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萌作品

ソムリエ合格

女性kaya。さん

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オアイコ。 コミック

美山薫子 

彼女の存在感

カースト上位男子×マスク男子の恋。

可愛い彼女と陽キャな友人たちに囲まれ、
カーストトップのグループに属し学校生活を送る清春。
けれど、本当は彼女のこともそれ程好きではないし、
周囲を見下す友人たちのことも快く思っておらず…。

そんな彼の逃げ場所は図書館でした。
ある日、図書館で黒マスクの図書委員・ミズキと出会います。
第一印象は無愛想なミズキでしたが、偶然知った共通の趣味を通じて
仲を深めてゆきます。

ずっと嘘で塗り固められた自分に嫌気が差していたのに、
ミズキの前でだけでは本当の自分でいられる清春。

次第にミズキに対する感情が彼女にすら抱いたことのない
特別な感情であることに気付いてしまいます。


そして、高校最後のクリスマスを二人で一緒に過ごすことに。
そこで初めてキスをする二人でしたが…。

正反対の二人が出会い、やがて友情から恋へ、と
王道ド真ん中ながらも飾らずピュアな恋模様に萌えてしまう本作ですが、
ただ一つモヤってしまうのが清春の彼女の存在。

どんどん距離を近づいてゆく二人にキュンキュンしているところに
いつも割って入る彼女の当て馬としての存在感がハンパないのです。
彼女もち設定なんてよくあるけれど、
本作で登場する彼女の存在感のでかさよ…
登場人物にとって何かしら重要なポジションであるならわけるけれど、
BL作品において“ただの彼女”の比重こんなに重くする必要あったかな?と。

そして、そんな彼女を好き勝手にのさばらせてしまった
清春の優柔不断さも残念でした。
ミズキへの好意を自覚しているにもかかわらず、
自分からは別れも告げず適当に逃げ続けるばかりでフラれ待ち。
別れた後に二人の関係を誤解したミズキから
「(彼女と)ヨリ戻せるかもよ」と言われても否定もせず。
最後の最後になるまでヘタれっぱなしでもぞもぞしてしまいました。

清春とミズキの恋愛模様は瑞々しくてとても魅力的だったものの、
彼女の存在や清春のヘタレっぷりで萌×1に。

両想いはまだですか!?

前巻で陰でセフレたちを自分勝手に点数をつけていた最低行為がバレ、
その上元セフレと一緒にいるところを目撃されてしまった梶。

今更ながら深見への想いを自覚するも
あらゆる最低ぶりがバレて本人も諦めモード。
もはや再起不能かと思われた梶でしたが、
そんなとき深見が交通事故に遭ってしまい…。

いざというときに交通事故に遭ってしまう…
なんだかひと昔前の韓国ドラマを思い出してしまった(笑)

なんとか無事だった深見。
そして、深見を失いたくない梶は病院へ駆けつけ
深見の姿を見るなり本当の気持ちをぶつけます。

そんな梶のまっすぐな告白に絆された深見…と思いきや、
これまでに恋愛経験のない深見は“好き”という感情がわからないらしく…。
いや、絶対深見も梶のこと好きじゃん!て思ってたんですが、
どうやら本人は無自覚のようで、ここから梶の猛アピールが始まります。

今までは割とクズだっただけに好きになったら一途な梶の変わり様に
不覚にもぐっときちゃいました。
深見…早く梶のこと好きだって気付いてあげて!
二人が甘い関係になるまでまだもうちょっと先は長そうです。

“運命”至上主義?

はじめましての著者様でしたが、試し読みで一読み惚れしちゃいまして。

ストーリーは運命の番の二人が出会う王道オメガバース。
なのですが、斬新なのが当事者の二人ともがバース性に対して無知なこと。

ヒートを自覚したこともないままにΩであることに無頓着に生きてきた颯は
ある日、電車内で“運命の番”である高校生の旭と出会います。

出会った瞬間から強烈に惹かれあう颯と旭ですが、
両者共に己の“バース性”や“運命の番”に無知すぎて空回ってしまい…。

果たして自分たちは本当に運命の番なのか?
友人にアドバイスを求めたり、セックスを試みたり、
試行錯誤を繰り返す二人が初々しくて可愛らしかったです。

初登場時はやんちゃなイメージの颯と無表情+寡黙な旭でしたが、
いざ出会ってしまうとどちらも純情でデレ度高めだったりと
全体的に糖度は高めでした。

特に旭は颯以外の前ではクールなのに、颯と二人きりだと甘々で
一途ワンコな一面を見せてくれるのが萌えどころでした。
好きな相手の前でだけデレてくれる特別感って大事ですよね!

設定として少し特徴的だったのが
二人が“運命の番”に異様にこだわっていることでした。
二人がお試しでお付き合いをするにあたって
「運命でなかった場合、今後は二度と会わない」などの条件が提示されたり、
運命以外でも番になれる、という可能性がはじめから想定されておらず、
本作中での設定なのか、あるいは二人の間でのみの決まりなのか、
運命至上主義的な世界観でした。
ロマンチックと言えば、そうなのかも?

また、颯と出会ったときにこれまでΩのフェロモンに反応したことがない、
と言っていた旭が後半でモブΩのフェロモンに誘発されていたり、
本編中で「Ωと診断されるまでは女性と付き合ってた」と発言していた颯が
特典漫画では幼少期に既にΩと判明していた描写があったり、
ところどころで引っ掛かりを覚えてしまう部分があり少々気になりました。

デレが待ち遠しい

既刊「faker」でそのお美しい絵とド執着攻めに一読み惚れして、
今回も事前の内容確認スルーで購入に至りました。

表紙と帯からなんとなくラブコメなんかなと思っていたら…
想像よりもシリアス+ドロドロしてるかも?

モデルで大学生の菊丸はゲイであることを誰にも言えず、
女の子と付き合っては別れるを繰り返していました。
ある日、クラブで出会った邦之にゲイであることを見抜かれて…。

“ヤリチンクソ天使”なんて不名誉なあだ名までつけられている菊丸ですが、
本当の彼は童貞処女の恋愛免疫0のどピュアっ子でした。

素性の知れない邦之に対しても優しくされ、即落ちしてしまいます。
けれど、邦之にはある目的がありました。

それは“復讐”。
実は邦之は菊丸にフラれた元カノの兄でした。
そして、そんな彼のお仕事はホストクラブのオーナーで元NO.1ホスト。

そんなことも知らずまんまと心身共に落とされ、
見事に復讐も完遂されてしまう菊丸でしたが、
邦之への恋心を諦めることができず彼を追ってホストクラブへ入店します。

持ち前の顔面力を生かしてホストになり、
どうにかして邦之を振り向かせようと奮闘する菊丸ですが、
振り向いたと思えば振り出しに戻りを繰り返し、ちっとも進展しねぇ…。

菊丸のことを少なからず意識しているようにも見える邦之ですが、
ゲイであるにもかかわらずノンケとして振舞っていたり、
彼の中に恋愛へ踏み出せない何かがあるようにも見えました。

ホストという職業柄か女子との絡みも少なくなく、
菊丸に関しては脇役とのキス描写などもあったりするので、
その辺りが地雷になってしまう方はご注意ください。

上巻では菊丸の一途&健気さにひたすらに心の中で声援を送り続け、
時折垣間見える邦之の微デレに歓び、再び塩対応に戻ると萎れ…と
一進一退を繰り返す二人に感情を弄ばれっぱなしでした。
早く邦之がデレてくれないか期待を込めて下巻へ。

再会愛にしては甘々

再会愛って過去にひどいすれ違いだとか、
割とエグい思い出があったりしがちですが、
本作は切ないながらも甘々トーンで安心して読み終えました。

中学時代に片想いしていた千鶴和と恋人同士になるも、
自然消滅してしまった過去のある楠井。

それから15年経っても心の片隅で千鶴和を忘れられずにいた楠井ですが、
ある日、旧友たちとの飲み会で千鶴和と再会し、“やり直し”を提案され…。

中学時代は地味めで真面目そうだった楠井ですが、
大人になると色っぽく、小悪魔的に変身を遂げておりました。

一方で千鶴和への想いも、その単純さも
中学時代のまんま、大人になったような楠井。

千鶴和に翻弄され、再び恋心が再燃してゆく二人ですが、
楠井がヘタレ気味でじれじれしてしまう場面も。

15年も忘れられなかったという割に腰引けてしまっていて、
千鶴和のアプローチがなければ中学時代と同じ轍を踏んでいたかもしれません。

最後は家族にも紹介し、生涯を誓い合うようになった二人ですが、
もう少し楠井からの千鶴和へのデレもみたかったかな。

前日譚

コミコミスタジオ限定の有償特典の20ページ小冊子。
(カラー表紙・裏表紙+モノクロ漫画16P)

内容は二人がまだ高校時代の前日譚となっています。

これといった将来の夢もなく、進路に迷っていた仁は
速人が東京の大学への進学を目指していることをしってしまい…。

速人が東京へ行ってしまうと知ると彼女との会話も上の空で、
速人ととのことばかりが脳内を埋め尽くしてしまう仁。

まだこの頃は仁への叶わぬ恋心を秘めている時期なので、
そのせいで彼女にフラれた仁の話を聞いて励ましてやり、
仁に触れられただけでドギマギしている速人が切ない…!

そんな速人の胸中も知らずに相変わらず鈍感MAXな仁ですが、
速人と一緒にいられなくなってしまうことにモヤモヤしております。

ああ…「親友…だから?」と一人呟く仁に早く気付かせてやりたい!
それは恋だよ、と。

最後は「俺も速人と同じ大学行く!」と進学を決め、
現在のストーリーへと繋がってゆくのでした。

素直になれない二人

大学進学をきっかけに一人暮らしを始めると、
幼馴染みで片想い相手だった純平と再会した歩。

過去に何かあったのか幼馴染というには随分険悪だったのに、
アナニー現場を目撃されたことをきっかけにセフレになってしまい…。

歩に対して意地悪ばかりの純平ですが、
同時に執着もダダ漏れすぎて実は好きなんだなぁと丸わかりでした。

どうしてここまで拗れてしまったかについては
後半で純平の口から語られるものの…
その理由がふと懐かしく感じたのは小学生の頃に好きな子相手に
素直になることができず、いじめてしまう男子を彷彿とさせられちゃいました。

歩への想いを断ち切るためとは言え、歩自身に辛く当たったり、
女遊びに走ったり、なんとも不器用すぎる男・純平でした。

両想いになってからは甘々なのですが…
その前があまりにも自分勝手で結末までに好感度を取り戻しきれなかった。
ツンデレ攻めがお好きな読者にはハマるのかな?

死神に花束 コミック

柳瀬せの 

「死」とは

軍人のジェイドは捕虜として捕まったものの、
捨てら「死神の使い」と疎まれる部族の青年・レネイに拾われます。

はじめは彼らの価値観に疑問を抱いていたジェイドですが、
一緒に暮らすうちに絆されてゆき…。

軍人、死を喜ぶ部族たち…と
死を隣り合わせに生きる人々の物語なので、
重みもあるけれど重苦しいというほどではなく、
どちらかというとあっさりと読み終えてしまった、という印象でした。

ジェイドとレネイが惹かれあう過程もあっという間で
1冊完結という都合上仕方ないのかもしれないけれど、
もう少しじっくりと読ませてほしかったという惜しさが残りました。