Kindle unlimitedにて。すごく良かった…!読みやすく展開と文章にストレスが無い、純度の高さ。そして大切なことが詰まっていたし、幾らでも読めるくらい登場人物が魅力的で居心地がいい。安西先生の後書も楽しそうで、のびのびいきいきと書かれている小説って感じられるものなのだなと思いました。
お世辞が下手で愛想のない銀行マンが慣れない恋に頑張るのも、年下でちょっと可愛いのも最高。Hの時に余裕ないのも滾る。
和泉に審美眼があり、ほぼ対等に理解できる真一(彼氏の兄)もまた良いキャラでした。彼も本気で和泉を好きになり劣勢を感じるからこそ「お前(真二)にはこの価値は分からないだろうけど」と何かにつけて釘を刺していく。嫌な奴になりそうでいて、どうして自分の方が和泉と話が合うのにコイツなんかと、という気持ちには嫌いになれなかった。でも真っ直ぐな真二から和泉は目移りなんてしないし、それが彼の審美眼だった。話が合うのと恋は違うのだというのは少し残酷だけど思うところがあったのでキッパリ書いていただいて納得できました。
和泉が自分なら選ばないような貰った指輪をずっと大切にしているのもすごく良い。一生懸命選んだ彼の気持ちが、姿形が優れている事よりも大事で嬉しいもんね。
あらすじを読み、体格が良くて純粋で抱かれたい受けなんて最高だ〜と思って読みました。
Kindle unlimited です。
抱いてほしいと言われたことはあるが、そっちは無理だと言って断っていたレイモンド。庭で会うようになったマーヴィンと心を通わせていく会話の数々がホワホワで良いのです。
兄弟にも陰で守られ純粋に育てられ、実は周りから「淡雪」と呼ばれている…というのはちょっとやり過ぎだが、自分が体格がよく可愛いと言われるのが自分だとは思っていない、彼が好きなのは自分じゃ無い、もっとか弱ければ…と思う様子は、マーヴィンと共に「可愛過ぎる…」と毎回真面目に思います。こんな純粋な良い子だったので先に身体を繋げたのはちょっと、と思いましたが警護の後顔を赤くして出てくるとかエッチでいい。。好きな対面座位もイラストつきであったので最高でした。
Kindle unlimited に登録があったので、木原先生の「恋するラビット」を読みました。編集者の宮本とオーディオブックの朗読者souのお話。宮本は顔が整っていて、souの超ファン。souは蔦科でその特徴から声質が良い。蔦科の人間は体の何処かから植物が生える。
蔦があること、それで虐めにあったからsouは自分のことを醜いと思うのかもしれませんが、視力を失った宮本主軸のお話で彼の顔は分からず、蔦がどこにあるのかも分からないままであれこれ想像してしまいました。宮本の方が年下なのに、社会性や顔のこともあるのか彼を「あなた」と呼ぶのも良いし、朗読を聞いてみたくなった。またsouが声は優れていても自分では要らないと言い、卑屈で狭小と自認していたり部屋が汚くしていたりと、そういう人らしさとかこれからどう宮本と過ごしていくのか、もっと読みたくなりました!
夢を見ているようなすごくすごく素敵な絵で、お話も甘々でエ口で癒されました。。ずっと読んでいたい。攻が格好良い。後輩としての頼れる台詞も、ストーカーとしての荒っぽいけど冷たくない台詞どちらも良い!!
部屋が汚いだとか、最初から料理できる訳でないとかの描写も、キャラの一つ一つの動きに心をグッと掴まれながら読めました。
受は少々女っぽい性格に感じたし、コメディタッチのミニイラストが若干うるさいですが…
仕事はこれから後輩がこっそりパソコンの設定変えるとか、それとなく効率化を進めてあげてほしいなと思いました。
作者の他のお話は読んでいて少し違和感を感じるところがあったのですが、こちらは全く感じませんでした。
試し読みでまず顔面が強過ぎでした。レンの男っぽさとタカのキラキラホスト感どちらも良くて、でも可愛いところが出てくるしエロがエロい。
ノンケがハマってしまうシチュ大好き民なので最高でした!!貞操帯やお風呂もいいし、配信しながらだとか乳首ピアスとか個人的にピンと来てなかったものもみんな演出が凄すぎて滾りました!
他サイトのレビューで台詞や人格についてよく分からないと書かれているのが散見され、「憧憬のアトリエ」が私もそうだったのでこちらも不安だったのですが大丈夫でした。寄りすぎて何が描いてあるか分からないはあったけど…
二人ともトラウマの様なものがあるので、そこが語りで早めに解決してしまってる感がありますが、エロや萌え画を盛り沢山にしつつ話を進めなければいけない中だと思えば致し方ないのかなと思いました。なので画力や萌え要素は多くて買った後も余韻がありますがお話については少し薄いかなと思い萌評価にさせていただきました。
「日向はこんな孤独のなかにいるんだな」
どんなに明るく澄んだ晴天の日も、文字や声で〝嬉しい〟とくり返し言ってくれるときも、笑ってくれている瞬間でさえも、日向は暗い孤独とともに生きている。
恋の切なさ、同性愛の苦しみ、相手への優しさ愛しさ、恋したいなーって思える読後感、そして繊細な言葉。そして不憫健気受けを包み込む歳上溺愛攻め…!久々にBL小説読みたいな、と思った時に染み入る作品でした。
日向が自分の苦しく狭い世界から、交流アプリと出会いを通して支えられ報われる(それは勿論彼自身の人間性あってこそ)のが良かった…半ば諦めても恋をしてみたくて、嘘をついていて罪悪感はあるのに幸せな世界を止められない。どうやって打ち明けるのだろうと思えば読んでいるこちらも苦しくて泣けました。
新は諦めも安定もある大人で廃人とも言われるけど、時に送る言葉にはグイグイいくものがあるし、日向の言葉や性格をしっかり捉える想像力がかっこいいというか信頼できる。日向が江川海岸近くに住んでいると知れば、行きたいと言いつつも一緒に行こうとは強く出ず「同じ時間に一緒に夕焼けを見よう」って…………ほんと仏でした。
二人お互いにアプリで会話する言葉が繊細で素敵で、他の人との会話と世界が全然違うし、また日向が一人称をぼかす辺りも、作家さんて凄いなと舌を巻くばかりでした。
私は新の方が年齢近いので、高校生相手だと確かにロリコンと考えそうだなと思う。でも日向と同年代なら、日向が同性愛で道のない暗闇を歩き、罵られていても人に優しく出来るところまでを1日会っただけで想像できたかなと。
別れた陽子との砕けた恋バナがリアルで良かった。「あなた基準なら結果は見えてるんでしょうけど」とかおどけつつも、高校生相手そして同性と付き合うことについて新が真剣に向き合い、陽子もそれを否定せず(JKなら違うらしいが)話を聞いている。
継父もですが、実の息子をそこまで傷つけられても離婚しない母も苦しくさせているよなぁと思っていたけど、母は母なりに離婚したら日向が負い目を感じると分かっていたからなんですね。彼女も好きな入浴剤でお風呂に入れますように。
キスや初夜のくだりも激甘で、辛かった分と釣り合いが取れまして良き読後感でした!!
「僕は…ノンケなんですか?」
「こっちが聞いてんの!」
初めはタイトルと表紙に若干買うのを戸惑いましたが、正反対な人柄と粗筋と試し読みが面白くて購入しました。真面目で専門の話なら負けない雄谷が面白かったし、遅い初恋に翻弄されるのも良かった〜。初デートでおめかししてちゃんとハートを射止めるのも最高。
明日見も明るい性格のようで今までの経験に傷付いていて、ノンケを引き摺り込むのは…とギャーギャー悩みつつ、涙目の繊細な部分も描かれていて二人とも可愛い。会話とお話の進行がじっくりで面白くて楽しめました!
表情や瞳の描き方が丁寧で、すぐに発展すると思いきや純情なお話に合っていて楽しめました。明日見がもっと雄谷を翻弄するのも見たい!