もう何を書いていいやら。読み終わったあとむちゃくちゃ胸が痛かったです。
最後の、病院の屋上で百目鬼が何をどう決断したのかが知りたいです。
(彼が矢代さんの選択を受け入れたのはかなりショックでした。いや、矢代さんの頭の中はわかってるんです。自虐・自傷行為を快楽だと思い込むことで自己を守り、そのために大切なものを手放すという自虐的行動に出るのもわかってるんです。辛いこと痛いことが彼にとっての快楽のはずですから。ただ、それでも百目鬼が可愛くて手放したくなくて、手放さなきゃ気持ち悪くて苛立って、百目鬼の気持ちを知ってそんな自分の壊れた胸中に混乱して、百目鬼の腕の中で幸せを感じるべきときに一番辛い場面を思い出して、それが自分なのだと思い知って、百目鬼だけのものになることが不可能だと思い知って、涙して。そんなのわかってるんです。矢代さんが子供の頃の虐待を快楽に転換したことで自分を守ってきたことを、百目鬼も気付いたんでしょう。それを百目鬼がどう受け止めたのかまだ分かりませんが・・・それでも、ショックでした。そりゃ2発も打たれてあそこまで言われたら離れるだろうけど、それでもショックでした。百目鬼の気持ちが知りたい。)
矢代さんの徹底した冷徹さは非情ではあるけれど、ものすごくカッコ良かった。
それを受けながらも矢代を守ろうとする百目鬼の漢っぷりもまた惚れ惚れします。
ストーリーが進むにつれて、キャラクターの性格が少しずつ変化していく展開の巧みさは圧巻の一言。いつか矢代さんが本当の意味で本音を言える時がくることを心から願っております。
好きすぎて、感想を思い浮かべようとするだけで涙が出るか鳥肌が立ちます。
戌井のビジュアルがめちゃめちゃ好きなんですが、わかります? あの辰巳を見下ろす血走った危ない目つきがハンパなくかっこいいです。
普段は静かにぼそぼそと何ごとかを呟きながら淡々と辰巳に襲いかかるくせに、ある時はキレて感情を吐露する。興奮すると何をしでかすかわからない。そんなところがむちゃくちゃかっこよくてシビれます。
辰巳をいじめるSっぷりも最高。エンゾウさんの描くS男が大好きです。
「止めんな!手ぇ!」のところで、これはヤバイすぎだと感激しました。
いろいろ怖いことされてるのに、その危なさにハマってく辰巳の気持ち、よくわかります。いや、半分わかります。戌井にハマってく気持ちはよくわかります。
辰巳が、戌井に嫌われたと感じた瞬間のページは、胸がぎゅううっってなって、本気で涙が出ました。
辰巳が自分の気持ちを素直に言葉にした後の、イチャイチャシーンは幸せな気持ちになりました。
ストーリーも、キャラ設定も、コマ割りも、表現力も、台詞回しも・・・何もかもが完璧で、気持ちを揺さぶられます。
最後の方で戌井がよぼよぼと歩いているところがめちゃ可愛い。
よりが戻って、友人の前でペットリくっついてるのがめちゃ可愛い。このシーン大好きです。
他の人もレビューで「枕元に置いている」と言っていますが、実は私もです。
いい夢がみれますように。
ではおやすみなさい。
だいっ好きです!!!
りょういちろうさんが戻ってきて髪の毛をカルタカに突きつけるシーンはかっこよすぎて鳥肌がたちました。
エンゾウさんの作品でちょこちょこ見かける、「かっこいいセリフをキレ気味に言う」のが好きなんです。本当にシビレる。ストーリーや人物像がしっかりしてるからここぞという場でバシッとキマるんですよね。
マザーズスピリットの何が好きって、カルタカの魂の美しさに気付いて、そこに惚れ込むりょういちろうさん自身の心の清らかさが好きです。(相手のどこを好きになったのかがちゃんと読み手に伝わるBL漫画って意外と多くない気がします。)
ルターの心の捧げ方や、ルターの教えもとてもよかった。
ほんわかさせてくれるギャグの部分ももちろん最高に好きです。
いつか、彼らのお面の謎が知りたい。
あと、個人的にアロニアのビジュアルがどストライクでしたので、最後に成長したアロニアがちょっとだけみれたのが嬉しかったです。
画力、表現力、物語などあらゆる面で一線を画す素晴らしい作家さんだと思います。