普段はほとんどレビューを書かないのですが、読み終わって暫く経ってもモヤモヤした気持ちが消えず、どうしても吐き出したかったためレビューさせていただくことにしました。
最初にお伝えしておきたいことですが、私は鈴丸みんた先生の作品が大好きです。
今までの作品も全て読んでおります。
そして『恋をするつもりはなかった』は鈴丸みんた先生の作品の中でも一番好きな作品です。
何度も読んでドラマCDも購入しました。
本当に大好きな作品です。
そんな恋つもの続編。
発売日が発表されるとまたロウと佳乃に会えることが本当に嬉しくてすぐに予約もして発売を心待ちにしていました。
楽しみにしていた『恋をするつもりはなかった-double-』
読み始めは新社会人になったロウくんの姿を見て、恋つもからの時間の流れを感じると共に社会人同士になった二人のお話を読めるのか~!とワクワクしていました。
ですが、読み進めていくうちにモヤモヤへ。
続編ということで佳乃とロウのお話を読めると思っていたのに、なんか違くない?と。
もちろん佳乃とロウのやりとりはありますしキュンとする部分はある。イチャイチャも。
でもそれ以上にロウのニコへの構い方が異常というか。
そもそも拒絶されてるのに何故あんなに懐くのかわからないんですよね。それがロウの性格だからと言われてしまえばそれまでなんですけど、相手が距離を取りたがってるのを無視してずけずけ踏み込んでいって…ある意味すごいなと。
ニコの家に行くシーンもそう。抱えるものを知って心配するのはわかる。
でもだからってわざわざ泊まるのはわからない。新しい布団を買ってまで。しかもニコに確認する前に用意してるし…普通に怖くない?
そして泊まることを恋人の佳乃に電話で伝えるのもモヤモヤ。
佳乃に嘘を吐きたくないからという言葉は誠実にも感じるけれど、でもそれを言われたら佳乃は「嫌だ」と言えないよ。
ましてや自分のほうが年上でアラサー。大人だし面倒だと思われたくなくて我慢しちゃうんじゃないか。始まりがあんな始まりだったからこそ。
あと、佳乃が自分達の関係をニコに伝えたほうがいいんじゃないかと言ったときに「一応釘刺しとけってこと?」「意外だなぁ」と返したのもモヤりました。
意外って何?佳乃を何だと思ってるの?
…でも逆に考えるとそんな言葉が出るぐらい佳乃の気持ちを考えず泊まりを決めたんだろうな。
だから「意外だなぁ」なんて言えたんだと思う。もしくは「佳乃なら理解してくれる」と思っていたとか。
そしてニコに対する「俺がフリーだったら全然アリだよ」宣言。
あの瞬間本当に腹立ってしまったし引いてしまった。
普通そんなこと言うか?
ニコだからそんな展開にはならなかったけど、もし恋愛体質の子だったら「ドキッ!新しい恋…!」なんてこともあり得ますよね。(実際そういう本読んだことある)
「一生フリーにならないけど」って言葉で佳乃一筋を演出してるけど全然フォローになってない。
佳乃の前でも同じこと言える?
そこからの目玉焼きうどんの件も…手料理まで振る舞うんかい。
もうモヤモヤ通り越してイライラ。佳乃が本当に可哀想で…。
傷付いたニコを思いやれるのに、何故佳乃の気持ちにもっと寄り添ってあげられないの?
ニコの指摘でやっと気付いて焦ってたけど遅すぎる…そこまで気付かないのはダメだよ。
ニコの「相手の気持ちになってモノ考えなよ」が超頷けました。
前作では色々ありつつもロウも好きだったので今回のロウの行動はとても残念でした。
これが『ロウの良さ』なら私には理解力が足りないのかもしれません
佳乃も佳乃だよ、もっと怒っていいんだよ。
自分のほうが大人だから言いにくいのもわかるし、ロウの気持ちを尊重しようとするのもわかる。信頼してるのも。
でも恋人としてイヤなことは伝えていいし、飲み込まずに怒ることも大切なんだよ…
恋人って対等な関係じゃないか…
やけ酒してしまうぐらい傷付いた佳乃が本当に可哀想で。
佳乃大好きだからこそ辛かった。
そんな気持ちで読み進めていたので、正直後半のセッからラストの指輪~同棲への流れも感情移入できませんでした。
むしろハッピーエンドにするために無理矢理持っていった感。展開も早ぎる。
佳乃の幸せそうな表情を見れたのは嬉しいし、納得できたのなら…と思うけれど。
二人にとって特別である駅でのシーン。素敵なシーンの筈なのに全く響かなかった。
スピンオフとして出ていればこんな気持ちにはならなかったと思います。
ただ、恋つも続編というタイトルで発表されたからこんなにモヤるんだと思ってます。
続編ってイチャチャだけじゃないのもわかります。くっついた二人の前に困難が立ちはだかったり、それを乗り越えて絆が深まり成長できたり。
当て馬が出てきたり嫉妬する展開もよくあります。だからニコの登場も不思議ではない。
でもあくまで前作の二人が軸になるものだと思うんです。
だけど今作は佳乃が霞んでしまってるというか。
ニコがメインだと錯覚してしまうぐらい、二人のことはラストでなんとなく上手く纏めたように感じてしまいました。
みんた先生はスイニコのスピンオフを描きたいんだろうなぁ。
でもロウと佳乃のお話がこれで終わりなら…とても残念です。
本当に本当に大好きな『恋をするつもりはなかった』
だから続編の『恋をするつもりはなかった-double-』も楽しみだった。
でもこんな気持ちになるとは思っていませんでした。
恋つも読んだ後は「続編ありますように…!」と願っていたし続編発売の発表は本当に嬉しかったけど、今になってみると前作で終わっていたほうが綺麗に終われていたのではないかと思ってしまう。
みんた先生が描いた続編に対してそんな風に考えてしまう自分も嫌です。
みんた先生の描く作品は大好きですし、恋つもを好きな気持ちは変わらないのでdoubleも好きになりたいと思いますが…時間がかかると思います。泣
大好きな作品がCD化ということで楽しみにしていました。
内容等は原作のレビューに任せ、とても個人的な感想だけ書かせていただきます。
まず感じたのは、モノローグ等や台詞が結構削られているな、という印象でした。原作で絵やモノローグで感情を表していた部分が、必要最低限の部分だけ残して削られている気がしました。なので、淡々と進んでいきます。
たとえば、秋がお局さんに飲まされて朔が迎えに来るシーン。あそこは原作では秋が電話で「新橋にある焼き鳥屋」と口にし、それを聞いた朔が「新橋にある焼き鳥屋をしらみ潰しに探した」と迎えに来るのですが、CDでは「新橋にある焼き鳥屋」という台詞も無かったように思います。その後、迎えにきた朔が「新橋にある焼き鳥屋をしらみ潰しに探した」という台詞はあるのですが…なんというか、そういうような小さな所ではあるのですが、そういった台詞やモノローグが多く削られているので、原作そのままを忠実に再現されているのがお好きな方は、少し残念だなと思うかもしれません。
小林さんと白井さんの演技は素敵でした。ただ、白井さんの朔の演技が少し淡々としていて…嫉妬するシーン等の感情が揺さぶられるシーンの間合いや溜めが「なんかちょっと違う…」と思ってしまいました。語彙力が無く伝わりづらくて申し訳ないです…。本を読みながら聞くと更にそう感じてしまうので少し残念でした。
ですが、やはり大好きな作品のCD化はとても嬉しかったです。
「攻めが受けを好きすぎて監禁」という設定のお話が最近好きなので、ずっと前から気になっていた吉田珠姫先生の「鬼畜」を購入しました。皆様の評価が様々なので読む前から覚悟をしていましたが、「弟攻め」「年下攻め」も好きなので、きっと萌えられるかも~!なんて安易に考えていました。
が…。
これは凄いです…。もう正に「鬼畜」そのものでした…。
鳥肌が立つし読んでいて吐き気も起こるほど。それぐらいに達也の文人に対する執着の仕方が異常でした。
嫁姑問題から父方の祖父母に引き取られ、幼い頃から家族と離れて田舎で暮らしてきた兄である文人。物語は、二十歳になった文人が東京で暮らすことになったところから始まります。祖父母が亡くなり、東京にやってきた文人を出迎えたのは、弟である達也で…。
始まりから達也の言動には鳥肌が立ちました。一人称も「僕」で、話し方は「○○だったんだよぉ~?」「○○しようねっ」等、18歳の青年には見えない話し方です。それがまた恐怖を煽るというか、なんとも言えない気味悪さを覚えます。
いやぁ…こんなに後味が悪い作品は初めてかもしれません。逃げ道は全て奪い、文人を追い詰めていく達也。今まで沢山の攻めキャラを見てきましたが、ここまで徹底しているというか、狂っている攻めキャラは初めてでした。
好き嫌い分かれる作品だろうな~。私はちょっともう読めない…。後味が悪いというか、精神的ダメージを受けるというか。夜に読んだのですが、夜中のお手洗いがちょっと怖かったぐらいです。笑
近親相姦、無理矢理、3P…なかなかエグい内容ですが、そういうお話が好きな方にはオススメかもしれません。ただ、最後のほうで実の父も絡んで文人を…な展開や、物語の中には殺人(殺人シーンは出ません)も出てきますので、そういった内容も大丈夫な方のほうが宜しいかと思います。
狂いすぎて最後は「あぁ…これはこれでハピエンなのかもしれない…」と思いましたがモヤモヤも残る…。
本当に評価が分かれる内容かと思いますが、一度読んでいただきたいとも思う作品です。
読了後に思ったことは「これはもう読めない…無理…」だったので個人的な気持ちで言うと「しゅみじゃない」なのですが、でも逆にこんな作品を書けるなんて本当に凄いと思ったので「神」評価にさせていただきました。
18歳とは思えない達也の幼児口調は本当に鳥肌もの…!うおおぉ…
楽しみに待っていたジェラテリアスーパーノヴァのCDでしたが、期待以上でした!
里谷役の佐藤さんは、私的にBLCDでは攻めキャラをされるイメージがあったので、最初にCVが発表された時に「どんな感じになるんだろう?」と思っていましたが…本当に期待以上でした!
日常シーンの里谷は、攻めキャラを演じている時の佐藤さんの声より若干高めの声。少し落ち着いた雰囲気を纏わせながらも、友達と話すシーンでは男子大学生そのものでした。
そして、エッチシーンでの里谷はというと…本当にエロい!掠れた高めの喘ぎ声は色っぽくて、少しだけMっぽくて…。何度もイかされ、半分飛びそうになりながら喘いでるシーンではほんと、色気がすごい…。
佐藤さんのこういった受けの演技を初めて聞いただけに、良い意味で裏切られました!
攻めと受け、どちらも素晴らしく演じてくださる声優さんとして、これから活躍していただきたいと思うほど本当に素敵でした…!
kio役の古川さんは私的に初めましての声優さんだったのですが、古川さんのkioも最高でした…!
少し茶目っ気を残しつつも落ち着いた大人の男性をとても上手に演じられていて…。
話し方なのかな?それとも語尾なのか…、こう、色気を含んでるんです…!大人の男性の色気っていうんですかね、そういうのがすっごく伝わるというか…!佐藤さん演じる大学生の里谷と違い、大人の男性の包容力を感じられる演技でした。
そして、エッチシーンでもエロいエロい!若干Sなkioの台詞を、少し低めの声で吐息混じりに言うところは本当にドキドキです。イく寸前の少し喘ぎ混じりの吐息も大人の色気ムンムンでした…!
皆さんに是非とも聴いていただきたいです~!ジェラテリアスーパーノヴァを読みながら聴くと更に萌えますよ!
素晴らしかったです!詳しい内容は既に素敵なレビューがされていますのでお任せして、お話の感想のみを。
本当に素晴らしい、その一言に限ります。
他の方も仰られていますが、まるで映画を観ているような感覚に陥りました。
自由奔放だけどそれを上回るほど魅力的な攻めの鷹彦。なんでしょう、ある意味人間らしさがすごく表れてるのかなと思いました。そして同じぐらい魅力的な受けの葵。芯がしっかりしてて強い、だけど健気でもあり…。
戦争、戦後という時代背景の中で揺れ動く二人の想いと絆に、胸が熱くなりながら読みました。
読み終えた後に残る、少しの切なさ。そしてそれを上回る感動。
きっと何度も読み返す作品になると思います。
タイトルに既視感を覚えつつ、裏表紙のイラストに惹かれて購入しました。
以下ネタバレです。
憧れの上司からルームシェアに誘われた主人公、ひかる。もしかしたら良い関係になれるかもしれないと期待していたけれど、上司の空彦は極度の潔癖症で…。やっぱりそんな上手くいかないよなぁと落ち込んでいた同居初日に、寝込みを襲われてしまいます。寝ぼけてたひかるは夢だったのかも…と思ったけれど、実は夢ではなくて、しかもその相手は空彦ではなく、空彦の双子の弟である海彦だったのです!
という内容の第1話から始まるお話。まるまる一冊表題作です。ちなみに、空彦は眼鏡のほうで、海彦は赤いシャツを着ているほう。
このお話、読む前はタイトルのこともあり「勢いのあるギャグエロなのかなー?」と思ってました(すみません…)が、そうでもなく。ストーリーもしっかりとしていて、空彦がひかるに触れていく過程や気持ちが傾いていく描写、海彦のひかるへの気持ちの変化と葛藤、ひかるの揺れる気持ちなど、各キャラの感情も描かれていてとても楽しめました。
そしてなんといってもエッチシーンが多い!そしてエッチシーンのひかるの表情がイイ!日常シーンとのギャップといったら!エロ可愛かった…(* ´ д ` *)
終わり方も個人的に大満足な終わり方だったので、この三人の続きも読んでみたいなぁと思うほど。笑
最後まで楽しめました!3P大丈夫だよーという方はぜひ一度読んでいただければと思います♪
櫻川なろ先生の初コミックスです。ちるちるインタビューで気になっていたので購入しましたが、とても素敵でした!
表題作「勇者のはさみ」
舞台はある美容室。
カラーは得意だけどカットはまだまだ未熟な新人美容師の中村(攻め)は、その腕の良さでどんなお客様のコンプレックスも笑顔に変えてしまう「魔術師のはさみ」を持つ先輩美容師の福原(受け)に憧れていた。
だけど福原は長い前髪で表情を隠していて、愛想もなく少しとっつきにくい先輩で…。
ある日、福原が中村の教育係になります。最初は福原のキツい言い方にイラッとするも、的確な指導やカットの技術、そして何より、接していくうちに少しずつ柔らかくなっていく福原の雰囲気に「もっと福原さんを知りたい」と思うようになります。
そんなある日、目付きにコンプレックスがあるお客様が来店して…。
お客様のコンプレックスを笑顔に変えてしまう「魔術師のはさみ」を持つ福原。だけど、本人は笑うことさえなく、長い前髪で瞳を隠している。
…それにはある理由があった。その理由を知った中村は福原に勝負を挑みます。自分が勝ったらカットの練習台にさせてほしいと──。
お客様のコンプレックスはその持ち前の腕で笑顔にしてしまえるのに、当の本人は諦めてコンプレックスを抱えたまま表情を隠している…そんな福原の姿に苛立ちを覚え、「自分が勝ったら髪を切らせてくれ」と勝負を挑む中村が本当に眩しいくらいに真っ直ぐです。このぐらいに真っ直ぐだからこそ、結果的に福原のコンプレックスを笑顔に変えることができたんだろうと思います。
福原の笑顔、可愛かった…!!
さて、お話は更に進みます。新人昇格試験と福原の元教育係である他店舗(2号店)の店長、菱川が現れたり等…。
まだまだカット技術も未熟な自分。それとは正反対に菱川は福原よりも技術があって上手くて、おまけに福原と親しそうで…
「このままじゃ他店舗に飛ばされるかもしれない…福原さんと離れることになるかもしれない…。上手くならなきゃ…そうすれば役に立てる…役に立てれば使ってもらえる…使ってもらえれば側にいられる…」
そのためには、まずは新人昇格試験を受からなければいけない…そう考えるようになった中村は、焦り無茶をするあまり、手を故障してしまって───。
福原のコンプレックスを癒した中村。そんな中村が辛いときに、今度は福原がその手を優しく握ってあげて…。
お互いがお互いに救われてひとつ強くなって、そして惹かれ合っていき、想いが交わる。そんなお話の流れがとても素敵だなぁと思いました。
くっついた時にはほっこりとしてしまうほど。
描き下ろしはお付き合いに慣れてなくてどうしたらいいか分からない福原と、それに振り回される(?)中村のお話。これがまた可愛かったです…!
二人のラブラブな生活ももっと見てみたいなぁと思いました。
同時収録「鏡のない部屋」
こちらは表題作で登場した菱川のお話です。
ある日の飲み会の帰り、突然声をかけられた菱川。
「この辺の人って、ヤッたら金貰えるって聞いたんだけど、あんたもそういう人?」
声をかけてきたのは見るからに高校生くらいの男の子。だけどその男の子は二十歳過ぎてると言い張るので、面倒だと思いつつも仕方なく家に連れていくことに。
脱がせて様子を見るもやはり慣れてないその反応に、菱川はタオルを渡して問いかけた。
何であんな所にいたのか、誰に聞いたのか。遊ぶ金欲しさなら危険だからやめろ、と。きっと母親が心配してるぞ、と。
だがしかし、その言葉を聞いた途端に「帰らない」と言い出した男の子。あんたの言うこと何でもするから、帰りたくない、そう言って菱川の手を掴んだ男の子──あつやには、家庭の事情があった───。
高校生の頃、親がW不倫で泥沼離婚したことで愛情の不在と空虚感から自分の存在意義を見出だせなくなり荒れていた菱川。そして、あつやもまた、母親の再婚話を受け入れられなくて家出をしていた…。
かつて愛情に飢えていた菱川と、正に今愛情に飢えているあつや。二人が出会い過ごしていくうちに垣間見える菱川の隠された過去と昔の恋に、切なく感じると同時に「菱川さん幸せになってほしい…」と願わずにはいられませんでした。
菱川はきっと、とても優しい人なんだと思います。それでいて臆病な人でもあって…。
でも、誰しも本当は愛されたいし愛したい、そんな想いがあるんですよね。必要とされたくて側にいたくて…。
恋を諦めていた菱川と、そんな菱川に恋をしたあつや。
二人がくっつくまでの過程と、最後、くっついた時に見せた菱川の笑顔に、なんだか少しだけうるっとしてしまったのは内緒です。笑
この二人もまた、少しずつ時間をかけて愛を育んでいってほしいなぁと思います。
長くわかりづらいレビューですみませんでした。でも、どちらのお話もとても素敵でした。きっと何度も読み返す作品になると思います。
今回の高久尚子先生の新刊は短編集です。
描き下ろし作品が1つ、それ以外は18禁アンソロに載っていたお話が纏められて入っています。
詳しい内容は、いるいる様の素晴らしいレビューにお任せして…
私の言いたいことは修正のことです。泣
18禁として描かれていたものを全年齢対象として出版するので仕方ないかなぁとは思いますが、本当に真っ白でした。
「オレはかわいい弟と」シリーズはピンクゴールドやその他のアンソロで読んでいて大好きだったので、今回一冊に纏まるということで発売を楽しみにしていたのですが、案の定の結果で…。
最近よく見かける修正の仕方「形がうっすらわかる修正」や「ペンで消したような修正」、「ぽつぽつと白丸での修正(ピアスさんのような)」ではなく、本当に真っ白、白抜きです。
挿入シーンも尿道攻めシーンもごっそり白抜きなので、ピンクゴールドやアンソロを読んでいた方はびっくりされるかもしれません。また、初読みの方は「これは何をしてるんだ…?」とプレイ内容が分かりにくいこともあるかと思います。(後書きで高久先生も説明されています。)
今の時代、修正が厳しくなるのは仕方ないことなのかもしれませんが、18禁作品として描かれていたものを全年齢対象として発売するためにここまで真っ白修正されてしまうと残念でなりません。
高久先生の描かれる人物の表情が大好きなので、受けや攻めの表情一つ一つにもすっっごく萌えます。勿論、作品の設定や内容も大好物です。なので、大好きなのですが…やはり物足りないのです…!!
18禁アンソロに載っていた作品なのだから、一冊に纏めて単行本化する際も18禁として発売してくれたら…と思いますが、そうもいかないのかなぁ。それとも出版社によるのだろうか…。
大好きな作品なので神評価を付けたいところですが、真っ白修正が残念だったので萌2つで。泣
ノーカット、ノーフェード、ノーBGM!
シリーズ第2弾の設定は陸上部の先輩×後輩!
言わずもがな、とても良かったです…!第1弾も大好きですが、S攻めが好きな私にとっては第2弾はたまらなく萌えました…!
始まりは皆が帰った後の陸上部の部室。
陸上部1年の川井志馬は、憧れの先輩である陸上部3年の二見琉生のタオルを使い自慰をしていた。そこに、生徒会の仕事を終えた二見が現れて─────。
攻めは生徒会長であり陸上部3年の先輩、二見琉生。CVは立花慎之介さんです。
御本人もSだということで、本編の演技もキラッキラしておりました。笑
自分のタオルを使って自慰をしていた志馬を見つけると、Sっ気溢れる言葉で志馬を攻めます。「この変態」はもちろん、「気持ちわるっ」と言ったり。
聴きながら「なかなか酷い先輩だなw」と思っていたのですが、聴いていくうちにその理由がよくわかりました。笑
二見先輩は、自分の言葉で志馬くんが泣きそうになったり顔を赤くしたり恥ずかしがったりするのが可愛いから、わざと酷いことを言ったり恥ずかしがるような事をしたりしてたんです。
なんだか好きな子を苛めちゃう小学生の男の子みたい!笑
でも、いつもはクールで真面目な後輩が、普段から自分のことばかり見つめてて、自分の言葉に一喜一憂してるのを見たら…Sになっちゃうのも分かる気がするかも…?笑
受けは陸上部1年の後輩、川井志馬。CVは田丸篤志さんです。
田丸さんは絡みのあるBLは初めてだそうで…。
ですが、初めてを感じさせぬ素晴らしい演技でした!
途切れ途切れな喘ぎ声や泣きそうな喘ぎ声は、初めてとは思えないほどリアルで…。
大好きな二見先輩になら、苛められたり痛くされても感じてしまう二見先輩大好き志馬くんの魅力がとっても引き出されていました。
あと、最中に二見先輩に翻弄されながらも、ちょこちょこと悪態をつく志馬が可愛い…!
突然挿入されて「待ってって言ったのに…っ」と泣いちゃう志馬くんに二見先輩が「だって怯える志馬ちゃんが可愛かったから」とSっ気全開で返した時に、ぐずぐず声で「下衆ですか…っ」と悪態をつくところ…声はもちろん言い方が可愛くて!
始終、志馬くんが可愛くてきゅんきゅんしちゃいました…!
個人的にもう一ヶ所、志馬くんの可愛さに萌えたところは、トラック2の最後です。
初めてのえっち後の処理の最中、二見先輩がコンドームを付けていたことを知った志馬くん。「ゴム付けてたんですね」と訊いた志馬くんに、「マナーでしょ?」と伝える二見先輩。
その後、二見先輩が今まで1度もナマでしたことが無いと知ると「あの、俺…女じゃないし…妊娠しないですから…その…、次は付けないでください…。」「俺ばっかり初めてで…ずるいから…、俺も先輩の初めてがほしいんです…っ」と伝えるのですが、それが本当に可愛くて…!
恥ずかしそうに少しツンツンした感じで言うのですが、二見先輩のことが大好きな気持ちが溢れてて…!!
二見先輩のキスもえっちも自分が初めてではないけど、せめて1つだけでも先輩の初めてが欲しい、そんな志馬くんの想いがとっても可愛くて萌えました!
そして、念願のゴム無しえっちですが、それはアニメイト限定版に入っています。そちらもとーって萌えました!!
隠してるつもりなのに自分のことを好きな気持ちが漏れまくりな後輩が可愛すぎて思わず苛めちゃう先輩と、陸上の憧れで見ているだけで幸せだったほど大好きな先輩になら、少し苛められたり恥ずかしいことをされても感じてしまう後輩。
ちょっぴり変態だけど、それも相手のことが大好きだからこそ!(*´ω`*)とっても素晴らしかった!
第2弾も期待以上の満足でしたので、次回作も期待したいと思います!