1巻から表紙の可愛さと中身のギャップがある作品でしたが、5巻はこれまでで1番ギャップの激しい内容でした。
冬夏くんが誘拐されてしまったことで静かに正気を失っている都、本当に冬夏くんを大切に大切に思っているんだな…と改めて実感します。
誘拐騒動のあと訪れた束の間の休息でデートに繰り出す2人ですが
冬夏くんは都がいなくなってしまうことを察して、デートを終わらせないように次々に行きたいところを挙げます。
このやり取りというか一連の流れ、もう子供じゃないから駄々はこねられないしこねる気もないけど
それでもまだ一緒にいたい、どこかへ行ってほしくないと強く思っている冬夏くんの気持ちを考えると本当に胸が苦しくなります…
きっとここからもしんどい展開が続くんでしょう…つらい思いのあとにしっかり幸せになってくれることを祈ります。
1巻で様子のおかしい変態っぷりを、2巻3巻でここからどうすんだという地獄を味わいましたが
4巻で全て綺麗に回収、解決して幸せになってくれて本当によかった…!
最初の方で不穏な空気を感じ取り読むのを辞めてしまった方にもどうか最後まで読んでほしい。
物語序盤では小島がグイグイ行ってましたが、終盤は大門の愛が大きすぎてちょっとたじたじになってましたね。
生育環境が生育環境なので、今後もメンヘラ発動して試し行動とかしてしまうんだろうけど
愛想尽かすことなく何度でも追いかけて探し出してくれる大門に心底安心させられて、これまでの穴を埋めていってほしいと思います。
大門のタガが外れたような剥き出しの愛情と執着、きっとこのくらい強烈な愛され方じゃないと満たされないんだろうな小島くんは…
ほんとうに愛しいです。