どちらかというと"萌え"や"エロ"に特化した作品だと思っていたので(当方、それだけしかない作品はNGな部類に入るタイプの人間です)、なかなか手が出せずにいたのですが、実際に読んでみると……
タイトルの『ポルノグラファー』、この言葉の絶対的な必然性がわかりました…。この設定だからこそ描かれた作品のテーマがとてもよかったです。官能小説家、という"作り手"であるからこその深い熱をとても感じます。キャラクターの職業がその職業たる所以をとてもうまく描かれた、これぞ物語、という気がします。時代錯誤な官能小説家を攻めるのも、年下の大学生であるから成立するのではないかと……色々と考えれば考える程緻密に計算されていて感嘆。
結局のところ…この作品を手に取る前に勝手にイメージ付けした自分を殴りたくなりました…。
今後も追いかけたい作家さんです!