レビュー書き慣れないのですがなんだかめちゃめちゃ良くて胸がいっぱいになったので…。
献身的で健気な主人公にはやっぱり自己肯定感を持ってほしいので、そらの能力が正しく評価されて本人も自信と覚悟を持っていく過程がとてもうれしかった。
物語の中盤で2人が置かれた状況が大きく変わる流れがあるんですが、読んでるこちらとしても「みんな今幸せなのに…どうしてこんな酷なことを…」(不幸な事件ではないんですが)と感傷的になってしまうのを、終盤に向けてどんどん「ああ…間違ってなかったんだ…!2人のこれからには必要な試練だったんだ…!」とほんとに海からの気持ちよい風がさぁーっと抜けてくような気持ちにさせてくれて、大満足の3巻でした。
特に高虎の219ページの3つのセリフが、2人の人間性と関係性の尊さをこちらにもじーんと感じさせてくれるものでとてもとても好きです。
そうであろうとする努力の上に成り立つ「善い人間」というものを、説得力を持って描いてくれる作家さんなのだなぁとじんわりしました。
2人の今後が楽しみです。
本間さんのこのじわじわと進む感じ。
かわいくて真面目でピントがずれた受けと、クールで余裕ぶってるくせに誰よりも振り回されてる攻めというのがもうたまらないです。
本間さんの攻めって高身長でイケメンというハイスペックなのに、じりじり詰め寄って子どもか!というようなしょうもないイジワルを無表情でしちゃう感じとかが、見てて楽しくてしょうがない。
そして受けはそりゃいじりたくなるよなってかわいさ。
美少年とかすごい健気って訳でなく、どっちかというと地味で普通なのに、なんだろう、すれてなくて、そばに置いておきたい愛らしさ。
ほっぺつねって困るのをみたいかわいさ。
絵もお話の運びも丁寧で、珍しい設定なのに安心感があります。
刊行ペースと同じくどかどかは進みませんが(笑)、本間さんにしか描けないクオリティだと思うので、2巻も楽しみです!
かわいい!!かわいいよ!!
初めて読む作家さんで、どうかなと思ってたのですが大当たり!
くるっとした瞳でほわっとした絵柄で、丁寧な少女まんがみたい。
表題作は屈託ないノンケ×オタク腐男子の王道な感じ。
受けの素直さに攻めと一緒にキュンとする。にやにやしてしまう~
先生と生徒ものは先生がナナメ上ゆく天然で、いじめたくなります。いじめられて輝いてますから。おかっぱかわいい!
3作目は自覚ない王子様と健気ちゃん。なんか二人ともふわふわした癖毛でかわいくて、もう眼福。王子様の美しすぎてちょっとズレてるとこがツボです。
そして最後の卒業生もの。ずるい!!最後にこんなの持ってくるとかずるい!!
かわいかったり笑えたりキュンとして最後に切なくさせるなんてー!
なんかかわいいしか言ってないな(笑)。
満足感がすごい一冊です。
すごい好きな感じでした。
子どもであることの不自由さみたいなのはあるけど、救いがたいほど痛いとかじゃなく、割とほわほわとした感じで、切なさとかわいさのバランスが良かった。
というか開始4ページで春希のかわいさにやられた。しゅんちゃんがハマるのもわかるわ~
育ちがよくてすれてなくて、そんな子がなついてヘラヘラ笑ってくれたら、一番しんどいときに手をぎゅってしてくれたら、そりゃかわいいさ。
BLは平気で10年すれ違いとかあるので、春希が素直な子でほんとに良かった。二人が早くから大事な人を見つけられる子で良かった。ずっとさびしかったしゅんちゃんがかわいくてしょうがない春希を手に入れられてほんとに良かった。
たぶんこの二人はどちらもイケメンなのに相手しか見えてないカップルになるんだろうなぁ。
木原作品はあいかわらず読み終わるとざわざわする。ざわざわ。
誰かを好きになるってことが軽くなく、普通の少女マンガだったら決してない「あれ、俺ほんとにこいつが好きなのかな…?」って揺らぎをためらいなく描く。しかもこのままアンハッピーエンドもありえるんじゃ…ってくらいリアルに。でも人って、恋愛ってそうだし、それを乗り越えての「気付き」だからこそ、読んでるこっちも登場人物の気持ちを信じれる。本物の愛なんだって思える。
つまり萌えたー!!
受けが健気というか諦めというか、すごく冷静に攻めの幸せのために自分がいるか否か考えてて、冷静だからって傷付いてないはずないのに、ひたすら幸せを祈ってる。攻めはひどいけど、ひどいけど、最終的に気付いてくれるならなんでもいいや。
きっとすごく優しく甘やかしてくれる恋人になると思う。
生活能力なくて頼りない先輩とその面倒を見る後輩(飼い主)ですが、飼い主のが大型わんこって感じでした。
先輩がぼやーっとして無防備で幸薄げで狙われやすくて狙われたことを隠すってなったら、そりゃ構わずにはいられないだろうと。
全体的に線が細い絵柄ですが、表情がすごいエロいー。照れてる感じとか、いっぱいいっぱいな感じとかが好きです。
表題作も良かったけど、一番ツボだったのはマネージャー×芸能人もの!!
見た目からSキャラばかり演じさせられてウンザリしてる俳優くんのために、マネージャーが勉強してSに開眼するという。
俳優くんのMっぷりが萌える!!エロすぎるー!
これで一冊読みたいくらい。
さびしいのと、しあわせなのとが、何かもうカフェラテみたいに混ざり合って、でもそれが恋だよなぁと。
二人とも、大人っぽさと子どもっぽさのバランスが絶妙で、それがお互いにとって魅力でしかなく、恋人になる前の無意識に惹かれあってイチャイチャしてる感じとか、なんだそれー。
作者さんがあとがきで延々書いてられるみたいなことをおっしゃってたけど、くだらないやりとりも延々読んでられるわ。
相手の幸せを何よりも優先するんだとか、猫っかわいがりしたいとか、そんな気持ちがあふれてて、さびしいのかくすぐったいのかよくわからんでも萌えるー!という結論です。
ただ一つ残念なのは、少しでいいので攻めからの視点の文章を読みたかったなぁと。受けがかわいすぎて悶えてる気持ちを直で読みたくてしょうがないです。
どちらかと言うと淡々とした絵柄で、派手なお話って訳でもないのですが、丁寧に進んでいって途中すごい泣いてしまった。
ずっと色んなことを我慢して諦めてた徳永さんの孤独が、その悲しみに好きな人を巻き込みたくないって気持ちが、もうかわいくてかわいそうでページがなかなか捲れなかった。
単に人を好きなだけなのに、会社とか社会とかで理不尽に傷つけられることがあるんだろうなって、でもそこからのすれ違いをちゃんと恋人達のよくある痴話ゲンカだよってしてくれる攻めはすごくいいなって思った。
難しいことがあっても、これは恋の話ですからってスタンス。
理不尽に傷付いて、うわーんと泣いて、慰められて、明日からも頑張ろうっていう、こうやって日々を二人で続けていこうっていうのが、すごく良かった。
なんだろう。何かわかんないけどすごい好き。ちょう好き。
たぶんこの作家さんはずっと追いかけるだろうなという予感。
絵はIKKIとかで描かれてそうだなと思ったら、ほんとに別名で連載されてるみたいですね。
オタクと非オタクなんですが、そこの違いの葛藤とか壁とかはなくて、もうほんとシンプルに趣味の違う人間同士が友達になって、他の人にはない共感でもって特別になって、お互いにとって唯一無二の関係になるという、その過程が特別ベタベタもキラキラもしてないのに、何か読んでてたまらない気持ちに。
素の自分を受け入れてくれる感とか、そういうのって相手が普通にやっちゃうほど、自分には特別になるよなって思う。
二人のキャラクターのテンションが自然で、表情が、特に目が持ってかれる感じによくて、何度も読み返しちゃいそうです。