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女性なゆnayuさん

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オッサンの幽霊とHIP HOPが新鮮

高校生とHIP HOPとラッパーの幽霊

ラッパーの幽霊(享年45歳のオッサン)視点。
高校生のフミトに取り憑いてしまったオッサン。HIP HOP好きの相手(梶田)に恋をしているフミトに協力することに。

幽霊が誰かに取り憑いたとして、「どうしてこうなった!?」と現状に嘆き騒ぐのは大抵生きている人間の方だが、本作は逆。
人間が動じてなくて幽霊が騒いでる構図は珍しくて面白い。


オッサンのツッコミが面白いし、HIP HOPの話題は普段あまり馴染みがないので新鮮だった。
ただ、フミトの我が道を往く話の通じない感じ(オッサン視点)は個人的にあまり好きになれなかった。


HIP HOPも恋愛も、結局これといったカタルシスを感じられないまま終わってしまったので、どちらか一方にもっと比重を置いてくれた方が楽しめたかなと思った。

細かいことを気にしなければ楽しめる

魔力や魔法のあるファンタジー世界。
「聖女」という存在が代々国内の穢れを祓い、魔獣の脅威から守ってきた。

美形な騎士のヴィーラントと平凡なおじさんゼフ。
ゼフが住む村に、なかなか見つからなかった次代の聖女を探しにヴィーラントがやってくる。ゼフが次代の聖女だと判明する。


にやま先生が挿絵を描かれていて気になっていた作品。WEB小説でファンタジーとなると自分はあまり手に取らないジャンルだけど、「おっさん」で「聖女」というチクハグな語感に興味がわいた。

地の文が一人称の独白形式でライトな語り口なのは個人的には好みじゃないけど、WEB小説の特徴なのかなと思うので今回評価に含まず。(いつか慣れて読みにくさを感じなくなるのかな?)


ゼフはくたびれたおっさんを自認する42歳。人助けを苦と思わない性分なようで、聖女としての役割もすんなり受け入れた印象。
聖女として責任を持って国の浄化を進めていく姿は男前でかっこよかった。

ただ、自分の価値を過小評価していて自己犠牲がいきすぎているように感じた。
「おっさんだから」ということ以外に自分を卑下しなきゃならない要素はないと思うのだけど…聖女を引き継いだことで、自分とその他大勢との大事さの比重が狂いでもしたのか?
(聖女にそんな設定は書いてないけど、そんな風にしか納得できないくらいには異常)

あと、髪の毛を大事にする描写はBLでやられるとちょっと萎える。
それに、髪の毛を4本抜くより刃物で傷つけて血を流す方がマシという考え方はやっぱりどうかしている。


一方のヴィーラントは、見目がとても良いこと(瞳の色やら髪の色やら作中何度も言及がある)と強い騎士なこと、ゼフのことがとても好きなこと以外はあまり印象に残らなかった。

でも、好きな人が全く自分を大事にせず、自分を大事にしてほしいという言葉は聞き流され、いつ死んでもおかしくないし実際死にかける…これを隣で見ているしかない状況はかなり不憫だと思った。ヴィーラントは不憫攻めといえるかも…


ストーリーは、聖女の引き継ぎが簡単スピーディーすぎるとか、魔王との対決があっさりすぎる(てっきり後日改めて戦うのかと思ったら終わってた)とか、死にかけのゼフを救う手立てをもたらすのがゼフの次の代の聖女で聖女万能すぎ…とかツッコミたい部分は結構あるけど、細かいことを気にしない精神で読めば楽しめた。

ベッドシーンも良かった。色事に慣れてないおっさん受けと、ねっちりじっくり攻める美丈夫。美味しい。



最後、国の外にまで手を広げて浄化の旅に出るゼフ。ヴィーラントの苦労は尽きそうにない。かんばれ。

記憶喪失がきっかけになるお話

大学生。幼馴染み親友同士。


電子版をシーモアで購入。


ルームシェア中の二人。
セフレの女を部屋に連れ込み悪びれない凛と、「恋愛偏差値ゼロ」と彼女にフラれた翔太郎。
ある日頭を強打した凛は対人関係の記憶を失ってしまう。


凛が、記憶を失う前と後で「別人かな…?」思うくらい雰囲気と翔太郎への態度が変わるので、最初ちょっと戸惑った。

でも、読み進めていくと「昔の」凛は翔太郎によく懐いてくっついていて、「記憶喪失後の」凛はその雰囲気に近いのがわかる。
違いは「喪失後の」凛は翔太郎に明確な恋愛感情を向けていること。

どうして「喪失前の」凛は翔太郎を邪険にしていたのか?
どうして「喪失後の」凛はこんなに積極的にアプローチしてくるのか?
これが物語の鍵になっていた。


「どうして?」がわかると色々と腑に落ちたし納得した。
全ては「翔太郎が大好き」の一心。これが溺愛執着攻めってやつか…

凛が拗らせてるのはもちろんだけど、翔太郎の方も結構拗らせてて、無自覚な分たちが悪いなと思った。
根っこの部分でお互い大好き。相思相愛だったんだなぁ。

きっかけさえあれば、ラブラブになるのは必然だろうとも思える二人だけど、
関係がかなり拗れてしまっていたので「記憶喪失」なんて爆弾級のきっかけでないと無理だったかもなとも思う。
お互い収まるべきところに収まれて良かった。


濡れ場も、すごい良かった。エロいだけでなくて、対話の一環としてもちゃんと機能している感じが良い。
(「手しか舐めてないよ?」のシーン好き)


あと、カバー下のプロフィール、二人のお誕生日を見て最高にときめいてしまった。
同学年でこの日付ということは、ほぼ一歳差…!
(特に幼少期の)二人の関係性への説得力が増した感じがするし、
読み返して見ると確かに、幼少期から中学生くらいまで、凛の方が小柄に描かれていて、芸の細かさに唸った。
(凛は、自分の誕生日の一日を特別に感じているんじゃないかな?などと想像してニコニコした。大好きな翔ちゃんと同い年になれる一日…!)

シキのフニャフワッとした空気感がよい

オメガバース。
バンドマン同士ルームシェア。

βのシキとΩのレン

一人寝が苦手なシキに添い寝をねだられ、シモの処理もねだられ、やってあげているうちにレンはシキを好きになってしまい…


シキはフニャフワッとした雰囲気が独特。おねだりが上手。
これは過去の女性トラブルもなんかわかる。誰にでも尻尾ふりそうだもん。

一方のレンは、明るく見えてメンタル弱め。
惚れっぽくフラれやすい、もわかる。めんどくさそう。


シキが急にαとして目覚めたのは意外な展開だった。
番になれるし良かったじゃんと思ったけど、そんな単純な話でもなかったようで…
時間が経てばシキの「好き」がなくなってしまうのではと落ち込むレン。やっぱりちょっとめんどくさい。
シキはそんなレンをあやすのが上手い。
フニャフワッとした空気感で愛を囁く感じ良かった。


シキにとってレンがどうして「特別」なのかはよくわからなかったけど、結構お似合いの二人だと思う。
ラブラブのんびりと幸せであれ。

タカヤの眩しさに引っ張られる

アパートの隣人同士。

小説家のサイトーとホストのタカヤ


山田ノノノ先生好きだし、表紙とタイトルの雰囲気にも惹かれて紙本を購入。
(通販で買ったので、サムネイル小さくて表紙のサイトーさんが咥えてるの煙草かと思った…アイスの棒だった。ついでに裏社会の人かと思ったら小説家だった…勘違い申し訳ない)


タイトルから想起される通り「夜明け」系のお話。サイトーさんの過去は当時の想い人の状況も相まって辛く重い。
でも、相手のタカヤがとにかく光属性の人物なので、どんどん明るい方へ引っ張られていく感覚があり全体的には読みやすかった。
ちょっとおバカで、素直で一生懸命なタカヤに、サイトーさんも読者も救われる作品。


好きなシーンは、
酒を飲まされつぶれたタカヤを介抱する場面(指突っ込んで吐かせる描写好きなのと、反射的に噛んじゃうけど手は縋ってるのが萌え)と、
踏み切りでサイトーさんに呼びかけるタカヤ(その後の表紙と同じ構図のタカヤと合わせて、この作品を象徴するシーンだと思う。明るい方に引っ張る力が強い)のシーン。


タカヤが過去に母親に言った言葉もとても素敵だった。

タカヤの母親や、店のお客さんたち女性陣もチャラが立っていて面白かった。
リサちゃん猫被りつつ周りにヤバさが分かる程度に素も出てて逆に好ましい。


最後、ホストを辞めて造園業に転職したタカヤ。どんどん体力つけて、生命力のかたまりみたいになるだろうなと思ってニッコリしちゃった。
末永く元気で幸せであれ。

前巻に比べると、ゆっくりまともな恋愛

2巻。
元カリスマのホストクラブオーナー諏訪と、借金抱えた新人ホスト旭。

紙の本を購入。

前巻ラストで想いが通じあってセックスした二人だけど、これは付き合っているのか?と旭。一方の諏訪は付き合っているつもりで…


付き合っているかどうかもそうだけど、自立したい旭と与えたい諏訪という構図も二人が噛み合わない要因。
旭は自立して釣り合う人間にならないと恋人になれないと思っているし、諏訪は与える(借金返済の手助けなど)ことで気持ちを返してもらえると思っている。
リムジンのシーンは、そのすれ違いが分かりやすく描かれてて切なかった。


自分の「非常識さ」を自覚した後の諏訪は余裕がなくなり、自分は「ただの男だ」と落ちこんだりするけど、そこが良いなぁと思った。
ハイスペック超人が、恋によって人間みを溢れさせながら右往左往する姿美味しい。

諏訪が頼りなくなる分、旭が慈愛に満ちてくるのもすごく良い。


新キャラの若手俳優殿塚(旭に横恋慕)への対抗心もあり、諏訪の暴走でヒヤリとする場面もあるものの、全体的にゆっくりまともに(前巻比)信頼関係を積み上げていく巻だった。

次巻も楽しみ。

個性的な二人と面白エピソード。大好き!

美大生同士。

読み切り『おくりワンちゃん』と連載版の『おくりワンちゃんっ』がまとまった単行本。
単話で追っていた作品。単行本は紙を購入。
紙本は初回限定でカバーがハートホログラム仕様。(かわいい)


可愛い攻め(塩谷)とちゃらんぽらん受け(迫)で受けの方が大きい体格差。

読み切り版は、迫が塩谷くんを抱く気でいるので、途中まで「あれ?こっちが攻め?」と思わされるの面白い。(私なんか、受け攻め見てから読み始めたはずなのに あれ?てなったもん)
キリッとオリーブ油構える塩谷くんいい。


毎話、面白エピソードの連続で、すごく楽しい。
まるごと1話分痔のエピソードとか、BL漫画であんまりないと思うので度肝抜かれたけど大好き。(塩谷くんの「ちんちんないよ ちんちんない!!」のセリフお気に入り)


迫の奇行が目立つ分まともに見えるけど、塩谷くんも十分個性的で、かなり肉食系男子なのキュンとする。
あの可愛い妖精みたいな見た目で、性欲強め、雄みのあるベッドシーン。ギャップあって良い。

迫も、ちゃらんぽらんだけど独特の軽快さで憎めないキャラクターが良い。
最初は快楽に流されたのかな?と思わせる塩谷くんとの関係だったけど、年末年始のエピソード辺りから彼なりにちゃんとしようという意思が感じられて良かった。


脇を固めるキャラたちも個性的かつイキイキとしていて良かった。
特に「腐れ縁」のなんちゃんが好き。めっちゃ辛らつだけど、見捨てずに世話を焼いてくれるあたり本当にマブダチなんだなと思ってほっこりした。
「ラスボス」の先輩はおそろしかったけど、本気を見せられると冷めるタイプだと思うので愛し合っている限りは大丈夫…かな?ちょっかいかけてくるのはあるかもだけど。


単行本描き下ろしはUFO特番に真剣な迫と、イチャイチャしたい塩谷くん。彼ららしさがよく出てて良かった。かみ合わないようでかみ合ってるふたり。
なんか新たな扉が開きそう(迫の)


大好きなので、さらに続編などあったら嬉しいな。

属性やフェチに特化した作品

人と獣姿の人外が共存する世界観。
人の姿をとれる人外は珍しく、植物の人外はさらに希少。


フラワーカフェの店主でパンダの人外(陳珍)と植物しか愛せないバイト(花游)


紙本を購入。


触手のエッチさと陳のパンダ姿の愛くるしさに特化した作品だなぁと思った。


陳がパンダだけでなく植物(多肉)の特性も持っていてなおかつ人の姿にもなれるという属性盛々だったり、途中で人格が変わったり…
細かいことを気にしてたら負けな感じある。


ノリで読む分には十分楽しめるけど、恋愛の物語を読みたいと思って読むとなんか違うなと思ってしまう。

植物が恋愛対象な花游が陳に惹かれたのは、陳が植物の属性を持っているからで、性行為も植物部分で触られたい…っていうのは、なんだか属性に引っ張られすぎな気がした。


その上で陳の人格が変わってしまっても変わらず好きと言われると、じゃあ、花游は陳のどこが好きなのかな…?やっぱり植物の属性が好きなだけなのでは?などと思ってしまった。
(性格が変化したことと、性指向の顕在化を同列に語っていたのもちょっと意味がわからなかった。全く方向性の異なるものでは?)


個人的には、もうちょっとちゃんと恋愛を読みたかったな…と思った。

瀬上の心地良さそうな表情、良い。

Dom/Sub
会社の同期

パラレルワールドへの転生もの。ダイナミクスがない世界からある世界へ。
Domの梁川と転生してSubになった瀬上。


こちらのコミカライズを連載中に見かけて原作を読み、今回ようやくコミカライズを購読した。
電子版を購入。


小説の挿絵とコミカライズを同じ作家さんが描いてくれるの、イメージがブレなくてありがたい。
篁ふみ先生、どちらかというとシンプルなタッチだけど、色気を感じる絵柄で素敵。

コミカライズだと、プレイのときの身体の密着感とか、表情や息づかいがよくわかって良かった。
梁川の腕の中で心地良さそうにしている瀬上にほっこりする。


原作だと、ふたつの世界で会社の体制がどのように違うのかとか、ダイナミクス関連の制度的なことなどを詳しく書いている(個人的には原作の中でかなり好きなポイント)けど、
コミカライズでは適度に省略されていて、漫画という媒体に合っていて読みやすいなと感じた。


また原作も読み返したい。

余裕失くす攻め美味しい

2巻を読む前に復習読み返し。

会員制ホストクラブオーナー(諏訪)と借金苦の天然獲物系大学生(旭)


とにかく旭がウブで可愛くて泣き顔がたまらない。
皆がいじめたくなる気持ちわかる。
素直で健気な良い子。

そんな旭に一目惚れしてしまった諏訪。
表面上はスマートで余裕があるように見えつつも、終始様子のおかしなモノローグが楽しい。


諏訪のアプローチが押せ押せで、旭が困惑しながらも流されほだされ…という構図だけど、
本当に恋愛に振り回されているのはむしろ諏訪の方なのが良いなぁと思う。

諏訪、恋愛ごとで相手に縋って泣いたことなんてなかったでしょうきっと。
好きすぎて余裕を失くす攻め、いいわぁ。

ラスト、エッチしたけど付き合ってるのか…?と旭。まだもう一悶着ありそうだ。


脇キャラも個性的で楽しい。
最後に出てきた人物は新キャラなのかな?気になる。