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エキスパートレビューアー2022

女性甘食さん

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みんなでさらざんまい 非BL コミック

豪華すぎる執筆陣

エロではないアンソロジー、でも公式公認でもあるということで公式のキャラデザインのミギーさんの他に商業のBL作家や少女漫画家の先生達がさらざんまいの世界を描いてくれています。どれも可愛くて素敵すぎる。漫画ではなく巻頭カラー1枚とはいえ日高ショーコ先生も参加されていたのに驚きました。中村明日美子先生はご自身の代表作の攻め受けとレオマブのビジュアルが偶然ほんの少しだけかぶってると思いました。黒髪眼鏡受けとか。

女体化しても相変わらず一稀に恋して妄想しちゃう燕太、女体化同士でもバカップルなレオマブ、あの人達はブレなくて良かったです。燕太が一稀を好きすぎて病んでるような所、好きです。

公式自体、女性キャラはお母さん、お姉ちゃん、王子つきの姫位しか出てこなくて、男性キャラはニアBLか兄弟愛(ブラコン)の関係しか出てこないので、さらざんまいはとても腐女子が楽しめるアニメだと思います。カッパは可愛すぎです。




カッコ可愛い2人の警官

ちるちるレビューでは評価低めですが、私はさらざんまいアニメ視聴直後に読んだのでとても楽しめました。2次創作ではなく公式スピンオフなので。アニメの前日譚というかエピソード0みたいな感じ。今作でレオとマブは2人で子育てしてるのですがその子供がアニメでの重要人物です。

パラレルというか不思議ワールドの雰囲気もあるのでアニメのあのノリについていけない人には厳しいかも。でもアニメではシリアスシーンもある2人が昔はこんなに明るくキャピキャピしてたのか、と思うと切なくて泣けます。特にアホ可愛かったマブが変わりすぎてて。

BL的な萌えは少ないかもしれませんが、マブ好きとしては裸エプロンとか美味しい料理をレオに食べさせたい、と頬を染めるのとか、赤ちゃんと3人家族みたいに川の字で寝てるのとか、エロのない子育てBLちっくで私は萌えられました。ナチュラルに一緒に暮らしているのが良いです。

これは…イイ!

大好きな里先生作品の新刊です。受けの吉野には私の大好きな要素いっぱいです。黒髪、元警察、そして…お兄ちゃん大好きなブラコン!なんだこれ可愛すぎる。

攻めの菊地はチャラい性格ですが、暗い過去を背負った人でした。タイトルの孤独な猫とはこの人か吉野の方かそれとも…お兄ちゃん?菊池の幼馴染みのちょっとワルな子も美形で大変よろしいです。この人の話も読んでみたい。里先生の話はカッコいい男の人がたくさん出てくる所が良い。皆ゲイではないけどなぜか男同士で自然に惹かれ合っていく話が多い。これぞBLという感じです。

残念ながら最後までは致しておりませんが、何だか初々しくて可愛らしいカップルなのでOKです。吉野はちょっと天然小悪魔でもあると思う。さすが弟キャラ。

11月には私の1番好きなDOGSシリーズ新作も出るので超楽しみです。あっちは男にモテモテの野良犬風刑事受けです。

表紙買いです

軍服?貴族っぽい衣装が素敵!スラッとしてて2人共スタイルがいいー!ということで試し読み後買ってしまいました。キャリアの長い作家さんで絵が美しいです。少女漫画も書かれているとあって女の子達のキャラクターが可愛くてキャラ立ちもしてます。でも主役のカプを腐女子のように見守る系なので2人の恋路の邪魔はしません。

攻めのアシュアスは金髪の王子様系貴族キャラ。最後まで致してないけど精神的にガンガン攻めてるし受けの唇も奪っています。あの奪い方は攻め!対して受けのデュラントは貧民窟出身だが幼い時に能力を買われて修行した黒髪魔術師。可愛い女子にメスゴリラとか言っちゃう口の悪さだけど他の男にも襲われていたし、こういう女にモテずに男にモテる男前受け大好物なので是非とも2巻で色っぽいシーンも見せてほしい。ほんの導入部分だし何より最後まで行ってないんだから絶対続きがあるはず。

キャラの良さと衣装の素敵さと(フリフリのシャツも少女漫画っぽくて可愛かった)2人の仲のこれからの進展に期待を込めての神評価です。

兄弟ラブコメ

兄弟ものです。義理なので血は繋がってませんが、エリート助教授兄27歳×ワンコ系解体業者弟20歳です。親同士の再婚で兄弟になったけど幼い頃から10年以上は普通に家族として過ごしていたので、まあちょっとお互い変態かな。

シリアスではなく終始明るいラブコメディー。兄は口が悪くていかにもSっぽい口調だけど実は甘々の溺愛体質なのが面白かったです。弟はただただ可愛いワンコですが、天然小悪魔的な所もあり時々兄を生殺し状態にさせます。

悪い人は出てこない楽しい話なので、ドロドロ系が苦手で溺愛ものが好きな方にはおすすめです。登場キャラの中で別カップルもできるのですが、そちらはスピンオフになりそうで個人的にはこちらのカプの方が好きそうです。強がりエリート受け、好物なので。

佐倉ハイジさんのイラストもエロ可愛くて素敵でした。

征四郎のキャラが良い

1951年、敗戦後の日本から進駐軍が引き上げる直前という時代設定のBLロマンス。アメリカ軍人×日本人バーテンダーのお話です。レトロで切ない雰囲気が良いです。進駐軍基地の近くのキャバレーで働く征四郎。女性目当ての店のはずなのにやたらと男にモテてしまう人です。私の好きなやつ。萌えー。

黒髪で儚げに見えてバーテンダーの制服が似合う。細身のベストで腰がキュッとしまって見えるやつ。あのスタイルの男性が出てくるだけでテンション上がります。バーテンダー受けのBLに大体ハズレはないので(個人の感想です)。男の経験もないのに積極的にゲイのジムを誘うなど大胆な所もあるのですが戦地でのトラウマを抱え夜は1人で寝られないという弱さも持ち魅力ある受けだと思います。征四郎という名前も凛々しくて好き。

ハッピーエンドというのも夢があって良い。あの後も時代的には色々困難だらけだったとは思うけど征四郎とジムの2人には図太く幸せに生きてほしいなあと思いました。あれだけ色々詰め込んで一冊にまとまってるのもすごいと思いました。

上質な一冊

90年作。帯にルビー文庫創刊!とありました。新時代の夜明け、BLという素晴らしき大海原への船出みたいなパッションに溢れていたであろうBL黎明期を勝手に想像しました。

この作家は後書きにもあるようにジュネ(JUNE)で書かれていた方で、小説としてのクオリティがとても高く、文章が上手くて話も面白いので一気読みしました。文芸作品との差があまりないようでいてちゃんとBL。ジュネってパドエンが多いイメージだけどこれは違うのがまた良かった(2作の内1作)

表題作「鼓ヶ淵」はホラーBL。終始不気味な昔の角川映画のような雰囲気が良かった。情緒がある。ミステリアスな16歳の少年「雅美」が色っぽかったです。故人である有名声優が攻めの洋ちゃん役をやっていたと知り、作品に興味を持ったのですが大当たり。その声優はBL作品のスタジオ入りする時は「今日は可愛がってやるぜ」と言っていたというハートウォームな話がWikiにありました。

同時収録の「ガーデンセール」はさらに文学的傾向が強く、森茉莉さんみたいな雰囲気があると思いました。切なくて辛くて痛い展開ですが。読んでいてヒリヒリして受けの事が心配になります。登場人物の固有名詞が出てこなくて主な登場人物は「船長」と「男」と「教授」の3人。こういうのも戯曲とかお芝居みたいでおしゃれというかよく考えられていると思う。今見ると逆に新鮮。

これは楽しめる作品

読み終わった後素直に「あー面白かったー!」と思える作品でした。今流行り?のタイムリープもの。過去に戻って生き直し、現在では死んでしまった元彼(攻め)を絶対に救ってやる!と受けが頑張る熱いお話です。

受けも辛い過去を持ってて、シリアスではあるんですが、少し過去を遡った2度目の人生が攻略ゲームのようで面白い。人の頼みを断れない行き過ぎたお人好しの性格の攻め、ブラック企業で自分も壊れそうなのにその会社に後輩をしつこく勧誘する先輩、受けを嫌っていそうで自分の会社の借金を大きくしたまま死んでしまいそうな攻めの父親。難関ポイントが多すぎて無理ゲーっぽいけど、受けは愛する攻めのために立ち向かっていくのです。

真面目すぎる受けの行動も所々コミカルだし、元彼とは言っても清い関係だったのがまた萌えポイント。体の関係はなくても好きの気持ちは特大なのでキュンキュンできます。これぞBLって感じ。最後のえっちも盛り上がるわけです。

ちょっとSF・オカルトチックで最後まで「あのおでん屋の紳士はなんだったんだろう」と謎が残る。こういうテイストの不思議なお話、好きです。そんなに複雑な話じゃなく起承転結もしっかりしてるので読み終わった後もスッキリ。こんなBL映画があったら見たいなあ。

うん、愛だな、愛

ファンタジーではなく、現代日本男子達のお話。なんだかホッとします。リアリティがあるかないかでいえば、まあないんだけど、こういうちょっと現代のおとぎ話のような感じも好きです。

挿絵が草間さかえさんだと特に読んでみたくなる不思議。画家を目指して金持ちの家を飛び出した青年26歳×可哀想な過去を負った訳ありのアンニュイな謎めいた青年22歳のお話。20代の若者同士です。

プロローグから見ると、訳あり美青年・慧くんは絶対攻めの亡くなったお兄さんの愛人だと思った。ミスリード、騙された方多いと思います(私だけ?)。お兄さんそんな人じゃなかった。可哀想な慧くんを密かに育てていたのでした。

実際、彼を教育し、育てたのはデキる秘書の緒川さん44歳。彼のことが気になってたまりません。最後の書き下ろしショートストーリーが面白かった。慧くんの育ての親みたいなもんだから息子の彼氏も気になるんだろうなあ。また私の気に入った人を受けにしてしまいたい病が!スピンオフないかなあ。当て馬とかではないけど、わりとキーパーソンだと思います。

どこか人として不完全で自分を空っぽだと思っていた慧くんが愛というものを知り、戸惑う姿が良かったです。最近海外BLを読んでたので久しぶりに日本のBL読んだな、という感想です。

セレブに振り回される

コーダシリーズの1作目と2作目の主役達である元セフレ、元彼達の紹介からブラインドデートをして(紹介してくれた人抜きでいきなり2人きりでデートする)恋が始まる…というお話。今回の2人はコロラドへは行きませんでした。

攻めのジョナサン視点で話が進みますが、彼は毎日社畜のように働かされ、明らかに尋常じゃない状態なのに出世したいがために必死で働きアメリカ中を出張で飛び回っている人です。対して受けのコールは本物のセレブで働かなくても一生遊んでいけるような人。

こんな2人うまくいくの?って感じですが、コールは料理の腕が最高なので、気まぐれにそれをジョナサンにふるまってベッドでの関係も重ね、ゲイ同士の割り切ったセフレ以上・恋人未満みたいな関係が続きます。

コールが「いかにもゲイ」なピッタリした中性的な服を着た、オネエさんっぽい人だったのであまりBLという感じはしませんでした。イラストでは可愛くて言葉遣いも普通でしたが。攻め受け固定型でしたが、本当は攻めのジョナサンもたまには抱かれたい人だったのでは?と思いました。彼の方が父親の前で涙しちゃったり可愛い面も持ってる人なので。

コールは富はあっても親の愛はない、みたいな環境で育った人でジョナサンとは対照的。だからこそお互いにない物に惹かれ上手くいったのかもしれません。コールの自由奔放で先の読めない感じ、急に怒り出す感じ、自分だったらついていけないなあと思いました。ジョナサンは辛抱強い。

コールが謎めいた自由奔放なキャラクターでそれが少しずつ解き明かされ、ジョナサンもそんなコールに感化されて人間らしい生活を取り戻す…というような話ですが、ラストが少し不穏な終わり方でした。私の読み取りが足りないのかもしれないですが、養子をとる?それとも自分もそれで傷ついたのに女性に生ませる?私にとってコールは最後まで読めない、理解し難い人でした。