DOTさんのマイページ

レビューした作品

女性DOTさん

レビュー数10

ポイント数50

今年度43位

通算--位

  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • DVD
  • ゲーム
  • 小冊子
  • GOODS
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

ベッドから始まる恋物語

初作家様です。
グイグイくる圧もない、おおげさな感じもない、
淡々と流れるストーリーにひきこまれました。
身体だけの関係を求めている主人公に 
やさぐれ感もビッチ感もなく、
新しいものを読んでいる、と思いました。

冒頭からセフレとリバるというのも私にはグッときました。
(描写はありませんが苦手な方はご注意ください)
とにかくセックスが大スキで、それしか求めていないかなた。

千弘と出会って、二人はお互いまるで初見のように接していますが
実はそうではなかった、という展開も新鮮でした。
学生時代は控えめな存在だったかなたが現在は奔放で、
目立っていた千弘の方が、臆病になっている。

「今が出会うタイミングだったんだよ」
慎重な千弘が前向きな考え方のかなたに
惹かれるのがすごくよくわかります。

ライトなかなたと真面目な千弘。
千弘にピュアと言い、最初はもどかしくも、きちんと接するかなた。
自分と千弘に言い聞かせるように線引きするのも自然です。
セフレの関係が充実してきたところで、かなたに新しい感情が芽生え
らしくない告白をしようと思った時に千弘に宣言をされる。
行き違う気持ちのはがゆさ、よきです。
展開は王道、けれどこのエモさはなんだろう。
きっととても穏やかに丁寧に描かれているからだと思います。
きっちり心情が描かれているので感情移入できます。

かなたの恋愛童貞っぷりも大変可愛らしく、
千弘は急激に恋人モードを発動、愛おしいです。
身体の関係がたっぷりとかかれた1冊だったので、
心がつながった後のお話も読みたいと思いました。

表紙もしっとりして、「ザBL!」という感じがなく、
オシャレです。
先生の他の作品も読んでみようと思います。

春田先生のキュン学園もの♡

春田先生の作品はほぼ読んでると思っていましたが、
この作品をレビューで知り、早速拝読しました。
おかげさまです。

おもしろいお話が大スキです。春田先生だもの、
ありきたりの作品とは思ってはいませんでしたが
やはり相当におもしろかったです!

act1
主人公の日向がまずとても可愛らしいです。
だいすきな男の子に囲まれてすごすため男子校にはいります(よこしま)
居候先の同居する子が女子ではなく男の子と知って大喜び(よこしま2)
その亜輝くんがとても塩ッ気たっぷりのイケメンでこちらも興奮します。

act2
この亜輝くんメインで進んでいくかと思いきや、
いきなりヤンキー君登場、即ギャップ墜ち(よこしま3)
即告白しそうになって、チョロかわすぎる日向、心配になります。
一目惚れ体質なんですね…妄想癖もすごいです。

act3
淫夢で目覚めて~の、背中に今度はまた違う可愛い男子登場。
こちらも大スキなマッシュ、 亜輝くんの弟のDC波瑠くん。
こちらは塩ッ気でなくドSッ気。
だんだん春田節がでてきたあ~~!!
中学生なのにオラオラで、俺にしたら、と低い身長で日向に迫るのが少し可愛い。
そして数年後を妄想する日向も可愛いw

「恋をしたいんだ」
日向は全方位にやましい気持ちありつつも、
恋愛を望んでいて、過去に辛いことがあっても、
諦めず自分の願望を否定しないひたむきさが魅力だと思いました。

act4
胸がキュンキュン回、春田先生にこんなキュンを見せてもらえるとは。

act5
また淫夢から、と思いきやこの夢を見たのは・・!!
亜輝くん視点の回。
日向は女の子の願いを断れず、気持ちを知りながら亜輝くんに伝えます。
切なく、いじらしい。
そこではっきり自覚し、亜輝くんに告白すべく努力する日向。
まさか指導してくれるのがヤンキー不可三くんだとは思いませんでした。
お互いの思いを伝え合い、
ほっぺをつねって夢じゃないと確認、可愛い100点!

書き下ろしの初めての展開も、甘く優しかったです。
電子版おまけ漫画は不可三くん。
めっちゃ可愛い。この二人のウブさ推せます。

春田先生の可愛い作品、
新学期の始まる春の季節にぴったりだな~と思って読みました。

笑撃オジ構文インパクト

おもしろいお話が大好きです。
こちらpixivから追ってまして、大変楽しみにしていました。
試し読みだけでも大爆笑です。

オジ構文はインパクト大、読んでいて大いに笑いました。
わらったのですが、34歳でハイスぺでカッコイイのに、
「おぢさん、きもい」って言われると
読んでるこちらはもっと年上なので悲しくなってきちゃうナ☆w

なーくんは嫌がってるし、ヒメにいも最後までしないと言いつつ
結構強引に最後までしてしまうので、驚きました。
オヂメッセの内容から、もっとヘタレ攻めかと思ってしまって。
しかも2回目もいやだといってるのに強引に…。
展開的には必要だったかと思うのですが、
なーくんが想いより先に、身体墜ちしているように感じてしまいました。
ヒメにい大人なんだから、もうすこし慎重に進んでほしかったヨ!

ヒメにいはなーくんの可愛らしさにご執心、
なーくんは同年代のほうがいい、と思いつつ
ヒメにいを選びますが、お互いのかけがえのなさを感じるには
決定打にかけるような気がしました。
熱い続編を期待したいです!

すきすぎてどうしよう

怖いのはこれがこのシリーズ既存で最後の巻だからです。
読み終わるのがこんなに恐ろしいと思ったことはありません。
もはや中毒者です..
続き..続きをください!

潮と計の両親の馴れ初めがでてきたときは本当に驚きました。
全ての人物にの過去とストーリーをみせられると、
ますます前も先も知りたくなるという魅了の沼にハマります。
潮が面白い人に惹かれる、というのは父譲りなんだとわかったり
計は愛されて育っているけれど、甘い言葉には不慣れだったりすることに
すべてに所以と意味があることがわかり、感動します。
 
C/Wは
「恋敵と虹彩」のお祭りの計バージョンで必読、
最高に面白かったです。

最後のお話がきれいに終わってしまうと、
余韻と共に強烈な喪失感を味わいました。
こんなふうに切ない想いをしたことはありません。
新参者が贅沢をいってはいけませんが、
まだまだ続きがよみたくなる作品です。

ケンカップルの糖度増し増し反則!

作家様買いです、
前作と今回の完全版と見比べて楽しめました。
猿渡くんの髪の色だけでなく、舞浜の表情が優しい…!
前作のS味強めの舞浜も好きでしたが、
糖度が高くなっているのは嬉しい限りです!

猿渡君のワタワタ感が加速してます。
舞浜光毅(ミッキー・・)は相変わらず
テンション塩のままなんですが
エロ、喧嘩、エロ、エロ、喧嘩、エモ
一瞬、舞浜が甘さを匂わせてくるのがたまりません。
しかしアホの子猿渡はまったく気づかない流れ…。良い!

しかし猿渡もまるっきり意識してないわけではなく
一応悶々としているのもよいです。
ず~~~~っと女の子に飢えていたのに、
いざ舞浜姉にあっても耐性無いため怯えるの笑えました。

事後猿渡のだらしない寝姿を見ながら、
舞浜の本心が初めて出て、じわ~~~~~っときました。
恋愛童貞はお互い様!萌えル・・。

ちゃんと描かれる警察管のお仕事も、
幼少期もぐっときます。
猿渡は末っ子寵児。わかる…。

猿渡の職場の先輩達がいい人すぎて大好きです。
猿渡ってどこにいっても愛されるんだろうなあ・・。
からのド鈍い発言。
お互いのすれ違いが………エモすぎます。
つよつよの舞浜が落ち込んでるの、グサグサです。
からのてんやわんやゴールインよき。
テレながらもちゃんと告白させられる糖度過多舞浜反則……。

からの~nocori先生節発動、エロスロットル。
落ち込んで立てこもりする猿渡を慰める舞浜がとても良いです。
「メニューを制覇する」って決めた時の二人の笑顔がエロとの対比で
爽やかすぎて可愛いです。
もう舞浜の溺愛が溢れて塩顔が砂糖顔に見えてきます(謎

IF世界も最高でした。
旺毅くんは新作にも出てきそうなので超楽しみです。
相関図を見てびっくり、加藤くん楯さんのこと好きだったんだ!!!
ひえーです。
続編も一冊になるといいなあと期待してます!

みんなが抱える青

加筆修正されているというこちらを読ませていただきました。

青を抱くというタイトル、読了後に
登場人物みんなが青を抱えていたと感じました。
靖野そのものが海で、みなが靖野を待ち、
待つ泉を宗清は好きになる。
海の深く青い場所に潜んで息をしてるような雰囲気の中に居ます。

泉と宗清を交換して育てる恋人2人は
愛と秘密の取引をした、と解釈しました。
女性同士でしか成し得ない愛のやりとり。
宗清の母親にとって、
かつて愛した女性のこどもだからこそ
生きる糧だったのではないかと思います。

皆がおもっていた物語の中心であった靖野。
目覚めたあとがかなしすぎます。
善行の後に水難事故に遭い、
長い眠りから覚めたら
ずっと想っていた泉は実兄と結ばれていた。
尽くしてくれた泉に「忘れた」フリをして身を引く。
良い子すぎて、辛い。
宗清にだけでも悔しさをぶつけてくれてもよかったのでは、
と思いました。
読了後おもわず靖野のスピンオフを探してしまうくらい、切なかったです。

変態ギャグシュールエモストーリー。想定外の涙

面白いお話がダイスキです。
前作を読んでたちまち好きになりました。他に追随を許さないユーモアさ。
そしておかわりで泣きました。
いままでにであったことのない衝撃。どこにもなかったBLを読んでいる。

別れて再会するストーリーが好きなのですが、
この物語は最高にぶっさ刺さりました。
2人が互いに真剣に愛しあってることが全てで、
別れは先生が浅見を元の世界に戻してあげたいという気持ちから。
彼女の元カレに襲われることで、浅見は先生を愛していたことを再確認します。
先生は浅見が男と寝たことで、自分の出番を決意します。
全てがこの世界観には必要な要素なんだと
まったく不思議に思いませんでした。
襲われたあとに水を出すシーンはもはや詩的。
シュールを通り越してしまう感動があります。

先生と再会するシーンも熱い。やめようとするのに本能がうごく。
身を引いたことの告白も浅見が自分で決める、といい切ったのも感動しました。

そのあと、お互い一緒になるために壁を乗り越えていく展開も熱かったです。
先生の家族の道のりもちゃんとあり、すごく深いです。
妹さんが先生の過ちを決して許さないであろうところが、
この物語の主軸をキチンと叩いてくれています。
先生の緩さを、笑いで済まされないところを正してくれるキャラがいる。
この漫画の凄いところです。

再会後に致すシーンは、絶対に泣けると思っていたところに全身タイツ。
浅見のお父さんを説得するときもブレない変態さ。
どんな局面においても絶対変態。貞操観念ゼロ教師。
けれど浅見の座った石を奉る純真さ。

浅見の家族克服もすばらしく、父親が認めてくれるシーンは、泣きました。
2人の愛の本気さが、くどく描かれていないのに
しみじみ伝わってきて泣けてしまいます。
画力も凄まじく、全部に全力をかんじる凄い作品でした。

ふっどしゃ和章の葛藤と救済

ふったらどしゃぶり読了後すぐに拝読しました。
一穂先生の作品の中でも
大きな罪を犯した当て馬、和章。
その後が気になりました。

ゆるす、がテーマになる作品でした。
していない罪、した罪
濡れ衣、疑惑、苦しみ。
重いのですが、柊の無邪気さ、
自然の生命力にひきこまれ
全体の色調はふったらどしゃぶりよりも
鮮やかな感じがしました。
さすが一穂先生です。
整は物憂い魅力、柊は健やかな魅力。
二人とも放っておけないタイプですが
和章には明るい柊が陰陽相まって
相応しいと思いました。

和章の頑なさを柊にそのまま感じさせ
整との出来事をどれだけ悔やんでいるかも
感じいることができます。
和章の、ものすごく理詰めな考えなのに
激重の愛情はどこからくるのか..。
整のきっかけとなった言葉が
「どうすんの」
ふったらどしゃぶりでは一顕にむけられた言葉。
和章は知る由もないのですが
整は無自覚に2人に同じ言葉を投げていたことになります。
痺れました⋯。

柊と祖父の過去に受けた苦しみ
和章が整に後悔している苦しみ
お互いが気づき慰めあえ救済されます。
柊には許す力、生命力と強さを感じました。
和章の救済、
新しい世界に互いに踏み出せるようになり
よかったです。

和章に「自分を大切にしてほしい」と願った
整が出てきます。
柊に
「俺は元気になった」と言いはなつのは、
(決して天然でなく)
和章へのメッセージだったことがメロウレインで書かれています。

一穂先生のSSは
おっそろしく本編にかかわってくるので
読み逃せません。
これを読んだあとメロウレインを読み
和章の幸せを再確認すると幸せな気持ちが増します。
整と和章に各々相応しい運命の人が居たと思えます。

タイトルがキスからラブに変わる続編

キス読了後、救いを求めてすぐに拝読しました。
続編作品のタイトルが変わるのは
二人の関係が生まれ変わることをあらわしているのかと思います。

一穂先生があとがきに
「明渡と苑をキスから心配してくれた読者の皆様に感謝」とあり
あとがきで登場人物について言及することが少ない先生の心遣いを感じました。

心配していた2人は東京でつかず離れずの距離。
明渡が苑のいる東京にいることで、
離れがたい気持ちが伝わります。
苑の気持ち次第だと思っていても
自発的に動くことはなく、切なくなります。

「寂しかった」と苑の口からでたときに
明渡がせきを切ったようになった瞬間も
やはりせつなかったです。
もう失敗はしたくないという思いから
お互いが手探りで、もどかしい。

苑と同じような境遇の子供、実留と出会ったことで
苑の気持ちが噴出。
同類拒否、トラウマ、同情、嫌悪、
愛されていいわけがないという思い。
苑には実留のことが手に取るようにわかる。
羞恥、恐怖、喜び..読んでいて泣きました。
苑と違い、実留は行動に出たことで
トラブルはあったものの、
新しい世界を手に入れます。

実留は苑のトラウマを上書きしたかと思いました。
苑はまだ自己肯定はできないものの、
愛し、愛されて良いことに気づき
本当によかったです。

最後ランタンでの二度目の告白は
新生、真正の明渡の気持ち。
ぐっときました。
苑はこれから人生かけてペースを取り戻し、
自分のこと愛せるようになることを願います。

自分に重ね合わせて読めました。
一穂先生の作品を読んだあとは
いつも前向きな気持ちになれます。
今作もyoco先生の絵が美しかったです。

キス 小説

一穂ミチ  yoco 

自分を愛せるようになりますように

テーマを確認し、覚悟を決めて読みました。
一穂ミチ先生の書く登場人物は
背負っている境遇、家庭環境もかかれてることが多く
それによる人格形成も納得できるものが多いです。 

主人公の苑の性格も、
生まれ育った環境からくるもので
諦めと喪失感がある子供。
読んでいてとても切なく痛々しかったです。

すべて明渡のほしいままにさせる初体験
苑は恐怖しかなく、
一穂先生の作品の中で珍しく
甘さのない展開に驚きました。

明渡がここまで苑に恋した理由はどこからくるのか
不思議だったのですが
理由がわかったとき
ああ、一穂先生の世界のなかで「なんとなく」
なんてものはないのだなと納得しました。

苑が初めて明渡に恋を自覚するところは
いじらしく、わがままを言えたことが
明渡くらい嬉しかったのですが
あっという間に失ってしまい
すぐに引き下がる苑が不憫すぎて泣きました。

キス待ち10秒の間に身を引く苑
可哀想すぎる、切なすぎる。

再会後も明渡に翻弄される形で抱かれるのが切なかったです。
本当は苑は果菜子が好きだったこともわかり、
逃げるように去っていくのも
ただただ可哀想でした。

上京した明渡に塩対応の苑で終わります。
いい、塩でいい..。

続編では苑が能動的になること、
幸せになることを期待して読みます。
明渡が看護師に言った
「まず自分から愛そう」という言葉を
苑が叶えられますように。

yoco先生の雰囲気ある表紙、挿絵のイラストが
本当に美しく、だいすきです。