでいただきたいです。エロシーンばっかりについて書いていましたが、ここまで3巻分2人を見てきたからこそこの初夜は2人にとって特別なものなんです。
最後に一読者としてこれだけは言わせてください。お前は何様なんだと思うかもしれませんが、長谷川さんは本当に真面目な男なんです。だから身体だけの関係とか、身体からはじまる関係とかはありえないんです。キスやハグとかは許しても完全に全てを委ねることだけは拒み続けてきた。そんな長谷川さんがようやく片桐に身体を許した。これがどれだけすごいことなのか。それだけで私は泣きました。ぜひ、『GAPS』シリーズと『DOGS』シリーズは末永く続いて欲しいです。(いや、本当におまえは何様なんだよと思うかもしれませんが『GAPS』サイコー!!里つばめ先生サイコー!!!)
Twitterで話題になった『チェリまほ』の2巻。
Twitter更新分に加えて温泉回や軍艦回など描き下ろしあり。
ついに2巻が発売されましたがまだくっついてないです。
コメディ要素がある本作品ですが、くっつくまでの
紆余曲折が"30歳まで童貞だったら触った人の心の声が聞こえる"っていう能力があることでより面白くなってると思います。
自分が心の声が知りたくて触った相手ならまだしも、
偶然触れてしまった人の声まで聞こえてしまう能力。
安達のように優しい人がその能力を持ってるからこそ余計に苦労しそうだなと思いました。
軍艦回も温泉回も黒沢視点が新鮮で面白かったです。
温泉回では、いくら安達のことが気になってるからといっても
裸を見てしまったら同じ男だと自分の気持ちも変わるのではないかと
思いながらも足立の裸をみたときの黒沢の感想がサイコーでした。
このシーンが私の中の2巻のハイライトです。
3巻では例の女性によって"○○"イベントが発生するようなので
二人の関係性がどう変化していくかが気になるところです。
BLアワード2019 ディープ部門2位受賞作品。
ホテル集合、行為が終わったら宿泊はせずにそのまま解散というごく普通なセフレ関係の松根と倉橋。
しかし、ある日倉橋が勤める呉服店に松根が上司の娘の付き添いとしてやってくる。
そのことをきっかけに2人の関係性は徐々に変わっていく。
ディープ部門に相応しく"大人の葛藤"を描いている作品でもある。男同士の前に2人にも親がいる。そして、大人だからこそ伝えたくても伝えられないことがある。
歳を取れば現実を知り、その分臆病になっていくという2人のそれぞれの葛藤がうまく1冊にまとめられている作品。
最後に我儘を言わせてもらうならば、この2人の「その後」を見たくなる。内容はもちろん満足の1冊だが、年齢関係なくきちんと言葉にして伝えることの大切さを再確認出来た。
私も歳を取ればとるほど「ずっと」と言う言葉が嫌いになっていく。どうせ「ずっと一緒」とかいいつつ離れていく人は多い。そんな私ですらこの作品で彼らがずっと幸せであり続けて欲しいと願わずにはいられない作品だ。
高校時代の同級生の昌己と里恩の話。
高校時代から理恩に片思いしていた昌己とその片思いの相手である理恩は高校卒業後もルームシェアを続け、友人兼同居人として暮らしている。(友人兼同居人って強い……)
昌己は高校の頃からずっと理恩のことが好きでそれをずっと隠し続けていたが、とある出来事をきっかけに理恩は昌己から自分が好意を持たれていることに気づいてしまう。その時に理恩が抱いたのは嫌悪感でもなく、優越感。
しかし、理恩には中学から一途に付き合っている彼女がいた。周りから見てもお似合いといわれる理想のカップル。
だからこそ彼女のいる理恩にバレないようにひたすら気持ちを隠そうとしている昌己と昌己の好意に気づいていて優越感を抱きながらもそのことにはずっと触れようとしない理恩の友情と恋情の違いについて思い悩む関係性が最高でした。
ずっと一緒にいないから好きな人には想いを告げないと誓った昌己の決心から本当に理恩のことを大切にしているんだなというのが伝わってきました。
ずっと誰のものにもならないでほしい。そう思いながらも前に進むことが出来ない2人の関係性。
私はツノナツメ先生の描かれる普段は無表情で感情が顔に出ないタイプが笑ったり、照れた時の表情が大好きなんですが今回の昌己もそのようなタイプでひたすら可愛かった……
家事以外は仕事でもなんでも完璧にこなすおじさまこと菱本と世話焼きで元彼にはママみたいとフラれてしまったバーテンの伊勢の話。
上田アキ先生の描かれる男性の腕は間違いがないと思っていますが、菱本さんのスーツ姿にイケおじ攻めを愛してやまない人達がザワつくくらいの破壊力がありました。
菱本がビリヤードしてるシーンがあるのですがその時の腕をぜひ凝視して下さい。手の筋とかもうたまらないです……
菱本はノンケでしかもバツイチという経歴があり、根っからのゲイの伊勢は菱本が自分と付き合ったところでまた女の元に戻ってしまうのではないかという不安との葛藤が続きます。(BLあるある)
菱本については他の方もレビューで描いてあるので、私は個人的に伊勢の首元のホクロについて。伊勢さんの首元にあるホクロが最高にエロくて(しかも2つあるのがポイント)行為中も伊勢君のホクロを集中的にキスしたりしてるシーンがあったりと泣きぼくろなどとは違ったホクロの可能性と新たな性癖の扉を開いてしまいました……
キスシーンがとても濃厚で菱本の経験値の高さに翻弄される伊勢が始終可愛かった……