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立場的に当て馬がきびしい

「捕食対象ひなどりくん」の続きの続きです。表紙のキラキラ加工にやられました。
今回のメインは、事務所の後輩にあたる新しいアイドルグループのデビューに尽きます。Redust Rev.は新グループのメンバーが選ばれるオーディションのファイナルに立ち会っただけでなく、彼らがデビューするまでの密着取材を兼ねた韓国ロケにも関わります。韓国では、後輩の彼らと同じ部屋に泊まり(この辺りが受け入れがたい)、交流を深めることに。
問題は、オーディション1位のボーカルの子がずっと前から陽太のファンで、会ってますます好きになり告白までしたということです。
当て馬来ました。当て馬キャラは若い歌うまのちょっと王子系。だけど陽太と鷹臣の仲の良さは鉄壁で入る隙間がありません。鷹臣はあんな感じだし、陽太も成長してちゃんとはっきり断ってまして、揺るがせることもできませんでした。ものすごくあくどいやり方で迫るくらいじゃないと間に入ることもひびをいれることも出来なそうですが、デビューを控えた同じ事務所の後輩という立場ではやれることに限りがあって、まあ難しいですよね。
鷹臣がちょっとやきもち妬いたくらいで済んでしまいました。
オフの日に韓国で陽太と鷹臣が待ち合わせてデートするエピソードは可愛かったのですが、人の目とかなんならオフとはいえスタッフ居るだろうしとか、インスタも上げていたからファンの子彼らを追いかけて韓国に行きかねないぞ等、余計なことを考えてしまい心配が尽きず楽しむのにはリセットが必要でした。人気のあるアイドルですからね。
また、Redust Rev.のほかの3人のメンバーについても、様々な設定やらエピソードがあるみたいなので、その辺りも読めたら嬉しいなと思っていますが、あとがきに「一旦ここでハッピーエンドです」とあったからどうなのかなあ。
1話の、コンサート終了後に興奮さめやらず、陽太がYO-TAのキャラを少しひきずったまま鷹臣に抱かれる場面は大変に大好物でした。鷹臣が「ライブの後はいつも飛ぶんだよな」と思いながら相手をするのも良かったです。

陽太はいつも可愛い

「捕食対象ひなどりくん」の続き。
前巻でお付き合いを始めた陽太と鷹臣のその後が描かれます。
と同時に、鷹臣の過去も明かされるし、鷹臣視点での前巻のエピソードおさらいもあるので、ちょっとした答え合わせもできます。
Redust Rev.のYO-TAのキャラクターが、陽太の素とギャップあり過ぎて、何かするたびに演じる必要があって大変そうと思ってしまいましたが、そのうち自然に(条件反射で)出来るようになるんでしょうね。1話で鷹臣の活躍に本当はすごくときめいているのに、番組だからかっこいいキャラを守らなければ、の意識が強すぎて、結果面白発言になってしまったのを、裏で落ち込んでいるシーンが可愛すぎました。陽太はいつも可愛いです。
Redust Rev.結成前のメンバー初顔合わせ時の陽太を思えば、今の頑張りはほんとにすごいと思います。それだけに、ビジネス恋愛との勘違いから一人で思い悩んだり、子供時代の白馬くんとのユニットのことを公表したりする後半の展開は危ういものを感じました。
陽太が真面目で一生懸命なのは仕事だけでなく恋愛にも発揮され、時々ずれていて面白く、これは鷹臣は手放さないだろうな。付き合う前だって口では「めんどくさい」と言いながらもめちゃくちゃ陽太の面倒を見ていた隠れ世話焼きなだけに。
白馬くんの出番が前巻よりぐっと少なくなりましたが、ブラックさが増したような気がします。いいキャラですね。
というわけですっかりはまっています。
各話の間のおまけページがインスタ仕様になっていて、Redust Rev.ファンの子達のコメントが読めるのが嬉しいです。

片思い→片思いがツボでした

かっっっわいかったです!
主人公の陽太は、ヒール系アイドルグループRedust Rev.(リダスト レボ)のボーカルをしていますが、別グループの王子みたいなアイドルの白馬くんに夢中。子供の頃は二人ユニットで活動していたのに、陽太の方が先に背が伸びて声変わりして、並びのバランスが悪くなってやむなく活動休止したという過去があります。
もうこの陽太が一途に白馬くんカッコイイ~光線を隠しきれない様子がめちゃくちゃ可愛くて。
好きは止められないけど、白馬くんの所属するSTAR Knightとは対決する位置づけのプロジェクトなので、好意を表に出したら仕事に支障を来すから隠さなくてはいけない。そんな陽太の感情に気付いた上で、説教したり話を聞いたり、ぶっきらぼうにサポートする鷹臣がまたいいのです。
陽太はもう自分のことで目一杯でぐるぐるしているけれど、鷹臣も一見余裕がありそうで結構メロメロですし、白馬くんがちょっと黒い感じが滲み出ているのが面白いです。
個人的には、二人がまとまる前の、結果として鷹臣が振り回されているところが、とってもツボでした。相手に好きな人がいるって知っていて、その感情込みで大事に思う、というのが鉄板で癖なのです。
「知っててバカにしてたんすか」と涙目で睨む陽太に、呆れ半分で「してねえよ」って言いつつめちゃくちゃお世話するシーンが大好きです。
(でも、別の場面のことですが、流れ的に仕方ないとはいえ仕事場では盛るのはできれば避けて欲しかった~)
続きのお話が出ているようなので見守っていきます。

はやく次巻を読みたい

全4冊中の第2巻。
キャラクター達があっちこっちで動いていますが、まだまだ、まだまだ謎が謎のままの状態です。
1巻はキャラクターの背景やら経緯やらが多く描かれている印象でしたが、2巻はそれらを踏まえた上での行動がメインのように感じました。キャラクターが動いているわりには、それほど事件解決への道筋は立っておらず、欠片のようなヒントをたぐっている状態です。面白いです。
主人公の上條、彼に関わる瀬名の二人よりも、脇で別目的で同じ事件を探る葉鳥忍の方が数段魅力的なのは、どうしたものかと思っています。色々なしがらみを全部置いて、ただ新藤のためだけに捨て身で行動するから、しがらみやら常識やらに囚われている上條・瀬名よりも分かりやすいし鮮烈に思えるのかな。忍は態度も服装も容貌もビビッドなのに、翻って自己肯定感がびっくりするほど低いから、その表裏が魅力的に感じるのかも。
ストーリー的には怪しい人物が現れたり、普通だと思っていた人の別の一面が見えたりしますので、早く次巻、と気持ちが急きます。リアルタイムだと続巻まで半年待たなければいけなかったようなので、さぞかし物狂おしかったことだろうなと思います。(それでもこのクオリティで半年1冊ペースはすごいと思いますが)

ここで1巻が終わるなんてー

面白かったです。さすがはなぶさ先生、読ませますねー。
親が離婚して海辺の町で暮らすことになったけれど全く環境に馴染めない中学1年の幸也が、あるとき凪の洞門と呼ばれる神域で釣り針が喉に刺さって苦しむ人を助けたところから始まるお話です。
民話のような世界観が、内気な少年の目を通して描かれます。設定そのものも、描かれる町の様子も、いつかどこかで見た風景なのか、すっと入って来ますし、相手は人外だけどこのまま二人で仲良く暮らしていけないだろうかと願ってしまいます。ここで?というところで1巻が終わってしまいましたので、気になる方は完結してから読まれた方がいいかもしれません。(2巻は3月発売予定とのこと)
冒頭では大人になった今の幸也が描かれているので、先生になったということは大学に進学したのかとか、ナギと一緒にいるから仲直りしたのかとか、依田くんがいるからこの後交流が進むのかとか、ナギが言葉を話してるなとか、読み終わったあとから逆算的に先の展開が知れるのですが、何がどうあって冒頭の状態になるのか、早く空白を埋めたい気持ちです。
幸也はちょっと心配になるくらい素直ないい子で、とても繊細です。1巻時点では冒頭以外は、中学・高校時代が描かれており、恋愛モードにはなっていません。実父も行方不明扱いになっているようで、その辺りも気になります。

穏やかな日常

本編から1年ちょっと後のお話。
根を詰める朱音にマキ先生が声をかけて二人でカフェブレイク。話題は朱音の髪色。そして夕飯は外に食べに行こう、と町を歩きます。
他愛のない会話に何気ない思いやり。スキンシップにドキドキしたり、好きって言葉に照れたり、相変わらず仲良しな様子にほっこりします。
ドラマチックではない、彼らの穏やかな日常が描かれ、それだけに覗き見しているような気分になれる小冊子でした。
朱音がサングラスを掛けていて、結晶キラキラ対策と思うのですが、おしゃれですごく似合ってます。

骨太でハードな刑事もの。Lはお預け。

餓死死体が発見されたところから物語が始まります。第一発見者はアメリカから一時帰国中の少年で、解離性同一性障害を患う祥。警視庁の刑事である上條が状況確認をしているところへ、かつて親交のあった瀬名が祥の保護者として現れる、というのが序盤です。
英田サキ先生の事件物、やっぱり面白いですね。骨太というか、ハードな感じが一般文芸の刑事小説みたいで、未完に終わってしまった「サイメシスの迷宮」を思い出し少々切なくなります(サイメシスの方が後に書かれた作品ですが)。
本作は全4冊のうちの第1巻で、全体が長いお話だからなのでしょうが、230ページの分量の割に登場人物が多くて、しかもバックボーンが色々あったりそれぞれが複雑に絡み合ったりしていて少し戸惑います。。
武骨を絵に描いたような上條と、切な美人系の瀬名が、今はまだ大型犬に子犬がキャンキャン吠えているような感じですが、今後どう変わっていくのか。本当にBがLになるのか見守っていきたいです。
出番が少しなのにものすごいインパクトの新藤と葉鳥については、別作品で知っているキャラなので懐かしくもありました。
まだ事件の全容が明らかになっていませんし、魅力的なキャラクターが満載で、次巻へのわくわくが止まりません。楽しんで書かれておられるような筆致からも英田先生の本領発揮と思いましたが、あとがきを読むと、この頃(2010年時点)既に体調が芳しくなかったようですね。作品からはとても想像できないです。

手を取り合って障壁を乗り越える

「ルビーレッドを噛み砕く」の続編。
フェロモンが結晶として視認できる朱音が、中学時代にお世話になった養護教諭のマキ先生と5年ぶりに再会して、色々あって恋人同士になったのが前作でした。
本作はその後日談で、晴れて恋人になった朱音とマキ先生が、バース性という壁に向き合って二人で乗り越えていこうと絆を強める物語です。
αとΩだったらバース的に番になれるところ、朱音はΩでマキ先生がβだったり、二人の歳が離れていたり、元が教師と生徒という間柄だったりなど、障壁というほどのことでなくとも、マキ先生にとって関係を進めていくうえでいくつも思い悩む要素があり、本作でそれがクローズアップされています。
対して朱音の方は、Ω性特有の性質(ヒート等)や、フェロモンの結晶が見えて大勢の人がいるところは気分が悪くなり必然的に引きこもることになってしまう、等の体質的な問題で悩んでいます。
お互いがお互いを好きという気持ちは揺るがなくて、そうした様々な問題も二人で共に乗り越えていこうという、力強さを感じる作品でした。
残念だったのは、マキ先生の兄が登場しますが、結晶が黒というとっても素敵な設定が、ストーリー上あまり生きてこなかったところでしょうか。これまで朱音が見たことの無いオニキスの色。すごく良い設定だと思いました。それだけに勿体なかったです。
牧瀬兄弟の小さい頃のエピソードがとても可愛くて、小さいマキ先生の笑顔が爆裂にキュートで、兄はいくつになってもこの頃の弟が頭にあるんだろうなと思いました。

たちのぼる色気にこの読み応え

帯の「最恐番犬が溺愛攻になるまで」「愛に飢えたはぐれ者同士の裏社会BL」「俺様用心棒×強気な崖っぷちデリヘルボーイ」の言葉すべてに、なるほど~~と納得した読後でした。
元は、ちるちる様のYouTube配信「ちるTube」の10月上旬発売コミックス紹介を通じて気になっていた本で、アニメイトをハシゴして有償特典付きをゲットしたのは正解でした。
面白かったです。よかったです。義一の不器用なかっこよさ、画面からたちのぼる色気、そして結人の振り切った気の強さと健やかさ。そうした鮮やかなキャラ立ちに加えてバックボーンの描写がとても丁寧で、様々なエピソードが重層的に織り込まれて読み応えがありました。
二人の子供時代のエピソードも良かったし、出番は少なく立ち位置が微妙ではあったけど修の子供時代のエピソードもとても良かったです。
特に結人がおじいさんと愛犬と並んで歩いている場面とその後の場面は、少ないコマ数なのに泣けて困りました。サネミチがオムツしているのがもうね。犬の寿命は短いからどうしてもねえ。(サネミチの名前の由来が気になります)
ページ数多めではあるけれど、これだけ過去エピソードを盛り込んで、鶴美組の来し方行く末を盛り込んで、二人の出会いと心の交流を丁寧に描ききって全6話って、本当にすごいなと思ってしまいます。
絵柄もとても綺麗です。表紙の義一は美しく色っぽいですが本文もクオリティが高くて眼福です。
(表紙よくみたら結人が横にいるんですね。結人の指を甘噛みして結人を見上げてるからこその、この色っぽい眼差し、か。素敵)
今の義一が昔とった杵柄で突如バイオリン弾き始めたらみんな驚くなーと思いつつ、そんな場面はありませんでしたが妄想はかどります。修も後にいい人が現れるといいなと思うなどしました。続編なくて全然問題ないくらいまとまっている作品ですが、あればあったで大喜びです。
あと、あの、終盤のバイクのところでLPガスは無い方がよかったかも。無くてバイクだけで十分だし引火したらもうそれどころじゃすまないしで凄く気になってしまい。それともそのハラハラを引き出すための描写だったりするのかな。

両視点でとても読みやすい

社会人1年生、営業職として入社した直人はかつてつきあっていた正臣と新職場で再会する、しかも自分に仕事を教えてくれる新人教育担当だった、というお話。
タイトル通りですね。本書は、「元カレが教育係だったんですが」(表題作、雑誌掲載作)と、「インターンが曲者すぎるんですが」(書き下ろし)の2本立て。分量的にはだいたい半分半分です。
表題作が150~160ページくらい、2本目が180ページくらいなので2本目の方が少し長いです。
つまり、あっという間にくっついてしまいます。
両視点なので、本当にすぐに両片思いだとわかるのですが、その仕掛けもこのページ数の故かと思いました。両視点だけに全然混乱せず、ミスリード起こしようもなく、わかりやすく読みやすいです。
だけど、もしも一冊まるまる表題作だったら、二人が結ばれるまでに一波乱あったりして、誤解が誤解を呼んだりして、もっとこちらの感情が乱れるくらいドラマチックになったのではないか、などと考えてしまいました。
それほどに、以前の二人の出会いと別れのエピソードは、非常にタイミングの悪いものでした。(でも、正臣の方はそういう時期に、自棄だったとはいえ会わない方がよかったと思うのですが。大学生だった時の直人が可哀相でした)
お互いがそのときのことに傷ついて後悔していて、だからこそまとまるのも早かったのですが、まとまるまでにもう一波乱あればもっと楽しめたなというのが正直なところです。
2本目については、こちらもタイトルどおりインターンの堂島がクセの強い子で、二人が(というよりインターンを任された正臣が)苦労するお話でした。堂島はなんとなくインターンで会社に入ることになって、つまらないしいちいちうるさいし面倒くさい、というのが丸わかりな、舐めきった態度の人でした。そんなに面倒ならインターンやめたらいいのにな、と思いながら読んでまして、二人の恋愛のことを途中すっかり忘れていました。
インターン、週5はまだしも3週間は長いような。そんなに面倒見てもらえるのはすごい有り難い制度だなと思いつつ、これでは会社は大学に文句を言っていいレベルなのでは。
直人は正臣のことをガチ恋製造機と内心で称していましたが、寧ろ直人の方が総モテでそんな気がします。