作家買いです。
表紙やタイトルからエロメインかと思いきや…エロメインです(笑)いやいや、エロ『も』メインです!ふわふわムチムチのお兄さんが隣に住んでたらそうなりますよねー?
【進学で東京に出てきた拓。アパートの隣に住んでいたのはムチムチで色っぽいお兄さんだった…!しかもそれは昔一方的に関係を断ち切られた幼馴染みの『満くん』だと分かり…】
満くんはいわゆる『メスお兄さん』です。身体がでかくてムッチムチで色っぽくてなんかとろんとしてる。身体が大きい受けにはこのメスお兄さんタイプと熊さんタイプがいますね。どっちも好きです!ぼんち先生はメスお兄さんがお得意で、この作品は記念すべき初コミックスです。
話の展開としては、拓が満に初日から乗っかられて童貞を奪われるという、エロありがたい。いやあんなに色っぽい人に迫られたらね…。昔のこともあり曖昧な関係が続きますが、拓が自分の気持ちを確信してからはきちんと恋人に。ハートフルなエピソードに癒しさえも感じます。そしてエロい。
あれ、ちょっと今気付いちゃったんですけど、外でしてる確率すっごい高くない…?バーのスタッフルーム、海の浅瀬、浴衣で花火を見ながら、と…。他人に迷惑はかけちゃダメよー!と少し心配になりながらも応援しています(笑)
あと満くんは最終的にママお兄さんになりますね。それもよき!
作家買いです。おっぱい星人、運命開発事業部に続き、溢れに溢れるコメディセンスと丁寧な絵柄、ドラマチックなコマ割り、キャラクターたちに心踊らされました。脳内小躍りズンチャッチャ。
さて物語は、後ろでの一人遊びが好きすぎてさまざまなオモチャのレビューを趣味とする真山と、真面目に楽しくオモチャ開発を手掛ける伊吹が『究極の×××』を作るために生×××との比較=せックスするところから始まります。あれ、もうこの時点で堕ちちゃってますよね、これ(笑)
その後も究極の×××を開発するためオモチャを使ったり2人でセッションするのですが、だんだんと気持ちが商品開発からお互いへ向いていきます。誤解もありつつの展開、最終的には恋人になり、フィナーレです。
作品としては、ニッチな分野への知識、セリフや背景にいたるまでウィットに富んだ言葉遊びの数々、美しい絵柄、250P超えのページ数など、読者へのサービス精神を素晴らしく感じられます。作家買いの期待に間違いなしです。
その上で評価を下げたのは…なんでしょう、なんかこう、ギュン!とくる展開がなかったのですよね。初っぱな堕ちちゃってるからかなぁ?ページ数が多くてすごく丁寧に進んでるんですけど、恋人になるための予定調和のようなフワフワした感じがずっとあって、それが最後まで続いてしまいました。また、作家さん自身が楽しく描かれているのだろうなというのは伝わるのですが、知的な情報量が多く、物語とは違うところで脳を使うのに少し疲れたのかもしれません。
あと、細かいところですが、星4.9のレビュー読んでないと伊吹は言ってるけど、その前にアドバイス書いたのが伊吹だったら矛盾してないかな?ってのが気になりました。何か私が勘違いしてたらごめんなさい。
小椋ムク先生、BL小説の挿絵が多い先生ですが、私は先生の漫画が好きで好きで…。ただ寡作で、原作付き以外の単行本は3冊しかなく、それがとても残念です。今作も紙本で持っていたのですが久しぶりに読みたくなって電子で購入、読み返しました。
短編集です。優しい絵柄とマッチした優しいお話が綴られています。
【ふるえる夜のひみつごと】高校生カプ。光が苦手な古屋と暗闇が苦手な氷見という、一見相容れない2人。寮の同室でもあり、お互いの秘密を知って近付いていきます。ちっちゃな氷見は背の小ささをカバーするかのように超強気。一方の古屋は落ち着いててのんびりしてる風。でも意外と積極的!
氷見がキャンキャンしててかわいい。148センチはちょっとかわいそうすぎると思ってしまいました…。あとがきで高2で伸びて165センチになると書いててほっとしました(笑)
【ただ、君を待つ】リストラされた元サラリーマンと、公園のベンチに座る不審な大人のカプ。いやほんとに始まりはそうなんです(笑)不審者が寝てる間に優しくしてあげた元リーマン、不審者はその人にお礼を言いたいと待っているのですが、元リーマンはその事を明かさず…。と、お互い名前も知らない人同士。恋愛的な発展をしそうなところで終わりますが、二人の優しさをほんわかと感じられる作品です。
【ラ・ラ・バイバイ】高校生カプ。言いたいことを口に出せない安達が屋上で出会ったのは後輩の常盤。安達の言いたいことをじっくり待って聞いてくれる常盤は割とズバッと言うタイプですが、胸の内は簡単には口にしないと言います。さて、その胸の内とは…?ちょっと変な歌がツボに入る(笑)
【ヒナの純情】先生と高校生のカプ。夜の繁華街で見かけた高校生に就職先の高校で出会った仁科。危うげな彼、青井は亡くなった生徒と何か関係があるらしく…。
ちょっとですねぇ、私が年を取りまして、先生×生徒があまり受け付けられなくなってるんですよね…。フィクションとして楽しめてはいるんですけど、手を出すなと思ってしまう矛盾(笑)
あー、またオリジナルの漫画書いていただきたいです。優しい気持ちになれるお話が大好きです!
何も考えずに試し読みだけ読んで、表題作一本だと思って買った雄っぱい好きの私です…。でもね!乳はいっぱい出てたんでね!結果オーライ!!
全体的にギャグ風味です。好き嫌いはあるかもしれませんが、そこまでギャグに振り切れることもなく、安定したギャグ味。とんでも設定系が多かったですかね。楽しく読めました。
【リーマンの胸から乳が出る話】
表題作です。そんなにバインとはしてないんですけど、ほどよい肉付きの胸から搾り出されるぼにゅ…ふにゅ…ミルク。そのミルクを搾ってくれる真面目なシゴデキ同僚。実家が酪農家で牛好きというのがいい。説得力ある(?)。結局ミルクは関係ないと言ってましたが、ぜひずっと肩こり、頭痛、眼精疲労を消し去るミルクが出続けてほしい。
【男体盛りにだけ力を発揮するパティシエがいた話】
主任、なぜ絞りの練習に乳首を差し出す必要があったんでしょうか…?愚問ですね。そこに乳首があるからです。味覚障害はどうしようもないじゃんって思ったけど、主任と一緒に店を出せば解決すると気付いた。私天才。
【かわいいネコのためなら脱げるしケツも差し出せる話】
このネコは本物の猫です、と言わねばならないBL界(来年のBL川柳に出そう)。お金を稼ぐ方法って他にもあると思う。という冷静なツッコミは置いといて、猫が爆弾産んで良かった。
【雪山で遭難してもエロを忘れない話】
生徒会長がいるので高校生のようです。エロに振り切るおバカな男子がよく表れています。そしておバカな勘違いとおバカな嘘で自分が追い込まれるおバカなDK。人は生命の危機を感じると種を残すべく行動すると言われていますので、さもありなん。
【煩悩を捨てるために入った修行寺で恋を見つける話】
ふんどしなので裸体がよく見えます。あの、受け攻め逆と思いませんでした?私は思いましたのでちょっとびっくりしたんですけど、年下攻め好きなので問題ありませんでした!
いつもおじさん受けでお世話になっている作家さんです。今回は悪魔×青年とおじさん受けではなかったのですが、思った以上にいい感じでした!おじさんへの期待がなかったのが良かったかもしれない…悪魔もいいものですわ~。
【大学生の朔は友人から怪しげなグッズを渡されるが、使うと自分の身に悪いことが起きてしまう。するとどこからともなく悪魔だという男が現れて朔を助けるが…】
由元先生の不思議な怪奇に振り切った作品でしたね。いろんな悪魔グッズが出てきます。ラブドール(という名の藁人形)、ミサンガ、招きニャム(猫?)などなど。明らかに怪しい物をなぜか受け入れる朔。これには秘密がありますが、そこは本編で。
そして朔の前に現れた悪魔、サイカク。金髪褐色の高身長ドイケメン!目は赤らしい。そこら辺のホストより目立つわ(笑)なぜ朔を助けるかというのもネタバレなので本編で。
ですが、やはりひとつ言っておかなければならないこと。それは朔への執着です。悪魔ですからね、何の理由もなく人間に関わるわけはないんです。最後の最後まで明らかにはされませんが、途中「私のもの」宣言もあり、謎に満ちた執着が重そうです(笑)
エロは擬音がネッチョリしてる感じのエロです。朔が可愛く、サイカクがイケメンで楽しめる…!全体的にちょっとラブが少ないかな。そこは謎解きを最後に持ってきてるのでしょうがないですね。でも他の悪魔もいい感じなんですよね~。スピンオフか続編が読みたいです。
【大学の講義で出会った別所と蒔田。他人の目を気にして好きなものを好きと言えない別所は、蒔田への想いも誤魔化してしまう。別所の言葉に傷付いた蒔田からは距離を置かれるが…】
おそらく2人ともノンケか同性を好きになるのは初めてのため、始まりからじんわりするようなお話です。付き合い始めてからもゆっくりと進めたい蒔田。でも近付きたい気持ちはあるんですよね!詰められると引いちゃうのに、離れられると逆に不安になるという…そういう恋愛においてのパラドックスも満載で、ジレジレがキュンとします。
また同性と付き合うことや別所の人の目を気にする性格、蒔田の少し人が苦手なところ、友人関係などがエピソードとして丁寧に描かれていて、一応別所が主人公ですがそれぞれのキャラがよく分かります。心に染み入るストーリー展開でした。
雄っぱいといえば受け!という私ですが(?)、攻めの雄っぱいもいいもんだなぁと思いました
【仕事はできるがぼっちのゲイリーマン・岡田の前に現れた新人の加藤は、岡田が理想とするガチムチ雄っぱいの持ち主だった!岡田は教育係として加藤と接するうちに惹かれていくが…】
あの、岡田さんが若干陰キャなんですけど、その分むっつりスケベで良かったです(笑)妄想もたくましくていい!暗い顔がだんだん可愛くなっていくのも、ただの恋する乙女でしたね。
加藤くんはあらすじに書かれているワンコ系後輩というのがぴったりな明るさで、嫌なところが全然なくて安心して読めました。
しかしあれですね、攻めが雄っぱいだからか、迫るような雄っぱい雄っぱいな描写はなかったですね。やっぱり雄っぱいにはバインバインと迫ってきてほしいのです。その辺にちょっとだけ物足りなさはありますが、エロとほんわかなお話両方楽しめました。