藻とカレーさんのマイページ

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女性藻とカレーさん

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海と専門職の描き方がいい

「二度目の朝は君に1曲」がよかったのでこちらも購入させて頂きました。
海洋生物に関する研究やお仕事の描かれ方がとてもいいですね(お仕事BL、研究系好きなので)。
カメ美のエピソード…彼女を通しての2人のやりとり、夏輝が海が好きだと感動するシーン、環境問題も含めて研究意欲が湧き上がる夏輝…などが特に心に残ります。
研究者、専門職の方々の熱量の描き方が面白くて笑いました。
BLとしてはあっさりすっきり、少し唐突感?が個人的にはありましたが読みやすかったです。
宮島がエロいですね。

カブの変化がエモいよ~

待ってました~!
大好きなシリーズの新刊うれしいです。
同棲&カブの過去+編集長父娘編。
冒頭から順調な同棲生活が描かれていてほくほくしました。
新キャラのサワが続編あるあるの当て馬ではなかったのがよかったですし。
サワと編集長の関係性がカブと尾上の仕事の話にうまく絡んでいるのがバランスよくて好きです。
ケンカップルでありながらお仕事BLでもあるのがこのシリーズの良さだと思いますので。

カブの過去と現在までの変化がわかったし、編集長やカオリさんとの関わりがきっかけになるエピソードがいいですね。
カブと尾上の同居がカオリさんから編集長に伝わっていてあっさり2人の関係がバレているのも笑いました。テンポがいい。
そんなカブが尾上と付き合い同棲までするのが、すごい変化なんだな~と改めて思える展開がすばらしいです。

基本人間不信なカブが、真反対な性格の尾上の人の良さ、人を信じるところに惚れ直すところがぐっときますね。いい話や~。
家庭環境からそれぞれ人格形成されていることがわかるようにこれまで描かれているのでとても納得感がありますし。

本編ではいちゃケンカが少な目かな~と思ったら描き下ろしでたっぷり見せて下さり最高でした。

このシリーズは「あと少し」なんですね。
ずっとずっと読み続けたい作品なのでさみしいですが…続編を楽しみに待ちたいと思います。

ゆるふわホスト萌え~

作家買いです。
ホストたちのゆるく軽いノリがいい。
めちゃくちゃちょうどいい心地よさ。
ギラギラぎすぎすしていないどころか、ふんわり爽やかさまである。
ホストの源氏名が武将で、クラブ名がOKハザマなの笑いました。
脇キャラも皆ご機嫌ニコニコで品がありやさしくて。
先生が楽しく描かれているのよくわかります(京極家シリーズもそうでしたが)

アラサーのホスト三成がいいですね~。
ゆるふわいい感じで、でいてしっかりしていてとても好き。
黒岩の一途さに、まいった×3、リップクリームをプレゼントされてときめく姿に萌え~でした(周りのホストたちにも)。
黒岩は行動と思考が極端で、どういうことなのかな~という感じで私は見ていて。
三成が過ごしてこなかったであろうアオハルを三成に感じてきゅんとしました。
もちろん黒岩の若さゆえの不器用さやまっすぐさもアオハルですね。

三成の過去や色恋営業をしない理由が気になります。
続編楽しみにしています。

マグロというのは…

先生の絵が大好きでして。
特に「猫とスピカ」のシーナが好みどストライクなんです。
先生の作品は、かわい子ちゃんやニコニコイケメンが多いイメージなんですが、スンとした短髪イケメン(シーナのような)キャラ…角田が好みのタイプでうれしい。

夜久が大人イケメンながらどこかうさんくさいのはなんでしょうねぇ。
ご機嫌ご陽気でシリアスにならず何を考えているかわかりにくいからでしょうか。
夜久がニコニコ…時にしょんぼり幼くなるのがイケメンの無駄遣い?ちょっと残念な気がするのは私の好みの問題ですかね。

角田がヒカリに精神的マグロだと指摘される場面が痛快でした。
独りよがりに相手の気持ちを想像してネガぐるぐるするのはそういうことですもんね。うまいこと言う~。
傷つきたくないのはわかるけどせっかく恋愛するんだからコミュニケーションしていこうよとBLを読んでいるとよく思いますもん。
そこをバシッと軽快に描いて下さりスカッとしました。
そして角田は精神的マグロを克服すべくがんばるのが偉い。

うさんくさい夜久だけど、角田に一目惚れだったんですね。
言葉やアプロ―チの前に手が出ちゃうのが早い。笑
先生の作品らしく、明るくかわいらしくラブなお話で楽しませて頂きました。

必要とされる喜び

作家買いです。
やさしいかわいいお話でした。
トラウマとなる記憶って忘れようとしても忘れられないのが辛いですよね。
しかも理解してもらえないどころか、医者に相手にされないのはモヤるし、じゃあどうすればいいの~とますます辛くなる。
天道の場合は大好きなお米が食べられなくなるし仕事にも関わるから切実です。
そんな天道の助けになる睦月の特技も人に理解してもらいにくいことで。
人の役に立つことが睦月の心の支えになる。
その特技によって父親を傷つけてしまったかもという罪悪感があり。
睦月のそんな葛藤や思いを天道がわかっていてくれたことが睦月にとってどれほどうれしいことか。感動的なシーンでした。

相手のために何かをしたい、役に立つことがうれしい…惹かれ合って恋になる。自然な流れがよかったです。

天道の昭和の少年漫画のような堅物な性格と話し方がツボで、それにウケる睦月にわかる~となり一緒に笑いながら読めたのが楽しかったです。
キスにくらくらした天道が恥ずかしくて記憶を消すよう暗示をかけてくれ~というくだり、設定の萌えアレンジが最高ですね。

両思いになってからの2人がかわいいやらおもしろいやらで続きを読みたくなりました。
探偵事務所の飼い主さまの2人も出てきてうれしかったです。

じりじりと色気~

作家買いです。
薄井先生の絵はきれいで色っぽくていいですね。
本作も島崎の表情がエロスでした。
キスする時、立山が島崎の頭を抱くのが檄萌えポイントです。表紙にもなっているのでさすが先生!とうれしくなりました。

ルームメイトの件で立山がぐいぐい行くのは島崎との距離が縮まらないことへの焦燥感からだったんですね。
最初は強引だなと思ったのですが、立山の気持ちがわかってくるにつれ納得できました。
島崎は自分がゲイだからと最初からあきらめていて、でも立山のことが好きで友だちとしてつながっている…その憂いが色気になっていました。
長年、気持ちを押し隠してきた者同士なのでじれじれしましたが、いいハピエンでした。

ボーナストラックの立山の溺愛っぷり、島崎のかわいい甘え方がキャラにぴったりでよかったです。
あとがきでの島崎好き好き立山がツボです。
できればこんな2人をもっと見たいな~なんて思っちゃいました。

わからないからこそ

作家買いです。
人間の「闇」と言ってしまうとあまりに手垢がついた、時に薄っぺらくなる言い方で、上野先生の作品にはふさわしくないのではと感じておりまして。
自分の感情がわからない、何を考えているかよくわからない、心のうちの「わからなさ」がありながら、それでも惹かれ合う、どうしたらわかり合えるか…という関係性が多く描かれていると思っています。
そのためキャラが不気味さを漂わせていることがあり、それがただ怖いのではなく、心の中の「わからなさ」故だというのがたまらなくクセになります(個人的にはちとせくんだけやたらポップに感じました)
それを最小限の説明、巧みな心理描写とストーリー展開で見せられるのが大好きです。

前置きが長くなりましたが
本作では、まず園山の三白眼のアップのコマが繰り返され、何を考えているかわからない不気味さを見せられる。先生の過去作「かつとし」感が蘇ります(ぞくぞくする)(ネーミングセンス、表紙デザイン最高)。

そして瀬田がただの堅物ではないことがわかってくる。
この進め方もおもしろい。

園山は生い立ちから何かや誰かに本気になったりなられたりすることはないと思っているようで。楽になりたかったから=苦しい。
それでも自分に執着し好意を寄せる瀬田が気になる。寝不足になり目の下にクマが出るほどに。
瀬田の、わからないから知りたい、好きというのはそういうことなんじゃないか…という言葉に園山は腑に落ちたんですよね。
だからキスした。ここで園山が三白眼でなくなり黒目にうっすら光が入るのがいい。
「なんでキスしたか知りたい?」←この2ページ背景が真っ白で2人だけの世界なのもいい
ラスト、園山のセリフがいいし、廊下の手前の影のまだらな感じがちょい不気味でたまりません。

園山の「本当」は「瀬田の言うことは本当らしい」につながっていて、それは本気で好きだということ、好きになってほしいということでしょうね。とこんな陳腐な言葉になってしまいすみません。

わからないから知りたい、それが好きだということ
キスの理由を知りたい
この終盤の描き方がすばらしかったです。
先生の作品の一連のテーマに通じる部分だと思いますし。

2人のアンバランスな感じにハラハラしながら読んでいたのですが、
強面の探偵吉見のいきなりの「ソノちん」呼びに爆笑しました。
その後のセンパイ呼びに喜んでいたり、円山もいい人でほっこりしました。
瀬田の上司も含め脇キャラの描写も大好きです。

表紙の帯に隠れる部分の大量の文字が瀬田の変人ぷり炸裂で笑いました。
瀬田の人の気持ちのわからなさは極端だけど誰にでもそういう部分はあるわけで。
だからコミュニケーションや理解したい…ことが普遍的なテーマになる。
瀬田を見て笑いながらも自分にもこういうとこあるーとちょっと冷や汗をかくのも楽しい読書体験でした。

芸人あるあるネタ満載

芸人BL…賞レースに臨む漫才師たちの人間模様がストーリーにうまく盛り込まれているなと思いました。
BLとしてもスムーズに進んでストレスなく読めました。
飯田との距離感が縮まるにつれ小峰の表情が戻ってきたのがよかったです。それまでの暗さ、キモさ(本人談)の振りが効いていました。
特によかったのは、決勝での臨場感ある描写です。盛り上がりが伝わり感動的でした。
小峰母のオチは笑いました。

私はМ‐1は全て見ているくらいのマイルドお笑いファンですが、本作ではメディアで聞いたことある芸人さんのエピソードやあるあるがたくさん出てきて、いちいち元ネタが浮かんでしまいました。
映画のセリフのオマージュもありましたね。

やられた~

序盤、蛍茶屋のこれでもかの自己卑下と不憫さが先生らしさ全開だわねと思わせての~サメの着ぐるみなどド天然炸裂で超モテ刑部に愛される…これはギャグなのかなと思いながら読み進めまして。
ルッキズムや非モテなどの言葉に洗脳されなくていいのよ~というメッセージ?など思いつつ。
蛍茶屋の懐かしき少女漫画ノリはわざとですよねとツッコミを入れ。
2人仲良くいつも一緒にいたという場面が切なくノスタルジックで…これは盛大な振り…まさかの夢オチ?いやいやそれはさすがに…となってのラストですよ。全部持っていかれました。

シンデレラストーリー…や、ヒーローストーリーと言うのでしょうか。
彼女さえできればしあわせになれると思い込んでいた蛍茶屋を本当にしあわせにするのは刑部というヒーローでした。
ヒーローだけあってこんな人いる?ってくらい刑部はいいキャラでしたね。
いろんなハテナやツッコミをさせておいて、それらは全てラストへつなげるためだったという見事なオチ…ハピエンでした。

自分の容姿が劣っていると思っている蛍茶屋がかわいいお顔なのはルッキズムという言葉に踊らされて自信がないということですよねきっと。
リアリティを描きながら、白馬の王子様がヒーローでしたというファンタジーに何を感じればいいのだろう…としばし考えてしまいました。

強い男のかわゆさよ

2巻もおもしろかったです。
恋人同士になってらぶらぶなのが相変わらずかわいい。
コマンドをかけられて「落ち着く…」となるマサが少年のように見えたり犬のようにも見えたり。
そんなマサを見て「かわいい」となるオトに萌えだし。
いい男×いい男のCP大好きなのでうれしくなります(ただ個人的な好みではこの作家様の作品では攻めと受けのキャラが逆なのでそこは仕方ないですね)
強いDom同士なので、マサが支配されるというより甘えたい、コマンドを出されて気持ちいい、その姿がかわいい…となるのがこの作品の好きなところです。
ただオトは過去のトラウマがあるし、マサのことを思って強いコマンドを出せないわけですが、マサが「俺は強いDomだから大丈夫」と胸をはるのがそこだっけ?となっておもしろい。描かれ方がコミカルですもんね。

コマンドなく普通の恋人同士としてのくだりがあったのもとてもよかったですし。
おしおきプレイなどありつつ、オトの夢だった同じ紙面にマサと一緒に載ることができてよかったね~となりました。

マサのパートナー犬がかっこいい大型犬かと思いましたが、かわゆい小型犬でそれもおもしろかったです。

オトの本気のコマンドがどれほどのものか、それを受けた時のマサが強いDomでいられるのか、サブスぺに入れるのか…続編が楽しみです。