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可愛い度増し増し

前巻も絵柄が可愛くなられたのが衝撃でしたが、今巻はますます可愛らしくなられていました。
目の中がハートになる表現も西本先生は今回が初めて。
私は前巻のガクの方が好みなんですが、可愛いのがお好きな方は前巻よりお好きかも。
甘えたさんだし、甘いもの好きだし、全体的に可愛いが増し増しです。
表紙もですが、漫画内でも唇(やお口)に拘られていたように感じました。
〝新しい表現への挑戦〟が伝わってきます。
お臍は相変わらずえっちで、へソックス健在でした。

服を受けの顔に巻き付けて結ぶ描写では別作品が頭に浮かんでしまったんですが、踵の伏線が生きた表現だったと思います。
誰にでもあることだけど、相手によって別の顔を見せたりキャラを作っちゃったりするあの現象って一体なんなんでしょうね。
違う顔を知って引くんじゃなくて色んな顔が見れて好きって思えててよかった。
そして、周りへの顔とは違う自分にだけ見せる顔の破壊力たるや。

今回は委員長がキーマンでした。
続編と言えば当て馬(男)が出てくることが多い中、女子にスポットをあてていたのが新鮮でした。
女子は女子でも昔からのモデル仲間で男装の麗人って感じの子なので、タカラが心配したり焦ったりしてくれて、ちょっとした当て馬感も出ていました。
突っ込まずにいられないんですが、ガクはすね毛なんてものは生えないの...????
急に女の子の服を着ることになっても毛が悪目立ちしない足...女性でさえ未処理でショート丈は履けないよ?!
格好といえば、変装で眼鏡を掛けてくれたタカラと侑弦ありがとう!
眼鏡姿が見れるとは思ってなかったし、ハーフテールもかっこよかった。

後半はガクの誕生日旅行編と年越し。
ガクのピアスホールって閉じてなかったのか...!
ピアスしてる姿が全然出てこなかったので、もう閉じてある昔の跡なのかと思っていました。
2穴攻め...なるほど、穴は穴でもこの穴にフォーカスを当てるのが西本先生らしい。
ただ、「シーツにおもらししましたごめんなさい...」はどうなんだ?
精液でも汚れまくっていたと思うけど、あの後潮吹きしたという解釈で大丈夫かな。
うーーーん......あの流れでのおもらし謝罪おまけは私はない方がよかった。
1つ前のコマで終わりならこんなに気にならずにすんだのに。
激しく汚すような行為は萌えより迷惑な客だなと思ってしまって...フロントさんが頬染めてるのもなんだかなぁって冷めちゃって。
そこまで羽目を外すのなら初めにタオルとか敷いてくれていた方がまだよかったな...とか思っていたら、年越しでタカラの家でする時は服を敷いてしていました。
うん、やっぱりTPOで汚さないように対策してる描写ってリアルで萌える。
でも、旅館は汚してもいいって価値観かぁ...。
あのおまけ、皆さんは嬉しいのかな。

今回で完結だと思って読んでいたので、続く終わり方で驚きました。
最後に登場した子、ちょっとタカラに似てる気がするし同じ位置にピアス開いてたから、例のピアスの相手なのかな?
次巻ではこの子が当て馬なんだろうな。
あと、侑弦の相手って男性だったりするのかな?
ガクみたいに綺麗な子なら男同士も興味あるみたいだから可能性はありそうで、それならスピンオフもありえるのかもしれないなぁ、なんて思ったり。
私が思っていたよりも広がりのある作品なのかもしれません。

難しい作品だったと思うけど、演者さんお上手だった!

私はBLCDって原作未読で聴く時もあるし、大半が未読で聴いても十分楽しめて満足できるものだと思ってるんですけど、たまに原作未読では原作のよさが伝わりにくい作品もあると思っていて。
こちらは未読だと勿体ない部類のCDだと私は思いました。
私は原作既読だったんですが、読んだのがだいぶ前でどうやら記憶が薄れてしまっていたみたいで。
1回目は読み返さずそのまま聴いたんですが、自分が音だけでは十分に理解が及んでないのを実感し、もう一度原作を読み返してみたら、あぁこういうシーンだったのか!こんな情景は頭の中に浮かんでなかった!という箇所が沢山あって。
読み終えてから再び聴くと、薄れた記憶で聴いた時とは全然理解力が違いました。
音で理解しやすいようにセリフの順番を入れ替えたり、絵がないと分かりにくい所に説明台詞を足して伝わりやすいようにはしてくださっていたんですが...個人的には原作既読で聴くのがオススメです。

内容については、原作に忠実とまでは言えないけど、ほぼ原作通りの作りです。
お話に影響はないのですが、物語冒頭の足を採寸しながら年齢の話をするシーンが重複するシナリオに変わっています。
あそこは原作のままにしておいてくれた方が私は好きだな。
あと、トラック4の頭は原作では濡場のワンシーンが入るんですけど、省かれています。
その代わり濡場に自然に組み込んでありました。
音ではこの方が分かりやすいと思ったので、こちらは納得。

阿座上さんも斉藤さんも声を張る感じではなく静かに演じられています。
斉藤さんはちょっと浮世離れした不思議さんな感じが伝わってくる絶妙さで、阿座上さんは穏やかに丁寧に演じられていて、ベンジャミンとターナーにとてもよく合っていました。
BGMもささやかに聴こえるくらいの音量にしぼってあるので、BLCDなんだけど落ち着くCDです。
エッチシーンは1回だけあるんですが、原作もそうなんですが最後まで終わる前にフェードアウトします。
控えめですので濃厚な物を求めている方には不向きかもしれません。
すごくピュアで、静かに優しく進むお話です。

評価は悩んでいて。
寝る前のリピ率が高くて気に入っているんだけど、BLCDとしては萌かな。
でも、ドラマCDとして考えると萌2。
とりあえず萌2に近い萌で投稿させてもらいました。

アニメイト特典ミニドラマCDはspecial episodeが3本とキャストトーク。
special episodeはコミックス1巻のアニメイト・コミコミ特典とコミックス2巻の描き下ろしエピソードの内容で、どれも本編と繋がりがあります。
トークCDでの阿座上さんの「テーブルに置いて拾う」っていう表現にはなるほど...!となったし、「ちょうど冬で...」というお話に激しく同意してた斉藤さんも可愛かった。
おふたりとも原作の理解が高くてファン並みのトークをしてくださるので、キャストトークCD楽しかったです。
ご興味ある方は聴いてみてください。

ところどころ惜しい

原作既読、阿座上さん目当てで聴きました。
高梨さんは拝聴するのが初めましての方でお声を楽しみにしていました。
少し硬質で几帳面さと美人さの混ざる、なるほど瀬乃らしいお声です。
お目当ての阿座上さんは思っていたよりナチュラルなトーンで、どう言えばいいのかな?俺様感は少な目な感じで凌介を演じられていました。
自分の中ではもっと癖が強めな感じかと思っていたのですが、私の解釈違いでこれが凌介だと気づくことができたのでよかったです。
「そんなの履いてたの」のところも、思っていた言い方とは違ったんですが、こういう言い方だったんだー!と発見できてよかった場面でした。

原作既読だとわかることなんですが、モブとヤります。(苦手な方ご注意)
なんか萌えきれないのはこれがあまり好きじゃないからなのかな。
私は原作も1巻はあまり刺さらなくて2巻から好きになりだしたタイプなのでCDでもこうなのは想定内なんですが。

聴いていて一番萌えたのは現代シーンよりも過去回想シーン。
阿座上さんの演技で一番ときめいたのも、両親からヒートのΩをあてがわれてヤるところ(濡れ場な上にモブとのシーンですみません…)からの、寝ている瀬乃との「挿れたい、挿れたい、孕ませたい、孕ませたいっ」のシーンです。
切迫感と年相応の若い色っぽさを聴かせてもらいました。
高梨さんも同じく、現代と過去の声音の変化がお上手でした。
そして、二人とも幼少期がとてもかわいい。
瀬乃の幼い頃は女性が演じているのですが、漫画で読んでいた時よりさらに愛らしさが伝わってきました。

声優さんの演技はよかったのですが、惜しい点がところどころあります。
1番惜しく思うのは、SE(射精音)が変なこと。
なんでこんな音に…????
聴きながら笑いはしなかったんですけど、先にレビューをお書きになっていらっしゃるゆめのへやさんの感想を拝見させていただいて吹いてしまいました。
それだ…!表現が的確でいらっしゃる!!!!
私も某所はまさしく魚がビチビチ跳ねる音に聴こえます。
全部の射精音が魚なわけではないんですけど、他の箇所もやっぱり違和感があって、せっかくのムードをそがれるというか気が散ってしまいます。
あと、いつものシャルムガットさんよりBGMが控えめになったのはいいんですが、クラブのシーンはあのようなクラブだと分からないようなささやかな音にする必要はなかったと思う。
もっと臨場感がほしかった。
シャルムガットさん頑張ってください。

細かいことを言うと、トラックの刻み方ももう少し刻んでくれると嬉しいなと。
CD1枚に2トラックなので、Disc1は1トラック30分超えだったりします。
途中から聴きたい時はちょっと不便です。