第一卷の時のモモは本当に可哀想で、見ているのが辛くて仕方なかったんです。読んでいると、もがき苦しむ気持ちが他の感覚を押し流してしまって、なかなか物語を楽しむどころじゃありませんでした。特にモモがいつも笑顔で全ての苦しみを覆い隠そうとするのを見ると、なおさら胸が痛みました。
でも第二卷まで読み進めると、くりちゃんの登場で、雰囲気が随分和らぎました。すごく笑えるコメディシーンもたくさんあって、読みやすくなり、一気に没入できました。それにモモのお母さんの登場もあって、ストーリーが大きく動きましたし、モモが泣けてよかったです。
今は第一卷を読み終えた時よりも続きが気になっていて、これから最終卷を読むつもりです。八田ちゃんとモモが幸せな結末を迎えられることを願っています。
普段はBL漫画を読むことが多いですが、小説にはほとんど触れたことがありませんでした。この作品のように小説から始まり、そこから展開されるBLは初めて読みました。おそらく最初の文章が作品のトーンを定めており、冒頭から濃厚なサスペンス感とスリラー氣息があって、とても刺激的でした!
始まってからも悬念に満ちており、篠原が少し怖いとは思いつつも、「きっと悪人ではないはず」「こうするには理由があるに違いない」と思いながら読み進めてしまいました(笑)…
第一卷のラストシーンは超衝撃的でした!!すぐに鳥肌が立ってしまいました!!すぐに第二卷を読みたくなって仕方ありませんでした。
本作を読んでもまだ未練がなくもないと思っていた:『ササクレ・クロニクル』での兄弟近親相姦は本当の兄弟なのか?血縁関係があるのか?あの時は本当に心底驚かされた…
弟の日向くんは、どう言えばいいのだろう、『クロニクル』では完全に悪役のような存在だった。思春期でまだ大人の指導が必要な年齢であるとはいえ、してはいけないことはしてはいけないのであり、この最低限の認識さえなければ、確かに私にはかなり衝撃的だった…。
しかしこのストーリーにも見所は多く、日向はしっかり反省して更生し、運命の人とも出会うし、兄の奏くんにも運命の良き相手がいた。エンディングはあまりに見事で、かえって綺麗事すぎるように感じたくらいだ。
もし前作『ササクレ・メモリアル』を読んでいなかったら、三田くんを完全なクズだと思ってしまうに違いない!もちろん、前作を読んでも彼をクズ男だと罵りたくなるのは避けられない(笑)。滋さんに片想いしていたあの時期に、こんなにも波乱万丈な出来事が起こっていただなんて…奏くんは本当に可哀想だ…この展開には心底驚かされた。
まず、私はもともと同じキャラクターの複数のカップリングを同時に楽しむのが苦手で、たとえスピンオフ作品であっても、作品の主人公がここで別人と主カップとして結ばれるのはどうしても少し辛い…例え元カレでもこの感覚は免れず、元カレは脇役として登場するのがやっとだ。あ、もちろん奏くんのことが嫌いなわけじゃないよ!彼が良すぎたばかりに、逆に三田への見方が少し揺らいでしまったというか…
さらに血縁もののカップリングは、さすがにキツいだ…仮想の物語であっても、近親相姦的な要素は私の限界を超えている。でも、ストーリー自体は悪くないと思います。
スピンオフ作品みたいですね。本編は読んだことないですが、これだけでも問題なく楽しめました。珍しい設定の「ノンケ×ノンケ」ということで、今まであまり触れたことのないテーマだったので、すぐに内容に興味が湧いちゃいました。
知らない先生の作品でしたが、絵柄もストーリーの雰囲気もすごく好みです。最初はお互い最悪の相性だと思っていた二人が、こんなにもスムーズに共通の目標に向かって努力して成果を出すっていう展開は、いきなり第一話から唐突に肉体関係とかが始まっちゃう話よりもずっと好きです。(笑)もうどっちが攻めでどっちが受けかはどうでも良くなっちゃって、純粋にそんな二人の物語が好きなんですよね。
試し読みで気になる所で途中までだったので、つい購入して読んでしまいました。全体的には典型的なリーマン恋愛ものだと思いますし、攻も典型的な年下攻めの特徴をよく備えているなと感じました。
ですが、この「彼」はタイトルの通り、本当に理解できないほど型破りというか…社会性が足りないわがままな子って感じがしちゃいました(笑)。コメディ要素も多く、軽い雰囲気なのは良いです。ただ、二人の間の感情には…あまり特別な火花を感じられなくて、特に一目ぼれ系の話としては、何か私の胸を打つようなものが足りない気がしました…。
あともう一点、気になったのが:社長のお父さんにもBLラインがあるのか?(そこはちょっとビックリしました 笑)