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お互いへの信頼や執着を見せつけられる喜び

「スモーキーネクター」「スモーキーネクター Renew」に続く有生×みつるの3冊目。
(シリーズとしてはもう1冊スピンオフの「ドメスティックビースト」があります)
いわゆる巻数の続き物ではない、シリーズの続編3冊目で、二人の仲は蜜月ここに極まれりといった風に深まっており、ストーリー展開の端々からお互いへの信頼や執着が窺えて、とても良かったです。
バイターの存在に興味のあるライターが有生を追っていて、そのことに気付いたみつるが彼に協力する振りをして近付くのですが、ありがちな展開にもならず茶番にもならず、別ルートから状況を知った有生が上を行くのも良く、結果としてまた二人の仲を見せつけられ、手放しに拍手喝采でした。
二人は元々幼馴染みで、他愛ないことからなんでも話し合う様が気持ちよくて、恋人としてのあれこれに、ときどき友達同士としての顔が混ざるのも自然で、好きなカップルです。
それと二人の子供時代が可愛くていつエピソードが差し挟まれても大歓迎。今回高校時代の様子も窺えました。みつるのイメージなのかチューリップがよく描かれます。合っていて可愛いです。
本書は、表題作のほかに「インベッド」「塩とはちみつ」「花壇で眠る」の3編のSSが収録されていまして、特にベッドを購入するお話「インベッド」は、お互いの寝顔をみたり抱きついて眠ったり、とっても可愛い表情満載で何回も読みました。

これで最後の本とのこと。またみんなに会いたいです。

1945シリーズの番外編集第4弾。28本のSSが収録されています。
2012年から2018年に書かれた、同人誌や特典ペーパー、web書き下ろし等を集めた約350ページの文庫本です。
月光ペアが多めではありますが、艦爆ペアが比較的多いのがこれまでの3冊とは異なります。
本書では、寛容で温厚で賢い秋山の良さを感じることが多かったです。また、塁にしょっちゅう絡む斉藤のお話を読めたり、戦後高校教師になった伊魚が教え子から「俺は宿題を忘れる愚かな雌豚です。緒方先生の革靴で踏んでください」と発言して問題になったり、番外編集ならではで堪能しました。
一番良かったのは、食糧を積んだ船「間宮」がラバウル基地に到着する話です。恒が「間宮ァァァ!!」と叫んで船を歓待したり、六郎のためにしんどい身体を押してかけっこに出たり、読み応えと可笑しみが同居していて幸せな気持ちになりました。
改めて、もう今となっては読むことができない作品をまとめて番外編集として発行していただけて本当にありがたかったです。しかも番外編集4冊分も読むことができ、こんなに嬉しいことはありません。
これでキャラ文庫版の1945シリーズは終わりとのことです。淋しいですが、読むことができた喜びを噛みしめたいと思います。

どうして名前を変えるのか

中国のドラマ「光・淵」の原作小説。
刑事が主人公の事件解決もので、第2巻は第2部ハンバート・ハンバート(第1章~第20章と終章)が収録されており、ドラマでは6~10話のお話に相当します。連続女児誘拐殺人事件です。
本国では全30話のうち8話まで公開ののち配信停止になったとのことなので、まさにこのお話を放送途中だったことになりますね。

面白かったです。ドラマを先に見ているはずなのにのめり込んで読んでしまいました。関係性が少し複雑です。
ただ、事件は解決したものの、どうにも後味が。早く3巻を読みたい。
BL的には駱聞舟×費渡と思うのですが、2巻においてもそんなそぶりは露ほどもありません。お話が面白くてBLだったことを忘れます。
駱聞舟は朴念仁風だし費渡は素直じゃないので、恋愛モードになるにはまだ当分かかりそうですね。キャットファイト継続といった感じ。
第1巻のレビューにも書いたのですが、固有名詞がいちいち変更されていて本当に不思議です。原作って謳っていて内容も同じなのに、どうしてメインキャラからゲストキャラまで全員名前を変える必要があるのか。人名だけでなく物の名前も同様です。
 ・蘇篠嵐(スー・シャオラン) =蘇玲奈(スー・リンナイ)
 ・蘇落盞(スー・ルオジャン) =蘇若晩(スー・ルオワン)
 ・郭恒 (グオ・ホン)  =郭世南(グオ・シーナン)
 ・曲桐 (チュー・トン) =曲潼(チュー・トン)
前者が小説での名前、後者がドラマでの名前です。(2巻のゲストキャラ)
ほかにもたくさんいますが皆名前が違います。

高校生時代の忽滑谷に会えることに感謝

「吸血鬼と愉快な仲間たち」の忽滑谷が高校2年生の時のお話、続きものです。
No.2はNo.1以上に要素の散らばせ感を感じました。
ストーリーとしては、文化祭の準備をネタに、忽滑谷がクラスメートや交流のあまり無い暁と話したり、家庭環境の閉塞感を感じたりするような、淡々とした内容です。まだ未完成の忽滑谷が、この年代特有のやわらかい精神と繊細な感受性にぐるぐるしている様子が大変稀少で、書いていただいたことに感謝しかありません。
美人な暁がリチャードにハグされたり、クラスの変な奴に絡まれたりもしています。
このお話がどんな風に転がっていくのか全く想像ができませんが、No.3に続くとのことです。いつ出るのかなー、わくわく待っています。

種明かしが強引でした

全4冊中の第4巻。最終巻です。
3冊にわたって張り巡らしてきた謎とヒントを回収し、こういうことだったんだよ、と明らかになる巻でした。
1~3巻の連続殺人事件とそれにまつわるあれこれはとても楽しかったのですが、4巻では思っていたよりも強引な形で解明されたのが気になりました。主犯がなにもかもをべらべら明かすのは、理由があるとはいえ、これまで楽しく読んできただけに残念でもありました。
ストーリーを楽しんでいたので、恋愛メインの終盤は少し倦んでしまい、自分はあまり良い読者ではなかったです。
上條がイマイチ自分の好みではなかったので、メインCPにドキドキできなかったことも残念でした。
葉鳥忍が最後まで良いキャラでしたね。良いキャラだったのに新藤から明かされた真実は必要な設定だったのかちょっとモヤモヤします。それがなくても今だって十分家族なのにな。
でも、落ち着くところに落ち着いて、広がった風呂敷も綺麗に畳まれて大団円になったことは良かったと思っています。祥の周囲の、頼りになってしかるべき大人がどんどん居なくなっていくのでエリック医師には踏ん張っていただきたい。祥の今後が幸せなことでいっぱいになるよう祈るばかりです。

FCに入りたい

J.GARDEN53の新刊、A5サイズ、32ページ。
Redust Rev.のFC会員向けに「モーニング・ナイトルーティン」という、メンバーが夜や朝にどんなことを日課にしているか的な動画を配信したらしいです。FC入りたい(笑)
その「ナイト・ルーティン」の撮影後、陽太と鷹臣さんがいちゃいちゃエッチするお話。
私が個人的にツボったのは、巻末で、FC会員の女の子がその動画「モーニング・ナイトルーティン」を見て、陽太の耳にピアスが無いことや、鷹臣さんの読みかけの本の上にピアスらしき陰があること等から類推→妄想して、「やばい!」「ほんとにそうであってくんないかな」となっているところですね。ナマモノははまると深いですからね(笑) しかもその妄想は真実だし。鷹臣さんのピアスじゃないのかという友達の指摘に対して、「鷹臣さんはこんなとこに置かない。ピアスを磨いて仕舞うタイプの男だ」って断言してるのも面白かったです。
でもそっか。うっかりなんかあっても、よっぽど決定的でなければビジネスホモに見えるのか。確かに公でよくキスしたりしてるしなあ。などと思いを馳せるなどしました。
誘う陽太も可愛いし、煽られている鷹臣さんも可愛かった。メンバー5人のサイン入りポストカードも付いていて、すごく素敵な本でした。

いとしいあなた 同人R18 コミック

りーるー 

頽廃的で美しい世界観

J.GARDEN58の特設ジャンル「メリーバッドエンド」に合わせて描かれた作品。
A5サイズ、36ページ。オメガバース設定あり。
メリバということを意識して構えて読み始めたのですが、辺境の地で出会った運命の番の最後の夜のお話で、頽廃的で美しい世界観でした。
寂れた最果ての地に建つモーテルに、シティからバイクでやってきたネイサンは、弱いながらもΩのフェロモンを嗅ぎ取ります。そこには一人で発情期を耐えて、一週間何も食べずに半分死にかけのルカが倒れており、ネイサンは自分の血をルカに飲ませる、というところから始まるお話です。
ものすごく作り込まれている作品で、最後まで読んでもう一度最初に戻ると、いくつもの証跡を発見できます。
36ページというページ数の中で二人の特別な一夜を描き、また、二人の来し方を盛り込んで立体的にすることで、読後この先どうなるのか思いを馳せることができる、素晴らしい作品と思います。
表紙のネイサンが、幻影のような、古い写真のような色味と線で描き出され、大変印象的です。もしかしたら、本編の後、ルカの胸の中で生き続ける残像かもしれない、とも思いました。

メンバー家族へのファンサ

8p小冊子で表2表3も含めての6pコミック。表紙はWアンコールの表紙と同じですが、背景処理と左右裁ち切り位置がちょっと違います。
メンバー家族へのファンサがテーマで、前半は鷲尾くんの妹が最推しの鷹臣さんとツーショット撮る話。このときは妹は5年生とのこと。「アンコール」のカバー下に、鷹臣さんが「最近困ったことは鷲尾妹(8)に求婚されたこと」とあったので、鷲尾くんの妹が鷹臣さんファンなのは知っていたのですが顔を見たのは初めてで感慨深かったです。鷲尾くんには妹が2人いるようなので、このEpisodeBook時点が当時の3年後なのか、それとも上の妹なのかは謎ですが、でも鷹臣さんが「もう5年か」って言っているからやっぱりこの子がそうなのかな。
後半は鷹臣さんのお母さんが初登場で、YO-TA推しでツーショットをお願いされて、わたわたする陽太が可愛かったのと(写真にはちゃんとヒールっぽく写る)、陽太の素が「あんな感じ」なことを「おもろかわいい」といって更にはまっているのが面白かったです。親子ともども陽太が好きなのね。
このような冊子がポイントでいただけてとても嬉しかったです。

ストーリーに釘付け

全4冊中の第3巻。
ストーリーも佳境です。だんだん見えてきました。犯人もわかりつつあります。でもまだ全貌は明らかでなく、心配なことも多くて、最終巻を早く読みたいです。
このお話には2組のカップルが(一部交錯)登場しますが、本当に申し訳ないことに恋愛関連にはあまり興味が持てず(BLなのに)ただただストーリーが面白いです。加えて葉鳥忍とその周辺のキャラ(クジラ、井元ほか)がとても魅力的で、主人公である上條の魅力がいまひとつ伝わってこなくて、多分私はあまり良い読者ではないのだろうと思います。
上條がイマイチなのは、その適当な大ざっぱさにあると思うんです。瀬名に対しても多分別に本当には好きではないんだろうな、と思えてしまう。勿論嫌いとかそういうことではないんですが、恋はしていないだろうと思えることが問題というか、はまれない理由かも。瀬名も、一番好きなのは新藤さんだと思うので、そうなってくると上條と瀬名が仲良く喧嘩しつつ交流を深めてもあまり響いてこない。とても残念です。
それに比べると忍の方は、好きな人は新藤さん一人と明確で、言動ははっちゃけていますが、その一方で自己肯定感が低くとても危ういものを感じます。新藤さんのためなら平気で命を投げ出しかねないと思えるのと、ストーリー的にも事件に誰よりも近くまで迫っているので、目が離せません。主役ではなく脇役だから余計に印象深いのかもしれません。
それにしても本当に骨太な作品で、周辺のキャラ、特に警察関係ですが、どういう人生を送ってきたのか哀愁すら感じるおじさんキャラが何人もいて、とても立体的です。事件が少しずつ解きほぐされていくのも見事です。
解離性同一性障害の祥の病状が悪化していることがとても不安です。主治医不在状態で、病気の元凶とも言うべき母親に一人で会わせて良いはずがないのに、その辺り、瀬名も上條もえらく放任主義に見えて心配です。

幸せなその先へ

「俺はお前の愛で痛い」の後日談。
建設現場で働く義一が休憩時間に弁当を食べているところへ、一緒に働いている人達に「弁当うまそう」と声をかけられ、そこから恋バナ(半分のろけ)に発展するのですが、まあなんて平和な日常なのかー。本編ではピシッとスーツで決めていましたが、ここでは崩し過ぎないラフな恰好で、それでもコート効果もあったりして大きくイメージは変わっていません。
病院で働く結人と待ち合わせして、並んで話しながら帰るのも仲良しでとても良いです。
話題も義一手製の弁当の感想やクリスマスの過ごし方だったりして、穏やかな毎日が窺えます。
これからもずっと見ていたい二人でした。本編の後どういう風に過ごしているのか覗き見できて嬉しかったです。