2巻の森山侯爵の夜会の3ヶ月後から3巻が始まります。3巻はかなり暁人の成長ぶりが伺えます。それまで桂木が行なっていたことを暁人が行うようになり久世家での桂木の立場が狭くなって行きます。さらに暁人の行いについて桂木ぎ驚き目を見開く場面が多いです。暁人に冷たい目を向けていた桂木の目に変化が出てきました。
桂木についても出自、暁人を捨て久世家の当主になる野望を抱えていたことなどが明るみになります。その事実を知った暁人の涙にはとても心が苦しくなりました。後の桂木が過去に悔いてしまうシーン「暁人様は何も悪くないのにーーー」この言葉に暁人に対して申し訳ない気持ちがたくさん溢れてました。
1番印象は悔いを改めた桂木が暁人に「お守りします」と言ったこと。忠誠を誓うシーンで桂木が暁人に対する気持ちが表れていますが1番大事な言葉を言わないところにとても悶えました。その後の暁人が森山侯爵との会話で今後どのような展開になるか見ものです。
6巻まで読み改めて1巻から読み直してます。それを念頭にレビューします。
まず時代背景がよく書き込まれており細かい設定があるため難しい話だと思う方がいると思います。華族制度を少し把握してから読み、分からない単語が出てきたら調べ、読み進めた方がいいと思います。調べればそれほど意味は難しくないので。
さてこの物語は暁人が10歳で家を継ぐというところから始まります。桂木が暁人を初めて見る目は冷たく暁人が高等部に進んでも見る目は変わらず…両親を早くに亡くした暁人にとって桂木しか頼れる人がいないのにこのような扱いをされとても思い悩みます。桂木への気持ちに気付き体の関係を持ってもとくに大きく進展はせず…で1巻が終わります。
1巻の時点では私には内容がしっかりしてると思うだけで萌えは感じませんでした。なので中立と評価しました。
しかしシリーズ自体は大変面白く、今後大きく物語が進みます。1巻で切ろうかなと思ってる方はもったいないです。私はぜひ3巻まで読んでから読み続けるか否かの判断をすることをお勧めします。
友達から借り読みました。
序盤、瀬名があまりにも阿南にぐいぐい来てて子供すぎでは?と感じました。でも最後まで読んで改めて考えると瀬名にはきちんと通るべき道だと思いました。阿南はダメだといいながらも瀬名に流されるなんて阿南も完璧な大人ではないんだなと。そこでタイトル未完成に合うんだなと。二人ともそれぞれ未完成で一緒になったあともまだ完成とは言えなくて…でも幸せに向かっていく。しかしこの二人の恋は完成しなくてもいいのでは?これからも壁に当たり二人で乗り越えて新しい幸せを感じて愛し合う、それだけでいいと思います。最高の幸せだと思います。
かなり文章がぐちゃぐちゃですがそれだけ思ったことがこの作品にあったとのです。