1740さんのマイページ

レビューした作品

女性1740さん

レビュー数48

ポイント数490

今年度30位

通算--位

  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • DVD
  • ゲーム
  • 小冊子
  • GOODS
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

みう先生は裏切りません

朝起こされた時に別の女の子の名前を言ってしまって、家を追い出されるヒモの海(カイ)。
コインランドリーで海(うみ)と出会います。
カイのお顔がいいんですよね。でもうみくんもいいお顔。ふたりが出会うコインランドリーでの目の表情がすごく色っぽくて、これからのふたりがどうなっていくのか感じさせる素敵なアイコンタクトになっています。

カイに住むところがないなら、と自宅に誘ううみくん。ナチュラルボーン・ヒモのカイはラッキーと家に上がり込みます。でも、質素でお金もなさそうな部屋。それでもコインランドリーで落としたエロいパンツと優しいうみくんに対して抱けそうだと布団に入り込んでいくカイ。
でもうみくん、純粋なので身体目的とかじゃないんです。そこがまたいい!!
そんなふたりの同棲生活から物語ははじまります。

男の人が好きだからか、ひっそりとひとりで過ごしてきたうみくんは趣味も友だちもなく誰かと一緒になにかをすることもなかったので、カイと過ごすこと、カイに言ってもらうことが嬉しくてたまりません。その様子がとてもかわいいんだけど、ちょっと切なくなります。
もちろん、うみくんはカイのかいがいしいヒモ力と軽いキスによって自分たちは付き合っているんだと思ってしまいます。それなのに!!!ヒモのカイと恋するうみくんの間にはかくも大きな隔たりがあるんです。
クズ攻めが一度失ったかわいい受けの信頼と愛情をどうやって再び手にするのか!わたしの大好きな展開になってきます。

カイが荒んでいった理由、カイがつれなくなったうみくんに告白する方法、カイの夢の実現、パンツのことなど後半では描かれていきます。すべての回収がうまく描かれていて、さすがみう先生です。萌えが溢れています。
やっと両想いになったふたりのそれぞれの今までの想いと告白。そして、ふたりの初えっち。うみくんだけじゃなくカイもかわいく見えます。ふたりともやっとホントに好きな人と結ばれてよかったね、とつくづく感じられる終わり方でした。
そしてタイトル「ヒモと恋のすむところ」の意味が胸に突き刺さります。本を閉じたらまた読み返したくなります。

みう先生は裏切りません。めちゃくちゃおススメです。

放課後水入らず 電子 コミック

カサバースとは?

Xのタイムラインに突如流れてきた「カサバース」
なんぞや?と探してみると…
ほんとに傘が攻めだった!
この短編はシーモアでは無料で読めます。これからもっとカサバースが出てくるのか?他の電子書籍でも売るのか?まったくわかりません。
なんだか商業BLというより、腐女子の観念のような作品です。

攻めの傘が笠井くん。受けの傘立てが立山先輩。水泳部のエースとマネージャー。
最初はタオルが受けかと思ってました(笑)
傘のそこにゴーグルってことはそこに目があるのね?とかツッコミどころありますが、「水の抵抗が全然ない」「せっかく骨太でいい大胸筋」「ちょっと尖っている」とか、ちゃんと傘と傘立てが設定に活かされています。
あぶく先生が「ネームの段階で4回、作画の段階で5回ほど「頭がおかしくなる」と思いました」とツイされていましたが、これのことだったんだなと思ったらあぶく先生のファンになりました。よくこの依頼を受けましたね!先生、素敵です!

これは心を無にして読んでみて、好きか嫌いか、わからないか理解できるか、楽しめるかどうかは、もう個人の感覚だと思います。
ネタバレなしで、自分に合うかどうかお試しください!
わたしはちょっと傘で遊んでみようかなぁと思っています(笑

当て馬くんのスピンオフ!

「ずっと君のターン」でコウくんとマッチングアプリで出会ったとてもオシャレでいい人だった明日馬。コウが田中を好きだと自覚するために必要だったいわゆる「当て馬くん」。
そんな彼が主人公のスピンオフ。
琢磨先生の商業外同人誌でも登場しています。彼にも幸せになってもらいたいと思っていたので、商業連載を楽しみにしていました。

物語は軽めのラブコメかと思いきや!とても切ないトラウマのある物語でした。
明日馬は美容師。幼馴染の啓吾のバーに入り浸っては愚痴を聞いてもらっています。ずっと一緒に過ごして気心の知れた間柄で、「恋人だったら」と考えても、まったく性的に興奮しない。ふたりの仲のいい掛け合いなどを笑いながら、とても楽しく読み進めていきます。
彼氏が欲しくて明日馬はマッチングアプリの相手と積極的に会いますが、なぜかいつも上手くいきません。そして啓吾のところへ。家族のようだと言いながらも、なぜか啓吾が近づくと強い拒否反応が起こりそばから逃げ出してしまいます。
子どもの頃はふたりでくっついていても問題なかったのに、いつの間にか啓吾に近づくことが出来なくなっていた明日馬。そんな明日馬に対して啓吾は「接触トレーニング」を持ち掛けます。

けっして自分のことはまんざらでもなさそうなのに、なぜ自分に触ろうとするだけで拒否反応の発作が起こるのか、なぜマッチングアプリの相手とはうまくいかないのか、探ろうとする啓吾は明日馬のマッチングアプリのプロフィールには少しの嘘があるということを発見します。
ふたりが両想いなんだろうと読んでいてわかるのに、ずっと違和感がありました。その謎解きがなかなかわからないのは、「君タン」よりも複雑で下。なんなんだろう?どうなってしまうんだろう?とドキドキしながらページが進んでいきます。

そして強引に明日馬をさわろうとしたら、明日馬はショックで倒れてしまいます。気を失っている間に、明日馬はどうして啓吾を生理的に受け入れられなくなったのか、思い出します。
明日馬はずっと啓吾が好きだったのですが、啓吾が女子と付き合うようになってから惚気を聞かされるのに苦しくなって、自分の心を拒否していたのです。子ども時代のふたりの様子はとてもかわいいのですが、とても残酷な日々でした。このような辛く苦しいシーンを描くのが琢磨先生は上手だなと思います。また、このあたりはぜひ漫画を読んでそれぞれに感じてもらいたいなと思います。

互いに好きだとわかったふたりは、お付き合いを前提に少しずつ接触をはじめます。
明日馬が過去を思い出してから啓吾と明日馬が付き合っていく過程は、すんなりと進んでいきます。読みながら、よかったね、がんばったね、おめでとう、そう思わずにいられませんでした。

描き下ろしには待ちに待ったふたりのセッセがあります!
ホントにふたりが結ばれてよかった!!と思えるものでした。
琢磨先生の描く身体ってとてもむっちりしていてセッセがよりえっちになるので大好きです。

まさに自由帳

まさに自由帳。18名の先生方が自分好みの受け攻め、設定で描かれています。
5ページから10ページほどのショートショートが収録されています。短いので物語にもなっていない作品もあります。先生方が自由に好きなように描かれている様子が伺えます。
最初の1ページの設定で先生のヘキ・好みを知るのが楽しかったです。
どこかで読んだことがある話もありますが、ほとんどが初読みでした。
年下攻めが多かった気がします。
もっと続きが読みたい!と思う作品もたくさんあり、長めの短編や連載になるのを期待しています。

幼馴染の恋愛

最近のコミックス表紙で上下に攻め受けの顔が描かれているのってよく見ますね。その顔と瞳でそれぞれ見ている方向にいるであろう様子や愛おしく思っているのがよくわかる、そんな表紙が。
どの作品も、そんな表紙の作品は、あまりイチャイチャよりも気持ちにフォーカスされている作品が多い感じがします。この作品もそうでした。

幼馴染からの好意を互いに意識してから、少しずつ今まで気づかなかったことを考えたり、もどかしいふたりの距離感が変わっていったりします。そんなふたりの恋する気持ちを育んでいく姿が、「きみとだから恋になる」というタイトルにピッタリの作品でした。

自分が同性を好きだと気づいてから臆病になっていた辺見。
幼馴染の矢野はいつも自分の気持ちに気づいてくれて守ってくれ、いつしか憧れから好きになっていました。恋愛として好きだという気持ちは隠していたつもりだったのに、矢野にどうして自分が好きなのかと問われてしまいます。
わからないから知りたい。話さないから聞きたい。矢野は無邪気です。
ずっと友だちとしていたい、変わらない関係でいたい、今までできていたことがなぜできなくなるのかわかりません。まだ恋をしたことがないので、素直だからこそ鈍感に相手を傷つけてしまいます。
恋愛の気持ちがわからないから気になる、気になるから一緒にいればいい、一緒にいるためならつき合えばいい…と、無自覚の怖さ炸裂します。

もちろん辺見も幼馴染なので矢野のことをよく知っています。だからこそ、ずっとこのままではいられないことも、自分から離れて行かなければ諦められないと分かっています。
ところが矢野はそれを上回ってきます。ちょっとその辺はイキナリっぽかったですが、矢野の無邪気さを思えばそうなっちゃうのかも?という落としどころでした。矢野みたいなキャラって好きだった自覚したら執着系になりそうですよね。
両想いになっても少し温度差があるようなないようなふたりですが、高校卒業に向けてふたりは前に進んでいきます……。
もちろんハピエンです。
でも熱烈な愛情表現はあまりなく、幼馴染の延長のような愛情に見えつつもだからこそのねちっこさがありました。このふたり、付き合い出してからいろいろありそうです!


ふたりの間に森という友人がいるので、あまり拗れることなく話が進みます。森は以前、ホモなんだとからかわれていた子です。森は当て馬ではなく、友人としてふたりの気持ちに寄り添い、相談に乗ります。とてもいい子なので、彼にも素敵なお相手が現れてほしいなと思いました。

まだ続きが読みたい!

タイトルそのまま「オオカミくんは襲われたい」のつづきになります。
1巻で出会いから付き合うまでの作品の場合、続編が1冊目より面白味がないことがわりとありますが、こちらは間違いなくより面白くなっています。
そしてまだまだ読み足りない!もっとふたりの話を読みたい!と思える2冊目になっています。

最初から最後まで、どのページを見てもめちゃくちゃかわいい瀧とかっこいいシンゴが見られます。
黒髪のメガネ攻めと金髪のヤンキー受けが大好きなんですが、ふたりの目つきが悪いのがよりいいんです!ふたりとも黒目が小さくて三白眼ぽいんですが、そんなふたりが笑ったり照れたり破顔する時のギャップがたまりません!
最初の2ページから瀧のかわいらしさが溢れています。
デコチュー、最高です!なんですか?あの手は!あの前髪は!そしてミニキャラが一層愛おしい!!ページを捲りながら「この顔好き!」「ひゃーかわいい」「なにこれ!」「好きだ」と言いながら読んでいたら、あっという間に読み終わっていました。恐るべし!

読んで欲しいです。
すべての人に読んでもらいたいです。
ほんとにかわいいが溢れています。ナイスなメガネにキュートなヤンキー。2巻目も最高でした!!

シンゴと瀧のラブラブも嫉妬も今まで経験・感じたことがないことを知るふたりも読むことができる2巻。きっとこれからもずーーーっと一緒に過ごしていくんだろうな、と幸せな気持ちで読み終わりました。

ああ大好きがあふれている作品に出会えてよかった!ありがとうございました。
なんだか好き過ぎてこれってレビューになってないかも?と思いつつも、この気持ちを誰かも感じてもらえたら嬉しいと思っています。おススメです。ぜひお読みください。
そして、もっともっとふたりのつづきを読んでみたいです。3巻もお待ちしております!

いろんなΩの物語

さすがですね、朝田ねむい先生が描くオメガバというので、一筋縄ではいかないとは思っていましたが、ここまでとは!

「α特進クラス」のある学園内で、名家の跡取りですべてに恵まれた圧倒的王者であるはずだった鷹虎にある日突然ヒートがやってくることから物語がはじまります。
誰よりも優秀で強かったはずの鷹虎がヒートによって、それまで格下だったと見下していたαに襲われそうになります。その時に助けてくれたのが、家畜だの公衆便所などと言って蔑んでいたΩの有坂。
救われたと思ったら、なんと有坂に襲われます。Ω×Ωだと思っていたけど、主人公が犯されるとは!鷹虎はΩによってΩの洗礼を受けます。
でも、そこで屈することもなく、1週間休んだ間に子宮を取ってしまい自分は家畜にはならないと宣言します。たとえΩになって家族から見放されても、鷹虎には今まで培ってきた力とお金で自分らしく生きようとしているところがとてもよかったです。それでもΩを否定することもなく、ちょっと勘違いもありますが… クラスメイトとなんだかんだと仲良くなったり、語り合ったりする鷹虎に好感を持ちました。傲慢に見えていたけれど、ただのリアリストで素直なだけだったんだなと感じました。それは鷹虎が高校生だからかもしれません。

登場人物はあまり高校生に見えませんが、高校生の思春期による学校内でのヒエラルキーや雰囲気は独特な世界観があるので、大学生や社会人とは違う傲慢さや未来への期待や不安、甘さやかわいらしさのある中でのΩとしての第二成長が描かれているのは納得でした。

タイトルのまま、鷹虎だけでなく他のクラスメイトのΩたちの物語も語られています。いろんなタイプのΩがいて、それぞれにΩとしての生き辛さや将来の夢、家族や友人との関係などが描かれています。ただαとΩがいて激しく恋をして身体を重ねるというラブストーリーを求めている人には物足りないかもしれませんが、とてもおもしろいと思いました。Ωクラスだからみんなが同じ方向を向いていることもなく、互いにけん制したり言い争ったりしたりするのは、それこそ高校生らしかったです。ランチ会をしたり修学旅行を企画したりして、Ωの学生もリアル社会のΩの立場の低さや狙ってくるのはαだけじゃなくβでもあると知ります。

後半は有坂の家族・置かれた辛い状況とそこから逃げるために出会った怪しげな製薬会社の人との出会いなどが描かれています。有坂が利用している
のか、大人が有坂の性を摂取していくのか、鷹虎は有坂をどうするのか、謎が深まっていきます。
高校卒業したΩたちがどう行動していくのか、2巻が待ち遠しいです。

一年、多くの福が訪れるように

ソライモネ先生と言えば「僕らの地球の歩き方」ですが、こちらの作品も優しい物語になっています。日々の生活を丁寧に描かれていて、メインカプ2人以外はほぼ出てきませんが、ゆったりと時間が流れています。
最後にキスがあるのみで、えっちはありません。ただ、過去に受けの楓がしているシーンが出てきます。こちらはどちらかというと過去の辛い出来事で、楓が田舎にやってきた理由になっています。

物語は東京から山奥に引っ越してきた受けの楓が、近所に住む少し変わり者でも優しく明るい攻めの莉久に挨拶をしに行くことからはじまります。
東京で辛い日々を送っていたので、もう人と深く付き合っていくことも誰かに惹かれることもしたくないと思っていました。ところが強引さと優しさによって莉久のペースに巻き込まれていき、毎日を一緒に過ごすうちにだんだんと絆されていきます。

楓が東京から逃げてきたことは最初から察することができますし、その理由も描かれています。莉久も背中の刺青があったりお金に不自由をしていなそうな様子だったりして、なにやら訳ありらしいことも感じられますが、まだまだ謎が多い人物になっています。
そんなふたりの過去と、これからふたりが山奥でどうなっていくのか、謎解きをするように楽しく読み進めて行けます。

都会のすべてを捨ててやってきた楓が、田舎の美しく豊かな自然と健康的で美味しい手作りの食事とフレンドリーな人たちや猫のしらゆきによって身も心も癒される、そんな再生の物語になっています。
激しさはないけれど、心が掴まれる作品ですので、お楽しみください。
2巻も楽しみです!

2回目のヒート!ずっとヒート!

2巻の最後に喬くんのお父さんを頼ったふたり。西央くんはヒートで朦朧とする中、喬くんしか見えてない状態。酒か薬物かと心配するお父さんへの言い訳を西央くんのフェロモンに引きずられつてしどろもどろになりながらも話そうとする喬くん。
お父さんがおかしな状態のふたりを心配しつつも、冷静に状況を判断しようとしたり、男同士の恋愛や発情期という言葉にも否定したりもせず、子どもを信じる姿に喬くんのかっこよさの遺伝を感じました。そんな素敵なお父さんですが、お母さんにたいしてはへっぽこなのがまたよかったです。
お母さんの感情的なところ、でもそこは否定したり騒いだりしてはいけないとわかっているからイラっとしてしまう様子などは、自分も母親なのでその気持ちよくわかります。
いいご両親。喬くんと西央くんがちゃんと守られて安心できました。

3巻は丸ごとヒート状態です。最初から最後まで西央くんがかわいい!!!ずっと喬くんを求めていて、好きで好きでしょうがない様子がめちゃくちゃエロくかわいらしかったです。
ゆま先生が描くヒートの時の様子やフェロモンの描写、それぞれの見え方や考え方など、今までのオメガバでは見たことがない独自の表現力がとても素晴らしいと思います。
特に「首がさびしい」と何度も訴えるシーンと「キスして顔」が最高でした!!
愛するΩを守るために攻撃的になったり嫉妬したりする喬くんもまたかっこよかったです!
でも時々笑わせてくれんですよね。本から生まれるゴムとか、自分の状況をゴムを使って説明するシーンとか、ゲッソリするお父さんとか。
3巻もノンストップで楽しめました!

喬くんの親公認のヒート週間になったのに、次は弟が突然帰宅することに!一難去ってまた一難。
さて続きはどうなる?4巻どうなる?????
続きが待ち遠しいです!

だんだんかわいくなっていくヒロム

ゲイ風俗ルポのために指名した人気No.1のヒロムを指名したライターの九谷。一夜限りのはずが忘れられない相手になってしまいました。そんな時に期間限定ネット配信企画のルームシェアのパートナーとして再会したヒロムと一緒に過ごすことになります。
一緒に暮らしていくうちに互いに惹かれ合うふたり。それでも簡単に好きだから恋人になろう、とはなれません。借金のために売り専をしていると言っていたヒロムがすでに借金完済していること、歌舞伎町に来た人を信じられない理由、厄介なリピーターがいることなど、ヒロムの辛い過去やそれに引きずられている現在が分かってきます。

変わりたいのに簡単には変えられないヒロム。変えたいのに無理強いすることのない九谷。ふたりのルームシェアの企画が終わりに近づき、はじめて仕事としてではなく、ただ好き合っている男同士として部屋で最後に身体を重ねます。
プロじゃないヒロムがすごくかわいいし、客じゃない九谷もいつもと違ってリードしてかっこいいし、とてもいいラブシーンでした。「好きだ」「もうお前しか抱かない」「可愛い」甘い言葉をたくさん伝えて、九谷がヒロムの心と身体を埋めていきます。

翌朝から元の生活に戻り、別々の部屋に帰るふたり。
なかなか自分を指名してくれない九谷からやっと連絡が来た時、ヒロムはまさに恋する顔で、めちゃくちゃかわいいです!顔を合わせた瞬間から抱き付いて離れないのにツンツンしているところもめちゃくちゃかわいいです!ヒロムがすごく幸せそうで楽しそうで、読んでいるこちらも嬉しくなります。
そして九谷が風俗ルポライターを辞めたように、ヒロムもボーイを辞めます。ところがそれを知った厄介なリピーターの沢木にヒロムがさらわれてしまいます。もう会えなくなるのなら好きだと言えばよかったと後悔するヒロム。ヒロムをぜったいに見つけようと沢木のことを調べまくる九谷。
最後に九谷とヒロムのハピエンに向かう前に、沢木との決別と沢木の正体・苦しみも描かれていきます。

ゾンビがたくさんいる街。新宿だからこその物語でした。
煌びやかな夜の街から明るい日差しの中へ歩いていくふたりの最後はとてもよかったです。