しばらくぶりに読んだBLがこの作品。
いや、すごすぎるから…3巻一気読みの大興奮です。
ファンタジーとしての設定もストーリーもキャラも絵も完璧すぎやしませんか?
まず世界観がとてもいい。
夜の黒い海から湧き出る得体の知れない魔物と、それと戦う覡様という孤高にして忌み嫌われる謎多き存在。
黒海の謎も覡様を育てる修道院の秘密もわからないままに、徐々に明かされる世界の正体。
えええ!マジで!?そういう話なの!!??
大好きなやつじゃん…
正体を明かすための小道具の使い方など、見せ方もうまく、とにかく漫画としてのクオリティが高い。
後半のドキッとさせる演出にもやられました…あぁ、先が気になりすぎる!
逞しく一途な歳下ワンコのアルトは本当にカッコいいし(なんかイケメンってより美丈夫って感じ?)、覡様であるエルヴァは浮世離れした美しさがあって魅力的だし、キャラクターも本当に素晴らしいです。
島民たちや領主、エルヴァ以外の覡様など、他のキャラも一癖も二癖もあって面白い。
BLとしての展開も少しずつ熱を帯びてきて、次巻以降が楽しみでなりません!
はぁぁ〜でも、一旦引き離されたりしそうで怖いぃぃぃっっ
世界の謎や全貌が解き明かされるも待ち遠しいですが、願わくばじっくりと、この世界観に浸らせて欲しい。ここまで非常に丁寧に世界観が作られ、伏線を張ってきている作品だと思うので、最後までこのペースで続いてくれることを願ってやみません。
久しぶりに、BLの垣根を取っ払って全方位におすすめしたい作品だなと思いました。
BLに興味ないと知るきっかけがないのがもったいないんだよな。
すっっごく良かった!神すぎる!!
1巻で中立、2巻で萌2つけてましたが、それがまさに布石だったと断言できる、最高の完結でした!!!
牧野の変化だけでなく、清宮救済の展開もあるこの巻。
蘇った牧野が、今度は辛い恋愛をしてきた清宮を救う。
それがもうめちゃくちゃに良すぎる。
2人のぶつかり合いに、本当泣いた。
私牧野のこと好きじゃなかったのに、今すっごく好きだし、なんか人生についてめちゃくちゃ考えさせられた。
何もかもうまくいかないな〜という日々が続いて「もう浮上なんて出来ないんじゃ?」と悩むことが私にもあって、個人的にいろいろ重なったのもあります。
(私事ですみません)
そんな人生のつまずきに対して、全く説教臭くないし、綺麗事を言ったりもしない。
なのに、いや、だからこそ、するっと心を軽くしてくれるような説得力がある作品なんです。
愛とエロもたんまりあるし、しっかりBLなんだけど、私は違う面でもいろいろ救済されたなー。
BLって本当に懐が深いと思う。
2人のイチャイチャとリアル感のあるエロも最高でした!
福くんのキャラもよく、長身イケメンに成長した「福くん編」も始まるようなので、めっちゃ期待しています♡
シーモア 白抜き
(人生云々語ったあとに申し訳ないのですが、同じ媒体で修正甘めだった1〜2巻からの3巻白抜きはマジ悲しい。最近多いけど…)
2巻でもまだ牧野は「なにやってんの」って感じで、中盤までは本当どーしようもない。
口を開けば失礼なことばかりだし、自分の感情しか見てないし。
清宮とどうなりたいのか、自分でも深層心理が見えてないんだとは思う。
だから後先考えず、唐突に思ったまんま行動してしまう。
初対面時に「好みじゃない」と言われ、なのにキスされて、そのへんの曖昧さが尾を引いてるのもあるだろうから、清宮にも一因はあるけれど。
あーでも良かったです。最高。
清宮がいいんだー。
散々無防備に煽られて、弄ぶようなことを言われてるのに、それでも牧野を嫌いにはなれず、まじめに向き合っている。
清宮が短冊に書いた「恋がしたい」って願い。
ぐっと胸が詰まった。
あれを見て人の気持ちの何たるやに気付けないようじゃ牧野は終わりだね!と思ったけど、それを機に自分の気持ち、相手の気持ちに向き合うようになっていって、そこからがすっごく良かった!!!
エッチする前、したあとの牧野からのW告白。
よく言ってくれたよ!
震えながら、すごく頑張ったよ!(感動)
最後はすっごく気分よく読了。
人っていくらでもやり直せるし、自分を取り戻して人を想うようになれるんだ!と。
それを泥臭く、カッコ悪く、自然体で描ける腰乃先生は、やっぱり天才。
はじめに、このシリーズすっっごく好きなんです。
でも1巻は中立。
東京→東北に教師として赴任してきた牧野。
赴任当初は卑屈で捻くれてて、自意識の塊で、プライドは高いのに自信がなくて、すんげ〜〜めんどくさい男だった牧野。
ゲイの清宮を変に意識して突っかかったと思えば、自分は無防備という名の無神経で清宮を煽りまくる。
2人の関係性とか、新天地での生活や清宮との出会いによってどう牧野が変わっていくか!?が作品の肝だとわかりつつも、自分の人生の行き詰まりからくるストレスを他人にぶつける牧野がどうしても苦手で。
就職が決まらず、インポになり、引きこもり、激痩せし、今まで築いてきた自分というものがガラガラと崩れていく。
その恐怖、絶望、焦りはすっごく共感出来るんだけどね。
『部活の〜』が未読なせいもあって、既読の方と牧野観が全然違っている気がします。
「あの牧野先輩がこんなことに!」的観点が全くないので、ギスギスした嫌な部分ばかりが目についてしまいました^^;
ストーリーや細かい描写はさすが腰乃先生!といった感じで、面白いし上手い。
早く本来のスーパー牧野さんが見たい!と思った1巻でした。
タイトルを見た瞬間から確信していました。
この本絶対好きだって。
そしてやはり期待どおり。唯一無二のARUKUワールドだった。本当好き。
暴動と悪魔性ウイルスにより滅びた世界に生き残ってしまった仕立て屋の羽繕(はづくろ)。
悪魔から貰った魔法のミシンで死んでしまった愛する人(ゴドー)を蘇らせた羽繕は、ゴドーと共に欠けている「たましい」を探す旅に出ることになるのですが…!?
ARUKU先生らしい、不思議な冒険ファンタジーです。
切なくていい意味で奇妙なショートストーリーを幾重にも重ねた、心の中をかき混ぜてくるような作品。
『明日屋商い繁盛』の洋版と言った感じかな。
『明日屋商い繁盛』のテイストがお好きな方には是非お勧めしたい作品です。
旅先で出会う生き物や、悪魔や天使たちとの物語は、ときに優しく、ときに物哀しく、ときに不穏に、冒険を彩っています。
特に好きなのが「春が死んだ世界で」「あなたの傘になりたい」「世界でいちばん小さな悲恋のはなし」。
短いお話の中に、無償の愛と悲しみと痛みと優しさが詰まっていて、胸がぐわってなる。
さらに羽繕とゴドーの物語が一本の軸となってしっかりと貫いていて、その本筋からも目が離せない。
高校時代からのゴドーへの片想いは実るのか?
ゴドーのたましいは肉体に再び宿るのか?
冒険と恋の行く末は?
世界は一体どうなってしまうのか…?
見どころが多すぎて、これよく一冊に無理なく収めてるよな…と改めて感心してしまう。
ストーリーも去ることながらキャラクターも魅力的。
ARUKU先生の描く儚げで健気で心身ともに綺麗な受けと、輝くようなオーラに満ちた攻めの組み合わせが大好きなので、このCPのハピエンを強く願います。
元来遅読な私ですが、今回発売日に購入して読了までに実に6日…。
集中して読める時間を作りながら、じっくりと向き合うことの出来る(なんせ精神世界にどっぷり入り込んでくるもんで…)ARUKU作品は、貴重な読書体験をもたらしてくれる大切な存在です。
秋平しろ先生の新刊…あーやっぱりいいな。
優しくて自然体なのに、あっと惹きつけられる魅力に溢れていて、数ページ読むだけでするっと物語の世界に引き込まれてしまう。
まさに王道ラブストーリーなんだけど、最初から最後まで萌えの連続で休むヒマなどない疾走感、それでいて抜群の読み応え。
父親を過労死で失って2年。母と2人の貧乏生活ながら健気に生きている高校生の直己。
ある日、父の死の遠因である10年前の店舗立ち退きに関わった人物がベンチャー企業の社長となっていることを知った直己は、ゲイ疑惑のあるその社長にハニトラを仕掛けに近づこうとするのですが…!?
ホント何これ。
初っ端から面白すぎるし、先が気になるし、直己は死ぬほど可愛いし(ちょいおバカ風なのがまたそそる)、社長の綾間さんはクッソかっこいいし。
ゲイの綾間に自分を襲わせてそれをネタに脅そう!なんて悪巧みをする直己だけど、なんてったって根が真っ直ぐないい子なもんだから、全然うまく行くはずもなくて、ただただ可愛いばかり。
罠に嵌めるはずが自分が綾間さんの魅力にハマってっちゃって、恋する男子になっていく様子もウブで可愛すぎる!
直己に感情移入して、私まで綾間さんを好きになってしまう始末。マジでかっこよすぎるんだもん。
男としてもだけど、人としても大好きなタイプ。
ちょい早いけど、今年度の攻めNo1は綾間さんだー、はいもう決定。
貧乏生活の中で自分に自信を持てず将来も悲観していた直己が、綾間との出会いによって自分の可能性を知り、未来を切り開いていく。
優しく強く直己を導く綾間さんが本当に素敵だった。
いい大人に出会うことって、人生のターニングポイントになるほど大切なことなんだよね。
恋愛だけでなく、たくさんのものを与え合う関係ってすごくいいな!と思いました。
そして、社長と貧乏な少年の恋がただのシンデレラストーリーにならないところが、BLの好きなところだなぁ。
すれ違いや立ちはだかる障害を乗り越え2人の気持ちが通じ合ったときは、嬉しすぎて鳥肌が立ちました。
初めてのキスが直己の家の畳の上っていうのがまたいい!なんかエロかった。
ラストようやく身体も結ばれる2人。
エッチシーンは描写は少ないんだけど、この2人がぁぁ〜ってだけで興奮するし、そういうシチュエーションってだけで本当エロい。
そしてお尻でイッちゃったらしい直己が、やっぱり最後まで可愛かった。
何もかも好みすぎる最高の作品だった。
おしまい
これは嬉しい続編!!!
毎度言ってることですが、私がカップルの続編に求めるのは「ひたすら甘〜いやつ」。
とにかく幸せな2人のその後が見たいので、糖度は胸焼けするくらい高すぎてもOK。
「どうぞ砂糖どばどば入れちゃって〜〜!
当て馬?トラブル?ふ♪甘さを引き立てるスパイスとしていただいときましょ!」みたいな続編が大好き。
期待どおり、本作も見事に好みど真ん中でした。ホントびっくりするほど甘いから!!!
冒頭から、顔真っ赤にして蕪木にキュンキュンムラムラしまくる茄子川くんでいっぱい!
本当可愛い〜可愛い〜〜ぃ♡
蕪木はセクシーイケメンだし、茄子川くんはムッツリ天然エロだし、両者共にたまらーん。
もうホント、超絶萌えすぎて顔全体が緩みっぱなし。一人でニマニマして我ながらかなり不気味〜〜。
ラブラブ温泉旅行に始まって、2人の日常生活、学生時代の友人蓮根の登場からのトラブル…と、ストーリーもメリハリがあり面白かったです。
でもなんと言っても、エロがすっごいの!
愛し合いすぎな2人はすぐにお互いにムラついちゃうので、本来なら一作品に一登場くらいなシチュエーション『興奮しすぎてなだれ込むようにセックス』を毎回やってるというw
しょっちゅうムラムラしてる2人のフェロモンにこっちまで当てられちゃって、あちーのなんの。
熱中症予防でエアコン2度下げ推奨です。
絵柄もパワーアップしていたと思います。
まず何と言っても蕪木のカラダがイイ!
長身。引き締まった厚い胸筋や腹筋。肩から腕へのラインが男らしい。そしてもちろんちんもデカい!
対する茄子川くんの華奢なカラダも、ぷるるん乳首も、めちゃくちゃ敏感で感じやすくて美味しそう♡
2人のキャラも面白く、すれ違いコントのようなやり取りや、天然ボケに楽しいツッコミなど、明るくコミカルな作風も元気がもらえて好きでした。
あーなんか興奮しすぎて支離滅裂に萌えを叫んじゃいましたが、甘さと萌えを求めている方にぜひお勧めしたいシリーズです。
シーモア版 白抜き。
大のミステリー好きなので気になっていた作品。
私は情報を入れずに読みたい派なので、軽く作品あらすじのみ見て購入しました。
(あ、薄目でエロ度だけはしっかりチェックした…)
ミステリーの場合感想だけでもネタバレになり得ると思うので、以下ご注意下さい。
東京から船で12時間のリゾート島「アーバンシーズン美波間島」にモニターとして招待された男女20名。
通信手段が断たれた絶海の孤島で巻き起こる連続殺人事件…。
というクローズド・サークルもの。
本格ミステリー好きとしては設定だけでたまらんのに、+BL要素ありとか有り難すぎるわ。
友人の代理としてツアーに参加したサラリーマン瑞樹と、取材として参加したイケメンライターの阿久津。
何やら裏がありそうなツアーで出会った、これまた過去に何か抱えていそうな2人。
ツアー客の連続死というアクシデントが起こる中、2人がどのようにして恋に落ちるのか??
謎解きと恋、どちらも気になります。
癖のある登場人物たち、ミッシングリンク、散りばめられた伏線と回収…等、まずは普通にミステリーとして楽しめます。
タイトルから受ける印象どおりライトな読み口で、序盤は事件にドキドキ、恋への発展にドキドキ、という感じ。
しかし中盤からなにやら嫌な予感がぷんぷん漂い始めて…。
「嫌だ!頼む!予想よはずれてくれ!」
という願い虚しく予感的中!?
終盤はかなり重く苦しい展開もあります。
こういうミステリーには付き物なんですが、信じられないほどムカつく登場人物がたくさん出てくるし、胸糞悪いエピソードも出てきます。
でも、最終的にはハッピーエンドでよかった。
「え?マジで?やめてくれー!」というショックな展開から強引にハッピーに持っていった感もあるんだけど、BLだもん、これでよし!と私は思いました。
結果、愛の力が一人の人間を救い、悪を懲らしめるという、スッキリな勧善懲悪モノに仕上がっています。
攻めの阿久津が、最初から最後までかっこよかった。
終盤まで「これエロになりえなくね?」と思うような展開が続くのに、しっかり優しく甘く幸せなエロにまで行き着いたのがすごいや。
楠田先生に感謝です!
またあの映画部のお話が読めるなんて幸せすぎる!
「黄昏アウトフォーカス」のスピンオフ。
メガネの監督市川くんのお話。
映画部3年菊地原と2年市川は、犬猿の仲。
部でもしょっちゅう衝突している。
ところがある事情から学生寮で同室になることに…!?
市川の部での顔と寮での顔、そのギャップに惹かれていく菊地原の心情や、縮まっていく距離に、たまらなくドキドキし、胸キュンが止まりませんでした。
映画論や監督論で熱くやりあったと思ったら、BL漫画を2人で読んで意識し合ったり、エッチな雰囲気になったり、お互いのことをゆっくり静かに語り合ったり。
めまぐるしく変わる2人の表情や感情の揺れがものすごくドラマティックな表現で描かれていて、本当に素敵だった!
少し背伸びしたような大人びた思考も、ある意味高校生らしくてとても眩しいんです。
恋に部活に夢に、何かに一生懸命になることって人生において本当に素晴らしい財産だと思う。
前作でも市川はとても個性的で、存在感と雰囲気があるキャラだったけど、決して美形キャラとしては描かれていなかったように思うんです。
でも今回は本当に美しくて、惹きつけられるような魅力と色気に溢れていた。
菊地原視点で描かれているからだと思います。
菊地原から見た市川ってまるで魔性の男のようで、本当に綺麗なんです。
これが恋フィルターってやつなのかー。
「黄昏アウトフォーカス」でもじゃのめ先生の表現の素晴らしさを延々と語っちゃったけど、やっぱり今回もすごかった〜(感涙)
何故にこんなうまいのか。
ストーリーや人物や絵自体もさることながら、構成、コマ割り、光の使い方。
なんかいろいろうますぎて、何回ドキッとさせられたことか。
エッチも、修正がいらない描き方をしているので画面がとても綺麗。
綺麗だけど、しっかりエロスなんですよね。
それにしても、スピンオフにはいつも、知り合いのセクシャルな部分を見てしまったような照れを感じてしまいます。
市川くん、あのとき裏でこんなことしてたのー!?と、またもや前作を読み返してしまった私でした。
表紙の感じからコミカルなお話かな?と思ったら、かなり心理面に迫っていくお話でした。
「もし1等宝くじが当たったら…」
宝くじなんてその妄想を買うようなものだと思っているけど、もしそれが現実になったら、人生どんな風に変わるんだろう。
…とそんな思いもよらぬことが起こっちゃったリーマン悦士と、密かに悦士に片想いしている大学時代からの友人・玲のラブストーリー。
うだつの上がらない日々にどんよりしていた悦士が、なんと7億の宝くじに当選!
興奮して酔っ払ってしまう悦士と、いつもと違う悦士の態度に乗せられて勢いで告白してしまう玲。
玲からの告白シーンや、大学時代から7年間もの片想いを描いた回想シーンは、展開もストーリーもとてもよかったです!
特に2人きりのバイクと野宿の卒業旅行。
これは本当に素敵なシーンだった。
キラキラの学生時代の恋。友情。
手を繋いだ1分間の大切な思い出。
ものすごく綺麗でした。
でも決して純粋で綺麗なだけではない、腹黒さや屈折した部分も描かれていて、完璧な男に見える玲の中にあるドロドロした思いや執着心に、普通の人間らしさを感じました。
はじめ私、この作品は切なコミカルな感じかなーという気分でわりとサラ〜ッと読んでいたんですが、そんな感じで読んでいたから、中盤からの展開には正直戸惑いました。
あ、これ深いやつやんって。
最後まで読むと深層心理がきちんと描かれているのでなるほど!となるんですが、サラッと読んでいた一読目、悦士の気持ちの揺れが唐突すぎてよくわからなかったんですよね。(読解力なくてすみません汗)
7億当たった!って興奮して、玲からの告白を「今それどころじゃない」とスルーしたのは、玲が可哀想だとは思いつつ、まぁわからんでもない。7億だし。
でも、スルーしたからには友達以上って認識はないんだろうなと思っていたら、あれ?悦士も玲のこと好きだったの?いつどこでそうなってた?みたいな。
なので、もう一度真剣モードにチェンジして読み直しました。
基本単純で庶民的な悦士ですが、玲へのコンプレックスからくる歪みみたいなものを持っています。
そのコンプレックスが強すぎる故なのか、玲への感情がぶれやすく、最初私には読み取るのが難しかったです。悦士自身が自分の気持ちを整理できていないので当然といえば当然なんですが、うーん、ホント心理面が深い。
玲も悦士の気持ちを知るのは大変だっただろうな…。
↓結末のネタバレあります。
結局勘違いだった宝くじ当選ですが(私ならショックで立ち直れない〜)、それにより、お互いの感情をぶつけ合い、本心をぶちまけ、長い友人関係から前に進めたのは、お金では手に入れられない幸せだと思います。
しかし一瞬も7億になびかなかった玲かっこよすぎ。
欲しいものは悦士だけ…ってかっこよすぎだろ。
そして、玲の気持ちを受け取った悦士が、憑き物が落ちたように迷いから解放され人生が上向きになっていく姿には、希望が溢れていました。ぜひこの先を読みたいカップルですね。