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目の中が小宇宙

表紙の画像を見たときに、ビー玉みたいなきらきらした目に惹かれて赤い枠で囲まれている感じがなんだかよくて購入を決めました。
本を持った感じ他と比較するとわりと多めのページ数で厚みを感じました。

一冊に大きく二つのお話が入っているのですが別ものではなく同じ世界の話で、主人公が変わったのと新たな登場人物が出たのみなので、まるまる一冊の本として捉えることもできます。

最初試し読みを読んだとき主人公が『なんだこの一直線の目が見えない恐ろしい前髪は!』と思い、ここでギャグめなのかなと思ったりもしたのですが、髪を切ってから美人美青年で普通に読めます。
とにかく目が綺麗なところと黒髪で綺麗でもりもり食べるギャップもいいです。
ただ自分的には年下の攻めのビジュアルがあまり好まず...
後半の主人公がもっと好意ありの圭ちゃん圭ちゃんってなってたら楽しめたなと思います。
また表紙からみるとちょっとファンタジックなのですが、いたって日常的なおはなしです。

美容師たちのスパークリングラブ
やわらかい甘めなおはなしです。是非!

悪玉 コミック

吉田ゆうこ 

背表紙の脚がたまらなく綺麗。

吉田ゆうこさんは最近の「HEARTY」を読んでとてもすきだったので
ずっと以前の作品も読んでみたいいなと思っていたので
こちらの「悪玉」を本屋で見かけたので買ってみました。

「HEARTY」の作風と似ている感じがありました。
登場人物が心に何かしらうしろめたさだったり、見せない部分であったり、こういうミステリアスな雰囲気を醸し出す感じの人が自分はすきなんだと思わされました。
一冊を半々に二作品入っているのですが、他のレビューでもあるようにどちらも短編映画を観ているような感じで、読んだあとはあの映画館の明かりがつくときのようななんともいえない静寂さのようになりました。
わたしは表題作よりも後半の”ノンフィクション”の方がすきです。
場面展開が現実だったり夢だったり撮影のシーンだったり...何度か読んで、あっこの服だからこれとこれは別だ、と気づけました。
一ノ瀬くんの部屋で文世くんが眼鏡をとってソファに頭を持たれたところの色気にはやられました。
あまり書くとこのお話の展開がきっと楽しめなくなると思うのでこの辺で。

「ドラマみたいにやり直しがきかない
 台本もないから次の言葉もでてこない
 けれどそれこそがノンフィクションの醍醐味なんだろう
 人の 幸せなんだろう」 ああ、この言葉いいな。
わたしには吉田ゆうこさんの作風が合っているだと思います、なのでこれからの作品も読み続けていきます。 !是非!

真っ赤なお顔

はあぁぁぁぁ。どきどきしました!
はじめての作家さんだったのですが、絵が好みだったので購入しました。
ファッション業界の題材ってこともあるのですが、服や髪型や顔など、いまどきの若者って感じがあってすごくかっこいいです。
表題作「気まぐれと甘噛み」が一冊の八割ほどを占めていて、その主人公のくみちゃんは恋愛対象が男であるゆえに人が苦手になった”対人恐怖症”というお話で、自分のパーソナルスペースに近づかれたり、人に触れられたりすると冷や汗が出て顔がぶわっと赤くなります。
自分はあまり女の子っぽい顔やかわいさがある受けが好きではなくて、顔が赤くなるのも好きではないのですが、このくみちゃんは全然嫌気がなくドキッときました。
33歳ということもあり、普段は仕事のできる淡々として大人びたクールな感じなのですが、にこっと笑うとやさしくて、気になって、近づいてしまいどんどん惹かれていくミケの気持ちがすごくわかります。
帯で「待てのできない、わがままな恋。 好奇心で、触らないで。」とあり、くみちゃんのいいから離れなさいが、いい!
その他登場人物も魅力的で庄司と佐伯辺りの今後が気になるところでもあります。
表題作他のお話もぎゅっと甘酸っぱさが詰まっていまる。

今後の作品が気になる作家さんになりました。
!是非!



ホコリひとつであっても無駄にはできない

こういった世界観のお話の作品を探していて
ちるちるさんの質問で『ロマンスの箱庭』を紹介していただき
とても気になったのですぐ本屋へと向かい購入させていただきました。
青井秋さんの作品が大好きで、お薦めしていただいたのですが
ファンタジーな要素も綺麗な絵もとてもわたしの好みでした。
こちらの作品は5つのお話がある短編集なのですが
どのお話も胸が踊るような、うつくしいお話です。
中でも表紙の絵、タイトルになっているロマンスの箱庭がすきです
きらきらしていて宝石が散りばめられているみたいでした。
また、いちばん最後のお話「魔術のあとさき」の王子も綺麗で艶やかですきです。

魔法にかかったようなおとぎ話のような、そんなお話のBLを求めている方にぜひ読んでいただきたいです☆ !是非!
紹介していただいた方ありがとうございました><

_コマ目

完全に表紙、背表紙のすごろく買いしました。

すごく細くて隙間が少なくて人物が小さく多く描かれているので1ページ1ページが詰まっていて、読んでる感があり、もともと読むのは遅いのですが時間がかかりました
雰囲気もそんなに甘さはなく(女性向け描写はあります)、一般の青年誌を読んでるみたいで、女の子が割と多めに出てくるのですが全然邪魔でなく心地よかったです。
話の内容とかではなく浅はかな個人的な見解なのですが、所々ハヤカワノジコさんに似てるテイストがあるなあと思いました。

一冊まるごとのお話なのですが二組いて、わたしはメインではない川崎と古賀のお話が好きです
「だれでもいいってなるくらいまでさっさと弱れ そしたら俺でいいだろ」
この言葉はきゅんときました。

ほわっとゆるめだけど話はしっかり
性格が悪い嫌な人はべつに出てきません、みんないい人です
『俺は性格が悪い。』 !是非!

23:45 コミック

緒花 

二度と貴方を死なせない

ちるちるさんの作家の紹介の記事を見てずっと気になっており、みつけたので購入しました。
時間がタイトルになってることや幽霊との物語ということで、珍しいなとわくわくしていたのですが、絵も綺麗でお話もわかりやすく楽しかったです。
(自分的にはビジュアル面で育くんの眼鏡がもうちょっと大きくて丸っこかったら尚良かったです)

このお話でお母さんとのエピソードが間に入っているのですが、その話があることで育くんの人間性の魅力や二人の間の惹かれ合う根っこの部分というか...なんだかその話があるからの『23:45』なのかなと思いました。
好きなフレーズがあって
「自分なんて全く取るに足らない人間だと思っていて それなのに俺の言葉ひとつでこんなにも簡単に生死を左右される人間が この世に存在するということに恐怖すら感じた」 
このフレーズはなんだか自分にはぐっとくるものがありました。
最後のページで「初めまして」と言っているのもなんだかいいな。

緒花さんのデビューコミック『23:45」という珍しいタイトル
!是非!

すみません。

表紙買いさせていただいたのですが、ダメでした。
表紙のメガネの方が中性的で淡白なかんじで顔もいいなと思ったのですが
表紙を開いて本編に入ると
表紙の絵とは顔とがけっこう違くて...話も合わなかったです。
じぶんはけっこう雰囲気や顔、絵柄などビジュアル面を大事にしてしまうので
先入観や表紙の見た目で買った自分がだめだったのですが
試し読みできるようになってから主人公の姿をみたらよかったです。
前作の番外編も入っているので
そちらがすきで買った方には申し訳ないのですが
今回はこの評価になりました。
ああ、失敗しない自分の好みに合うのを見つける方法はいかに...

王子の箱庭 コミック

緒川千世 

アキ

(表題作には触れず)

「断熱線上の鼓動」
なんだこの作品は 表題作を読むつもりで買ったのに
同時収録作品にすべてをもっていかれました
おおよそ一冊の三割程の収録なのですがしっかりと胸に染みます。

自分から越えてはならない一線を引いたシュウですが
耳をふさいでも、目を背けても、もう心も体も千歳を拒むことはできない
アキ アキ アキ アキ
「ただ人を好きになっただけだから」

シュウにはただそばにいれるだけでよかったしあわせが
あまりにも大きなもので返ってきたから困惑してわからなくなって
突き放してしまった。でも時間が経過していくと
失くしたものの大事さに気づいていく 置いてかないで。

じぶんも気持ちを表すとか何かを考えるとか
他の人より時間がかかてしまうから、なんだかこのふたりの
このくっつけない時がとても愛おしく感じれました。

わすれられない熱のあるおはなし
!是非!


ウツクシー

キヅナツキさんの作品はリンクスやギヴン、
同人作品などいろいろ見ているのですが
入り口、きっかけはこの作品でした。

表紙で惹かれ、試し読みですごい綺麗な絵だなとぐさっときました。
雪村先生がとても「ウツクシイ」
わたし的には大学時代の髪を切る前のメガネをかけてるときが
いちばんすきでたまらないです ああ口元のほくろ...
一見、しれっとしていてクールな感じ でも猫みたい
<警戒心が強い、かと思えば時々テロ的に襲いにくる突然のデレ>
最後の元カレにあたる北上さんによる絵、優しさがあって愛らしい
それを見たケイくん その眉間は何を思って...
ケイくんもとても魅力的で、窓を見上げた表情なんかもう。
表情で ふたりの間の見えなかった膜みたいのが溶けてく様が 変化していく

キヅナツキさんの絵は何かをまとっているような感じがあります。

全然思った感想になってないのですが
自分にとってはキヅナツキさんの作品はまた違って別ジャンルで別世界
捉え方は人それぞれですが、そんな新境地へ行きたい方
!是非!

薄いのは体毛だけか〜ツルツル〜!

いやあ〜もう夏生があああああ!かわいいなあ!
いろんな髪型を見ることができましたが
いちばんすきなのはふたつ結びです、萌えますね。
前作の「錆びた夜でも恋は囁く」も読んだのですが
お話的にも、人物的にも断然こっち派です。
おなかを出して無防備に寝ている夏生にやられます
新作のTシャツに無邪気に喜んでる夏生にやられます
とにかく夏生がかわいくてかわいくてやられます!!!
おげれつたなかさんの作品はこれからも追っかけます。

二作品収録されており、あとのほうはダメでした...
人ってそんな簡単に変われないとおもっています
作品の中でたしかに葛藤はあるのですが、わたしは許せなかったです
かんちゃんは弓を傷つけたことを忘れてはいけないです
ごめんなさい、幸せになるなというわけではないのですが
やっぱりどこかで許せない><

わたしみたいに頭が堅いともやもやも残ってしまうかもしれませんが
夏生とヒロの表題作の方はきゅんきゅんできると思います。
是非!