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マスターレビューアー ソムリエ合格

女性おぶもいもいさん

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優しさたっぷり

朝丘先生の作品といえば。という感じの
年の差カップルさん達でした。

年上である志郎さんのほうがなんとなく奔放で、年下の雅がしっかり者。という構図のなかで
時折年相応な関係になるのがすごく素敵なふたり。
気持ちが交わる前の店長とバイトとしてのやり取りも、恋人同士になってからの想いが重なっていく日々にもふんわりした優しさがあって癒されました。

ただ長瀬さんとのいざこざには「うーん…」と思うところがあって、ちょっぴりモヤっとしてしまったけれども。
自分たちの思うようには進んでいかない日常も受け入れていく大人な考えを持つふたりを見て、
改めて彼らが惹かれ合った意味がわかった気がしたのでした。

だいぶ前の作品なのでゲイであることに生きづらさを感じているツラい描写が
その時代を映しているところがあり、なんとも遣る瀬無い気持ちにもなりましたが。
そういう部分もあってこその彼らの物語なんだなと感じた作品でした。

ほっこり可愛い新婚さん

家同士は犬猿の仲だけれどもその軋轢に負けず
親友として過ごしてきた瑛人と昴流。
そんなふたりの関係が思わぬカタチで変わっていく様子を描いたお話でした。

お見合い回避のための瑛人の提案には少し驚かされましたが、その時点で「もしかして瑛人って…?」と想像できる流れにはなっていたかなと思います。
でも昴流がどうやって変化するのかはわからなかったので、先が読めてもドキドキ感は損なわずにふたりを見守れました。

『新婚さんごっこ』の日々の中、瑛人に対して少しずつ恋愛感情を持っていく昴流の気持ちがとても自然で。
わりとスルッと恋心に気付くけれどもチョロい感じではなく、自分自身の意思で瑛人を求めた部分にめちゃくちゃ萌えました。

そしてふたりの見た目からのイメージと内面の役割が逆、というのもギャップがあってすごく素敵です。
周りの友達のあたたかさもじんわり沁みて、すごくほっこりできたお話でした。

相性抜群なふたり

たまたま居合わたバーでお互いにいいなと思えたそのタイミングを逃さず、多少強引に身体の関係を持ったところまでは
衝動的だけど運命的な出会い、キター!という感じだったのに…
まさかの『セックスがヘタクソな攻め』という爆弾投下に驚きつつも笑ってしまいました。

イケメンな上に仕事にも一生懸命、そして性格もすごく良い恒生。
でもセックスだけは自分本位でヘタクソだなんて…
"それだけ"がダメなのが一周回って可愛い気がしてきますが(笑)
でも奏との付き合いの中で色々と成長していくので、その過程を知る楽しさはあったかなと思います。

ふたり揃って多忙なので、会う時間も限られていたりすれ違いまくったりと
焦れったくて面倒くさいやり取りが繰り広げられていきますが。
当て馬や本気の別れの危機なんかはなく、とても平和な気持ちで見守れたふたりでした。

焦れったさもスパイスになる

幼い頃からの憧れの存在だった清光を
追いかけて追いかけて、
ただひたすらに想い続けた侑志。
高校時代、一緒に青春を過ごした時間の中に
散りばめられたキラキラの恋心が眩しくて、
でも叶わない恋だとわかっているからずーっと苦しい。みたいな…
この甘酸っぱさと焦れったさと切なさが入り混じった感じ、めちゃくちゃツボでした…!

気持ちを伝えるつもりはなく危ういバランスをギリギリ保ちながら、
ただずっと"友達として"そばにいたかったのに。
その平穏を失うことになる出来事が起きてから
ふたりの関係は変わり、そばにいるという選択肢を捨てた侑志の片想いの日々はなんと8年も続きます。
諦めようと思っても恋心はなくならず、むしろ清光への『好き』を募らせていった8年を思うと胸が締め付けられましたが。

大人になって再会、その後色々ありながら
離ればなれになったからこそ辿り着けた場所があったんだな。というところに着地してくれるので、ものすごく救われた気持ちです。
距離がグッと近付いたかと思えばあっという間にすれ違ったり、恋を知らないアホの子と化した清光にイラッさせられたり(笑)
ほんっっとにヤキモキしまくりだったけれど、全部がふたりには必要な時間だったのだなとストンと納得できました。

これからも『親友で仲間で恋人』という素敵な関係のまま、ずっと幸せでいてほしい…!
心からそう思えるふたりでした。

恋は盲目

名前も知らない一目惚れ相手を半年間密かに眺めて想い続け、ひょんなことから話すキッカケができて距離が近付いて…
と、トントン拍子に進んでいく序盤は
恋に浮かれる高良の高揚感がダイレクトに伝わってきたのとそれがあまりにも真っ直ぐな想いだったのもあって、自然と彼の恋を応援したい!という気持ちになっていたのだけど…
環紀の人物像や恋愛観が明らかになっていくたびになんとも言えぬモヤモヤが募りました。

性に奔放だった過去はある程度仕方ないとしても。
そのことで一度高良と衝突して自分自身『変わった』と言っているのに、なぜ宇津木のことは突き放せないのか。
そしてどうしてその部分こそを"変える"ことができなかったのか。本当に解せなかったです。
病気だからとか昔お世話になったからとかそんなこと言っていたらキリが無いし…
高良と幸せそうにしておきながらそんなことをしている環紀に裏切られた気持ちでした。
心が伴っていないセックスだからノーカン、みたいな発言にもがっかり。
最後の最後、宇津木に突き放され、高良に諭されなければ自分自身を見つめ直せなかった環紀にはもう言葉もありませんでした…。

人それぞれの価値観があると思うし、結局はふたりの問題なのでお互いに納得していたなら良いのでしょうけど…
本当にふたりの未来に幸せはあるのかな?という疑問は残ったし、どうにもうまく噛み砕くことができませんでした。

一途さは素敵

元ヤンの虎央に片想いし続けている一心。
タイトル通りのお話ですが…
ストーリーは虎央視点なのでなぜこのタイトルにしたのか疑問に思いつつ読み進めました。

長い間求愛し続けて(13年!)、いくらフラれても諦めない一心の健気さには胸を打たれる部分がたくさん。
小学生の頃からずっと、ですからね。
その歳月だけ見てもどれだけ虎央のことが好きなのかが伝わります。
フり文句のように虎央が言ったことでも素直に聞き入れて、彼に振り向いてもらうために努力する姿は本当に素敵でした。

対して虎央といったらどこまでいっても逃げ腰というか目を背けたままというか。
自分自身と向き合おうともしないのに一心のことは繋ぎとめておきたい、そんなズルさが透けて見える彼の言動にモヤモヤしてしまいました。
なんでここまで頑なに抗わなければならなかったのだろう。不思議です。

最終的にはみんなが幸せなところに着地するので良かったけれど、虎央のキャラにハマりきれずでした。

あっさりピュア

同じクラスだけれど、タイプの違うDKふたりのお話。
表紙だけ見るとエロ多そうですがそれほどでもなく、わりとピュアよりな恋模様を見せてくれていました。

優等生×一匹狼、なんて素敵な組み合わせ!と思って読み始めたのだけど、ふたりとも思っていたよりずっとその要素は薄め。
瀬戸にいたってはどの辺が優等生なんだろう?と思ってしまいました。
皆と居るときはにこにこしているので外面が良いのはわかったけど
そこから素に戻ってダークな部分が見える、とかではないので外面の良さも伝わりにくかったかな、と。

糸倉も人と関わらないようにしてるっぽいのに瀬戸にすぐ流されてアレコレしてしまうので、
"一匹狼"と呼ぶのはどうなのかな?という感じ。
家庭環境複雑なんだな…というところから繋がる母親のエピソードもちょっとさらっとしすぎていた気がしました。

全部が上手くいく結末になったのは良かったけれど、全体的にあっさりめだったなという印象でした。

愛とは、

パッと見てどんな風にも捉えることができるようなタイトルに惹かれがち。
なのでこちらの作品もあえてあらすじなどを見ず、タイトルから感じた印象だけを持って読み進めました。
もしかして実体がないのか?とか
死ネタ…?とか色々考えていたけれど、
『存在していない』という言葉の意味は思っていたよりずっと現実的で、そしてとても鋭く刺さるものでした。

偶然の出来事から交わることになったふたりの世界はそれぞれの意思のもと少しずつ動きはじめるわけですが、その関係はどこか歪に映ります。
それが年の差があるからとか生い立ちや環境などの違いによるモノではなく、
一緒にいる時間を大切にしているのにそこに求めているのが違うから歪さが生まれている、というのが本当に切なかったです。

"親から愛を与えられずに育った子ども"という共通点だけでは融合できなかった当時から、大人になって再会した後の現在まで。
ずっとシリアスめな展開ではあったけれど
難解にも思えるやり取りの中から正解や真実を探し出すのではなくて、
ふたりが『安心できる場所』に辿り着く結末になっていたことにものすごく救われました。

そして重たいストーリーなのでそれほど恋愛部分の主張は強くないけれど、
それぞれの激しい執着からしっかり相手への愛が感じられたのが良かったなと思います。
一つひとつのエピソードが深くて、とても読み応えのある作品でした。

盛るふたり

人違いから始まるふたりの関係だけれど、
その出会いに"運命的"な部分はナシ。
序盤からエロに大暴走している彼らですが
本編通してずっとセックスしてるなぁ。という印象でした。

でも絡みにあまり色気が感じられなくて、AVをなぞったやり取りがどこか空々しい…。
所構わず欲情してそのままセックスに発展する流れは、それこそAVの世界でしかありえないのでは?という感じ。
トイレとかお互いの職場とか、そこでガッツリ盛ってしまうなんて…
倫理観があるとかないとか、そういう問題ではないレベルで逆に少し笑えました。

強引すぎる心矢と、チョロすぎるしのぶ。
ふたりの相性は良いのでしょうけど。
この先いろいろ大丈夫?と、心配になるようなお付き合いだなと思いました。

北原先生のイラストがめちゃくちゃ良かったけれど、ストーリーは刺さりませんでした。

How to melt コミック

末広マチ 

大人な年下くん

表紙では熱量低めな感じなのに
帯ではガッツリ感情が表れている雪深の
表情のギャップにまず目がいって、
その変化はどんな風に起こっていくのか?という部分を知るのを楽しみに読み進めました。

家庭環境のせいで恋愛不信になった雪深ですが、
それ以外のところでも人との関わりかたは
わりとドライ気味。
仕事仲間とも上手くやっているし仕事自体にも情熱を持っているのは伝わるけれど、
どこか一歩引いているような印象がありました。

でも芽吹からの攻略宣言を受けて
これまで経験してこなかった様々なことが日常で起こっていく中で、
恋愛に関するところ以外でも成長していくのです。
そのキラキラした眼差しが本当に素敵で、芽吹から与えられる影響を良い方向に吸い上げていく様子は見ていてわくわくしました。

ただ肝心の恋愛部分にはそれほどのトキメキが無く、「攻略していいですか?」と大胆なことを言ったわりには芽吹のアプローチも控えめなんですよね…。
そこが彼の良さなのもわかるけれど、もう少し年下らしさを感じるようなエピソードがあればもっと引き込まれるところがあったのかなと感じました。

ふたりの日々は"この先"にもっと萌えが詰まっていそうですね。
両想いになるまでのアレコレを踏まえた上で萌え度が増す未来も見てみたいなと思いました。